JaLCDOI 10.18926/bgeou/63236
Title Alternative Notes on Studies about Figure Recognition and Spatial Representation of Children with Visual Impairment Ⅱ
FullText URL bgeou_179_027_035.pdf
Author Miyazaki, Yoshio|
Abstract 本研究では,盲児を対象とした3次元の立体の2次元的表現の理解を促す指導方法の開発に関して示唆を得るため,視覚障害児の図形認知と空間表象に関連する研究領域の中から,指導方法や教材の開発,指導実践等に関する近年の研究7本を抽出し,整理概観を試みた。その結果,盲児の図形認知や空間表象の理解を促す指導にあたっては,盲児が能動的に外界を探索し,実際に触って確かめることのできる容易に作成可能な教材を活用して操作活動を保障し,図形や空間に関する概念形成をはかることの重要性が示唆された。今後の課題として,立体図形の認知や空間表象に関する指導実践の記録を整理していくとともに,宮﨑(2001)のトンネル法による「核になる経験」を中心とした,立体図形の認知や空間表象に関する指導プログラムの開発ならびに実証的な検証が求められる。
Keywords 視覚障害 図形認知 空間表象 核になる経験
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
Start Page 27
End Page 35
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63237
Title Alternative Study of the Literary Education Curriculum - Australian Curriculum Consideration Based on “Literature” in English -
FullText URL bgeou_179_037_043.pdf
Author Ukida, Mayumi|
Abstract 本研究の目的は日本の文学教育をカリキュラムの側面から検討することである。日本の学習指導要領の文学・物語に関する指導事項や言語活動例とオーストラリアン・カリキュラム中の「文学」の指導事項を比較する。これまで文学作品の「何をどのように教えるか」に関して考察されてきたが,カリキュラムの側面から考察されることは少なかった。本稿では,文学を読むこととともに,文学・物語の読むこと―書くことをカリキュラムの側面から検討した。その結果,オーストラリアン・カリキュラムから日本のカリキュラムに参考にできる点は①すべての学年で順序性・系統性をもって学習内容を配列すること,②読むこと―書くことの関連指導を行うこと,③修辞技法や文芸批評理論を適切に学習内容に取り入れることである。
Keywords 学習指導要領 オーストラリアン・カリキュラム 文学教育
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
Start Page 37
End Page 43
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63241
Title Alternative The Learning Place of Creative Arts in Education: The Role of Teachers in Students’ Inspired Thoughts and Activities
FullText URL bgeou_179_075_084.pdf
Author Ogawa, Yoko| Senoo, Yusuke| Mimura, Yumiko| Takeda, Souichirou| Kiyota, Tetsuo|
Abstract 本研究は,芸術教育の学校現場でみられる多様な創造的な学びに目を向け,個性豊かな創造性の芽生えとその育ちに寄り添う教師の役割について検討したものである。高等学校の美術の授業では,教師は具体的な指示をあえて避け,生徒に自らの目的や問いを立てさせることを通して渾沌とした状況と向き合わせた。美術と音楽活動を連携させた中学校では,設定した場面ごとに,生徒の創造性を引き出すための例示,他者や事物との多彩な関わり方,省察の視点など多くの支援をおこなった。生徒たちの「表現したい」という創造的な思いを拾い上げ唯一無二のモノとして育てるためには,その芽生えの瞬間を見逃さず丁寧に支援することが重要である。学校教育で目指す自己実現的創造性の育成(フロントランナー型創造性)は,生徒自身の新しい価値を追求することであり,同時に,社会にとっての新しい創造性の追求へとつながる。
Keywords 芸術教育 創造性 中学校・高等学校 学びの触発 教師の支援
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
Start Page 75
End Page 84
ISSN 1883-2423
language Japanese
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FullText URL bgeou_179_contents.pdf
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63242
Title Alternative On Role of Conducting in Singing Classes (2): Based on Questionnaire Survey of Chorus Students and Music Teachers of Elementary School, Junior High School and Senior High School
FullText URL bgeou_179_085_094.pdf
Author Mushiaki, Masako|
Abstract 本稿では,歌唱授業において指揮の活用を進めるために,音楽授業での指揮の取り扱いの実状を調査し,指揮を取り入れる際の課題について考察した。このために,教員養成学部の合唱受講生及び学校教員に対するアンケート調査を実施した。その結果,音楽授業での指揮の必要性や有効性を合唱受講生,学校教員ともに認識している一方,歌唱指導や合唱指導をピアノの弾き歌いで行うという旧来の指導方法が定着しているため,音楽表現に活かせる指揮が活用されていないこと, 指揮法に自信のない教員が少なからず存在すること,研修の機会を求める教員が多数存在することが明らかになった。音楽授業で,音楽を共有しながら表現を追求していくためには,生徒に正対し,意思疎通を図りながら授業を進めていくことが必須で,このためにはピアノ伴奏をしながら歌唱指導を行うという旧来のスタイルから転換し,アカペラの教材を増やし,音楽教員の歌声を基盤とした授業が必要である。さらに,基礎を身に付ける重要な時期である小学校の全学年にわたって,専科指導を推進し,また,音楽教員のリカレント教育も切実な問題と考える。
Keywords 指揮 役割 授業 アンケート調査 ピアノ伴奏
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
Start Page 85
End Page 94
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63240
Title Alternative A Study of Reading “Taohuayuanji” with Imagination: About the Significance of Raeding with “Taohuayuanshi” Satoshi TSUCHIYA
FullText URL bgeou_179_065_074.pdf
Author Tsuchiya, Satoshi|
Abstract 陶淵明は,事実の記録として「桃花源記」を制作する一方で,それを素材として空想に遊ぶ「桃花源詩」を制作した。前稿でのかかる結論を基に,本稿では「詩」が「記」の読解にどのように寄与するのかという問題を取り上げた。「詩」では村の生活の描写が12 句を占めるため,従来は学習者の想像によってなされていた「記」の簡潔さを補うことができる。先行事例として中国における「詩」の利用に注目し,「詩」が理想郷のイメージ形成に寄与することを,9つの項目にわたって検証した。また,「空想」という共通項によって,他作品との関連性が見出せることをも明らかにした。作者陶淵明の空想すなわち「詩」に導かれることによって,学習者はより深く古典世界に没入できると思われる。
Keywords 陶淵明 「桃花源記」 「桃花源詩」 補助的教材 空想
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
Start Page 65
End Page 74
ISSN 1883-2423
language Japanese
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FullText URL bgeou_178_contents_e.pdf
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63015
Title Alternative Tao Yuanming’s “Taohuayuanji” and “Taohuayuanshi” : A Study of Their Relationship
FullText URL bgeou_178_023_030.pdf
Author Tsuchiya, Satoshi|
Abstract 陶淵明「桃花源記」は高校国語教科書に多く採用される教材であるが,近年,この作品と表裏一体をなす「桃花源詩」を補助的に利用しようとする提案が出されている。しかし,「詩」がどのような形で「記」に関わっているのか,本文に則した検証は未だ充分ではない。そこで,まず清の陶澍注『靖節先生集』十巻のほか,南宋・元の諸本における収録状況を調査し,両者の緊密な関係について確認した。次いで「詩」を中心に見ながら,「記」との関連について分析を加えた。その結果,「詩」は推測や想像を交えて桃花源の日常を描くものであり,「記」はその空想の素材という関係が明らかとなった。それは「記」に新しい価値を見出すことでもあり,この点に「桃花源詩」を援用する意義があると結論づけた。
Keywords 陶淵明 「桃花源記」 「桃花源詩」 補助的教材
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 23
End Page 30
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63020
Title Alternative Development of Yasuo Kuniyoshi Studies: Art Education and Rural Revitalization A Report on the Second Period Activities and Its Considerations
FullText URL bgeou_178_081_101.pdf
Author Ito, Shun|
Abstract  国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生寄付講座は,2015年10月に公益財団法人福武教育文化振興財団と公益財団法人福武財団の寄付金により,岡山大学大学院教育学研究科に本学初の人文社会系初の寄付講座として,2015年10月1日から2018年3月末日での期限設置の契約が交わされた。本実践報告では,第1期の契約を延長し,活動の範囲を大きく広げた第2期(2018年4月~ 2021年3月)の活動について記述する。
Keywords 国吉康雄 アート 文化芸術資源 地域協働 美術鑑賞 展覧会
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 81
End Page 101
ISSN 1883-2423
language Japanese
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FullText URL bgeou_178_colophon.pdf
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
ISSN 1883-2423
language Japanese
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FullText URL bgeou_178_contents.pdf
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63013
Title Alternative Characteristics of Health-related Concepts of Students Who Aim to Work in the Childcare Field before Taking Childcare “Health” Classes
FullText URL bgeou_178_001_011.pdf
Author Baba, Noriko| Tsushima, Aiko| Mimura, Yukari|
Abstract 保育内容「健康」は,近年頻発する災害への対応や感染症拡大等に大きく関連する分野として,その在り方は改めて注目されており,その重要性を認識した保育者の育成については,養成段階から検討していく必要がある。本論では,保育者志望学生が,保育内容「健康」の授業実施前に抱く健康諸概念の特徴と課題を明らかにすることを試みた。具体的には,保育者養成校において,保育内容「健康」の授業前の健康概念を捉えるため,文章完成法(SCT)を用いて記述データを収集した。記述データには主にテキストマイニングを援用した量的分析,及び質的分析を行った。また,各学年の健康諸概念等の比較により,特徴を検討した。これらを踏まえ,授業実施に関する提案を述べた。
Keywords 保育内容「健康」 健康概念 保育者志望学生
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 1
End Page 11
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63017
FullText URL bgeou_178_047_057.pdf
Author Mushiaki, Masako|
Abstract 本研究は,コロナ禍にオンラインで行った合唱授業での経験から,指揮の有効性に注目し,合唱授業における指揮の役割について論じるものである。オンラインで合唱授業を実施するに際して,これまでの通常の授業では,あまり採用することのなかった練習法を取り入れてみた。その結果,次の様な合唱の練習法に関して新たな知見を得た。即ち,指揮者を見て歌唱することは,受講生全員が一体となって音楽を共有できる作用が高まること,ハミングで歌唱することは,響きの向上を自覚できる効果が高いこと,パソコンに保存されたパートの音声を利用した二重唱の練習は,実際の合唱に近い感覚が得られることの3点である。これらの事例の中から特に合唱指揮に着目し,合唱受講生を対象に,合唱指揮に関する比較調査を実施した。調査結果をもとに確認できたことは,歌っている間,合唱者は,指揮者の手の動きを注視しているのみならず,顔の表情,口の動き,身体全体の動きについても,指揮者の手の動きと同程度に注意を払っているということである。
Keywords 指揮 役割 コロナ禍 授業 合唱
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 47
End Page 57
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63016
Title Alternative Influence of Dialect Accents on Singing Educational Songs – Acoustic Analysis for Singing Voices of Elementary School and University Students –
FullText URL bgeou_178_031_045.pdf
Author Hayakawa, Rinko| Omura, Sayo | Shikakura, Yui|
Abstract  本研究では,兵庫県と岡山県の小学生と大学生を対象に,童謡・唱歌の歌唱調査を行い,歌唱時における方言の影響の有無について検討した。調査にあたっては,小学校の学習指導要領に記載されている共通教材の中から≪うみ≫と≪夕やけこやけ≫の2曲を用い,歌詞朗読時と歌唱時の音声について録音し分析した。  歌詞朗読時の音声についての高低アクセントの判定の結果,兵庫県と岡山県のどちらの対象者においても方言アクセントで表現された箇所は少なく,共通語アクセント,または方言アクセント及び共通語アクセントのどちらとも異なるアクセントも見られた。次に,歌唱時の音声データをPRAATによって音響分析した結果,特に歌詞朗読時に方言アクセントの表れていた箇所において,ピッチおよびスペクトルに特徴的な動きを捉えることができた。また,歌唱時に方言の影響が現れやすいのは,歌詞朗読時の方言アクセントと旋律の動きの上行下行が対立している場合であることが明らかとなった。
Keywords 童謡・唱歌 歌唱 方言の影響 音響分析 PRAAT
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 31
End Page 45
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/63018
FullText URL bgeou_178_059_068.pdf
Author Nobe, Masao|
Abstract 筆者は2005年と2006年にメルボルンで10人の高齢女性にライフヒストリーの聞き取り調査をした。本稿では,彼女たちの語り,先行研究,統計データから,1927年から1940年に生まれた女性がどのような人生をたどったのかを解明する。女性たちは第2次世界大戦後から始まったロング・ブームと呼ばれる好景気の時代に成人となったので,ほとんどが若くして結婚し,多くの子どもを出産した。多くの女性は結婚後あるいは出産後に専業主婦となり, 1970年代はじめに再就職した。多くの夫婦は庭付きの一戸建ての住宅を購入し,子育てをした。人生を比較的順調におくることができたという点で,このコーホートは幸運な世代であったと判断できる。
Keywords メルボルン 女性 ライフコース ライフヒストリー ロング・ブーム
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 59
End Page 68
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63014
Title Alternative A Study on the Development of Junior High School Social Studies Lesson Plan for Developing the Perspective about Elections: To Aim to Move Away from Citizenship Education That Appeals to a Sense of Duty as a Citizen
FullText URL bgeou_178_013_022.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Iwasaki, Keisuke|
Abstract 本研究は,従来の主権者教育の課題を克服し,選挙の意義や価値について生徒自身が主体的に考える学習を通して,選挙に対する見方・考え方を身に付けることを目指した中学校社会科の授業を開発しようとするものである。従来の主権者教育は,投票の重要性を理解させ,学習者の国民として義務感を強調し,投票への意欲を喚起しようとするものであった。そのような主権者教育は,学習の直後に一時的に投票への意欲を高めることはできたとしても,その意欲を持続させることはできない。本研究では,そのような課題に応えるため,学習者が選挙制度それ自体のあり方について検討し,自分なりによりよい制度のあり方を考えることを通して,選挙の本質を捉えることができる授業を提案する。これにより,従来の義務感に訴える主権者教育から脱却する方向性を示したい。
Keywords 主権者教育 中学校社会科 授業開発 選挙
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 13
End Page 22
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63019
Title Alternative An Attempt to Solve Social Issues Using Dance −Development of Disaster Prevention Dance Material “Bosai PiPit! Dance”−
FullText URL bgeou_178_069_079.pdf
Author Sako, Haruko|
Abstract 2019年より,岡山大学では学生が企画・運営の主体となり,岡山市・こくみん共済 coop 岡山推進本部との産官学連携体制のもと,ダンスを用いた防災教育教材『ぼうさいPiPit !ダンス』の開発と普及啓発活動を行う「防災ダンスプロジェクト」が始動した.大学を中心としたダンスを用いた社会課題解決の取り組みは全国的に見ても少なく,この防災ダンスの活動は先駆的な取り組み事例である.本稿では,特に教材の開発に焦点をあて,その制作過程を踏まえつつ,教材の全体的な方向性・学習内容・振り付け・音楽の特徴を整理・分析を行なうことで,今後のダンスを用いた地域社会の課題解決に関する基礎的資料を得ることを目的とする.
Keywords 防災教育 防災ダンス 身体表現 シェイクアウト 産官学連携
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 69
End Page 79
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/62432
Title Alternative “KNOWLEDGE CREATION” in the “Comprehensive Learning Period” : Possibilities and Challenges in Making Sports Culture Themes
FullText URL bgeou_177_77_84.pdf
Author Hara, Yuichi| Kimura, Shota| Matsumoto, Daisuke| Miyasaka, Yugo|
Abstract 本研究の目的は,総合的な学習の時間において知識創造することの重要性を示すと同時に,社会構成主義の知識観に立脚しスポーツ文化をテーマにすることの理論的可能性を検討することと,実践する際に生じうる課題について言及することである。その結果,総合的な学習の時間において児童生徒が新たな知識を創造することが学習観の転換につながり,「結果(内容)/過程」という二分法の議論を乗り越えられる可能性が示された。また,「ゆるスポーツ」や「スポーツ共創」といったスポーツを新たに創るという営みをテーマにした際に,それぞれのスポーツがどのような「コト」に挑戦するのかを明確にすることで,実感を伴った知識創造を生みだしやすいことが理論的に導かれた。ただし実際に実践する際には,教師が調べ学習のイメージを強く持っていることから,何をもって「知識創造」したと認識しうるのか,またその質のばらつきが学習成果に影響を及ぼすことが課題である。
Keywords 総合的な学習の時間 社会構成主義 ゆるスポーツ スポーツ共創 知識創造
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-08-26
Volume volume177
Start Page 77
End Page 84
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/62433
Title Alternative The Consciousness and Actual Conditions of The Middle School Teachers about Child Abuse Prevention Education
FullText URL bgeou_177_85_93.pdf
Author Lee, Kyoung Won| Taniguchi, Haruka|
Abstract 本研究では,中学校教員の児童虐待に関する意識と対応の実態や児童虐待防止教育に関する意識と現状を明らかにすることを目的とし,2018 年に岡山市の中学校6 校の協力を得て,中学校教員を対象に質問紙調査を行い分析した(266 部配布,171 部回収:有効回収率64.3%)。学校現場で被虐待生徒(疑いを含む)に出会った経験のある教員は8 割以上である。 教員の多くは,学校内の当該生徒と関係のある教員や管理職の教員と相談し,外部の関係機関に相談・通告するなどの対応を行っており,適切な対応のためには,生徒及び教員間で相談し合える関係を築き,外部機関との協力体制を築くことが必要であると考えていた。中学生を対象とする児童虐待関連教育を行うことに賛成した教員は9 割,実際に授業を行った経験をもつ教員は2 割弱である。教育の実践においては,児童虐待関連内容を扱うことで生じうる課題などを考慮し,慎重に行う必要があるのは言うまでもないが,教員の多くは,教育を実施することで得られる効果を肯定的にとらえており,本研究では,教育の必要性と実践可能性を確認できた。
Keywords 児童虐待 児童虐待防止 児童虐待防止教育 中学校教員
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-08-26
Volume volume177
Start Page 85
End Page 93
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
FullText URL bgeou_177_contents_e.pdf
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-08-26
Volume volume177
ISSN 1883-2423
language Japanese
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