JaLCDOI 10.18926/15198
Title Alternative Measurement of sampling time in MRI and reconstruction of MR image
FullText URL 014_2_121_128.pdf
Author Kato, Hirokazu| Hanamoto, Katsumi| Kawasaki, Shoji| Shibuya, Koichi| Kuroda, Masahiro| Koyama, Tadashi|
Abstract MRIにおいてk-spaceを構築するためにはエコー信号をサンプリング時間に従って採取する必要がある.このサンプリング時間を測定するために,FOV(field of view)の左半分にファントムを置くことにより階段関数となるスピン分布を生成した。得られたエコー信号を,階段関数をフ-リェ変換したときに得られるフ-リェ係数と比較することによりサンプリング時間を求めた。得られたサンプリング時間を用いて,MRI MULTI-TEST PHANTOMをMRI装置でスキャンすることにより得られたエコー信号をサンプリングしk-spaceを構築した。このk-spaceをフ-リェ逆変換することによりMRI MULTI-TEST PHANTOMの画像を再構成することができた。
Keywords MRI フーリェ変換 (Fourier transform) 画像再構成 (reconstruction) サンプリング時間 (sampling time)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2004-03-31
Volume volume14
Issue issue2
Start Page 121
End Page 128
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307209
JaLCDOI 10.18926/15199
Title Alternative Development of stepping measurement device for evaluation of and training in walking
FullText URL 014_2_135_139.pdf
Author Nakamura, Takao| Konishi, Hitoshi| Tsuji, Hiroaki| Kusuhara, Toshimasa| Yamamoto, Yoshitake|
Abstract 日常生活で杖をついたり,老人車などを押したりなど歩行能力の低下した人に対する簡便・安価で効果的な歩行訓練方法,訓練機器はない。歩行能力の低下した人が体の移動を伴う歩行訓練をする場合,常に転倒の危険性を伴うために,介護者が必要であったり,転倒の不安のために動作が消極的になり,訓練の効果が半減する。これに対して,ゆっくりとした足踏みは歩行能力の低下した人に対しては下肢筋力の強化,バランス訓練となり,歩行能力を向上させる。しかし,足踏みが適切におこなわれているか,訓練の効果の程度についての評価ができなかった。そこで,歩行能力の評価・訓練のために足踏み状態をモニタすることができる足踏み測定器を開発した。本装置は,足踏みをするマット2枚およびノートパソコンなどから構成されている。足踏み中における両脚立脚,左右それぞれの片脚遊脚の状態をマットスイッチのON,OFF状態にて判断する。測定後,歩数,平均両脚立脚時間,平均片肺立脚時間などの解析・表示を行う。最後に歩行能力が低下した被験者の足踏みを測定して,杖歩行など日常の歩行状態と足踏みの状態との関係を示し,足踏み測定の有効性についても検討した。
Keywords 足踏み (stepping) 歩行訓練 (walking training) 歩行能力 (walking ability) 高齢者 (elder people)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2004-03-31
Volume volume14
Issue issue2
Start Page 135
End Page 139
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307195
JaLCDOI 10.18926/15200
Title Alternative Home caregivers of the elderly: their motivation andpositive feedback in caregiving
FullText URL 014_2_141_155.pdf
Author Takahara, Mayumi| Hyodo, Yoshimi|
Abstract 高齢者の在宅介護者7名に対して質問紙を用いた面接を行い,介護継続理由と介護より得たものの二側面について尋ねた。その中で特に,それらがどのように介護者と高齢者のQOLを向上させるかに注目した。介護継続理由については,愛情と家族の杵が最も重要であり,被介護者の健康の悪化が,しばしば在宅介護を中断させていた。また家父長制に基づく性的役割が,介護者の義務感や伝統観に強く影響していることも明らかになった。介護が始まった時期における被介護者からの希望や宗教的影響は,継続理由とはならないことが分かった。また,介護から得るものが多いと感じていた2人の嫁は,介護に高い意欲を持っており,介護が価値ある体験であるという認識が,介護の動機付けを行っている可能性が示唆された。
Keywords 在宅介護者 (home caregivers) 高齢者 (the elderly) 介護継続理由 (motivation) 介護から得たもの (feedback in caregiving)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2004-03-31
Volume volume14
Issue issue2
Start Page 141
End Page 155
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307169
Author 岡山大学医学部保健学科|
Published Date 2004-03-31
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Volume volume14
Issue issue2
Content Type Others
JaLCDOI 10.18926/15202
Title Alternative Recent trend of research on the nongenotoxic mechanisms of chemical carcinogenesis
FullText URL 014_1_001_014.pdf
Author Yamaoka, Kiyonori| Hanamoto, Katsumi| Ina, Yasuhiro| Kataoka, Takahiro| Kawabe, Atsusi| Sano, Masanobu| Ujifuku, Ayako|
Abstract 本総説は,筆者らが進めている「低線量放射線の健康への影響と医療への応用」に関する研究に資するために調査した,化学発がんの非遺伝毒性的メカニズムの解明に関する最近の動向の概要についてまとめたものである。即ち,非遺伝毒性的発がんにおける細胞増殖,シトクロムP450誘導,酸化的ストレス,および遺伝子発現のそれぞれの役割,並びに量的な応答性について言及した。また,後成的発がんにおけるアポトーシス,およびギャップ結合による情報伝達のそれぞれの役割についても触れた。その結果,非遺伝毒性的な発がん物質の作用の様式とメカニズムやこれによる後成的な影響などについては解明さ れつつあり,特に,これらの発がん物質がゲノムDNAに対し直接的な相互作用,突然変異,修飾などを行う発がん物質とは機能的に異なった作用をすることが明らかになった。また,これらは放射線発がんなど低線量放射線の健康への影響などについて研究する上で,重要な知見となっていることもわかった。
Keywords 化学発がん (chemical carcinogenesis) 非遺伝毒性 (nongenotoxicity) 後成説 (epigenesis) 酸化的ストレス (oxidative stress) ギャップ結合 (gap junction)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 1
End Page 14
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307816
JaLCDOI 10.18926/15203
Title Alternative A study on the scattering exposure dose in radiotherapy.
FullText URL 014_1_015_022.pdf
Author Kawabe, Atsushi| Nakagiri, Yoshitada| Kobashi, Kazuki| Yasumura, Naoki| Yamashita, Takahiro| Goto, Sachiko| Maruyama, Toshinori| Shibuya, Kouichi| Sugita, Katsuhiko|
Abstract 現代の医療のなかで癌治療において不可欠な存在となった放射線治療。一方,放射線被曝はたとえわずかであってもリスクが伴い,厳しく規制されている。ただし医療被曝はこの限りになく,過去においては癌患者に放射線治療をおこなう際の患部以外の被曝についてはあまり問題視されなかった。これには癌の治療という前提に加え,長期生存の可能性が低く,存命中に晩発障害が発生することが低いと考えられていたからである。しかし,集学的治療が確立した今後の放射線治療においては完治する放射線治療患者が多くなり,治癒後の余命が長くなることが予測される。放射線被曝による確率的影響は閾値がなく,影響は当然現れるであろう。そこで,放射線治療をおこなう際の患者の散乱線被曝線量,治療室内散乱線量,さらに高エネルギー放射線発生装置を取り扱うときに問題となっている中性子を測定した。その結果,測定線量は治療患部外被曝,室内散乱線量ともに無視できない量であることがわかった。中性子については,人体に影響がある線量は検出されなかったが,中性子の存在は室内物品の放射化の可能性を示唆するもので定期的な測定管理が必要である。また,Ⅹ線撮影室用の防護衣による散乱線被曝の低減効果は放射線治療室では無意味であった。
Keywords 散乱線被曝 (Exposure of scattered rays) 中性子 (Neutron) 放射線治療 (Radiotherapy) 確率的影響 (Stochastic effect)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 15
End Page 22
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307504
JaLCDOI 10.18926/15204
Title Alternative Characteristic of GAFCHROMIC XR TYPE T dosimetry film
FullText URL 014_1_023_029.pdf
Author Kubotsu, Mariko| Nakagiri, Yoshitada| Ujifuku, Ayako| Taniguchi, Yukiko| Hachiya, Miho| Azuma, Yoshiharu| Goto, Sachiko| Maruyama, Toshinori| Aoyama, Hideki| Tahara, Seiji| Inamura, Keiji| Watanabe, Toshimitsu| Sugita, Katsuhiko|
Abstract 医療の高度化に伴い,近年では長時間のⅩ線透視を行うInterventional Radiology(IVR)手技が頻繁に行われ,副作用としての難治性放射線皮膚障害例の報告が増加している。確定的影響である放射線皮膚障害はしきい値を超えると発症し,線量に依存して障害の程度が重篤となるため,患者被曝線量の測定が重要である。しかし,IVRでは照射部位が多彩で,焦点-皮膚間距離が不安定なため,その測定方法は確立されていない。本研究では,近年IVR等低エネルギー線量測定用フイルムとして開発されたCAFCHROMIC XR TYPE T について性能評価を行い,患者皮膚入射面の被曝線量測定への応用の可能性について検討した。その結果,線量特性,線質特性,ネット値の安定性に良好な特性を示し,臨床に使用可能であったので報告する。
Keywords 患者被爆線量 (Patient Exposure dose) GAFCHROMIC XR TYPE T Radiochromic film Interventional Radiology (IVR) 測定精度 (Radiation dosimetry)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 23
End Page 29
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307331
JaLCDOI 10.18926/15205
Title Alternative Development of human limb volume meter for evaluation of edema
FullText URL 014_1_031_035.pdf
Author Nakamura, Takao| Goda, Noriko| Shirai, Kiyoko| Kusuhara, Toshimasa| Yamamoto, Yoshitake|
Abstract 周産期医学にとって浮腫の定量評価は重要である。これまでは,測定部位の2箇所の周囲長をメジャーで測り,その変化により浮腫を評価している。また周囲長により容積を推定する方法も提案されている。しかしながら,この方法ではメジャーの測定部位への巻き付け方による誤差や容積を推定する根拠となる測定部位のモデル形状と実際の測定部位の形状との誤差など様々な誤差の影響により,精度の点からは十分とはいえない。そこで,本研究では浮腫評価のための高精度で日常的な使用に適した体肢容積計を開発した。この測定原理はアルキメデスの原理を適用したもので,水を入れた水槽に測定部位を入れる前後の質量変化により,その容積を量るしくみである。まず,この容積計の出力の線形性,分解能,安定性,再現性について検討を行った。この結果,本装置の仕様は最大計測容積25,000cm(3),分解能1cm(3),非直線性0.007%以下となり,非常に高精度であるといえる。また,被験者3名の足部,下腿部の容積の日内変化を測定した結果,各被験者の容積変化の特徴を明らかにすることができ,浮腫評価への応用ができることを確認した。
Keywords 体肢容積計 (volume meter) 浮腫 (edema) アルキメデスの原理 (Archimedes' Principle)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 31
End Page 35
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002308024
JaLCDOI 10.18926/15206
Title Alternative A study of patient's intake of meals provided by the hospital and its relevant factors using a self-administered questionnaire
FullText URL 014_1_037_045.pdf
Author Kataoka, Tetsuya| Sumiyoshi, Kazuko| Kawata, Chieko|
Abstract 岡山大学医学部附属病院に入院中で,主に消化器系の疾患を持ち手術を受けた患者,主に消化器内で治療中の患者,主に血液内科で治療前・治療中の患者,主に腎・内分泌内科など慢性疾患の治療を受けている患者で,1週間以上入院しており,了承の得られた92名の患者を対象に,自己申告による病院食の摂取量とその関連要因について調査した結果以下の4点が明らかになった。 1.病院食の摂取量が半分以下であると答えた患者は約40%であった。 2.病院食の摂取量は,治療方法,身体症状と強い関連がみられた。 3.病院食の摂取量が多い者は食事の時間を楽しく感じ,食事にも満足していた。 4.食事に対する知識・興味・行動・有益性と病院食の摂取量との間には有意な関係はみられなかった。
Keywords 病院食の摂取量 (patient's intake of meals) 身体症状 (the symptoms in the patient) 食事の満足度 (satisfaction of patient food service) 給食サービスの評価 (evaluation of patient food service)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 37
End Page 45
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307939
JaLCDOI 10.18926/15207
Title Alternative The grief process of patient's family over the death at hospital against the cancer
FullText URL 014_1_047_055.pdf
Author Akahata, Ayumi| Okano, Hatsue|
Abstract 近年,在宅で死を迎えたいという人が増えている。本研究の目的は,終末期を在宅で迎えようとしていた癌患者が,病状の悪化により病院死となった場合の事例を対象に,家族の悲嘆反応の変化を把握し,家族に対しどのような援助が必要なのかを明らかにすることである。インタビューを患者の夫と娘に行い,A. Deekenによる12の悲嘆のプロセスの概念を基に分析を行った。その結果,夫はA. Deekenの概念のうち7段階に該当しており,娘は5段階に該当していた。悲嘆反応に影響を与えた要因としては,急な病変の経験,家族間の協力や仕事,告知に関する心残りがあげられた。在宅療養継続か入院かを見極めること,キーパーソンをみつけること,家族の仕事をアセスメントすること,家族が告知をどう捉えているかを把握し尊重することなどが,必要な援助であることが示唆された。
Keywords 在宅ケア (Home care) 病状の悪化 (aggravated condition) 病院死 (death at hospital) 悲嘆反応 (grief process)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 47
End Page 55
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307665
JaLCDOI 10.18926/15208
Title Alternative Provision of information and health care in a maternity ward: More effective use of corridor notice boards
FullText URL 014_1_057_064.pdf
Author Ono, Kiyomi| Okuda, Hiroyuki| Matsui, Tamiko|
Abstract 病棟における情報提供の一つとして掲示板は手軽に利用されるが,これに関する研究はないといっても過言ではない。しかし,日本医療機能評価機構(Japan Council for Quality Health Care)においては自己評価票の項目として「掲示物の配慮」について評価するようになっている。そこで,O大学附属病院産科病棟の廊下にある掲示板を使用し,掲示板周辺の色彩の視感測定と照度測定を実施し後,掲示物の内容の整理をし,その美観について整理前後の評価をSD法(Semantic Diferenial Method)で評価しその結果, 整理後は好転していた。さらに,掲示物への意見の調査,希望する掲示内容に関する調査なども実施した。これらのことから掲示板の有効活用の仕方と情報提供の内容の選別の2点が明確化した。それぞれの留意点は以下のとおりである。<有効活用について>1.掲示物の重要度と緊急性に応じた貼り方をする。2.文字や絵の大きさにより,掲示板の有効活用をする。<情報提供の内容の選別について>1.産科領域の患者教育および健康教育などの提供の必要性がある。2.掲示物の内容は患者本人に必要なことか,家族にも必要なことなのか,対象者の明確化をして貼付する必要がある。3.一般ニュースの提供や絵や写真などの癒しの必要性もある。
Keywords 情報提供 (information service) サービス (health care) 産科病棟 (maternity ward)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 57
End Page 64
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307962
JaLCDOI 10.18926/15211
Title Alternative Deregulation in the Education: The Transition of Nursing Education
FullText URL 014_1_095_101.pdf
Author Goda, Noriko| Ohmuro, Ritsuko| Hosogoe, Sachiko| Nishiyama, Chiharu| Suzuki, Yoshiko|
Keywords 規制緩和 (deregulation) 大綱化 (flexibility) 教育 (education) 看護教育 (nursing education)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 95
End Page 101
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307655
JaLCDOI 10.18926/15209
Title Alternative First year students' understanding of the relationship between the
FullText URL 014_1_065_073.pdf
Author Ono, Kiyomi|
Abstract 助産学総論は助産師の基礎教育において最も基本となる教科であるが,講義時間は30時間と限られた中で近年の女性やパートナーとの問題を含め,専門職として学修させるためには膨大な内容を示唆していかなければならない。それには講義のみでなく看護学実習,地域実習,助産学実習などとの関連も把握しながら,これを遂行していくことは重要である。講義および助産学実習について講義評価アンケートや実習理解度アンケートなどから助産学総論の内容への理解度を検討した。検討結果,助産学総論の講義内容においてわかったことは,「助産学総論の講義で理解させなければならないこと」,「助産学実習と関連して理解させられること」,「助産学実習以外の他の実習でも理解させられること」などの内容を選別することができた。
Keywords 助産学 (Midwifery) 助産学実習 (Midwifery practice) 看護学実習 (nursing practice)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 65
End Page 73
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307791
JaLCDOI 10.18926/15210
Title Alternative Analysis of humidification of low-flow-oxygen therapy
FullText URL 014_1_085_094.pdf
Author Kato, Kozuki| Shakuda, Mine| Watanabe, Kumi|
Abstract 低流量酸素吸入時の加湿について,アメリカのいくつかの学会が提唱するガイドラインでは,加湿には科学的根拠がないとしている。このため,O大学医学部附属病院放射線部特殊検査室において,低流量酸素吸入時の加湿を廃止したが,廃止後,医療者や患者から加湿の要望が若干あった。また,病院内の各部署から依頼をうける特殊検査室では,院内における加湿状況にばらつきがあり,明確な基準を確立する必要性を感じた。我が国において,酸素加湿に対する基準やガイドラインは見当たらないため,国内外の文献をもとに,低流量酸素吸入時の加湿の必要性について考察した。加湿の効果を,健常者や患者を対象として加湿の有無で比較調査した研究では,日本国内で酸素流量2L/分以下,アメリカで5L/分以下において自覚症状に有意差は認められず,加湿器を使用しなくても問題がないことが明らかにされていた。日本国内で酸素流量を5L/分以下に設定して比較調査した研究は行われていなかった。特記すべき点として,有意差は認められなかったものの,両群とも鼻・咽頭の乾燥感に関する訴えが多かったことが挙げられた。これらの知見から,日本国内において,さらに酸素流量を増し,環境中の湿度を考慮した比較調査が必要であることと,鼻・咽頭の乾燥感への対策を考案することが,加湿の基準を確立する上で重要であると考える。
Keywords 低流量酸素吸入(low flow oxygen) 加湿 (humidification) 乾燥感 (dry sensation)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 85
End Page 94
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307981
JaLCDOI 10.18926/15212
Title Alternative The role of forensic psychiatric nursing in foreign nations
FullText URL 014_1_103_111.pdf
Author Hidaka, Kyoko| Miki, Akiko| Kanasaki, Haruka|
Abstract 本論文は,諸外国における司法精神看護(forensic psychiatric nursing)について文献学的に概観し,司法精神看護の役割について明らかにすることを目的とした。司法精神看護師の役割としては,法的知識と看護の知識を持った上で,犯罪者が法廷に出る前の精神症状のアセスメントをし,適切な治療やケアを受けることができるように調整していくこと、また性的暴力を受けた被害者を検査し、フォローアップケアを行うこと等があった。司法精神看護の対象は,重大な罪を犯した精神障害者(触法精神障害者)だけでなく,触法精神障害者の家族,被害者が含まれていた。触法精神障害者に対しては,投薬,薬の効果・副作用の教育,社会的能力のトレーニングを行い,触法精神障害者の家族や犯罪被害者に対しては,感情のアセスメント,心理的危機介入,行動面等の評価を行う役割を担っていた。
Keywords 司法精神看護 (forensic psychiatric nursing) 役割 (role) 触法精神障害者 (mentally disorder offenders) 被害者 (victim)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 103
End Page 111
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307997
JaLCDOI 10.18926/15213
Title Alternative A study on patient's difficult experiences' and coping methods for them that patients go through following laryngectomy
FullText URL 014_1_075_083.pdf
Author Mori, Keiko|
Abstract 本研究の目的は,喉頭切除術を受けた患者が体験している困難とそれへの対処方法を明らかにすることである。自宅で生活する1名の喉頭切除術後患者に対して行った半構成面接により得られたデータを質的帰納的に分析した結果,喉頭切除術を受けた患者が体験している困難な体験としては,【転移に対する恐怖を持ち続けて生活していかなければならない不安】【うまく意思疎通できないことへの苛立ち】【元通りの生活ができない煩わしさ】【変化した機能を補いながら生きていかなくてはならない不便さ】【予測できない症状に対する恐怖】【役割を果たせないことに対する自己嫌悪】【気管ロを特異な目で見られることの不快感】【生活を再構築するための時間の必要性】の8のカテゴリーが抽出された。また,困難な体験に対する患者の対処方法としては,<術後の状態をイメージする><治療を継続する><発声以外の方法によるコミュニケーションへの転換をはかる><毎日の生活の中で工夫しながら食べる><入浴時つかれるところまでつかり,あとは拭く><気管口をふさがない洋服に買い換える><生きて行くために淡々と気管カニューレの入れ替えを行い,気道の清浄化をはかる><家族から臭いについて情報を得る><自分で病院を受診する><自分で対処方法を修得する><今自分のできることを行う><自分の感覚に従って,覆い隠さず普通にする><時間をかけて元の生活に近づける>の13のカテゴリーが抽出された。<術後の状態をイメージする>という対処方法は,その他12の対処方法の根底として存在し,この<術後の状態をイメージする>という対処方法が,困難な体験を乗り越えていくための原動力になっていることが明らかとなった。
Keywords 食道癌 (Esophageal cancer) 喉頭切除術 (laryngectomy) 失声 (loss of voice) インフォメーションニーズ (information needs) 生活の再構築 (restructuring of postoperative life)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-12-25
Volume volume14
Issue issue1
Start Page 75
End Page 83
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307806
JaLCDOI 10.18926/15214
Title Alternative Examination of informed consent to preoperative esophagus cancer patient
FullText URL 013_2_067_075.pdf
Author Mori, Keiko| Kanao, Naomi| Nanba, Kayo| Ishikawa, Takako| Saito, Shinya| Naomoto, Yoshio|
Abstract 食道がん患者が食道切除術を受けることを自己決定する場合には,食道癌であることの告知と、食道癌に対する治療方法に関するインフォームド・コンセントが重要となる。食道がん患者の治療法選択における自己決定を指向したインフォームド・コンセントの有り様について,質的帰納的に分析した文献は少ない。今回,食道がん患者に対して,半構成的質問用紙を用いて,面接を実施することで,患者が治療法として手術を自己決定するために役立つインフォームド・コンセントとはどのようにあればいいかを明らかにした。その結果,患者が食道切除術を受けることを決めるためには,①患者の理解度にあわせ,何度かに分けてインフォームド・コンセントが行われる必要があること,②術後に起こってくる症状,特に患者にとって苦痛を伴う検査,処置等については,患者のパーソナリティーを考えながら,術後のイメージがわくような説明が必要であること,③患者の自己決定に至る過程のみならず,インフォームド・コンセント後においても,患者や家族を支援する体制が重要であること,が明らかになった。
Keywords インフォームド・コンセント (Informed consent) 食道がん (esophagus cancer) 治療法の選択 (selecting treatment method) 自己決定 (self-determination)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-03-20
Volume volume13
Issue issue2
Start Page 67
End Page 75
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307148
JaLCDOI 10.18926/15215
Title Alternative A Study of Reconstruction of Magnetic Resonance Image
FullText URL 013_2_077_082.pdf
Author Kato, Hirokazu| Hanamoto, Katsumi| Kuroda, Masahiro| Shibuya, Koichi| Kawasaki, Shoji|
Abstract 磁気共鳴は医学におけるイメージングにおいて重要なモダリティーであり,高度な数学的手法が画像の再構成に取り入れられている。画像再構成の数学的手法および画像再構成にいたるまでの数学的な過程を理解するこは,MRIを学ぶものにとって非常に重要であるが,成書において明確な説明はなされていない。ここでは,MR画像の再構成法を,複素関数と複素フ-リェ係数を用いて導いたので報告する。
Keywords MRI フーリェ変換 (Fourier transform) 画像再構成 (Reconstruction) 周波数エンコード (Frequency encode) 位相画像 (Phase image)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-03-20
Volume volume13
Issue issue2
Start Page 77
End Page 82
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307578
JaLCDOI 10.18926/15216
Title Alternative Achievement levels of students on clinical nursing practice for chronic illness
FullText URL 013_2_083_090.pdf
Author Hayashi, Yuko| Kageyama, Jingo| Nakanishi, Yoshiko| Ishizaki, Hiroyuki| Morimoto, Michiko| Mori, Keiko| Tsuboi, Keiko|
Abstract 実習目標の到達度及び実習目標間の関係を明らかにするために,74名の学生による実習目標の自己評価を分析した。その結果,実習目標の到達度は,「自己の看護観や自己成長を培う」が最も高かった。そして「疾患の病態生理や検査・治療についての理解と看護援助」「セルフケアに向けた看護援助」「危機に直面している患者の看護援助」などの看護実践面に関する目標が高値を示していた。学生は目標に沿った看護を実践する中で,経験したひとつひとつのケアを意味づけたり,看護とは何かを探求していったと思われ,それが看護観の形成や自己成長につながっていったものと考えられた。実習目標間の関係では,各実習目標との間に相関が見られ,それらは信頼性のある妥当な慢性期看護実習の目標であることが確認された。
Keywords 慢性期看護実習 (Clinical nursing practice) 実習目標の到達度 (Achievement levels) 自己評価 (Self-assessment) 実習目標間の関係 (Relationships between each objective)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-03-20
Volume volume13
Issue issue2
Start Page 83
End Page 90
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307175
JaLCDOI 10.18926/15217
Title Alternative Students' empirical learning from clinical nursing practice for chronic illness
FullText URL 013_2_091_098.pdf
Author Hayashi, Yuko|
Abstract 本報告は,慢性期看護実習において,学生が何をどのように感じ,悩み,考え,創造し,ケアし,看護観や自己成長を培っていったかという「経験による学び」の過程とその状況を明らかにすることを目的としている。その結果,学生は,関心を持って患者と出会うことで患者の心情を感じとり,受け止め,考えたり悩んだりしながら,患者のそばにいる,感情を共有する,傾聴する,思いを受け止める,そばでよく観察する,などして能動的に患者にかかわっていた。患者との相互関係のなかで,患者を知り,患者がわかるようになると患者の問題が見えてくるようになり,必要なケアを考えて,創造したケアを実践していた。それらの経験が看護観を培っていた。また,看護婦が醸し出す良い雰囲気を経験した学生は,人間としての暖かさと看護の専門家としての看護師像を浮き彫りにさせ,自分を見つめて自己成長を培っていた。
Keywords 慢性期看護実習 (Clinical nursing practice for chronic illness) 経験による学び (Empirical learning) 看護観 (View of nursing) 自己成長 (Self development)
Publication Title 岡山大学医学部保健学科紀要
Published Date 2003-03-20
Volume volume13
Issue issue2
Start Page 91
End Page 98
ISSN 1345-0948
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307369