JaLCDOI 10.18926/CTED/66779
タイトル(別表記) Differences between China and Japan in high school teachers’ career guidance policy on students: Career decision, self-efficacy and time perspective
フルテキストURL cted_014_165.pdf
著者 許 暁| 青木 多寿子|
抄録  教師の進路指導が生徒のその後の進路決定にどのように影響しているのかを質問紙調査で明らかにした。具体的には,教師の進路指導が生徒の進路決定自己効力感を高めるのか,それによって,時間的展望が広がるのかを検討した。分析には多母集団同時分析を用いて検討した。その結果, 中国高校教師の進路指導は生徒たちへの影響は日本より強いことがわかった。加えて, 日本の生徒たちは教師から影響もうけるが, 自分で進路決定の意志を決め, 自分で進路を選択していることも明らかになった。日本の生徒達は, 学校のほかに, 塾等の生徒が活動する場所が多くあり,教師のほかに接触できる大人も多く,学校や教師だけでなく, 他のところや人からも進路に関する情報を取得可能であることが影響していると考える。それに対して, 中国の生徒たち, 特に高校生はほぼ一日学校で勉強している。接触できる人は多くの場合,教師しかない。このような高校生を取り巻く環境の違いのため,中国の生徒たちの進路決定は,日本より教師への依存が高いと考察した。
キーワード 高校の進路指導 (Career decision) 進路決定での教師の影響 (teachers’ career decision counseling) 中日比較 (difference between Chinese high school students and Japanese one)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 165
終了ページ 175
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66778
タイトル(別表記) Research on a Citizenship Education Education Program that Raises Awareness of the Boundaries Between Self and Others Defined by the Concept of ‘Normal’
フルテキストURL cted_014_151.pdf
著者 松原 心| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,子どもの価値判断基準,つまり自分と他者を区別する価値判断を問い直すプログラム構成原理を明らかにし,その原理に基づいて開発したプログラムを大学生に対して実験的に実践することを通して,原理の有効性や学習者の価値判断基準の変容を明らかにしようとするものである。本研究では,これまでの価値判断学習にはなかった感情を取り入れた新たな構成原理を明らかにするとともに,プログラムの開発・実践を通して,社会認識のみではなく,感情も踏まえた思考をすることを通して自分と他者を区別する境界が存在していることに気づき,新たな価値を生み出していこうとする学習者の姿が明らかになった。以上のような自他の境界を見つめ直す機会を繰り返すことが,真に多様性を認める社会の形成者の育成につながると考える。
キーワード 多様性 (diversity) 価値判断学習 (studies on value judgment learning) 社会認識 (social perception) 感情 (emotion) ふつう (normal)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 151
終了ページ 164
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66777
タイトル(別表記) A Study on the Formation of Educational Philosophy of Collaboration Coordinators Linking Schools and Communities -Focusing on the Process of Embodying Ideals-
フルテキストURL cted_014_135.pdf
著者 波多野 雅俊| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,外部人材の教育観に着目し,インタビュー調査を通して連携支援員の教育に関する理想とその具体化の過程を明らかにしようとするものである。対象とするのは,Y県で連携支援員として活動した経験を持つ4名である。近年,「社会に開かれた教育課程」の推進により,地域と連携した授業の開発や学校現場における「地域コーディネーター」をはじめとした連携支援員の配置が進んでいる。全国都道府県教育長協議会第2部会(2019)や地域・教育魅力化プラットフォーム(2019)などにより連携支援員の実態に迫った量的研究が行われるなど,連携支援員に注目が集まっている。本研究では,学校と地域の橋渡し機能を果たしている連携支援員の理想と,その理念の具体化の過程を分析し,連携支援員の教育観が形成される過程を解明したい。
キーワード 連携支援員 (collaboration coordinators) 教育観 (educational view) 理想 (ideal) 具体化 (embodiment)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 135
終了ページ 149
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66776
タイトル(別表記) Study on the Process of Formation of Elementary School Teachers’ perspective on Social Studies -Focusing on rookie teachers-
フルテキストURL cted_014_119.pdf
著者 福田 友香| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,初任期の小学校教師が何を拠り所として社会科観を形成しているのか,また自身の社会科観をどのように発展させていこうとしているのかを明らかにしようとするものである。調査の結果,初任期小学校教師は,大学時代の卒業論文を書くために所属したゼミでの学びが核となり,日々の授業での子供観察や教材研究,生徒指導の経験など,新しい経験や価値観に出会うことを通して不足している部分を補いながら自身の社会科観を形成しており,社会科観は流動的であることが明らかになった。また,社会科を通して育てたい子供像については,教師のよりよい未来社会への志向が,社会科の役割に対する考えの核となっており,社会科を生徒指導や生活指導と密接に関連する教科であると認識していた。
キーワード 小学校教師 (elementary school teacher) 社会科観 (social studies perspectives) インタビュー (interview) 初任期教師 (rookie teacher) 教師のゲートキーピング (gatekeeping role of teacher)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 119
終了ページ 133
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66775
タイトル(別表記) Development of Learning Focusing on the Perspective of “The Situation Narrated” in Japanese Language Arts in High School: A Lesson for Hone to Tane by KAWAKAMI Hiromi
フルテキストURL cted_014_103.pdf
著者 元村 綜太| 槇野 滋子| 池田 匡史|
抄録  近年,文学的文章の読みの学習指導論では,「語り」に目が向けられつつあり,高等学校段階でも授業実践が報告されている。一方で,「語り」の具体的な指導方法の蓄積がなされていないことや,高等学校段階での発展的な「語り」の学習の実践の蓄積がなされていないことが,国語教育研究上の課題と捉えられる。そこで本研究では,高等学校段階において,学習者が「語り」概念,特に「語りの視点」だけでなく「語りの場」にも着目するという読みの観点を学習者が獲得することを目指す実践を開発するとともに,それを実際に展開し,その価値を検証することを目的とした。具体的には,川上弘美の「ほねとたね」を教材とし,学習者の登場人物の好感度の評価や回想文作成を踏まえ,「語りの場」を考える実践を展開しその成果を検討した。その結果,本実践を通して学習者は「語り」概念を獲得するとともに,「語りの視点」,「語りの場」にも着目した読みの達成が示唆された。
キーワード 読むこと (Reading) 文学国語 (Japanese Language (Literature)) 文学的文章 (Literary texts) 「語り」 (“Narrative”) 「語り手」 (“Narrator”)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 103
終了ページ 117
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66774
タイトル(別表記) The Introduction and Effective Use of Individualized Education Program of Learning in Regular Class (LRC) in China
フルテキストURL cted_014_087.pdf
著者 胡 珏穎| 吉利 宗久|
抄録  本研究では,随班就読における個別化教育計画の作成及び効果的な活用に向けた課題を明らかにし,改善策を提言することを目的とした。随班就読の担当経験のある小中学校の教員(5名)を対象にインタビュー調査を行った。M-GTA に基づく質的分析の結果,個別化教育計画の作成のための困難は,【随班就読政策に関する課題】【保護者との連携の課題】【個別化教育計画の作成における教員の実践的課題】に分類できた。これらの課題の改善のためには,随班就読に関する詳細で実質的な法律上の規定を整備し,障害のある児童生徒を受け入れた後の対応の仕組みを明確にする必要がある。また,個別化教育計画の認知度及び作成率を高め,作成に当たっての連携が重要になる。とくに,計画の作成にとどまらず,その活用法が重要であり,計画の有効性を評価する仕組みづくりが不可欠である。
キーワード 中華人民共和国 (People's Republic of China) 随班就読 (Learning in Regular Class (LRC)) 個別化教育計画 (Individualized Education Program)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 87
終了ページ 101
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/CTED/66773
タイトル(別表記) High-school Students’ Recognition in Learning and Relationship between Recognition in Learning and Subjective School Adjustment -An Examination of Reminiscence Method-
フルテキストURL cted_014_071.pdf
著者 三島 知剛| 山田 洋平|
抄録  本研究の目的は,高校生の学習に対する認識の検討および学校適応感との関連を検討することであった。学習に対する認識として本研究では学習観と協同作業認識に着目した。入学間もない大学1年生を対象に高校時を想起させて回答を求め,109名を分析対象とした。主な結果として(1)学習観の下位尺度のうち「方略志向」が最も高いこと,(2)植木(2002)との比較において「方略志向」を志向する人数が増えていること,複数または3つ全ての下位尺度で高群に分類される対象者が本調査には多いこと,(3)協同作業について肯定的な捉えを有している可能性があること,(4)協同作業について肯定的な捉えがあるほど学校適応状態が良好であることが示唆された。
キーワード 学習観 (learning belief) 協同作業認識 (belief in cooperation) 学校適応感 (subjective school adjustment) 高校生 (high-school students)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 71
終了ページ 85
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66772
タイトル(別表記) Development of Cross-curricular Science Lessons Incorporating a Musical Perspective -Cultivation of Weather Awareness through a Japanese school song “Soshun-fu”-
フルテキストURL cted_014_057.pdf
著者 松尾 健一| 松本 健吾| 加藤 内藏進|
抄録  季節の遷移期に注目した気象と音楽とを連携させた教科等横断型のアクティブ・ラーニング型の理科授業を考案し,その学習効果を検討した。唱歌《早春賦》を接点として,「芸術作品に表現される自然や季節を感覚的な視点で捉えることから気象の理解のきっかけとする」と同時に,「自然や季節を科学的な視点で捉えることで芸術作品の成立や表現したいことの背景の理解を深める」といった気象(科学的視点)と芸術(感覚的視点)とを連携させた双方向からのアプローチにより,生徒の興味・関心を高め,多面的な視点から考察できるような授業デザインとした。模擬授業後のアンケート分析により,本授業の狙いが伝わったような記述が多く見受けられ,相応の学習効果が認められた。また,本研究は,教科等横断型授業としても意義のある新たな提案の1つと考える。
キーワード 気温変動 (temperature fluctuation) 三寒四温 (SanKan-ShiOn) 教科等横断型授業 (cross-curricular lessons) アクティブ・ラーニング型授業 (active learning)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 57
終了ページ 70
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66771
タイトル(別表記) Implementation and Evaluation of Teacher Training on Food Allergy Education in Kindergarten ― Aiming to Foster Children Leading Healthy Lives, Regardless of the Presence of Food Allergies ―
フルテキストURL cted_014_047.pdf
著者 新宅 由実子| 井山 房子| 黒住 知代| 阿部 耕平| 小谷 香代| 鷹取 万友美| 岡田 恵太| 田中 真帆| 三木 彩織|
抄録  本研究の目的は,幼稚園において食物アレルギーと共に生活する子供を育む方策を検討することである。本研究では,食物アレルギー教育に関する教員研修を行い,研修中の教員の反応と研修前後のアンケート調査の結果を基に,その効果を評価した。
 研修後には,食物アレルギーやその対応によって生じる子供達の心境へも目を向ける必要性の理解が深まった。また事例検討を通して,幼稚園においても幼児なりに食物アレルギーを理解して対応できるように伝える必要性があると明らかになり,実際に指導できそうな具体的な場面も挙げられた。さらに研修中,脈々と受け継がれてきた“教育観”と,現在の多様化した時代背景や子供達の実態,社会的なつながりを踏まえて更新される“教育観”の中で揺れ動く教員の姿が見られ,その揺らぎや葛藤自体が,個別のニーズを適切に受け入れ,多様性を尊重する教師の観念を磨くことにつながっていると考えられた。
キーワード 食物アレルギー教育 (Food Allergy Education) 食物アレルギー研修 (Food Allergy Training) 幼稚園 (Kindergarten) 教員研修 (Teacher Training) 多様性 (Diversity)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 47
終了ページ 55
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66770
タイトル(別表記) The Role of Teachers in the Development of Play Using Grasses and Flowers in a Kindergarten Class for 4-year-olds
フルテキストURL cted_014_033.pdf
著者 横田 咲樹| 西村(中川) 華那| 片山 美香| 髙橋 敏之|
抄録  本論は,幼稚園4歳児学級における草花を使った遊びにおいて,教師の役割を整理し,考察するものである。幼児教育では,遊びの展開に伴って,調和的で多様な学びが深化・発展し,遊びや学びは,幼児主体で偶発的に生じているように見える。しかし,遊びの展開や学びの背景には,「幼児の姿を予想した環境構成」「遊び方の変化に合わせた物的環境の整備」「遊びの発展への架け橋」といった教師の役割が見出された。
キーワード 幼稚園 (kindergarten) 4歳児学級 (4-year-old class) 草花遊び (play using grasses and flowers) 遊びの展開と学び (development of play and learning) 教師の役割 (teacher's role)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 33
終了ページ 46
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66769
タイトル(別表記) Interrelationship between Autonomous and Organizational Learning among Elementary School Teachers: Differences Arising from the Images of Organizational Learning
フルテキストURL cted_014_017.pdf
著者 三沢 良| 松江 桃果|
抄録  本研究では,教師の自律的な学びと組織的な学びの連動を検討した。質問紙調査を実施し,公立小学校教師99名から回答を得た。既往知見を参考に,自律的な学習姿勢は4側面(「自己省察」,「同僚の経験の取り入れ」,「児童・保護者の視点の考慮」,「前向きな挑戦姿勢」),組織的な学びについては専門的な学習共同体(PLC)の認識の2要素(「使命と責任の共有」,「同僚との協働的省察」),組織的な学びに対するポジティブおよびネガティブなイメージを測定した。相関分析の結果,PLC 認識の「使命と責任の共有」と「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「同僚の経験の取り入れ」と正の関連を示した。また,「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「自己省察」とも正の関連を示した。しかし,組織的な学びにネガティブなイメージを抱く場合,自律的な学びと組織的な学びの連動は制限されたり,負の関係になる可能性が示唆された。
キーワード 小学校教師 (elementary school teacher) 自律的な学び (autonomous learning) 組織的な学び (organizational learning) 専門職の学習共同体 (professional lea rning community)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 17
終了ページ 31
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66768
タイトル(別表記) A Preliminary Study of School-Based Strengths Intervention with Japanese elementary school students: Through Classroom Activity to Promote Awareness of Strengths
フルテキストURL cted_014_001.pdf
著者 伊住 継行| 戸田 朱音| 大倉 尚志|
抄録  本研究の目的は,児童を対象とした強み介入の予備的検討のために実践した強みへの気付きを促す授業の効果について検討することである。対象者は小学6年生95名(男子50名,女子40名,不明5名)であった。本研究によって以下の3点が明らかになった。まず,生活充実感と被信頼感・受容感の事後の得点が有意に向上した。次に,自己の強みへの注目の変化量と被信頼感・受容感の変化量で有意な正の偏相関が確認された。さらに,強みへの注目が向上した児童と向上しなかった児童の学習の感想を計量テキスト分析で検証した。その結果,群ごとに有意な記述の偏りは確認されなかった。全体として,児童の多くはポジティブな感情に関する主観的経験について記述していた。最後に,課題として介入で実施する授業と研究デザインを取り上げ,今後の展望について議論した。
キーワード 促進的援助 (facilitative assistance) 強み介入 (strengths intervention) 学級活動(2) (classroom activities (2)) 児童 (children) 計量テキスト分析 (quantitative text analysis)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 1
終了ページ 15
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
フルテキストURL cted_014_contents.pdf
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
フルテキストURL cted_014_all.pdf
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65089
タイトル(別表記) Development of Cross-curricular Classes that Contribute to the Cultivation of Creativity Analysis of Practical Results of the Liberal Arts Education Class “Creativity in Life” at Okayama University
フルテキストURL cted_013_261.pdf
著者 稲田 佳彦| 篠原 陽子|
抄録 近年,創造性の涵養を重視する教育が国内外で盛んになり,総合的な探究の時間やSTEAM 教育など,教科横断的に創造性を刺激する授業の開発も進んでいる。我々は,大学の教養教 育科目として,「色」を主題にして物理学と被服学の知見を組み合わせ,プロジェクト型の 活動も組み入れた新たな授業を開発し実践した。様々なつながりを意識してものごとを捉 えたり,学生自身の思考や感覚の特徴を自覚させることを促す仕掛けを組み込むことで, 学生の主体性を促して創造的な思考を刺激する授業になっている。受講生のシャトルカー ドの記述,考察過程で作成したウェビング,物理や物理学習に対する学生の思考や態度を 測定するCLASS 調査紙などの分析の結果,創造性の涵養に欠かせない,「考え,感じ,判断 する自分自身の存在を意識すること」を促す効果が大きいことが明らかになった。
キーワード 創造性 (creativity) 物理学 (physics) 被服学 (clothing science) STEAM 教育 (STEAM education) ICT
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 261
終了ページ 273
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
フルテキストURL cted_013_contents_e.pdf
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
フルテキストURL cted_013_colophon.pdf
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65086
タイトル(別表記) Children’ s Books as Teaching Material that Help Preschoolers Gain Understanding of Physical Disabilities
フルテキストURL cted_013_389.pdf
著者 浅野 泰昌| 山口(西岡) 由稀| 馬場 訓子|
抄録  本論は,身体障害を扱う絵本に焦点を当て,幼児期における障害理解を援助する絵本を収集及び分析し,絵本リストを作成すると同時に,それらの絵本の学びの要素や保育者の留意事項等について考察するものである。その結果,身体障害に関する絵本は,情緒的な理解の促進を目指したもの,盲導犬や車椅子等の障害児・者の生活を補助するものに関する知識の習得に重点が置かれたもの,その両方等,作者の思想や意図によって多種多様なものが存在することが分かった。それらを有効に活用するために保育者は,絵本に込められた学びの要素を読み取り,障害理解教育のねらいに合わせて適切な絵本を選択し,幼児の日常生活に般化されるように提示することが求められる。今後の課題は,リストを基にした現場実践から事例を収集し教育効果を分析すること,障害理解絵本が新たに出版される場合はその内容を吟味し,リストを随時更新して一層の実用化を図ること,が挙げられた。
キーワード 幼児期 (Preschool period) 障害理解教育 (Disability awareness education) 身体障害 (Physical disabilities) 絵本 (Children’ s books) 保育者 (Preschool teacher)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 389
終了ページ 403
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65085
タイトル(別表記) Challenges of Using Children’s Books as Teaching Material and Teaching the Content for Disability Awareness Education in the Preschool Period
フルテキストURL cted_013_373.pdf
著者 山口(西岡) 由稀| 浅野 泰昌| 馬場 訓子|
抄録 本稿は,幼児期の障害理解教育における教材としての絵本について考察し,その教育的価値や課題を明確にするものである。絵本によって障害理解教育を推進する立場と,限定的な目的のための読み聞かせに反対する立場からの多様な意見を整理・対照し,以下の結論を得た。①幼児にとって身近な絵本により,障害者に対する擬似的接触と同化をもたらし,肯定的態度が形成される可能性があるが,幼児の障害者像の固定化の危険性もある。②絵本の読み聞かせによって,幼児の気づきを誘発し,疑問を解決しうるが,その指導の効果には保育者の障害観が影響する。今後の課題は,障害を主題とした絵本の内容を分析しながら,それらを整理し,その絵本を読む際の留意点を明確にすることである。保育者が選ぶべき絵本は個々の障害理解指導に応じて変わるため,そのねらいや目的に合わせて,適切かつ円滑に絵本を選択できるように,関連する絵本を体系的に整理し一覧化を試みる。
キーワード 幼児期 (Preschool period) 障害理解教育 (Disability awareness education) 絵本 (Children’s books) 保育者 (Preschool teacher)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 373
終了ページ 387
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65084
タイトル(別表記) A Study of Teaching Materials Used for Disaster Prevention Education in Early Childhood and its Requirements
フルテキストURL cted_013_357.pdf
著者 馬場 訓子| 大蔵 蓮| 蓮井 和也| 西山 節子|
抄録  本論では,地震災害や地震防災に焦点を当て,幼児期の防災教育に活用されている具体的な教材を取り上げ,それらに見る共通の特徴や要素について検証した。それらを踏まえ,教育効果を期待できる幼児期に適した教材の条件について検討したところ,①子どもの発達過程や興味関心に即している,②遊びを通して学べる,③歌唱や身体表現を伴う,④子どもにとって親しみのある生き物や人物が登場する,⑤手軽に入手できる,⑥生活に密着している,等が求められると考えられた。幼児期の防災教育における今後の教材開発に関する課題は,被災経験を有さない多くの子どもに対する現実味のある防災教育を実現させること,自然災害が発生する簡単なメカニズムについて知的好奇心が高まる教材を開発すること,が挙げられた。
キーワード 幼児期 (Early childhood) 地震 (Earthquake) 防災教育 (Disaster Prevention Education) 教材 (Teaching Materials) 条件 (Requirements)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 357
終了ページ 371
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher