著者 深井 喜代子| 勝田 稔三| 近藤 麻理| 柴倉 美砂子| 浅利 正二|
発行日 2006-03-31
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
16巻
2号
資料タイプ その他
JaLCDOI 10.18926/15174
タイトル(別表記) The movement of midwifery education and a future challenge
フルテキストURL 016_2_085_091.pdf
著者 合田 典子| 大室 律子| 新野 由子| 市川 香織| 布施 千草| 松本 幸枝|
抄録 我が国における助産学教育は看護学教育の4年制化に伴い,大きな影響を受けている。即ち,短大専攻科の4年制大学への移行により選択枠は減少し,講義および実習時間の短縮化を余儀なくされた。さらに,専門学校の閉廃校も進んで助産師の養成数は減少し,その教育の質にも大きな問題を包含するようになった。一方,少子化が進展し,地域社会や家庭における子育て力の低下等に伴う育児不安や児童虐待が大きな社会問題となっている。このような社会情況の中で,助産師の果たすべき役割は益々増大し,助産師に対する期待は高まる一方である。そこで,助産学教育の動向と取り巻く環境を概観することにより,その問題点を検討した。その結果,1) 4年制看護学教育の中で保健師・助産師・看護師の3つの国家試験受験資格を得ることは容易ではないこと。 2) 社会の要請に応えうる人材育成のための専門的教育課程への移行が急務であることが示唆された。
キーワード 助産学教育 (Midwifery education) 助産師 (Midwife) カリキュラム (Curriculum)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2006-03-31
16巻
2号
開始ページ 85
終了ページ 91
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307427
JaLCDOI 10.18926/15173
タイトル(別表記) Study on the method to quantify viable bacterial cellson the surface of endotracheal suction catheters
フルテキストURL 016_2_079_083.pdf
著者 犬飼 昌子| 野村 佳代| 渡邉 久美| 千田 好子| 光畑 律子| 狩山 玲子|
抄録 気管内吸引カテーテルに付着した一般細菌の生菌数測定方法について,超音波法およびチューブミキサーによ攪拌法を用いて検討した。まず,人工的に緑膿菌を付着させた気管内吸引カテーテルを超音波処理することにより生菌数を測定した。その結果,処理時間が1分を経過すると生菌数は減少をはじめ経時的に減少傾向を示した。一方,攪拌法では0.5分の処理をピーク値としてその後の減少傾向は認められなかった。次に,在宅療養患者に使用したカテーテルをチューブミキサーで0.5分攪拌後,生菌数の測定を行った。また,同じカテーテルを用いて走査型電子顕微鏡による観察を行った結果,画面上の細菌数の印象と生菌数の測定結果に矛盾はなかった。これらのことから気管内吸引カテーテルに付着した一般細菌の生菌数測定方法として,生理食塩水に入れたカテーテルをチューブミキサーで攪拌する方法が有用であると考えられた。
キーワード 気管内吸引カテーテル (Endotracheal suction catheter) 付着菌の解離 (removal of attached bacteria) 生菌数測定方法 (viable cell counts) 細菌学的評価 (microbiological evaluation) 形態学的評価 (morphological evaluation)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2006-03-31
16巻
2号
開始ページ 79
終了ページ 83
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307930
JaLCDOI 10.18926/15168
タイトル(別表記) Electrical Cell-substrate Impedance Sensing (ECIS)法を用いた培養細胞の微細挙動の定量的評価法 - 細胞-細胞間隙と細胞-電極間隙の評価 -
フルテキストURL 017_1_009_015.pdf
著者 合田 典子| 山本 尚武| 中村 隆夫| 楠原 俊昌| 丸山 敏則|
抄録 We have proposed a mathematical model for the micro-dynamics for cultured cells measured with ECIS system for the detection of nanometer-order dynamics of cells cultured on a small gold electrode and could separately evaluate cell-to-cell distance (A) and cell-to-substrate distance (h). For wide applications of this method, we constructed mathematical models which express cell-to-electrode impedances for some kinds of confluent conditions. Based on this mathematical model, we defined new parameters S(A) and S(h) in order to evaluate cell-to-cell distance and cell-to-substrate distance. As the application, we investigated the effect of X-irradiation to bovine aortic endothelial cell (BAEC). We analyzed the micro-dynamics of cells from the impedance of BAEC before and after X-irradiation. It was proved that the stimulation of 100 Gy X-irradiation to the BAEC resulted in the large scale of increase in the cell-to-cell distances (A), and the slight increase in the cell-to-substrate distances (h) accompany with continuous fluctuations.
キーワード ECIS method (ECIS法) bio-electrical impedance (生体インピーダンス) cultured cell modeling (細胞培養) micromotion of cultured cells (細胞微細挙動) X-irradiation (放射線被曝)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 9
終了ページ 15
ISSN 1345-0948
言語 英語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307368
JaLCDOI 10.18926/15169
タイトル(別表記) Stress factors in nursing students
フルテキストURL 017_1_017_026.pdf
著者 小林 民恵| 兵藤 好美|
抄録 看護学専攻の大学生1~4年生を対象に,ストレッサ一,ストレス反応におけるHealth Locus of Controlとソーシャルサポートの効果等に関する質問紙調査を行った結果,次の点が明らかになった。 1. ストレス反応(全体),不安・怒り・抑うつに関して,いずれもHLCの高群のほうが,低群よりも心身の健康度が高いことが明らかになった。 2. ソーシャルサポートの高低によるストレス反応に,有意な差は認められなかった。また,ストレス反応に対する直接的影響も見られなかった。しかしながら,下位項目である母親サポートについては,ストレス反応の抑制に効果のあることが明らかになった。 3. ストレッサ-では,1・2年生はクラブ活動が最も多く,次に学業が多かった。3・ 4年生も学業が最も多かった。 4. サポート源では,4年生が他の学年より教員サポート人数において,高い値を示していた。それに対し,1・2年生と教員の関わりは少ないということが明らかになった。
キーワード 看護学生 (student nurse) ストレッサー (stressor) ストレス反応 (stress reaction) ソーシャルサポート (social support)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 17
終了ページ 26
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307307
JaLCDOI 10.18926/15170
タイトル(別表記) Tendency of long stay patients on a psychiatric ward : Analysis based on medical and nursing records
フルテキストURL 017_1_027_031.pdf
著者 渡邉 久美| 伊東 美希| 國方 弘子| 山本 礼子| 木村 由紀子| 有村 エリ子| 高田 静恵| 武岡 千晴| 梅津 伸子|
抄録 本研究は,A大学病院精神科に長期入院(90日以上)をしている患者に着目し,年齢や疾患名の傾向などの特徴を明らかにするとともに,これらの実態に照らした看護アプローチのあり方について検討することを目的とした。対象は,2004年1月1日から12月31日までに入院した延べ229人のうち,90日以上入院した延べ56人である。診療記録等から在院日数,年齢,性別,疾患名のリストを作成し,傾向を分析した。90日以上の長期入院患者の平均在院日数は175.1±79.7日であり,年齢層は思春期から40歳台の壮年期までで全体の約7割を占めた。性別は男性16人,女性40人で,疾患名別では,統合失調症9人(16.1%),うつ病12人(21.4%),摂食障害16人(28.6%),適応障害5人(8.9%),躁うつ病4人(7.1%),強迫性障害1人(1.8%),身体表現性障害1人(1.8%),その他8人(14.3%)であった。疾患名別の平均在院日数は,摂食障害が214.1日,適応障害が199.6日,統合失調症が180.2日であり,躁うつ病が175.3日であった。年齢,疾患名,性別による在院日数の差は有意でなかった。 摂食障害に代表されるように身体機能の回復に数か月の医学的アプローチが必要な疾患はあるが,これらの中には患者自身の課題解決にむけた支援や家族支援など,保健福祉的アプローチも必要であると思われ,今後,これら事例の経過を質的に分析し,在院日数を長期化させている要因を明らかにする必要がある。
キーワード 在院日数 (length of hospitalization) 入院治療 (treatment at hospital) 精神科病棟 (psychiatric care unit) 長期入院 (long-term hospitalization)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 27
終了ページ 31
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307788
JaLCDOI 10.18926/15171
タイトル(別表記) Spirituality of a Postgraduate Student With Cancer
フルテキストURL 017_1_033_037.pdf
著者 岡野 初枝|
抄録 大学院に入学したが,まもなく大腸ガンと診断され手術,闘病生活に入った院生がいた。単身で在宅療養の後,家族による介護を受けた。ADLが低下して,日常生活が思うように送れないとき,ガンを患うことの苦悩と生活の質(QOL)の低下,院生としての信念の間で悩んだ。友人にメールや電話で語りかけることで,自分のスピリチュアリティを表現していた。社会と関わることで,自分の存在を確認し,大学に復帰する希望を持ち続けることができたと思える。彼女がスピリチュアリティを高く保つことができたのは,家族の支援と友人や保健医療関係者との交流が関係していた。
キーワード 在宅看護 (Home Care) 終末期 (Terminal Stage) スピリチュアリティ (Spirituality)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 33
終了ページ 37
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307227
JaLCDOI 10.18926/15165
タイトル(別表記) A Review of the Effects of Laughter on Physical and Mental Health
フルテキストURL 017_1_001_008.pdf
著者 三宅 優| 横山 美江|
抄録 笑うことが人体に良い影響を及ぼしていることを証明する研究が,欧米を先駆けに,日本でも十数年前から実施されている。本研究は,現在まで日本国内において報告されてきた笑いの効果を身体面,精神面の二方向から概観し,医療や看護の場で笑いを用いる有効性を提示することを目的とし,文献考察を行った。身体面では,多くの研究において笑いの免疫系に関する効果が報告されていた。その他,疼痛緩和,アレルギー患者の皮膚症状の改善,食後血糖値上昇抑制,リラクゼーション効果を明らかにするもの,笑いと睡眠の質に関する研究なども行われていた。笑いの精神的効果として,ストレスコーピング,人間関係の確立,不安,緊張の緩和が挙げられていた。しかし,笑いの定義は研究者により様々であり,笑いやユーモアの定義,分類,尺度化が必要であるとの指摘もなされている。また,健康人を対象とした報告が多く,今後,医療の場でケアとしての笑いについての研究が期待される。
キーワード 笑い (Laughter) ユーモア (Humor) 健康 (Health)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 8
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307499