JaLCDOI 10.18926/bgeou/69610
タイトル(別表記) Exploration of Factors Associated with Teamwork Breakdown That Threaten Industrial Safety: Focusing on High Reliability Team Functions
フルテキストURL bgeou_190_047_061.pdf
著者 三沢 良| 長谷川 尚子|
抄録  本研究は,産業現場の安全を脅かす潜在的なリスクとしてチームワークの崩壊兆候に着目し,その特徴と高信頼性チーム(HRT)の機能,および組織環境要因との関連を実証的に検討した。安全活動への参加経験を持つ就業者357 名から得られたWeb 調査の回答を分析した。チームワークの崩壊兆候は「協調の失敗」と「修正の失敗」の2 因子に整理され,いずれもHRT 機能の発揮と負の関連を示した。また組織環境要因の安全風土やSafety Organizing は崩壊兆候の抑制に,学習のボトルネック認知はその増加に寄与していた。さらに,HRT 機能は個別よりも複合的に発揮されることで,チームの協働作業の円滑化・安定化に資する可能性が示唆された。
キーワード チームワーク 産業安全 高信頼性チーム 安全風土
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2025-11-28
190巻
開始ページ 47
終了ページ 61
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/69236
タイトル(別表記) Perspectives on Virtual Team Research: Paradoxes Facing Team Management in the DX Era
フルテキストURL bgeou_189_037_056.pdf
著者 三沢 良| 藤村 まこと|
抄録  情報通信技術の発展や新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機として,組織におけるバーチャルチーム(virtual team; VT)の活用が広がっている。本稿では,VT に関する理論的・実証的知見を整理し,DX 時代におけるチームマネジメントの課題と今後の研究の方向性を検討した。まず,VT の概念定義とその中核をなすバーチャル性の構成要素(地理的分散,テクノロジーの使用など)を確認し,VT の効果性を説明する主要な理論モデルをレビューした。また,VT の構造に内在する「バーチャル性のパラドックス」に着目し,「柔軟性と構造化」や「独立と相互依存」など,相反する要求が同時に存在する持続的な緊張状態と,それに対応するための両立の発想に基づくマネジメントの重要性を考察した。
キーワード バーチャルチーム チームマネジメント バーチャル性のパラドックス 文献レビュー
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2025-08-22
189巻
開始ページ 37
終了ページ 56
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68500
タイトル(別表記) Exploring Home Learning That Bridges Lessons to Foster Autonomous and Self-Directed Learning
フルテキストURL cted_015_297.pdf
著者 田中 純子| 三沢 良|
抄録  生徒が自ら学習を進めていく力を身に付けるには,授業内だけでなく,家庭など授業外の場での学習経験を積む必要がある。つまり,学習は授業内だけで完結するのではなく,広範な活動を通して成立する。本研究では,公立中学校の第2学年を対象に授業と家庭学習を連携させる実践を行い,生徒の「主体的・自律的な学び」を萌芽させることを目指した。教師が学習方略や目標設定の重要性を伝え,メタ認知を促すことで,生徒は自己調整学習のサイクルを意識し,自分なりの学習方略を探求するようになった。また,家庭学習で授業につながる課題に取り組むことで,授業への主体的な参加と,授業外で自律的に学ぶ意欲が促されることも示唆された。
キーワード 授業と家庭学習の連携 (coordination between classroom and home learning) 自己調整学習 (self-regulated learning) 宿題 (homework) 授業改善 (lesson improvement)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 297
終了ページ 311
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/68410
タイトル(別表記) Conceptual Arrangement of Resistance to Change in Organizations: Toward Integrative Understanding from the Perspective of Multidimensional Attitudes
フルテキストURL bgeou_188_015_026.pdf
著者 三沢 良| 有吉 美恵| 長谷川 尚子|
抄録  VUCA時代と呼ばれる現代社会において,組織には急速に変化する社会環境への柔軟な対応力が求められている。しかし,新たな制度・施策を導入しても組織変革が進まないケースは多い。組織における変化への抵抗は古くから研究されてきた現象であり,変革へのレディネスやコミットメントなどさまざまな概念が提唱されてきた。他方で,これらの概念の内容の重複による混乱が危惧されており,VUCAが注目されはじめた2000 年代以降も,変化への抵抗に関連する新たな概念が提唱されている。こうした混乱を解決し,統合的な理解を図るため,本稿では既往知見をレビューし,社会心理学で伝統的な多次元的態度(認知,感情,行動)の視点から,変化への抵抗とその関連概念を整理した。
キーワード 組織変革 変化への抵抗 多次元的態度 文献レビュー
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2025-02-28
188巻
開始ページ 15
終了ページ 26
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67890
タイトル(別表記) Factors Shaping Followership Behavior in University Students: The Role of Club Activities in Fostering “the Ability to Contribute to the Organization” ?
フルテキストURL bgeou_187_011_021.pdf
著者 三沢 良| 岩下 美咲|
抄録  本研究では,大学の部活動・サークルを “組織へ貢献する力” が培われる場と位置づけ,大学生のフォロワーシップ行動とその形成要因について実証的に検討した。フォロワーシップの形成に寄与する個人要因として部活動・サークルへのコミットメント,組織環境要因としてチームリーダーシップと集団フォーマル性に着目し,大学生を対象に質問紙調査を行った。125名の有効回答に対して,パス解析を行った結果,チームリーダーシップの「建設的な後押し」と集団フォーマル性が,「集団同一視コミットメント」を向上し,それが3種のフォロワーシップ行動((「批判的行動」,「積極的行動」,「配慮的行動」)を促進するという影響過程が示唆された。
キーワード フォロワーシップ チームリーダーシップ 集団フォーマル性 コミットメント
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-12-06
187巻
開始ページ 11
終了ページ 21
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67570
タイトル(別表記) Career Self-Reliance Orientation and Workplace Retention among Young Workers: Are Career Support Measures a “Double-Edged Sword” ?
フルテキストURL bgeou_186_013_020.pdf
著者 三沢 良| 小林 千夏| 長谷川 尚子|
抄録  キャリア自律を推進する企業が増えているが,その一方で各種の支援施策が離職や人材流出を招く懸念も指摘されている。本研究では,就業者が抱くキャリア自律の志向性を考慮した分析を行い,キャリア支援施策の活用度と職場定着に関わる心理的変数との関連を検討した。若年就業者255 名のWeb調査への回答の分析から,キャリア支援施策は離職意思の抑制と組織コミットメントの向上という職場定着に有益な効果を持つことが示された。またその効果は,就業者が業界内や専門分野での活躍など広い視野をもつ専門キャリア志向を抱く場合に,より顕著に表れることが示唆された。
キーワード 若年就業者 キャリア自律 キャリア支援施策 職場定着
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 13
終了ページ 20
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66769
タイトル(別表記) Interrelationship between Autonomous and Organizational Learning among Elementary School Teachers: Differences Arising from the Images of Organizational Learning
フルテキストURL cted_014_017.pdf
著者 三沢 良| 松江 桃果|
抄録  本研究では,教師の自律的な学びと組織的な学びの連動を検討した。質問紙調査を実施し,公立小学校教師99名から回答を得た。既往知見を参考に,自律的な学習姿勢は4側面(「自己省察」,「同僚の経験の取り入れ」,「児童・保護者の視点の考慮」,「前向きな挑戦姿勢」),組織的な学びについては専門的な学習共同体(PLC)の認識の2要素(「使命と責任の共有」,「同僚との協働的省察」),組織的な学びに対するポジティブおよびネガティブなイメージを測定した。相関分析の結果,PLC 認識の「使命と責任の共有」と「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「同僚の経験の取り入れ」と正の関連を示した。また,「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「自己省察」とも正の関連を示した。しかし,組織的な学びにネガティブなイメージを抱く場合,自律的な学びと組織的な学びの連動は制限されたり,負の関係になる可能性が示唆された。
キーワード 小学校教師 (elementary school teacher) 自律的な学び (autonomous learning) 組織的な学び (organizational learning) 専門職の学習共同体 (professional lea rning community)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 17
終了ページ 31
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/66706
タイトル(別表記) Organizational Safety and Teamwork: Overview of the Existing Findings Based on the Perspective of Teamwork Breakdown and High Reliability Teams
フルテキストURL bgeou_185_037_051.pdf
著者 三沢 良|
抄録  チームワークの研究は,航空や軍事等の高リスクな分野での悲劇的な事故が契機となり,その教訓に基づいて発展してきたという経緯がある。組織の安全性の維持・向上にチームワークは重要な意味を持つが,その知見は産業安全研究と一般的なチーム研究の領域で分断がみられる。この現状を鑑みて,本稿では双方の領域の橋渡しを企図した理論的研究を参照しつつ,既往知見を概括した。主に,事故事例にみられるチームワーク崩壊の行動兆候,安全性に貢献するチームワークの諸要因,そして高信頼性組織の理論に依拠した高信頼性チームの機能に関する知見を取り上げ,それらの示唆を議論した。
キーワード チームワーク 安全 事故防止 高信頼性組織
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-02-22
185巻
開始ページ 37
終了ページ 51
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/66129
タイトル(別表記) Empirical Examination of the Teachers’ Autonomous Learning Attitudes and the School Organizational Climate: Implications for “Lifelong Learning Teachers”
フルテキストURL bgeou_184_031_041.pdf
著者 三沢 良| 樋口 宏治| 森安 史彦|
抄録  時代の変化やキャリアステージに応じて求められる資質能力を高めていくために,教師には自律的に学ぶ姿勢が求められている。本研究では,日々の教育実践を省察する多様な観点を考慮して,教師の自律的な学習姿勢の定量的把握を試みるとともに,学校組織風土との関連を実証的に検討した。現職教師への質問紙調査で収集した回答に対し因子分析を行い,教師の自律的な学習姿勢として「同僚の経験の取り入れ」,「児童生徒・保護者の視点の考慮」,「前向きな挑戦姿勢」,「自己省察」の4つの因子を抽出した。これらのうち,「同僚の経験の取り入れ」と「前向きな挑戦姿勢」が,協働的風土と正の関連,同調的風土と負の関連を示した。分析結果に基づき,「学び続ける教師」の実現への示唆を議論した。
キーワード 学び続ける教師 省察 自律的学習 学校組織風土
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2023-11-24
184巻
開始ページ 31
終了ページ 41
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/65921
タイトル(別表記) Measurement of the Team Processes Based on Phases of Activities: Investigation on College Team Sports
フルテキストURL bgeou_183_001_014.pdf
著者 三沢 良| 長谷川 尚子|
抄録  本研究では,チームワークの行動的側面であるチームプロセスに着目し,Marks et al. (2001)の理論的枠組みに基づいて,時間経過に応じて遷移するチームの活動フェイズを考慮した測定尺度の試案を作成した。尺度は3つの活動フェイズごとに,移行プロセス,実行プロセス,対人関係調整プロセスの項目を構成した。チームスポーツ競技者である大学生を対象にWeb調査を行い,224 名から有効回答が得られた。探索的因子分析によって各プロセスの行動要素として解釈可能な因子を抽出し,内的整合性の観点から高い信頼性を確認できた。また確認的因子分析により,包括的なチームプロセスを高次因子とするモデルを検証した。さらに,チームリフレクションおよびチームへのコミットメントとの関連から,尺度の妥当性を検討した。得られた結果を基に,尺度の精緻化と今後の実証的検討課題を考察した。
キーワード チームワーク チームプロセス 活動フェイズ チームスポーツ
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2023-09-20
183巻
開始ページ 1
終了ページ 14
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/64978
タイトル(別表記) The Impact of Team Leadership in University Club Activities: What Leaders Can Do to Create Vibrant Teams
フルテキストURL bgeou_182_001_011.pdf
著者 三沢 良| 西 陽子|
抄録 本研究では,学生が主体的に参加・運営する大学部活動をチームととらえ,その活性化に寄与するチームリーダーシップの影響を検討した。リーダーシップの発揮主体として,部長・キャプテン等の役職者に着目し,先行研究の議論を参考に測定項目を作成した。また“活気あるチーム”の状態をとらえる指標として,Hackman(1987)のチームの効果性の枠組みを基に,集団効力感,心理的安全性,活動意欲,活動満足感の4つを採用した。質問紙調査により,部活動に所属する大学生109名から有効回答が得られた。分析の結果,チームリーダーシップの「建設的な後押し」は集団効力感と活動満足感,「メンバーの意見尊重」は全ての指標を促進する効果を示した。また,「コミュニケーションの促進」は,「メンバーの意見尊重」が集団効力感と心理的安全性を高める機能の下支えをしていることが示唆された。
キーワード 大学部活動 チームリーダーシップ チームの効果性 活気あるチームづくり
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2023-02-24
182巻
開始ページ 1
終了ページ 11
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/64181
タイトル(別表記) Task Characteristics that Determine the Virtual Interactions of Teams: Implications for Effective Use of Digital Tools
フルテキストURL bgeou_181_001_014.pdf
著者 三沢 良| 藤村 まこと|
抄録 近年,わが国の企業ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を背景に,多様なデジタルツールが職場に導入されている。本研究では,職務遂行チームでデジタルツールを使用して交わされるバーチャルな相互作用に対し,課題特性が及ぼす影響を探索的に検討した。既往知見に基づき,バーチャル性認知(バーチャルな相互作用の指標)や課題特性などに関する質問項目を作成した。Web調査で収集した大都市部の企業に勤務する正社員360 名の回答を分析した結果,課題特性の影響は企業規模に応じて異なる傾向を示した。中小規模の企業では,「相互依存性」や「自律性」の課題特性が相互作用の活性化へ直接的に作用していた。一方,大規模の企業では,「多様性」や「自律性」の課題特性は、デジタルツールの使用が相互作用の活性化をもたらすための限定条件として機能することが示唆された。
キーワード バーチャル性 チームワーク 課題特性 デジタルツール
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2022-11-25
181巻
開始ページ 1
終了ページ 14
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63920
タイトル(別表記) Psychological Safety in the Teachers’ Room: Investigation of Interpersonal Risks that Hinder Teachers’ Collaboration
フルテキストURL bgeou_180_017_026.pdf
著者 三沢 良| 鎌田 雅史|
抄録 本研究では,学校の教師を対象に心理的安全性とそれを阻害する対人関係リスク(率直な発言や意見表明に伴う不安)の実態を把握し,両者の関連について実証的に検討した。Web調査会社の登録モニタから公立学校の常勤教諭を抽出し,インターネットを通じた調査により783 名から有効回答が得られた(小学校338 名,中学校244 名,高等学校201 名)。相関分析により,心理的安全性と対人関係リスクの間には,予測通りの負の関連が確認された。詳細を吟味するために重回帰分析を行ったところ,「無知」「ネガティブ」「邪魔をする人」だと思われる不安が,心理的安全性を阻害することが示唆された。さらに学校種別の分析から,小学校では「邪魔をする人」だと思われる不安,中学校・高等学校では「ネガティブ」だと思われる不安が,心理的安全性を阻害する主要な対人関係リスクであることが示唆された。
キーワード 心理的安全性 教師 協働 対人関係リスク
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2022-08-26
180巻
開始ページ 17
終了ページ 26
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/61565
タイトル(別表記) The Bright and Dark Sides of Programming Education in Japanese Elementary Schools:Clarification of Practical Issues
フルテキストURL cted_011_059_073.pdf
著者 西川 義孝| 三沢 良| 髙橋 典久|
抄録 2020 年度から全面実施された新学習指導要領において,小学校プログラミング教育が必修化された。しかしプログラミング教育が児童のどのような資質・能力の向上に資するのか,授業を適切に設計・実施するために考慮すべきことは何か,といった点は必ずしも明確ではない。そこで本研究では,既往知見に基づき,小学校プログラミング教育の光と影,すなわち期待される効果と実施に伴う懸念や不安を整理した。それらを踏まえ,今後の小学校プログラミング教育を充実させていくための実践的な検討課題として,授業設計,評価規準・評価方法の立案,ICT 環境整備,教員への働きかけを導出し,議論した。
キーワード 小学校プログラミング教育 (Programming education in elementary school) プログラミング的思考 (Programming thinking) ICT 環境 (ICT environment)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2021-03-22
11巻
開始ページ 59
終了ページ 73
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/61564
タイトル(別表記) The Effects of Teachersʼ Beliefs on their Autonomous Learning Attitudes: Implications for Professional Growth.
フルテキストURL cted_011_043_057.pdf
著者 三沢 良| 鍋田 瑞希| 森安 史彦|
抄録 本研究は,教師のビリーフが自律的な学習姿勢に及ぼす影響について検討した。公立小学校の現職教員へ質問紙調査を行い,77 名から回答を得た。教師の自律的な学習姿勢については,既存尺度に基づき「同僚の経験の取り入れ」,「児童・保護者の視点の考慮」,「前向きな挑戦姿勢」,「自己省察」の 4 つの側面を測定した。教師のビリーフについては,因子分析により「学校教育の理想像」,「規律重視」,「権威志向」の 3 つの側面を表す因子を抽出した。相関分析の結果では,「学校教育の理想像」ビリーフが自律的な学習姿勢の各側面と正の関連を示した。また交互作用項を含む重回帰分析の結果,「学校教育の理想像」が学習姿勢に及ぼす効果は,「規律重視」ビリーフに調整されることが示された。すなわち,「規律重視」が高い場合にのみ,「学校教育の理想像」は学習姿勢を促進していた。得られた知見を基に,教師の職能成長に関する示唆を考察した。
キーワード 小学校教師 (elementary school teacher) ビリーフ (belief) 自律的学習 (autonomous learning) 職能成長 (professional growth)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2021-03-22
11巻
開始ページ 43
終了ページ 57
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58124
タイトル(別表記) Implementing a Professional Learning Community(PLC) at Special Needs Schools Focus on the Relationships among the PLC, the Curriculum Management and the Realization of passing on expertise
フルテキストURL cted_010_107_121.pdf
著者 藤井 裕士| 熊谷 愼之輔| 三沢 良|
抄録 全国の特別支援学校〔聴覚障害部門〕を対象に,カリキュラム・マネジメントの実施や「専門職の学習共同体」の醸成,専門性の継承・向上の実現に関する質問紙調査を行った。収集したデータをもとに相互の関係性を分析した結果,「専門職の学習共同体」を醸成している学校においては専門性を継承・向上している実感が高いことが明らかとなった。また,実施するカリキュラム・マネジメントの質(内容)として「カリキュラムの『見える化』と共有の場づくり」,「カリキュラム開発のための協働の場づくり」等のカリキュラムを基軸に教職員間のつながりを深める取組を行っている学校においては,「専門職の学習共同体」の構成因子のうち「学校内の信頼関係」,「目標の共有」,「学校内外の協働」が醸成されていることが示された。このことから「専門職の学習共同体」を効果的に醸成していくためには,質の高いカリキュラム・マネジメントを実施する必要性が示唆された。
キーワード 専門職の学習共同体 (Professional Learning Community) 特別支援学校版PLC構成因子 (PLC index of Special Needs Schools) カリキュラム・マネジメント (Curriculum Manag ement)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 107
終了ページ 121
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/58119
タイトル(別表記) The Relationship between Teamwork among Teachers and School Organizational Climate: Investigation of the Precondition for Implementing“ a School as a Team”
フルテキストURL cted_010_063_077.pdf
著者 三沢 良| 森安 史彦| 樋口 宏治|
抄録 本研究の目的は,第一に学校組織における教師のチームワークの構成要素を確認し,第二にそれらチームワークの構成要素と学校組織の風土の関連性を検討することである。教師のチームワークについては,特に行動面に焦点をあて,産業領域の知見に基づく尺度を構成した。また学校組織風土として,協働的,同調的,心理的安全性の3 つの側面を測定する尺度を準備した。現職教員を対象に質問紙調査を行い,230 名から回答が得られた。チームワークに関する因子分析により「相互調整」「職務の分析と明確化」「知識と情報の共有」の構成要素が抽出された。そして学校組織風土の関連性を吟味したところ,チームワークの各要素はいずれも「協働的風土」および「心理的安全風土」と正の関連,「同調的風土」とは負の関連を示した。これらの結果から,学校内で協働を志向し,率直で開放的な議論ができる風土の下で,教師のチームワークも発揮されやすいことが示唆された。
キーワード 教師 (teacher) チームワーク (teamwork) 学校組織 (school organization) 組織風土 (organizational climate) 心理的安全性 (psychological safety)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2020-03-20
10巻
開始ページ 63
終了ページ 77
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2020 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/56921
タイトル(別表記) Conceptual Arrangement of Strategies for Enhancing Teamwork
フルテキストURL bgeou_171_023_038.pdf
著者 三沢 良|
キーワード チーム チームワーク チームワーク向上方策 文献レビュー
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-07-26
171巻
開始ページ 23
終了ページ 38
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006711414