JaLCDOI 10.18926/11721
タイトル(別表記) The influence of air attenuation in characteristic curve for mammographic screen-film system
フルテキストURL 010_2_091_098.pdf
著者 丸山 敏則| 後藤 佐知子| 東 義晴| 中桐 義忠| 渋谷 光一| 杉田 勝彦|
抄録 マンモグラフィ専用装置を使用して,距離法で低エネルギー領域のX線におけるマンモグラフィ用増感紙/フィルムシステムの特性曲線を得るためには,空気滅弱の影響を考慮する必要がある。その影響について,実効エネルギーから空気減弱分を補正,照射線量測定による補正,Bednarek法を応用した新距離法の3種類の方法を使って検討した。さらに,一般撮影装置でも,マンモ用システムに対して距離法で特性曲線を作成し,エネルギ ーの変化による影響についても検討した。その結果,3方法の特性曲線およびグラディエント曲線は,新距離法が高濃度域でわずかにずれるもののほぼ一致した。新距離法に対する平均階調度,最大階調度の最大誤差は,2.7%,0.2%であり,一般撮影用装置の距離法と3方法との間では,一般撮影用装置の距離法に対して最大誤差は2.7%,1.5%であった。以上のことから,エネルギーの変化による特性曲線への影響はほとんどなく,低エネルギー領域での特性曲線は空気特配の補正を行うことのみで得られると考えられる。
キーワード マンモグラフィ (mammography) 低エネルギー領域 (low x-ray energy) 特性曲線 (characteristic curve) 距離法 (inverse square sensitometry) 空気減弱 (air attenuation)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2000-03-24
10巻
2号
開始ページ 91
終了ページ 98
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313929
JaLCDOI 10.18926/11726
タイトル(別表記) 生体電気信号の計測システムへの電力線からの誘導障害に関するインターフェイスモデル
フルテキストURL 010_2_107_115.pdf
著者 Adli| 山本 尚武| 中村 隆夫|
抄録 A modelling of interface construction relating to power-line interference phenomenon was described. Source of interference was displacement currents which flowed from AC power-line configuration (APC) to a model. The interference depends on some factors: distance between the APC and a model ; length of unshielded leads ; position of the APC in vertical or horizontal direction ; and skin-electrode impedances which were balance or unbalanced. The position of APC and skin-electrode impedances were important in contributing of the interference. The interference was still large even though skin-electrode impedances were balance. This was caused by the disagreement in two displacement currents. It was overcame by adjustment of APC in vertical direction. As a result, total interference would be very small or zero. The result shows that interference in ECG signal recording can be eliminated to about 10 μV. Although interference of power-lines is a complicated phenomenon, the problem is easier to understand by using this modelling.
キーワード AC power-line configuration (APC) (電力線配置) biopotential signal (生体電気信号) displacement current (変位電流) physical model of interference (モデル) power-line interference (誘導障害)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2000-03-24
10巻
2号
開始ページ 107
終了ページ 115
ISSN 1345-0948
言語 英語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313382
著者 太田 武夫|
発行日 1999-12-20
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
10巻
1号
資料タイプ その他
JaLCDOI 10.18926/11728
タイトル(別表記) Rationalization of measures to protect the working environment in radiation controlled areas from the perspective of the relationship between surface and airborne contamination
フルテキストURL 010_1_001_013.pdf
著者 山岡 聖典| 澁谷 光一| 永松 知洋| 川﨑 祥二|
抄録 放射線管理区域において業務従事者の放射線防護が正確に実施されていることを確認するために放射性同位元素の環境測定が行われている。しかし,実際の測定においては,濃度が低いなど実測困難な場合が多いこと,多くの人手と経費を要していることから,より合理的な測定の実施ができないかということについての検討が期待されている。このため本総説では,まず大学などの放射線管理区域における作業環境測定方法の現状についてまとめた。次に,放射線管理区域の床,作業台などにおける放射性同位元素の表面汚染と空気汚染に着目し,汚染粒子の移行など表面汚染と空気汚染の関係機構について,また,スミア法や直接測定法などの各種表面汚染測定法の汚染採取効率などを指標とした特性とこれら測定法の改良の試みについてまとめた。さらに,実際の作業場所において,作業内容,換気,表面材料などが表面汚染と空気汚染の関係に及ぼす影響について,その検討例を紹介した。得られた知見をまとめるとともに,測定箇所・測定頻度の適性化やそれぞれの測定箇所に適した測定法の選定など作業環境測定の一層の合理化に向けて,今後どのような検討が必要なのかについて提案した。
キーワード 放射線管理区域 (radiation controlled area) 作業環境測定 (working environment measurement) 表面汚染測定法 (surface contamination measurement) スミア法 (smear test) 採取効率 (collecting efficiency)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 1999-12-20
10巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 13
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002314017
JaLCDOI 10.18926/11729
タイトル(別表記) Public transportation and the disabled person
フルテキストURL 010_2_085_090.pdf
著者 檜垣 みちよ| 赤澤 良子| 太田 康代| 赤澤 豊子| 太田 久恵| 大野 伸子| 三宅 浩美| 石原 寛恵| 松浦 徳枝| 安部 啓子| 赤木 美鹿| 太田 武夫| 岡野 初枝|
抄録 機能訓練事業として実施している「生活リハビリ教室」の教室生208名を対象に,公共交通機関を利用して外出するために障害になっている要因を明らかにする目的で,郵送法による自記式アンケート調査を行った。回答は125名(60.1%)からあった。外出経験がある者は67名(53.6%)で外出経験がない者が58名であった。外出時に付添いが必要と思っている者は,外出経験のない者に多かった。公共交通機関を利用しての外出を阻害している要因には,乗り物の昇降口に段差があることや早く発車して危険である,また周囲の人に介助を依頼しにくいことなどが挙げられている。身体機能障害者が外出できない理由は個人によって異なってはいるが,地域社会に身体機能障害者を受け入れる環境を整えていく必要がある。
キーワード 身体機能障害者 (disabled person) 外出 (traveling) 公共交通機関 (public transportation)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2000-03-24
10巻
2号
開始ページ 85
終了ページ 90
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313665
JaLCDOI 10.18926/11731
タイトル(別表記) The learning of nursing students through on site gerontological nursing practice -The difference in the learning of nursing students between a geriatic hospital and a home for the aged-
フルテキストURL 010_1_035_049.pdf
著者 住吉 和子| 岡野 初枝|
抄録 当医療技術短期大学部(以下医療短大と略す)の老人看護学実習は,特別養護老人ホーム(以下老人ホームと略す)と老人病棟のどちらかの施設で2週間の実習を行っている。今回は老人看護学実習での学生の学びの内容を把握する目的で,平成10年度のカンファレンスノートの記録を分析した。対象者は医療短大3年生75名のうちカンファレンスの記録が残っていた47名を分析の対象にした。内容分析の手法を用いて研究者2人で分析を行った。その結果,3つのカテゴリー,8つのサブカテゴリーに分類され,以下の2点が示唆 された。①実習の1週目では学生は,実習形態の違いやコミュニケーションがとれないことに戸惑っているが,2週目には日常生活の援助を通して相手を理解しようと努力していた。②老人病棟では治療の必要な患者のケアを通して高齢者の特徴を学び,老人ホームでは,生活の援助を通して個別性の大切さを学んでいた。以上の結果から,2週間の老人看護学実習を通して学生は,高齢者への理解を深めていることが明らかになった。今後は学生の学びと実習目標との関連についても検討が必要である。
キーワード 老人看護学実習 (the learning of nursing practice) 実習からの学び (gerontological nursing practice) 高齢者の理解 (understand ages)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 1999-12-20
10巻
1号
開始ページ 35
終了ページ 49
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313759
JaLCDOI 10.18926/11732
タイトル(別表記) Interpersonal values in 4-year course nursing students : Comparisons with 3-year course nursing students and students not majoring in nursing science
フルテキストURL 010_1_029_034.pdf
著者 永田 博| 加藤 久美子| 笹野 完二|
抄録 1999年4年制看護課程に入学した看護学生の入学時の対人関係価値をKG-SIVによって現実の自己像とナースの理想像について調査し,これを同年に非看護課程に入学した学生と3年制看護課程に異なる時期(1990年,1993年,1996年)に入学した看護学生3コホートと比較した。その結果,4年制看護学生は非看護学生に比べ,「博愛」と「同調」を重視する程度が強く,「支持」と「承認」,「独立」を重視する程度が弱かった。また,彼女ら の対人関係価値は3年制看護課程の学生のそれに類似していた。さらに,コホートの年次的移行のなかで看護学生の対人関係価値は「支持」と「独立」への動機づけが増大し,「博愛」への動機づけが滅退する傾向を見せた。
キーワード 対人関係価値 (interpersonal values) 看護学生 (nursing students) コホート (cohorts)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 1999-12-20
10巻
1号
開始ページ 29
終了ページ 34
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002314023
JaLCDOI 10.18926/11734
タイトル(別表記) Analysis of three cases of renal transplant recipients whose feelings about life have become negative after transplantation
フルテキストURL 010_1_051_056.pdf
著者 渡邉 久美| 林 優子| 中西 代志子| 金尾 直美| 保科 英子|
抄録 筆者らは,林が作成した看護援助モデルに基づき,腎移植者への効果的な看護介入についての検討を行っている。その一環として,今回,腎移植を受けた119名を対象に,QOLや移植前と現在の人生に対する受けとめ方について調査した。人生に対する受けとめ方の移植前後の変化を分析したところ,ほぼ全数に近い腎移植者が移植前と比べよい状態であると受けとめていたが,3事例において受けとめ方が低下していた。そこで,この3事例に着目し,これらの事例が日常生活の中で不満を抱いている事柄を分析した。その結果,移植後に人生に対する受けとめ方が低下した3事例が抱く不満は,1.腎臓・健康などの身体状況,2.家庭環境,3.医療・友人・他人からのサポート,4.家族や社会の中で役割を果たす能力の4カテゴリーに分類された。移植後の人生の受けとめ方の否定的変化には,上記の4カテゴリーに対して抱く不満が影響していることが推測され,腎移植後の看護介入を検討する上で考慮すべき点であることが明らかになった。
キーワード QOL (quality of life) 腎移植 腎移植者 (renal transplant recipient) 看護 (nuising approach)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 1999-12-20
10巻
1号
開始ページ 51
終了ページ 56
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313642
JaLCDOI 10.18926/11739
タイトル(別表記) Nursing care brought behavioral change on a hemodialysispatient, whose body weight increased conspicuously
フルテキストURL 010_1_057_061.pdf
著者 内田 陽子| 林 優子|
抄録 体重増加が著しく,嘔気や嘔吐を繰り返していた透析患者が,看護婦とのかかわりの中で,徐々に体重コントロールが出来るように変化していった。そこで,透析患者に行動変容をもたらした看護援助が何であったのかを明らかにすることを目的として,本事例を振り返り,Banduraの「自己効力理論」と,河口らの,行動変容への「とっかかり言動」の概念に基づいて考察した。その結果,患者に行動変容をもたらした看護援助は以下のようであることがわかった。(1)患者の気持ちや行動を受け止め,共感することで,患者が感情表出しやすい環境を整えた。(2)患者の行動変容に結びつく言動を逃さずキャッチした。(3)「それぐらいならできそう」という,患者にとって身近で実行可能な行動目標を共に考えた。(4)患者が成功体験を積み重ねることが出来るように,患者を支援し,行動を評価して,患者の自己効力を高めた。
キーワード 透析患者 (hemodialysis patient) 行動変容 (behavioral change) 看護援助 (nursing care)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 1999-12-20
10巻
1号
開始ページ 57
終了ページ 61
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313703
JaLCDOI 10.18926/11749
タイトル(別表記) メキシコ肺吸虫のセルカリアはどれか?
フルテキストURL 010_2_063_067.pdf
著者 頓宮 廉正|
抄録 The true cercaria of Paragonimus mexicanus is the cercaria reported by Malek et al. in 1985 as a cercaria of P. peruvianus. However, there is a question whether the flame cell formula of 2〔(3+3+3+3+3)+(3+3+3+3+3)〕=60 is justified. Therefore, I question the possibility of the cercaria of P. mexicanus reported by Ito et al. in 1985. If it has a pseudo-sucker, it belongs to another species of Paragonimus cercaria. The cercaria reported by Tongu et al. in 1990 from Venezuela was eliminated the possibility of a new species. It is probable that this cercaria belongs to P. mexicanus. Ibanez revived the name of P. peruvianus in 1990 by the differences in the cercaria and adults. However, I disagree with his opinion.
キーワード Paragonimus mexicanus (メキシコ肺吸虫) Paragonimus peruvianus (ペルー肺吸虫) cercaria (セルカリア) taxonomy (分類) Latin America (中南米)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2000-03-24
10巻
2号
開始ページ 63
終了ページ 67
ISSN 1345-0948
言語 英語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313440
JaLCDOI 10.18926/15165
タイトル(別表記) A Review of the Effects of Laughter on Physical and Mental Health
フルテキストURL 017_1_001_008.pdf
著者 三宅 優| 横山 美江|
抄録 笑うことが人体に良い影響を及ぼしていることを証明する研究が,欧米を先駆けに,日本でも十数年前から実施されている。本研究は,現在まで日本国内において報告されてきた笑いの効果を身体面,精神面の二方向から概観し,医療や看護の場で笑いを用いる有効性を提示することを目的とし,文献考察を行った。身体面では,多くの研究において笑いの免疫系に関する効果が報告されていた。その他,疼痛緩和,アレルギー患者の皮膚症状の改善,食後血糖値上昇抑制,リラクゼーション効果を明らかにするもの,笑いと睡眠の質に関する研究なども行われていた。笑いの精神的効果として,ストレスコーピング,人間関係の確立,不安,緊張の緩和が挙げられていた。しかし,笑いの定義は研究者により様々であり,笑いやユーモアの定義,分類,尺度化が必要であるとの指摘もなされている。また,健康人を対象とした報告が多く,今後,医療の場でケアとしての笑いについての研究が期待される。
キーワード 笑い (Laughter) ユーモア (Humor) 健康 (Health)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 8
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307499
JaLCDOI 10.18926/15168
タイトル(別表記) Electrical Cell-substrate Impedance Sensing (ECIS)法を用いた培養細胞の微細挙動の定量的評価法 - 細胞-細胞間隙と細胞-電極間隙の評価 -
フルテキストURL 017_1_009_015.pdf
著者 合田 典子| 山本 尚武| 中村 隆夫| 楠原 俊昌| 丸山 敏則|
抄録 We have proposed a mathematical model for the micro-dynamics for cultured cells measured with ECIS system for the detection of nanometer-order dynamics of cells cultured on a small gold electrode and could separately evaluate cell-to-cell distance (A) and cell-to-substrate distance (h). For wide applications of this method, we constructed mathematical models which express cell-to-electrode impedances for some kinds of confluent conditions. Based on this mathematical model, we defined new parameters S(A) and S(h) in order to evaluate cell-to-cell distance and cell-to-substrate distance. As the application, we investigated the effect of X-irradiation to bovine aortic endothelial cell (BAEC). We analyzed the micro-dynamics of cells from the impedance of BAEC before and after X-irradiation. It was proved that the stimulation of 100 Gy X-irradiation to the BAEC resulted in the large scale of increase in the cell-to-cell distances (A), and the slight increase in the cell-to-substrate distances (h) accompany with continuous fluctuations.
キーワード ECIS method (ECIS法) bio-electrical impedance (生体インピーダンス) cultured cell modeling (細胞培養) micromotion of cultured cells (細胞微細挙動) X-irradiation (放射線被曝)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 9
終了ページ 15
ISSN 1345-0948
言語 英語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307368
JaLCDOI 10.18926/15169
タイトル(別表記) Stress factors in nursing students
フルテキストURL 017_1_017_026.pdf
著者 小林 民恵| 兵藤 好美|
抄録 看護学専攻の大学生1~4年生を対象に,ストレッサ一,ストレス反応におけるHealth Locus of Controlとソーシャルサポートの効果等に関する質問紙調査を行った結果,次の点が明らかになった。 1. ストレス反応(全体),不安・怒り・抑うつに関して,いずれもHLCの高群のほうが,低群よりも心身の健康度が高いことが明らかになった。 2. ソーシャルサポートの高低によるストレス反応に,有意な差は認められなかった。また,ストレス反応に対する直接的影響も見られなかった。しかしながら,下位項目である母親サポートについては,ストレス反応の抑制に効果のあることが明らかになった。 3. ストレッサ-では,1・2年生はクラブ活動が最も多く,次に学業が多かった。3・ 4年生も学業が最も多かった。 4. サポート源では,4年生が他の学年より教員サポート人数において,高い値を示していた。それに対し,1・2年生と教員の関わりは少ないということが明らかになった。
キーワード 看護学生 (student nurse) ストレッサー (stressor) ストレス反応 (stress reaction) ソーシャルサポート (social support)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 17
終了ページ 26
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307307
JaLCDOI 10.18926/15170
タイトル(別表記) Tendency of long stay patients on a psychiatric ward : Analysis based on medical and nursing records
フルテキストURL 017_1_027_031.pdf
著者 渡邉 久美| 伊東 美希| 國方 弘子| 山本 礼子| 木村 由紀子| 有村 エリ子| 高田 静恵| 武岡 千晴| 梅津 伸子|
抄録 本研究は,A大学病院精神科に長期入院(90日以上)をしている患者に着目し,年齢や疾患名の傾向などの特徴を明らかにするとともに,これらの実態に照らした看護アプローチのあり方について検討することを目的とした。対象は,2004年1月1日から12月31日までに入院した延べ229人のうち,90日以上入院した延べ56人である。診療記録等から在院日数,年齢,性別,疾患名のリストを作成し,傾向を分析した。90日以上の長期入院患者の平均在院日数は175.1±79.7日であり,年齢層は思春期から40歳台の壮年期までで全体の約7割を占めた。性別は男性16人,女性40人で,疾患名別では,統合失調症9人(16.1%),うつ病12人(21.4%),摂食障害16人(28.6%),適応障害5人(8.9%),躁うつ病4人(7.1%),強迫性障害1人(1.8%),身体表現性障害1人(1.8%),その他8人(14.3%)であった。疾患名別の平均在院日数は,摂食障害が214.1日,適応障害が199.6日,統合失調症が180.2日であり,躁うつ病が175.3日であった。年齢,疾患名,性別による在院日数の差は有意でなかった。 摂食障害に代表されるように身体機能の回復に数か月の医学的アプローチが必要な疾患はあるが,これらの中には患者自身の課題解決にむけた支援や家族支援など,保健福祉的アプローチも必要であると思われ,今後,これら事例の経過を質的に分析し,在院日数を長期化させている要因を明らかにする必要がある。
キーワード 在院日数 (length of hospitalization) 入院治療 (treatment at hospital) 精神科病棟 (psychiatric care unit) 長期入院 (long-term hospitalization)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 27
終了ページ 31
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307788
JaLCDOI 10.18926/15171
タイトル(別表記) Spirituality of a Postgraduate Student With Cancer
フルテキストURL 017_1_033_037.pdf
著者 岡野 初枝|
抄録 大学院に入学したが,まもなく大腸ガンと診断され手術,闘病生活に入った院生がいた。単身で在宅療養の後,家族による介護を受けた。ADLが低下して,日常生活が思うように送れないとき,ガンを患うことの苦悩と生活の質(QOL)の低下,院生としての信念の間で悩んだ。友人にメールや電話で語りかけることで,自分のスピリチュアリティを表現していた。社会と関わることで,自分の存在を確認し,大学に復帰する希望を持ち続けることができたと思える。彼女がスピリチュアリティを高く保つことができたのは,家族の支援と友人や保健医療関係者との交流が関係していた。
キーワード 在宅看護 (Home Care) 終末期 (Terminal Stage) スピリチュアリティ (Spirituality)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2007-03-15
17巻
1号
開始ページ 33
終了ページ 37
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307227
JaLCDOI 10.18926/15172
タイトル(別表記) Influence of caregivers meeting on caregivers life - The active caregivers change and interaction with past caregivers -
フルテキストURL 016_2_067_078.pdf
著者 加藤 久恵| 兵藤 好美|
抄録 本研究は,「介護者の会」参加によってもたらされる介護への影響を,現役介護者と介護終了者の相互作用に焦点を当てて探求しようとするものである。特に介護終了者が介護を終えた今もどういう意図で会に参加し,実際に何が得られているのか,また介護終了者の参加がもたらす現役介護者への影響は何なのかを,明らかにすることを目的とした。2つの「介護者の会」に依頼し,現役介護者10名,介護終了者13名を対象として,半構造的面接を行った。その結果1)現役介護者は,会への参加によって将来への不安が軽減し,相談できる人が出来た,適切な介護用品を活用できるようになった等の変化が見られた。 2)現役介護者は介護終了者が「介護者の会」の世話役を行ってくれることで安心して会に参加でき,介護終了者から安心感や介護ヒントを与えられていた。3)介護終了者は,次第に聴く立場から語る立場へと変化すると同時に,自らの介護の振り返りも行っていた。4)介護終了者もまた「介護者の会」から情報や現役介護者からの信頼感を得ており,会の成長・活動意欲へと繋がっている,といったことが明らかになった。
キーワード 介護者の会 (Caregivers meeting (Self help group)) 現役介護者 (active caregivers) 介護終了者 (past caregivers) 認知症高齢者 (dementia elderly person) 参加継続理由 (participation continuance reason)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2006-03-31
16巻
2号
開始ページ 67
終了ページ 78
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307900
JaLCDOI 10.18926/15173
タイトル(別表記) Study on the method to quantify viable bacterial cellson the surface of endotracheal suction catheters
フルテキストURL 016_2_079_083.pdf
著者 犬飼 昌子| 野村 佳代| 渡邉 久美| 千田 好子| 光畑 律子| 狩山 玲子|
抄録 気管内吸引カテーテルに付着した一般細菌の生菌数測定方法について,超音波法およびチューブミキサーによ攪拌法を用いて検討した。まず,人工的に緑膿菌を付着させた気管内吸引カテーテルを超音波処理することにより生菌数を測定した。その結果,処理時間が1分を経過すると生菌数は減少をはじめ経時的に減少傾向を示した。一方,攪拌法では0.5分の処理をピーク値としてその後の減少傾向は認められなかった。次に,在宅療養患者に使用したカテーテルをチューブミキサーで0.5分攪拌後,生菌数の測定を行った。また,同じカテーテルを用いて走査型電子顕微鏡による観察を行った結果,画面上の細菌数の印象と生菌数の測定結果に矛盾はなかった。これらのことから気管内吸引カテーテルに付着した一般細菌の生菌数測定方法として,生理食塩水に入れたカテーテルをチューブミキサーで攪拌する方法が有用であると考えられた。
キーワード 気管内吸引カテーテル (Endotracheal suction catheter) 付着菌の解離 (removal of attached bacteria) 生菌数測定方法 (viable cell counts) 細菌学的評価 (microbiological evaluation) 形態学的評価 (morphological evaluation)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2006-03-31
16巻
2号
開始ページ 79
終了ページ 83
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307930
JaLCDOI 10.18926/15174
タイトル(別表記) The movement of midwifery education and a future challenge
フルテキストURL 016_2_085_091.pdf
著者 合田 典子| 大室 律子| 新野 由子| 市川 香織| 布施 千草| 松本 幸枝|
抄録 我が国における助産学教育は看護学教育の4年制化に伴い,大きな影響を受けている。即ち,短大専攻科の4年制大学への移行により選択枠は減少し,講義および実習時間の短縮化を余儀なくされた。さらに,専門学校の閉廃校も進んで助産師の養成数は減少し,その教育の質にも大きな問題を包含するようになった。一方,少子化が進展し,地域社会や家庭における子育て力の低下等に伴う育児不安や児童虐待が大きな社会問題となっている。このような社会情況の中で,助産師の果たすべき役割は益々増大し,助産師に対する期待は高まる一方である。そこで,助産学教育の動向と取り巻く環境を概観することにより,その問題点を検討した。その結果,1) 4年制看護学教育の中で保健師・助産師・看護師の3つの国家試験受験資格を得ることは容易ではないこと。 2) 社会の要請に応えうる人材育成のための専門的教育課程への移行が急務であることが示唆された。
キーワード 助産学教育 (Midwifery education) 助産師 (Midwife) カリキュラム (Curriculum)
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
発行日 2006-03-31
16巻
2号
開始ページ 85
終了ページ 91
ISSN 1345-0948
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002307427
著者 深井 喜代子| 勝田 稔三| 近藤 麻理| 柴倉 美砂子| 浅利 正二|
発行日 2006-03-31
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
16巻
2号
資料タイプ その他
著者 岡山大学医学部保健学科|
発行日 2000-03-24
出版物タイトル 岡山大学医学部保健学科紀要
10巻
2号
資料タイプ その他