JaLCDOI 10.18926/14385
タイトル(別表記) Problem in the psychosocial development of child who receives child abuse
フルテキストURL 007_135_143.pdf
著者 永冨 徹志| 東條 光彦|
抄録 本研究は、虐待が与える影響について心理社会的発達の観点から検討を行った。幼児を対象とした調査の結果から、虐待環境から分離し安定した養育環境を与えることによって急激に発達が促される傾向がみられた。さらに、典型的事例の経過観察より、運動能力や生活習慣はほぼ年齢相応にまで回復したが、言語能力や対人面での課題が残っており、いわゆる可塑性については領域によって差があることが示唆された。今後は虐待環境で育った児童の発達の可能性と問題点を明らかにし、被虐待児童のケアを考える上での視点として取り入れていくべきと思考された。
キーワード 児童虐待 (Child abuse) 発達 (Development) 可塑性 (Plasticity) 幼児期 (Infant)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2007-03-10
7巻
1号
開始ページ 135
終了ページ 143
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308086
著者 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター|
発行日 2010-03-10
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
10巻
1号
資料タイプ その他
JaLCDOI 10.18926/14378
タイトル(別表記) The Consideration of the Creative processes and the Synthesis in the Expression -through the analysis of the Seminar of Synthetic Expression -
フルテキストURL 007_073_081.pdf
著者 佐藤 倫子|
抄録 本稿は、表現の創出過程とその総合性について、岡山大学教育学部における「総合表現演習」の授業実践の分析をもとに考察を行ったものである。 近年、学校教育では教科の枠組みを超えた「総合的な学習」の時間が設けられ、様々な実践が行われている。そこで、「総合表現演習」の授業では、音楽・図画工作・体育の教科を「表現」という共通項から捉え、表現に関わる「総合的な学習」のあり方を見据えた授業内容を行った。本稿では、授業において学生が、それぞれの教科の意味を吟味しながら、ある一つの総合的な表現を創造していく過程をみることにより、学生による表現の創造的・総合的意味を理解する過程を明らかにするとともに、表現の創出過程とその総合性について検討した。
キーワード 表現 (expression) 創出 (creation) 総合性 (syntehsis) 「総合的な学習」 (Integrated Learning)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2007-03-10
7巻
1号
開始ページ 73
終了ページ 81
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308513
JaLCDOI 10.18926/14400
タイトル(別表記) On Alphabetic Writing System in English Language Education
フルテキストURL 008_063_072.pdf
著者 瀬田 幸人|
抄録 本稿は、まず、中学校における英語学習の過程において、学習者の障壁となり得る要素の内のいくつかは、アルファベットという文字体系と深く関係していることを指摘する。次に、英語教育内容学という観点から、将来英語教師を目指す学生に、教育現場で必要とされる実践的な応用力を身につけさせるためには、大学の講義ではアルファベットに関してどのような知識を提供すべきであるかについて論じ、実践的な教授手順と共に具体的な教授内容を提示する。
キーワード アルファベット (alphabet) 仮名 (kana the Japanese syllabaries) 文字体系 (writing system) 英語教育内容学 (Integrated studies in English language education)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2008-03-10
8巻
1号
開始ページ 63
終了ページ 72
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308317
JaLCDOI 10.18926/11357
タイトル(別表記) A Comparison between Lullabies sung among people in daily life and an Artistic Composition "Chugoku-chiho no Komoriuta" arranged by YAMADA Kosaku
フルテキストURL 004_035_042.pdf
著者 加藤 晴子| 奥 忍|
抄録 芸術歌曲には、洋の東西を問わず生活の中で古くから歌われてきた旋律に基づく曲が多い。学校音楽教育においてそのような曲を学習する際には、芸術的視点からの表現や鑑賞だけでなく、そのもとになった旋律(以下、元歌)との関係で捉える学習も重要であると考える。そこで本研究では、山田耕筰編作曲「中国地方の子守歌」とその元歌を事例として、芸術歌曲の「こもりうた」と生活の中で歌われてきた「こもりうた」の関係について考察した。その結果、旋律に関しては元歌と山田の編作曲では大きな違いは見られないものの、音楽構造上の大きな相違点が、歌に関する音楽表現の工夫(音域、音質、強弱法、リズム操作、音高操作、テンポ操作)とピアノ伴奏の付加の2点で存在することが明らかになった。
キーワード 「こもりうた」 生活の中で歌われてきた旋律 芸術歌曲 音楽表現 「中国地方の子守歌」
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2004
4巻
1号
開始ページ 35
終了ページ 42
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313984
JaLCDOI 10.18926/15101
タイトル(別表記) Promoting social interactions between students with autism and their teachers in various problem solving situations in play - and drama - unit lessons
フルテキストURL 009_019_030.pdf
著者 大野呂 浩志|
抄録 本研究では,自閉症の児童の学習集団を対象とした授業を通じて,課題意識の変化の様子や人とかかわる力の変化の様子を明示し,変化の背景にある教師の工夫を明らかにすることを目的とした。対象とした三つの授業では,題材選定や活動展開及び教師のかかわりなどの点において,授業者自身の評価に基づく改善を施していった。結果では,活動の在り方によって,課題意識をもった主体的な姿に変わっていく様子や,逆に児童の活動が制限される様子,また,児童が明確な課題意識を維持・深化させながら,人とのかかわりもより積極的にしていく様子などが示された。このような児童の行動の変化から,授業改善において,課題が明確になりやすい題材選択,さらに教師のかかわりにおける課題の修正や焦点化などが,課題解決や人とかかわる力の育成を可能にすることが示唆された。
キーワード 人とのかかわり (soacial interaction) 自閉症 (autism) 授業 (lesson) 課題意識 (task engagement) 相談タイム (group problem solving)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2009-03-10
9巻
1号
開始ページ 19
終了ページ 30
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307120
JaLCDOI 10.18926/11354
タイトル(別表記) The Problems with "jiritsu-katsudo" in special education for children with physical handicap
フルテキストURL 001_031_037.pdf
著者 佐藤 暁|
抄録 本稿では、自立活動をめぐる諸問題について、肢体不自由児教育における問題を中心に整理・検討した。はじめに、自立活動の母体である養護・訓練と関連づけながら、自立活動の目標及び内容の捉え方について論じた。次に、自立活動の指導場面で、どのように指導内容を選定し、指導課題を設定したらよいかについて論じた。さらに、自立活動での指導が、日常的な教育活動と密接な関連をもつようにするための条件を、「経験の再編」(佐伯、1997)といった側面から検討した。最後に、自立活動が個人の能力を向上させることに留まらず、子どもと周囲の人との関係性の向上を考慮した取り組みとして展開される必要があることが指摘された。
キーワード 自立活動 (jiritsu-katsudo) 特殊教育 (special education) 肢体不自由児 (children with physical handicap) 関連性 (relationship) 経験の再編 (reorganization of experience)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2001
1巻
1号
開始ページ 31
終了ページ 37
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313656
JaLCDOI 10.18926/11362
タイトル(別表記) Reinforcement for the skill of self-discerning feeling at the graded small Group teaching
フルテキストURL 004_055_061.pdf
著者 野田 秀文| 黒﨑 東洋郎|
抄録 本研究では、算数科における習熟度別少人数指導について、児童の自己効力感及び学業成績という2つの特性に着目して検討することを目的とした。児童に対する事前調査・事後調査を実施し、学力面と認知面に対する児童の変容を分析し、習熟度別少人数指導の結果について測定した。T検定を実施した結果、5%の有意水準で有意差があり、児童の学力及び自己効力感が肯定的に変容したことが示唆され自己効力感を高める習熟度別少人数指導の有効性が示された。
キーワード 自己効力感 習熟度別少人数指導 算数科 学力向上
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2004
4巻
1号
開始ページ 55
終了ページ 61
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313623
JaLCDOI 10.18926/14404
タイトル(別表記) A Study of Relationship between Self-Esteem, Clarity of Self-Concept, and Temporal Stability of Self-Consept
フルテキストURL 008_073_080.pdf
著者 井上 祥治|
抄録 本研究は、自尊感情水準の高低と自己概念の明確性およびその時間的安定性との関係を調べるものである。これまでの研究から低自尊感情者は、高自尊感情者と比較して、自己概念が曖昧または中間的であることが確認されている。また、低自尊感情者は高自尊感情者と比較して自己概念の変動性が高いことも確認されている。しかし、これらの知見は、それぞれ異なる被験者について得られたものである。本研究では同じ被験者について自己概念の明確性および時間的安定性を調べた。結果は別々の被験者から得られた結果と一致していた。同一の被験者においても低自尊感情者は、高自尊感情者よりも、自己概念の明確性および時間的安定性が低かった。
キーワード Self-Esteem Clarity of Self-Concept temporal stability of Self-Concept
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2008-03-10
8巻
1号
開始ページ 73
終了ページ 80
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308054
JaLCDOI 10.18926/14380
タイトル(別表記) A Study of an Effective Teaching Procedure to Pupils' Self-Thinking and Self-Actuating Attitudes
フルテキストURL 007_093_104.pdf
著者 河村 啓司| 黒﨑 東洋郎|
抄録 創造の原動力となる思考力を育てることは喫緊の課題である。算数科で思考力を育成することは、数学的な考え方を育成することである。数学的な考え方は、児童自らが数量や図形に算数的活動を通して関わり、試行錯誤的に考える中で育成されるものと考えられる。本研究は、算数科第4学年「小数」の単元で、自ら考え、活用する力を育てる効果的な指導方法について授業実践を通して実証的に研究する。そのため、まず、「小数」の単元の指導目標を分析し、思考力としての「数学的な考え方」を明らかにする。次に、「数学的な考え方」を伸ばすために効果的な指導方略として「算数的活動」の最適化を検討する。最後に、それぞれの場面での児童の「数学的な考え方」を見取るために指標を基に、「つくる」「活用する」場の比較を通して、児童の「数学的な考え方」がどのように伸びたかを評価し、指導方略の効果を検証する。
キーワード 思考力 (thinking faculty) 数学的な考え方 (mathematical way of thinking) 算数的活動 (mathematical activities)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2007-03-10
7巻
1号
開始ページ 93
終了ページ 104
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308451
JaLCDOI 10.18926/11385
タイトル(別表記) A Study of Humen Computing in Solving Process of Graphical Problems in Exercises by Frequency Analysis of Brain Wave
フルテキストURL 002_071_079.pdf
著者 山口 有美| 山口 晴久|
抄録 本研究は、CAIの基礎的研究として、立体空間を構成する幾何学的な課題学習における能動的学習行動の生体反応を調べた。基礎的な幾何学的学習課題を、問題提示方法の違い(文、図示)と紙面上とVDT(Visual Display Terminals)の学習メディア提示形態の違いと「書く」、「折る」の表現の違いを基準に8つの学習方法にわけ被験者に学習させて、脳波の周波数分析を用いて、学習者の学習心理にどの様な影響を及ぼすかを脳波性状から比較した。アーチファクトの混入による実験の信頼性低下という課題を残すものの、開眼安静時と学習時のαブロッキングを基準とした脳波の周波数解析から、学習課題解決時の学習者の心的状態を考察した結果、図提示より文読解での学習の方が一般的に精神負担が大きく、静止画より動画像の方が学習での脳波成分の精神負荷の影響が大きい等の知見を得た。
キーワード 脳波 (Brain Wave) メディア (Media) 幾何学的課題解決 (Solution og Graphical Learning Materials) VDT (Visual Display Terminal) αブロッキング (α Wave Blocking)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2002
2巻
1号
開始ページ 71
終了ページ 79
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002314012
JaLCDOI 10.18926/11363
タイトル(別表記) A Study of Human Computing on Solving Process of Basic Problems in Exercises for learning by Brain Wave
フルテキストURL 001_077_088.pdf
著者 山口 有美| 山口 晴久|
抄録 本研究は、基礎的な学習課題(計算、幾何証明、漢字の書き取り、ワープロ入力作業、マウスによる描画作業)を紙上、VDT(Visual Display Terminals)の学習メディア提示形態で被験者に行わせ、脳波の周波数分析を用いて、人間の学習認知状態における心理負荷量を教材認識、教授メディアの質の違いから比較分析した。被験者を用い、αブロッキングを基準とした脳波の周波数解析実験を行った。その結果、開眼安静時を基準として各学習時の学習課題解決における学習者の心理負荷量を考察したところ、各学習作業においてα波出現量比はワープロ入力、漢字練習、計算問題、マウスによる描画問題、幾何の順に低くなる、また学習の過程で脳波性状が大きく変化する、学習での脳波成分の個人差が大きい、等の知見を得た。
キーワード 脳波 (Brain Wave) メディア (Media) 基礎的な学習課題解決 (Solution of Basic Learning Ploblems) VDT (Visual Display Terminal) αブロッキング (α Wave Blocking)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2001
1巻
1号
開始ページ 77
終了ページ 88
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313401
JaLCDOI 10.18926/11359
タイトル(別表記) A Comparison of Solving Process of Problems in Exercises by Frequency of Brain Wave
フルテキストURL 001_059_067.pdf
著者 山口 有美| 山口 晴久|
抄録 本研究は、基礎的な学習課題(宣伝的知識(漢字の書き取り)と手続き的知識(一次方程式))を紙面上とVDT(Visual Display Terminals)の二つの学習メディア提示形態で被験者に行わせ、脳波の周波数分析を用いて、教育メディアの提示方法の違いが学習者の学習心理にどの様な影響を及ぼすかを脳波性状から比較分析した。開眼安静時と学習時αブロッキングを基準とした脳波の周波数解析の結果から、学習課題解決時の学習者の心的状態を考察した結果、VDTでの作業の方が一般的に緊張状態になりβ波が大きく作業能率がよいとは限らない、学習での脳波成分の個人差が大きい等の知見を得た。
キーワード 脳波 (Brain Wave) メディア (Media) 学習課題解決 (Solution of Learning Materials) VDT (Visual Display Terminal) αブロッキング (α Wave Blocking)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2001
1巻
1号
開始ページ 59
終了ページ 67
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313975
JaLCDOI 10.18926/11375
タイトル(別表記) Motor Development of Children with Cerebral Palsy
フルテキストURL 002_021_035.pdf
著者 佐藤 曉|
抄録 脳性まひ児の動作発達経過について、佐藤(2002)では、①低緊張で動きの少ない子どもの道筋、②Gパターンからの解放の途上にある子どもの道筋、③弱い痙性を示しつつ緊張の低下した子どもの道筋、がしめされた。本稿では、筆者が長期間フォローアップしてきた脳性まひ児の事例をいくつか取り上げながら、それぞれの道筋に特徴的な動作発達経過と動作発達学習上の問題、及び動作発達支援のポイントについて整理した。その中で、座位や膝立ち位における抗重力動作の学習と、全身の屈曲パターンを示す定型的姿勢からの解放が動作学習のポイントになることが示されるとともに、動作の崩れへの対応が重要であることが指摘された。
キーワード 脳性まひ児 (Cerebral palsy) 動作発達 (Move Development) フォローアップ (Follow-up) 動作訓練法 (Rehabilitation) 類型化 (Dohsa-method)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2002
2巻
1号
開始ページ 21
終了ページ 35
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002314059
JaLCDOI 10.18926/11406
タイトル(別表記) A Study of Characteristics of work of the school teacher for every place of work -What should be know with the staff of mental health support?-
フルテキストURL 005_151_157.pdf
著者 塚本 千秋|
抄録 学校教師の仕事は非常に複雑で難しく、教師は非常に多忙である。そのため、教師のメンタルヘルスは次第に悪化し、休職者も増える傾向である。ところが精神科医やカウンセラーなどの教師を支援する立場にある専門家の中には、「教師の仕事は楽である」という誤解をしているものもいる。それでは十分な支援ができるはずもない。筆者は、支援にあたる者が、教師の業務の特性や学校組織の特徴を知りことが重要であると考えた。そこで小学校、中学校、高等学校ごとに、その職場の特性や人間関係の特徴を列記し、不調の背景要因を整理した。
キーワード 教師のメンタルヘルス (Mental Health) 精神科医の学校観 (Recognition of the psychiatrist about a school) 教師の職務内容 (Characteristics of teachers' work) 管理職 (Managerial position)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2005
5巻
1号
開始ページ 151
終了ページ 157
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313475
JaLCDOI 10.18926/15105
タイトル(別表記) On Measures of Improving Teaching Skills toward the Goal of Linking Acquisition and Exploration through Application.
フルテキストURL 009_063_072.pdf
著者 黒﨑 東洋郎| 佐藤 学| 山野 定寿|
抄録 「ゆとりの中で生きる力」の育成を重視した学習指導要領が改訂され、「習得」「活用」「探究」を強調した新学習指導要領が2008年に告示された。教育課程の国際的通用性が強調され、算数教育においても、習得と探究を活用でつなぐ授業改善が求められている。ゆとり教育では、指導内容が30%、指導時数が14%縮減されたため、学力低下論議が過熱化してきている。昨年度及び本年度とも実施された全国学力調査において、活用力には課題があると報告された。このため、算数科においては活用力の育成が算数の授業改善の喫緊の課題としてクローズアップされている。そこで、「習得」「活用」「探究」教育における「活用」の位置づけ明確にするとともに、算数科で活用力を育成するためにどんな授業改善をすべきか、その方策を検討する。
キーワード 習得 (Acquisition) 活用 (Application) 探究 (Exploration) 読解力 (Reading Literacy) 言語活動の充実 (Solid of Language Activity)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2009-03-10
9巻
1号
開始ページ 63
終了ページ 72
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307135
著者 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター|
発行日 2010-03-10
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
10巻
1号
資料タイプ その他
JaLCDOI 10.18926/14373
タイトル(別表記) Music in Picture Books : from a view point of Relationship with Pictures, Words and Theme
フルテキストURL 007_027_037.pdf
著者 竹内 唯| 奥 忍|
抄録 絵本には、画、言葉、テーマなど音楽を感じさせるものがある。我々は一体どのような絵本にどのような音楽性を感じるのだろうか。本稿では、絵本の音楽性を明らかにするために、画、言葉、テーマなどの視点からいくつかの絵本を取り上げ、分析を行った。その結果、絵本の持つ音楽性は、絵本そのものに内在する音楽性と、読み聞かせることによって生じる音楽性の2種があることが判明した。また、絵本における音楽はイメージとして現れる場合と音声として現れる場合がある。前者は画の風景や構図、タッチ、テーマなどから引き出され、後者は文字の視覚表現、言葉の響きやリズムから引き出される。絵本における画と言葉、音楽は互いに融合して、読み手と子どもにとって総合的な芸術体験の場として機能する。
キーワード 絵本 (picture book) 音楽 (music) 言葉 (words) 総合芸術 (integrated art) 読み聞かせ (picture book telling)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2007-03-10
7巻
1号
開始ページ 27
終了ページ 37
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308238
JaLCDOI 10.18926/14407
タイトル(別表記) PROPOSAL OF ARITHMETIC LESSON MODEL WITH ITS EMPHASIS ON PISA TYPE OF READINGABILITY
フルテキストURL 008_099_108.pdf
著者 延安 浩| 黒﨑 東洋郎|
抄録 PISA型読解力は良好とは言えない状況にある。PISA型読解力の育成は、算数教育においても喫緊の課題である。算数教育の中でPISA型読解力を育成するには、実現したい姿を具体的にイメージ化することが大切である。算数科でPISA型読解力が身についた姿をイメージ化することで、目標が明確になり、目標を達成する方策も具体的になると考える。それでは、読解力が身についた姿とはどのような姿だろうか。PISA型読解力の構成要素は、「理解」「熟考」「活用」である。「理解」とは、問題から必要な情報を取り出し、根拠を基に図・式・ことば等の数学的表現を用いて自分の考えを見出すことである。「熟考」とは、自分の考えを説明し、他者との話し合いの中で自己の考えを振り返ることである。「活用」とは、獲得した知識、技能、考え方を創造的・発展的に新たな学習や日常生活に生かすることである。以上のように考えて、PISA型読解力を育成する授業モデルを開発した。
キーワード PISA 型読解力( PISA type of reading ability) 理解 (understanding) 熟考 (reflection) 活用 (application)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2008-03-10
8巻
1号
開始ページ 99
終了ページ 108
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308365
JaLCDOI 10.18926/11404
タイトル(別表記) Problems and Reviews on the Skill Graded and Small Grouped Class Teaching in the Arithmetic and Mathematics Class
フルテキストURL 005_139_149.pdf
著者 黒﨑 東洋郎|
抄録 ゆとりの中で「生きる力」の育成を目指す学校教育は、「知識・技術」といった量的な学力よりも、「関心・意欲」、「思考力」といった質的な学力を重視するという方向を打ち出した。算数・数学科では、その意図実現のために指導内容が30%も大幅に縮減された。このため、当初から大幅な縮減は、算数・数学の学力低下を招くことが危惧され、それが実現に生じているのが現状である。こうした学力低下の歯止め方策として、算数・数学科の授業研究では、習熟度別・少人数指導の在り方の成否が問われている。そこで、本研究では、学校現場が取り組んでいる習熟度別・少人数指導の課題と展望を述べる。
キーワード 習熟度 (skill graded) 最低基準 (minimum standard) マスタリーラーニング (mastery learnings) 教師のアカウンタビリティー (teachers' accountability)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2005
5巻
1号
開始ページ 139
終了ページ 149
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313355