JaLCDOI | 10.18926/15205 |
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タイトル(別表記) | Development of human limb volume meter for evaluation of edema |
フルテキストURL | 014_1_031_035.pdf |
著者 | 中村 隆夫| 合田 典子| 白井 喜代子| 楠原 俊昌| 山本 尚武| |
抄録 | 周産期医学にとって浮腫の定量評価は重要である。これまでは,測定部位の2箇所の周囲長をメジャーで測り,その変化により浮腫を評価している。また周囲長により容積を推定する方法も提案されている。しかしながら,この方法ではメジャーの測定部位への巻き付け方による誤差や容積を推定する根拠となる測定部位のモデル形状と実際の測定部位の形状との誤差など様々な誤差の影響により,精度の点からは十分とはいえない。そこで,本研究では浮腫評価のための高精度で日常的な使用に適した体肢容積計を開発した。この測定原理はアルキメデスの原理を適用したもので,水を入れた水槽に測定部位を入れる前後の質量変化により,その容積を量るしくみである。まず,この容積計の出力の線形性,分解能,安定性,再現性について検討を行った。この結果,本装置の仕様は最大計測容積25,000cm(3),分解能1cm(3),非直線性0.007%以下となり,非常に高精度であるといえる。また,被験者3名の足部,下腿部の容積の日内変化を測定した結果,各被験者の容積変化の特徴を明らかにすることができ,浮腫評価への応用ができることを確認した。 |
キーワード | 体肢容積計 (volume meter) 浮腫 (edema) アルキメデスの原理 (Archimedes' Principle) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 31 |
終了ページ | 35 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002308024 |
JaLCDOI | 10.18926/15231 |
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タイトル(別表記) | A case report of Homalogaster paloniae from the cecum of a bull in Fukuyama City |
フルテキストURL | 012_2_119_122.pdf |
著者 | 斎藤 哲郎| 居神 憲男| 田口 和史| 重東 和宏| 高沖 美江| 頓宮 廉正| |
抄録 | 広島県福山市のとちく場で1頭の牛の盲腸より22匹の吸虫を検出し、形態的特徴より総て平腹双口吸虫Homalogaster paloniaeの成虫と同定した。この牛は岡山県真庭郡川上村で生まれ、そこで約10ヶ月飼育されていた。福山市の牧場内には、この吸虫の中間宿主であるヒラマキモドキガイが生息するような環境はなく、岡山県で飼育されていた時にこの吸虫に感染した可能性が高いと推察された。 |
キーワード | 平腹双口吸虫 (Homalogaster paloniae) 牛 (bull) 盲腸 (cecum) 福山市 (Fukuyama City) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2002-03-20 |
巻 | 12巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 119 |
終了ページ | 122 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307372 |
JaLCDOI | 10.18926/15208 |
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タイトル(別表記) | Provision of information and health care in a maternity ward: More effective use of corridor notice boards |
フルテキストURL | 014_1_057_064.pdf |
著者 | 小野 清美| 奥田 博之| 松井 たみこ| |
抄録 | 病棟における情報提供の一つとして掲示板は手軽に利用されるが,これに関する研究はないといっても過言ではない。しかし,日本医療機能評価機構(Japan Council for Quality Health Care)においては自己評価票の項目として「掲示物の配慮」について評価するようになっている。そこで,O大学附属病院産科病棟の廊下にある掲示板を使用し,掲示板周辺の色彩の視感測定と照度測定を実施し後,掲示物の内容の整理をし,その美観について整理前後の評価をSD法(Semantic Diferenial Method)で評価しその結果, 整理後は好転していた。さらに,掲示物への意見の調査,希望する掲示内容に関する調査なども実施した。これらのことから掲示板の有効活用の仕方と情報提供の内容の選別の2点が明確化した。それぞれの留意点は以下のとおりである。<有効活用について>1.掲示物の重要度と緊急性に応じた貼り方をする。2.文字や絵の大きさにより,掲示板の有効活用をする。<情報提供の内容の選別について>1.産科領域の患者教育および健康教育などの提供の必要性がある。2.掲示物の内容は患者本人に必要なことか,家族にも必要なことなのか,対象者の明確化をして貼付する必要がある。3.一般ニュースの提供や絵や写真などの癒しの必要性もある。 |
キーワード | 情報提供 (information service) サービス (health care) 産科病棟 (maternity ward) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 57 |
終了ページ | 64 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307962 |
JaLCDOI | 10.18926/15196 |
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タイトル(別表記) | Nursing Education for a Gender-equal Society* - The Situation of Male Student Nurses - |
フルテキストURL | 015_1_039_049.pdf |
著者 | 合田 典子| 大室 律子| 西山 智春| 鈴木 良子| 布施 千草| 松本 幸枝| |
抄録 | 題目:男女共同参画社会における看護教育―男子看護学生の動向について― 1975年の国際婦人年以来,カイロ宣言でのリプロダクテイブヘルス/ライツ,北京宣言等次々に男女差別の撤回と女性の自立をめざした運動が推進されてきた。この女性のエンパワーメント運動の中で,我が国は労働基準法,男女雇用機会均等法,育児休業法等の制定および改正を経て,1999年6月「男女共同参画社会基本法」の施行に至った。以来,国を挙げて男女共同参画社会の構築に取組んでいる。看護界にあっては昭和23年に制定された保健婦助産婦看護婦法における看護職者は女子とされ,男子には国家免許を得る正式な資格が無かった。やがて,法の改正とともに男性看護職者の進出が可能となってきた。しかし,半世紀を経て,なお男性看護職者の占める割合は低く,看護界における男女共同参画の現状は進んでいるとはいい難い。男性看護職者養成の沿革と現状を概観し,その問題点と課題を検討することとした。 |
キーワード | 男女共同参画社会 (Gender-equal society) 男子看護師学生 (male student nurse) 看護教育 (nursing education) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-12-15 |
巻 | 15巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 39 |
終了ページ | 49 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307785 |
JaLCDOI | 10.18926/15207 |
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タイトル(別表記) | The grief process of patient's family over the death at hospital against the cancer |
フルテキストURL | 014_1_047_055.pdf |
著者 | 赤畠 鮎美| 岡野 初枝| |
抄録 | 近年,在宅で死を迎えたいという人が増えている。本研究の目的は,終末期を在宅で迎えようとしていた癌患者が,病状の悪化により病院死となった場合の事例を対象に,家族の悲嘆反応の変化を把握し,家族に対しどのような援助が必要なのかを明らかにすることである。インタビューを患者の夫と娘に行い,A. Deekenによる12の悲嘆のプロセスの概念を基に分析を行った。その結果,夫はA. Deekenの概念のうち7段階に該当しており,娘は5段階に該当していた。悲嘆反応に影響を与えた要因としては,急な病変の経験,家族間の協力や仕事,告知に関する心残りがあげられた。在宅療養継続か入院かを見極めること,キーパーソンをみつけること,家族の仕事をアセスメントすること,家族が告知をどう捉えているかを把握し尊重することなどが,必要な援助であることが示唆された。 |
キーワード | 在宅ケア (Home care) 病状の悪化 (aggravated condition) 病院死 (death at hospital) 悲嘆反応 (grief process) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 47 |
終了ページ | 55 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307665 |
JaLCDOI | 10.18926/15191 |
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タイトル(別表記) | Antifungal effect of "Mokusaku-Eki" against Trichophyton mentagrophytes and Trichophyton rubrum |
フルテキストURL | 014_2_129_133.pdf |
著者 | 渡邉 久美| 住吉 和子| 金子 典代| 横田 憲治| 川田 智惠子| |
抄録 | 足白癬は糖尿病患者で合併しやすく,高齢者にも多発する。近年,白癬菌に対する木酢液の抗菌作用が知られており,この最適有効濃度を明らかにするため本研究を企画した。白癬菌はTrichophyton mentagrophytesとTrichophyton rubrumの2菌種を用い,木酢液は市販品を用いた。発育抑制テストは終濃度2,3,4,5%の木酢液を含んだ寒天平板希釈法で行った。殺菌テストは2.5,5,10%溶液を胞子と接触後,寒天平板培地に接種し,菌の発育の有無を観察した。発育抑制作用は,両菌種とも3%以上で7日培養後の菌糸の発育は見られなかった。殺菌作用は, T. mentagrophytesでは10%,5%においては6時間接触で,2.5%においては24時間接触で菌糸の発育が見られず, T. rubrumでは,10%以上においては24時間接触で,5%においては48時間接触で菌糸の発育が見られなかった。足浴等の看護ケアに木酢液を応用するためには,今後より短時間の接触で効果が得られる方法の検討が必要である。 |
キーワード | 木酢液 (Mokusaku-Eki) 白癬菌 (Trichophyton) 発育抑制作用 (Antifungal effect) 足部白癬 (Trichophytosis) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-03-31 |
巻 | 14巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 129 |
終了ページ | 133 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307493 |
JaLCDOI | 10.18926/15240 |
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タイトル(別表記) | Attempts to create the amenity from the nursing point of view - Through approach by using the wrapping skills - |
フルテキストURL | 012_1_027_036.pdf |
著者 | 小野 清美| 林 優子| 大井 伸子| 奥田 博之| 山岡 聖典| |
抄録 | 病院におけるアメニティの重要性は十数年前から言われているが,それは建物の建築の時だけでなく,その後療養の場所をどのように維持し,快適環境を患者にいつまでも提供していくかである。これまで日常の看護業務において掲示物やパンフレットの置き方,床頭台のあり方などは整理整頓の一環で病棟管理の中にあった。だが,もう一つの流れがある。ウイリアム・モリスは生活の中における芸術化を考え,生活用品そのものに美しきと手作りの良さがあることを提唱した。こうした生活デザインの流れの中で,本研究では本学科棟内において床頭台のディスプレイや掲示の仕方,パンフレットの置き方など,ラッピング技法を使用し,入院生活上のアメニティの創出を試みた。その後,ラッピング技法を用いたアメニティ創出の試みは患者の心を癒す可能性のあることを明らかにした。また,ラッピング技法使用上の留意点についても指摘した。 |
キーワード | アメニティ (amenity) ラッピング (wrapping skill) 入院生活 (life in hospital) 色彩 (color) 癒し (care healing) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2001-12-25 |
巻 | 12巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 27 |
終了ページ | 36 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307793 |
JaLCDOI | 10.18926/11710 |
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タイトル(別表記) | Student nurses' understanding about improvement in dietary habit through their practices |
フルテキストURL | 010_2_117_122.pdf |
著者 | 太田 にわ| 林 優子| 太田 武夫| 保科 英子| 鳴坂 美和子| |
抄録 | 看護学生が自己の体験を通じて得た食習慣の改善や患者教育に関する考えを明らかにした。短大看護学科2年生84人を対象に自記式アンケート調査を行い,19歳~21歳の学生73名について分析を行った。栄養学の学習を終えた学生に通常の1日分の栄養摂取量を計算させ,それをもとにそれぞれの食習慣改善計画を立てさせ実行させた。1ヵ月後,再度摂取量の計算をさせて,前回の結果との比較の上で,自分の体験の評価をさせた。その結果,学生が主に考えたことは以下の3点に集約された。①食品の求めやすさや調理の方法の簡単さが食習慣の改善には重要である。②食習慣の改善が困難となるのは,知識の不足や意志の持続性と関連することである。③食習慣の改善の動機づけになるのは,そのことの意義を知ったり,自分の栄養摂取量を点検することである。学生は,食習慣の改善の困難さや容易さおよび患者の栄養指導における留意点について理解していた。 |
キーワード | 看護学生 (Student nurse) 栄養 (nutrition) 食習慣の改善 (dietary habit improvement) 学生の体験 (practice) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2000-03-24 |
巻 | 10巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 117 |
終了ページ | 122 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002313818 |
JaLCDOI | 10.18926/15169 |
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タイトル(別表記) | Stress factors in nursing students |
フルテキストURL | 017_1_017_026.pdf |
著者 | 小林 民恵| 兵藤 好美| |
抄録 | 看護学専攻の大学生1~4年生を対象に,ストレッサ一,ストレス反応におけるHealth Locus of Controlとソーシャルサポートの効果等に関する質問紙調査を行った結果,次の点が明らかになった。 1. ストレス反応(全体),不安・怒り・抑うつに関して,いずれもHLCの高群のほうが,低群よりも心身の健康度が高いことが明らかになった。 2. ソーシャルサポートの高低によるストレス反応に,有意な差は認められなかった。また,ストレス反応に対する直接的影響も見られなかった。しかしながら,下位項目である母親サポートについては,ストレス反応の抑制に効果のあることが明らかになった。 3. ストレッサ-では,1・2年生はクラブ活動が最も多く,次に学業が多かった。3・ 4年生も学業が最も多かった。 4. サポート源では,4年生が他の学年より教員サポート人数において,高い値を示していた。それに対し,1・2年生と教員の関わりは少ないということが明らかになった。 |
キーワード | 看護学生 (student nurse) ストレッサー (stressor) ストレス反応 (stress reaction) ソーシャルサポート (social support) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2007-03-15 |
巻 | 17巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 17 |
終了ページ | 26 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307307 |
JaLCDOI | 10.18926/15194 |
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タイトル(別表記) | The significance of therapy in a private room to patientsin acute psychiatric wards |
フルテキストURL | 015_1_029_037.pdf |
著者 | 豊田 由起子| 三木 明子| 藪下 祐一郎| 鬼塚 愛彦| |
抄録 | 本研究は,全個室病棟で療養する精神疾患患者を対象に,患者自身が考える個室環境の意味を明らかにすることを目的とした。個室に2週間以上療養し,インタビューの協力が得られた患者は7名であった。患者にとっての個室環境の肯定的意味は,自分だけの空間を確保できることから,他者との距離の調節の場,プライバシーが保護される場,自由裁量が拡大される場であると捉えていた。また,休養や睡眠が確保できる場,症状をコントロールできる場であるという治療的意味や,個室を自己洞察の場ととらえ,他者の影響を受けずに自分らしさを再獲得するためという意味が示された。一方,個室環境の否定的意 味として,寂しさや不安が挙げられ,話しかけられる存在を身近に見出しにくい個室においては,わからないことや不安なことを尋ねにくく,人間関係を築くきっかけがつかみにくいことが示された。 |
キーワード | 精神疾患 (mentally ill) 患者 (patients) 個室 (private room) 精神科急性期病棟 (acute psychiatric ward) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-12-15 |
巻 | 15巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 29 |
終了ページ | 37 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307586 |
JaLCDOI | 10.18926/15204 |
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タイトル(別表記) | Characteristic of GAFCHROMIC XR TYPE T dosimetry film |
フルテキストURL | 014_1_023_029.pdf |
著者 | 窪津 真理子| 中桐 義忠| 氏福 亜矢子| 谷口 友季子| 八谷 美穂| 東 義晴| 後藤 佐知子| 丸山 敏則| 青山 英樹| 田原 誠司| 稲村 圭司| 渡邉 敏充| 杉田 勝彦| |
抄録 | 医療の高度化に伴い,近年では長時間のⅩ線透視を行うInterventional Radiology(IVR)手技が頻繁に行われ,副作用としての難治性放射線皮膚障害例の報告が増加している。確定的影響である放射線皮膚障害はしきい値を超えると発症し,線量に依存して障害の程度が重篤となるため,患者被曝線量の測定が重要である。しかし,IVRでは照射部位が多彩で,焦点-皮膚間距離が不安定なため,その測定方法は確立されていない。本研究では,近年IVR等低エネルギー線量測定用フイルムとして開発されたCAFCHROMIC XR TYPE T について性能評価を行い,患者皮膚入射面の被曝線量測定への応用の可能性について検討した。その結果,線量特性,線質特性,ネット値の安定性に良好な特性を示し,臨床に使用可能であったので報告する。 |
キーワード | 患者被爆線量 (Patient Exposure dose) GAFCHROMIC XR TYPE T Radiochromic film Interventional Radiology (IVR) 測定精度 (Radiation dosimetry) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 23 |
終了ページ | 29 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307331 |
JaLCDOI | 10.18926/15244 |
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タイトル(別表記) | Research on satisfaction of elderlies with dementia in health care facilities. |
フルテキストURL | 012_1_063_070.pdf |
著者 | 住吉 和子| 川田 智恵子| 岡野 初枝| 岡本 基| 高橋 聖之| 森 秀治| 辻本 久江| 須江 英子| |
抄録 | 2つの老人保健施設に入所している痴呆老人について,観察者による彼らの満足度とその時に観察された行動の関係を明らかにすることを目的とする。調査対象者は,2つの老人保健施設に入所中で,本人または家族より調査への了系の得られた,歩行可能な痴呆老人各14名,合計28名である。観察者は対象者の行動を48時間観察し,どこで誰と何を行っているかとその時の満足度を調査票に記録した。満足度は対象者の表情や態度から観察者が判断し,大変満足を⑤とし,どちらとも言えないを③,大変不満足を①とした5段階評定で示した。その結果以下の3点が明らかとなった。 1)両施設で満足度の高い時間帯は,レクリエーションが含まれる"午前中の時間"であった。 2)満足度が高いのは,居場所では,"レクリエーションルーム・屋外"であった。 3)同行者は,"家族","観察者",行動は,"話をする",手伝いをするなど"自発的な行為"が多くみられた。以上により,2つの施設で満足度ごとの時間帯,居場所,同行者と行動が似通っていたことから,客観的に痴呆老人の満足度を把握することは可能であると考える。 |
キーワード | 老人保健施設 (old people's health facilities) 痴呆老人 (elderlies with dementia) 満足度 (satisfaction) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2001-12-25 |
巻 | 12巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 63 |
終了ページ | 70 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307577 |
JaLCDOI | 10.18926/11731 |
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タイトル(別表記) | The learning of nursing students through on site gerontological nursing practice -The difference in the learning of nursing students between a geriatic hospital and a home for the aged- |
フルテキストURL | 010_1_035_049.pdf |
著者 | 住吉 和子| 岡野 初枝| |
抄録 | 当医療技術短期大学部(以下医療短大と略す)の老人看護学実習は,特別養護老人ホーム(以下老人ホームと略す)と老人病棟のどちらかの施設で2週間の実習を行っている。今回は老人看護学実習での学生の学びの内容を把握する目的で,平成10年度のカンファレンスノートの記録を分析した。対象者は医療短大3年生75名のうちカンファレンスの記録が残っていた47名を分析の対象にした。内容分析の手法を用いて研究者2人で分析を行った。その結果,3つのカテゴリー,8つのサブカテゴリーに分類され,以下の2点が示唆 された。①実習の1週目では学生は,実習形態の違いやコミュニケーションがとれないことに戸惑っているが,2週目には日常生活の援助を通して相手を理解しようと努力していた。②老人病棟では治療の必要な患者のケアを通して高齢者の特徴を学び,老人ホームでは,生活の援助を通して個別性の大切さを学んでいた。以上の結果から,2週間の老人看護学実習を通して学生は,高齢者への理解を深めていることが明らかになった。今後は学生の学びと実習目標との関連についても検討が必要である。 |
キーワード | 老人看護学実習 (the learning of nursing practice) 実習からの学び (gerontological nursing practice) 高齢者の理解 (understand ages) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 1999-12-20 |
巻 | 10巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 35 |
終了ページ | 49 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002313759 |
JaLCDOI | 10.18926/11690 |
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タイトル(別表記) | A study of x-rays protection in a hip-joint radiography examination |
フルテキストURL | 011_2_059_064.pdf |
著者 | 中桐 義忠| 丸山 敏則| 後藤 佐知子| 東 義晴| 澁谷 光一| 田村 恵里| 谷本 江利子| 鳥居 史子| 竹田 芳弘| 杉田 勝彦| |
抄録 | 幼小児を含めた若年者の股関節X線撮影検査においては鉛板などで生殖腺を防護して行うのが通常である。男性の場合は生殖腺は体外に露出しているので,それを鉛板で包むようにすればある程度目的は達成される。しかし,女性の場合,生殖腺は骨盤腔内に存在するため,卵巣及び子宮を防護でき診断目的領域にかからないように鉛板を成形し,腹壁上に置いて撮影する。X斬写真上ではグリッドで散乱線を除去しているため,鉛板の陰影がくっきりと撮影され,生殖腺は完全に防護されているように見える。しかし,体内では散乱線によるかなりの被曝があるものと考えられる。そこで今回,鉛板下の散乱線量を鉛板幅及び電圧を変化させ,ファントム内各深さの散乱線量を測定した。その結果,鉛板下の散乱線量が相当量認められ,その量は深さ3~4cmでピークを形成した。鉛板幅による変化は幅が狭いほど線量は大きくなり,電圧による変化は60kVと80kVを比べると80kVの方が多くなった。これを鉛板なしの場合と比較すると,ファントム内意さが増すにしたがい増大した。したがって,臨床において鉛板がずれて再撮影をすることのないよう細心の注意が必要であると考えられた。 |
キーワード | 股関節X線撮影 (Radiography Examination of Hip-joint) 医療被爆 (Patient Dose) X線測定 (Dosimetry) 生殖腺防護 (X-rays Protection of the Gonads) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2001-03-24 |
巻 | 11巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 59 |
終了ページ | 64 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002313720 |
JaLCDOI | 10.18926/15241 |
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タイトル(別表記) | Investigation of Quality of Life in Kidney Transplant Recipients |
フルテキストURL | 012_1_037_044.pdf |
著者 | 林 優子| 中西 代志子| 渡邉 久美| 金尾 直美| 保科 英子| |
抄録 | 腎移植は,レシピエントのQOLを高めることで期待される治療法であるが,移植後の拒絶反応や合併症,あるいはそれらに伴う心理社会的問題などによって移植後のQOLに影響を及ぼす危険性を孕んでいる。本研究では,腎移植後レシピエントのQOL向上を目指した看護援助を検討するために,移植後のQOLに影響すると考えられる移植を受けた理由やそのときの気持ち,ローカスオブコントロールをとりあげた。本研究の目的は,そのようなレシピエントの背景がQOLとどのように関係しているのかを明らかにすることである。対象者は研究の同意を得た腎移植後のレシピエント119名であり,人生に対する感じ方,移植を受けた理由やそのときの気持ち,ローカスオブコントロール,QOLなどについて自己報告調査を行った。その結果,レシピエントは移植後に何らかの身体症状や合併症が生じていても,81%の者が人生を肯定的に感じていた。そして,生活を充実させたいとして移植を受けた者が,また,ローカスオブコントロールの内的統制傾向が強い者ほどQOLを高める傾向にあった。したがって,看護婦はQOLに影響を及ぼすレシピエントの背景を加味して,移植前から適切な看護援助を行う必要性が示唆された。 |
キーワード | 腎移植 (Kidney transplantation) 人生に対する感じ方 (How to feel own life) 移植を受けた理由 (Reason for undergoing transplantation) ローカスオブコントロール (Locus of control) QOL |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2001-12-25 |
巻 | 12巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 37 |
終了ページ | 44 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307735 |
JaLCDOI | 10.18926/11734 |
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タイトル(別表記) | Analysis of three cases of renal transplant recipients whose feelings about life have become negative after transplantation |
フルテキストURL | 010_1_051_056.pdf |
著者 | 渡邉 久美| 林 優子| 中西 代志子| 金尾 直美| 保科 英子| |
抄録 | 筆者らは,林が作成した看護援助モデルに基づき,腎移植者への効果的な看護介入についての検討を行っている。その一環として,今回,腎移植を受けた119名を対象に,QOLや移植前と現在の人生に対する受けとめ方について調査した。人生に対する受けとめ方の移植前後の変化を分析したところ,ほぼ全数に近い腎移植者が移植前と比べよい状態であると受けとめていたが,3事例において受けとめ方が低下していた。そこで,この3事例に着目し,これらの事例が日常生活の中で不満を抱いている事柄を分析した。その結果,移植後に人生に対する受けとめ方が低下した3事例が抱く不満は,1.腎臓・健康などの身体状況,2.家庭環境,3.医療・友人・他人からのサポート,4.家族や社会の中で役割を果たす能力の4カテゴリーに分類された。移植後の人生の受けとめ方の否定的変化には,上記の4カテゴリーに対して抱く不満が影響していることが推測され,腎移植後の看護介入を検討する上で考慮すべき点であることが明らかになった。 |
キーワード | QOL (quality of life) 腎移植 腎移植者 (renal transplant recipient) 看護 (nuising approach) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 1999-12-20 |
巻 | 10巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 51 |
終了ページ | 56 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002313642 |
JaLCDOI | 10.18926/15206 |
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タイトル(別表記) | A study of patient's intake of meals provided by the hospital and its relevant factors using a self-administered questionnaire |
フルテキストURL | 014_1_037_045.pdf |
著者 | 片岡 徹也| 住吉 和子| 川田 智恵子| |
抄録 | 岡山大学医学部附属病院に入院中で,主に消化器系の疾患を持ち手術を受けた患者,主に消化器内で治療中の患者,主に血液内科で治療前・治療中の患者,主に腎・内分泌内科など慢性疾患の治療を受けている患者で,1週間以上入院しており,了承の得られた92名の患者を対象に,自己申告による病院食の摂取量とその関連要因について調査した結果以下の4点が明らかになった。 1.病院食の摂取量が半分以下であると答えた患者は約40%であった。 2.病院食の摂取量は,治療方法,身体症状と強い関連がみられた。 3.病院食の摂取量が多い者は食事の時間を楽しく感じ,食事にも満足していた。 4.食事に対する知識・興味・行動・有益性と病院食の摂取量との間には有意な関係はみられなかった。 |
キーワード | 病院食の摂取量 (patient's intake of meals) 身体症状 (the symptoms in the patient) 食事の満足度 (satisfaction of patient food service) 給食サービスの評価 (evaluation of patient food service) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 37 |
終了ページ | 45 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307939 |
JaLCDOI | 10.18926/15192 |
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タイトル(別表記) | Stressors and Coping in Hemodialysis Patients |
フルテキストURL | 015_1_015_021.pdf |
著者 | 原 明子| 林 優子| |
抄録 | 本研究の目的は,血液透析患者のストレッサ-と対処について明らかにすることである。対象者は岡山市内の二カ所の病院において,研究参加に同意が得られた外来透析患者65名であり,透析ストレッサ一,対処,人口統計学的や医学的な情報などについて質問紙法による調査を行った。その結果,以下のようなことが明らかになった。(1)透析ストレッサ-は「将来への不安」が最も高く,そして「治療時間の長さ」や「身体的活動の制限」などの精神的ストレッサ-が続いていた。(2)対処は,消極的回避的および積極的前向き対処が問題解決的対処よりも上位を占めていた。今日、医学や透析機器などの改良で透析治療は 進歩を遂げてきているが,透析患者は将来への不安や時間の拘束などの制約や負担を抱えている。しかしながら,そのようなストレスフルな状況に対して,運命として引き受けるという感情を持ちながらもその思いをマイナスとしてだけに捉えるのではなく,前向きに対処をしていることが伺えた。 |
キーワード | 血液透析患者 (Hemodialysis patients) ストレッサー (stressor) 対処 (coping) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2004-12-15 |
巻 | 15巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 15 |
終了ページ | 21 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002308007 |
JaLCDOI | 10.18926/15212 |
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タイトル(別表記) | The role of forensic psychiatric nursing in foreign nations |
フルテキストURL | 014_1_103_111.pdf |
著者 | 日高 経子| 三木 明子| 金崎 悠| |
抄録 | 本論文は,諸外国における司法精神看護(forensic psychiatric nursing)について文献学的に概観し,司法精神看護の役割について明らかにすることを目的とした。司法精神看護師の役割としては,法的知識と看護の知識を持った上で,犯罪者が法廷に出る前の精神症状のアセスメントをし,適切な治療やケアを受けることができるように調整していくこと、また性的暴力を受けた被害者を検査し、フォローアップケアを行うこと等があった。司法精神看護の対象は,重大な罪を犯した精神障害者(触法精神障害者)だけでなく,触法精神障害者の家族,被害者が含まれていた。触法精神障害者に対しては,投薬,薬の効果・副作用の教育,社会的能力のトレーニングを行い,触法精神障害者の家族や犯罪被害者に対しては,感情のアセスメント,心理的危機介入,行動面等の評価を行う役割を担っていた。 |
キーワード | 司法精神看護 (forensic psychiatric nursing) 役割 (role) 触法精神障害者 (mentally disorder offenders) 被害者 (victim) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2003-12-25 |
巻 | 14巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 103 |
終了ページ | 111 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002307997 |
JaLCDOI | 10.18926/11729 |
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タイトル(別表記) | Public transportation and the disabled person |
フルテキストURL | 010_2_085_090.pdf |
著者 | 檜垣 みちよ| 赤澤 良子| 太田 康代| 赤澤 豊子| 太田 久恵| 大野 伸子| 三宅 浩美| 石原 寛恵| 松浦 徳枝| 安部 啓子| 赤木 美鹿| 太田 武夫| 岡野 初枝| |
抄録 | 機能訓練事業として実施している「生活リハビリ教室」の教室生208名を対象に,公共交通機関を利用して外出するために障害になっている要因を明らかにする目的で,郵送法による自記式アンケート調査を行った。回答は125名(60.1%)からあった。外出経験がある者は67名(53.6%)で外出経験がない者が58名であった。外出時に付添いが必要と思っている者は,外出経験のない者に多かった。公共交通機関を利用しての外出を阻害している要因には,乗り物の昇降口に段差があることや早く発車して危険である,また周囲の人に介助を依頼しにくいことなどが挙げられている。身体機能障害者が外出できない理由は個人によって異なってはいるが,地域社会に身体機能障害者を受け入れる環境を整えていく必要がある。 |
キーワード | 身体機能障害者 (disabled person) 外出 (traveling) 公共交通機関 (public transportation) |
出版物タイトル | 岡山大学医学部保健学科紀要 |
発行日 | 2000-03-24 |
巻 | 10巻 |
号 | 2号 |
開始ページ | 85 |
終了ページ | 90 |
ISSN | 1345-0948 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 120002313665 |