JaLCDOI 10.18926/bgeou/66713
Title Alternative Exploring Conflicts Experienced by Parents of Children Who are Deaf or Hard of Hearing With an Autism Spectrum Disorder Between the First and Second Diagnostic Processes
FullText URL bgeou_185_123_132.pdf
Author OHTAKE, Yoshihisa|
Abstract  本稿では,子供が聾・難聴と診断され,その後に自閉症の診断が追加された体験を持つ親を調査対象とした先行研究を分析し,自閉症診断依頼に至るまでの親の葛藤がどのようなものであるかについて,「肯定的矛盾と否定的矛盾の共立」概念を用いて考察した。結果,2つのテーマと7つのサブテーマが「肯定的矛盾」体験を表すものとして抽出されたが,その中に潜在している否定的矛盾を捉えることこそ,診断過程を親と共に歩む教師には必要であることを述べた。
Keywords 聾・難聴 自閉症スペクトラム障害 診断 先行研究分析
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2024-02-22
Volume volume185
Start Page 123
End Page 132
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63920
Title Alternative Psychological Safety in the Teachers’ Room: Investigation of Interpersonal Risks that Hinder Teachers’ Collaboration
FullText URL bgeou_180_017_026.pdf
Author Misawa, Ryo| Kamada, Masafumi|
Abstract 本研究では,学校の教師を対象に心理的安全性とそれを阻害する対人関係リスク(率直な発言や意見表明に伴う不安)の実態を把握し,両者の関連について実証的に検討した。Web調査会社の登録モニタから公立学校の常勤教諭を抽出し,インターネットを通じた調査により783 名から有効回答が得られた(小学校338 名,中学校244 名,高等学校201 名)。相関分析により,心理的安全性と対人関係リスクの間には,予測通りの負の関連が確認された。詳細を吟味するために重回帰分析を行ったところ,「無知」「ネガティブ」「邪魔をする人」だと思われる不安が,心理的安全性を阻害することが示唆された。さらに学校種別の分析から,小学校では「邪魔をする人」だと思われる不安,中学校・高等学校では「ネガティブ」だと思われる不安が,心理的安全性を阻害する主要な対人関係リスクであることが示唆された。
Keywords 心理的安全性 教師 協働 対人関係リスク
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-08-26
Volume volume180
Start Page 17
End Page 26
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/62430
FullText URL bgeou_177_55_63.pdf
Author Kawasaki, Kousaku|
Abstract 本稿では,総合的な学習の時間における小学校プログラミング教育に関する国内の先行研究を収集・整理し,研究の成果や課題を明らかにすることを目的とした。まず,収集したプログラミング教育に関する先行研究を「実践研究」,「調査研究(教員)」,「教員養成・教師教育研究」,「実践・研究動向研究」,「システム開発研究」,「意義研究」の6 観点に分類した。そして,とりわけ「実践研究」,「調査研究(教員)」,「教員養成・教師教育研究」の3観点に着目し,それぞれの成果や課題を明らかにした。また,プログラミングに関する知識・技能やプログラミング的思考といった児童・生徒の実態について調査を行っている研究,いわゆる「調査研究(児童・生徒)」に分類される研究がみられないことも課題として明らかになった。
Keywords プログラミング学習 超スマート社会 Society 5.0 レビュー
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-08-26
Volume volume177
Start Page 55
End Page 63
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/66706
Title Alternative Organizational Safety and Teamwork: Overview of the Existing Findings Based on the Perspective of Teamwork Breakdown and High Reliability Teams
FullText URL bgeou_185_037_051.pdf
Author MISAWA, Ryo|
Abstract  チームワークの研究は,航空や軍事等の高リスクな分野での悲劇的な事故が契機となり,その教訓に基づいて発展してきたという経緯がある。組織の安全性の維持・向上にチームワークは重要な意味を持つが,その知見は産業安全研究と一般的なチーム研究の領域で分断がみられる。この現状を鑑みて,本稿では双方の領域の橋渡しを企図した理論的研究を参照しつつ,既往知見を概括した。主に,事故事例にみられるチームワーク崩壊の行動兆候,安全性に貢献するチームワークの諸要因,そして高信頼性組織の理論に依拠した高信頼性チームの機能に関する知見を取り上げ,それらの示唆を議論した。
Keywords チームワーク 安全 事故防止 高信頼性組織
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2024-02-22
Volume volume185
Start Page 37
End Page 51
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/54488
Title Alternative A Program to Improve Social Skills and Interpersonal Skills for High School Students in Blue Valley School District, Kansas State, America
FullText URL bgeou_162_079_087.pdf
Author Tanji, Takayuki| Otake, Yoshihisa| Nagatani, Yuya| Matsuoka, Yuna| Mari, Yuiko| Nakamura, Mayu| Mukai, Misaki|
Abstract  本研究では,すでに長年にわたって専門的で組織的に展開している,米国カンザス州ブルーバレー学区の高校におけるソーシャルスキルの授業について,①生徒の日常生活に必要なソーシャルスキルを育てるための指導内容の工夫,②障害のある生徒と障害のない生徒の交流及び共同学習を促すための工夫,の観点から分析した。①については,日常生活で直面する問題が題材とされていたこと,学習されたスキルを日常生活全般に渡って使う機会が設定されていたこと,さらには,その使用について振り返りをする時間が授業の中に組み込まれていたこと,の3つが見いだされた。②については,障害のある生徒も障害のない生徒も同じ目標と内容を共有できるようにしていたこと,仲間意識や連帯感の形成過程を視覚的に示すようにしていたこと,互いに支え合う関係を築くことができるような活動を設定していたこと,ピアサポーター育成を授業の中に組み入れていたこと,の4つが導き出された。以上の点は,今後のわが国の高校におけるソーシャルスキルの授業に示唆を与えるものであると 考えられた。
Keywords 高校 特別支援教育 ソーシャルスキル 交流及び共同学習 ピアサポート
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2016-07-28
Volume volume162
Start Page 79
End Page 87
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005825843
JaLCDOI 10.18926/bgeou/16093
Title Alternative A Case Study of American Elementary School Music Curricula (1): The Focus on East Lyme Public Schools in the State of Connecticut
FullText URL 141_085_089.pdf
Author Hayakawa, Rinko|
Abstract 本研究は,米国の小学校の音楽カリキュラムの実際について,州および学校レヴェルでのカリキュラムを分析し,検討を行なったものである。とりわけ,コネチカット州イーストライム公立学校の事例調査を踏まえて,全米,州,自治区(学区)それぞれのレヴェルでのカリキュラムの概要を示した。また,比較検討の結果,コネチカット州における州レヴェルのカリキュラムは,『全米芸術教育標準』に準じる形で構成されていたが,学校レヴェルでの音楽カリキュラム(ここではイーストライム公立学校)は,州レヴェルの枠組みを基本としながらも,それぞれの「達成標準」すなわち獲得されるべき音楽的能力の達成へ向けて,「内容標準」に相当する項目(活動領域)を複数組み合わせて実践するよう構成されていることが明らかとなった。
Keywords 米国 小学校 音楽カリキュラム 『全米芸術教育標準』
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2009-06-25
Volume volume141
Start Page 85
End Page 89
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002306342
JaLCDOI 10.18926/bgeou/48181
Title Alternative Changes in Secondary and Tertiary Education in Australia from 1945 to 1980
FullText URL bgeou_149_027_032.pdf.pdf
Author Nobe, Masao|
Abstract メルボルンのグレン・アイラ市に住む高齢女性に2005年と2006年に聞き取り調査をおこない,彼女たちの語りを既に『研究集録』に発表した。その語りを理解することの助けとなるように,1945年から1980年頃までのオーストラリアの中等教育と高等教育について要約する。
Keywords オーストラリア 中等教育 高等教育 女性
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2012-02-25
Volume volume149
Start Page 27
End Page 32
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 40019230422
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63016
Title Alternative Influence of Dialect Accents on Singing Educational Songs – Acoustic Analysis for Singing Voices of Elementary School and University Students –
FullText URL bgeou_178_031_045.pdf
Author Hayakawa, Rinko| Omura, Sayo | Shikakura, Yui|
Abstract  本研究では,兵庫県と岡山県の小学生と大学生を対象に,童謡・唱歌の歌唱調査を行い,歌唱時における方言の影響の有無について検討した。調査にあたっては,小学校の学習指導要領に記載されている共通教材の中から≪うみ≫と≪夕やけこやけ≫の2曲を用い,歌詞朗読時と歌唱時の音声について録音し分析した。  歌詞朗読時の音声についての高低アクセントの判定の結果,兵庫県と岡山県のどちらの対象者においても方言アクセントで表現された箇所は少なく,共通語アクセント,または方言アクセント及び共通語アクセントのどちらとも異なるアクセントも見られた。次に,歌唱時の音声データをPRAATによって音響分析した結果,特に歌詞朗読時に方言アクセントの表れていた箇所において,ピッチおよびスペクトルに特徴的な動きを捉えることができた。また,歌唱時に方言の影響が現れやすいのは,歌詞朗読時の方言アクセントと旋律の動きの上行下行が対立している場合であることが明らかとなった。
Keywords 童謡・唱歌 歌唱 方言の影響 音響分析 PRAAT
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 31
End Page 45
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63240
Title Alternative A Study of Reading “Taohuayuanji” with Imagination: About the Significance of Raeding with “Taohuayuanshi” Satoshi TSUCHIYA
FullText URL bgeou_179_065_074.pdf
Author Tsuchiya, Satoshi|
Abstract 陶淵明は,事実の記録として「桃花源記」を制作する一方で,それを素材として空想に遊ぶ「桃花源詩」を制作した。前稿でのかかる結論を基に,本稿では「詩」が「記」の読解にどのように寄与するのかという問題を取り上げた。「詩」では村の生活の描写が12 句を占めるため,従来は学習者の想像によってなされていた「記」の簡潔さを補うことができる。先行事例として中国における「詩」の利用に注目し,「詩」が理想郷のイメージ形成に寄与することを,9つの項目にわたって検証した。また,「空想」という共通項によって,他作品との関連性が見出せることをも明らかにした。作者陶淵明の空想すなわち「詩」に導かれることによって,学習者はより深く古典世界に没入できると思われる。
Keywords 陶淵明 「桃花源記」 「桃花源詩」 補助的教材 空想
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
Start Page 65
End Page 74
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/51104
Title Alternative Developing a Lesson Plan for a Learning of Pollution Focused on Scientific Inquiry: Based on developing a Tentative Lesson Plan of a Secondary Social Studies “Morinaga Arsenic Milk Poisoning Incident”
FullText URL bgeou_153_029_038.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Kamiyama, Daiki| Koyama, Junki| Shigenobu, Kenta| Yamanari, Hiroaki| Yokogawa, Kazunari|
Abstract 本研究は,科学的探求の論理に基づき中学校社会科公民的分野において実践可能な公害学 習の単元開発を行おうとするものである。本研究で公害学習の単元開発に取り組む目的は, 以下の二点である。 1.地球規模の環境問題などが取り上げられることが多くなってきている一方で,近年,公 害が取り上げられる機会が減ってきている。しかし,薬害や食品公害が後を絶たないように, 決して公害がなくなっているわけではなく,時代や社会の状況を踏まえた公害学習の単元開 発は依然として求められていること。 2.かつての公害学習では,公害の原因は資本主義経済における企業の行動に関する理論で 説明されることが多かった。しかし,企業だけではなく行政などを含む社会全体の構造の中 で公害発生の要因を捉えさせる必要があること。  以上の目的のため,本研究では森永ヒ素ミルク中毒事件を取り上げて単元開発を行った。 この事件を取り上げることで,公害発生の原因追究だけではなく,その拡大や解決の遅れな どの面からも公害問題を追究させることができた。また,被害が大きく社会的反響も大きか ったにもかかわらず,学校教育の中でこれまで取り上げられることが少なかった森永ヒ素ミ ルク中毒事件の初めての本格的な教材化ということも本研究の意義の一つである。
Keywords 社会科 公害学習 探求学習 森永ヒ素ミルク中毒事件
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2013-07-25
Volume volume153
Start Page 29
End Page 38
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005324819
JaLCDOI 10.18926/bgeou/52777
Title Alternative Developing the Outline of a Document Explaining the Necessity of Effective Educational Goals to Private Kindergartens’ Staff Members
FullText URL bgeou_156_023_031.pdf
Author Yokomatsu, Tomoyoshi|
Abstract  わが国の幼稚園教育において,カリキュラムマネジメントをさらに発展させていくために は,幼稚園現場の職員に対する,実効のある保育目標明確化の必要性が理解できる説明資料 を開発することが不可欠であるといえる。そこで,本研究では,その最初の段階として,私 立幼稚園職員を対象に,その過半数にそのことが理解できる説明資料の概要をアクション・ リサーチにより開発している。その概要に含まれる項目は,各幼稚園において実効のある保 育目標明確化の必要性が生じた政策的背景,幼稚園の保育目標にかかわる法的規定,これま でに開発されている実効のある保育目標の明確化手順,保護者が実効のある保育目標を共有 することによって保育についての共通理解と子育てへの意欲が促される可能性,保育者が実 効のある保育目標を共有することによって保育についての共通理解と意欲とが促される可能 性である。
Keywords 私立幼稚園職員 実効のある保育目標明確化 必要性 説明 資料
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2014-07-28
Volume volume156
Start Page 23
End Page 31
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005464805
JaLCDOI 10.18926/bgeou/53567
Title Alternative A Study on Classification of Procedures Developed to Clarify Effective Educational Goals in Private Kindergartens and the Practical Use of This System
FullText URL bgeou_159_021_029.pdf
Author Yokomatsu, Tomoyoshi|
Abstract 横松は,2015 年の論文「私立幼稚園における実効のある保育目標明確化手順の実用性・有効性向上の追求」において,私立幼稚園における実効のある保育目標明確化手順を新たに定式化している。本稿では,その論文内容に基づいて,私立幼稚園における実効のある保育目標明確化手順の類型化に関する仮説を設定し,岡山県内の私立幼稚園の園長あるいは副園長を対象にその仮説の妥当性について問う面接調査を実施している。そして,それらの結果から,仮説を私立幼稚園においてより一般的に活用できるものに検討・修正し発展させると共に,新たに成立した仮説を活用して,実効のある保育目標の明確化をカリキュラム・マネジメントにつなげていくための留意点について考察している。
Keywords 実効のある保育目標明確化手順 私立幼稚園 類型化 活用 カリキュラム・マネジメント
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2015-07-28
Volume volume159
Start Page 21
End Page 29
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005649251
JaLCDOI 10.18926/bgeou/53149
Title Alternative Making a Procedure Developed to Clarify Effective Educational Goals in Private Kindergartens More Practical and Useful
FullText URL bgeou_158_043_051.pdf
Author Yokomatsu, Tomoyoshi|
Abstract  山中らは,2011 年の論文「幼稚園における実効のある保育目標の明確化手順の開発―私 立清和幼稚園でのアクション・リサーチ―」において,幼稚園における実効のある保育目標 の明確化手順を開発した。本研究の目的は,山中らの開発した手順をより実用的でより有効 な手順に発展させることである。執筆者は,岡山市と倉敷市のそれぞれにおいて,同市内の 私立幼稚園園長から,園長の見解,保育者による協議,地域社会・保護者の声の各点につい て他園より重視していると言われる私立幼稚園,合計6園を選び,それらの園におけるアク ション・リサーチを通して,山中らよりも実用的で,全対象園に有効な実効のある保育目標 の明確化手順を開発している。
Keywords 実効のある保育目標明確化手順 私立幼稚園 実用性・有効性向上 アクション・リサーチ
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2015-02-25
Volume volume158
Start Page 43
End Page 51
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005553919
JaLCDOI 10.18926/bgeou/54230
Title Alternative Developing a Procedure to Explain Effective Educational Goals Set by Individual Private Kindergartens to the Children’s Guardians
FullText URL bgeou_161_035_042.pdf
Author Yokomatsu, Tomoyoshi|
Abstract 本研究では,実効のある保育目標に関して,すでに明確化している私立幼稚園におけるアクション・リサーチによって,出席保護者の過半数がそれらの保育目標に価値を実感したり保育にかかわる意欲や前向きさを示したりすることができる,保護者への説明手順を開発する。開発された説明手順は,次の通りである。講演会講師は,その園の実効のある保育目標明確化で協働した保育目標研究者とし,配付資料には,背景にある教育基本法の幼児教育の目的と学校教育法の幼稚園教育の目的・目標についての説明内容と,その内容を背景に持って成立する実効のある保育目標のすべてを示す。そして,保育目標それぞれについて説明する時には,必ずその達成のための具体的実践例をあげる。これらを基本部分とした上で,講演時間と園の状況に応じて,実際の講演内容は構成する。
Keywords 私立幼稚園 カリキュラム・マネジメント 実効のある保育目標 説明手順 保護者
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2016-02-25
Volume volume161
Start Page 35
End Page 42
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005752929
JaLCDOI 10.18926/bgeou/54486
Title Alternative Developing a Procedure for the Staff of Private, Individual Kindergartens to Learn about Their Effective Educational Goals
FullText URL bgeou_162_059_069.pdf
Author Yokomatsu, Tomoyoshi|
Abstract  本稿では,私立幼稚園2園におけるアクション・リサーチをとおして,ほとんどすべての職員が,園の実効のある保育目標についての理解を強化したり広げたり深めたりできると共に,その保育目標について価値を実感したりその実現のための保育実践に意欲ないし前向きさを示したりできる職員研修手順を開発する。開発された手順は,次の通りである。職員研修講師は,その園の実効のある保育目標明確化で協働した保育目標研究者とし,配付資料には,教育基本法における幼児教育の目的及び学校教育法の幼稚園教育の目的・目標についての説明内容と,その内容を背景に持って成立した実効のある保育目標のすべてを示す。保育目標のそれぞれについて説明する時には,必ずその達成のための具体的実践例をあげる。これらを共通部分とした上で,講演時間と園の状況に応じて,実際の研修内容を構成する。
Keywords 私立幼稚園 カリキュラム・マネジメント 実効のある保育目標 職員研修 手順
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2016-07-28
Volume volume162
Start Page 59
End Page 69
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005825841
JaLCDOI 10.18926/bgeou/53155
Title Alternative A Study on the Integrated Curriculum Centered on Social Studies: Focusing on Lindquist and Selwyn’s View
FullText URL bgeou_158_103_114.pdf
Author Yamada, Hidekazu|
Abstract  本研究は,学校カリキュラムにおける社会科の位置づけや編成のしかたを考察するために, T.リンドキストとD.セルウィンによる所論に着目する。リンドキストらは,社会科を中核 にした統合カリキュラムを主張しており,具体的な授業事例を示している。リンドキストの 実践を取り上げて分析した結果,社会科のテーマや概念の理解を主目標とし,それを効果的 に達成するために他教科領域のスキルを活用する授業構成の方法が明らかになった。こうし た構成は,テーマや概念を軸にして授業の一貫性と領域の広域性を両立させようとする試み として意義づけられるが,そのバランスをどのようにとればよいのかなどのさらなる検討課 題も指摘できる。
Keywords 社会科 統合カリキュラム 授業構成 アメリカ
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2015-02-25
Volume volume158
Start Page 103
End Page 114
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005553925
JaLCDOI 10.18926/bgeou/54233
Title Alternative A Study on the Integrated Curriculum Based on the Content of Social Studies: With Reference to Fogarty and Stoehr’s Theory
FullText URL bgeou_161_059_068.pdf
Author Yamada, Hidekazu|
Abstract 本研究の目的は,「統合(integration)」を視点にして社会科教育のカリキュラム編成論を体系化することである。本稿では,その一つの型として「社会科の教育内容を基盤にした統合カリキュラム」の形態を明らかにし,検討を行う。取り上げるのは,R. フォガティとJ. ストアーによるカリキュラム統合論である。フォガティらの統合カリキュラムでは,多重知能理論に基づいて様々な教科領域にわたる知識やスキル,能力を育成することがめざされている。本稿では,彼女らの著書で示された授業事例を社会科教育の一つの形に見立てて分析を行い,社会科の教育内容を基盤にして他教科領域へと学びを広げる統合のモデルを明確にした。これは,社会科のテーマや概念理解のために他教科領域の活動を組み込む統合のモデルと対比的なあり方を示すものとなっている。また,このモデルは,多様な領域に関わるホリスティックな学びを成立させることができる一方で,学習の目標や方向性が拡散し,社会に関する見方・考え方の深まりや体系化を促しにくいという課題を有している。
Keywords 社会科 統合カリキュラム 授業構成 アメリカ 多重知能理論
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2016-02-25
Volume volume161
Start Page 59
End Page 68
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005752932
JaLCDOI 10.18926/bgeou/49018
Title Alternative Study on the strategy of developing children's perspectives on society: On the basis of making lesson plans of the social studies in junior high school and the civics in high school.
FullText URL bgeou_151_059_068.pdf
Author Kuwabara , Toshinori|
Abstract 本研究は,社会科の教育内容の中核である見方考え方を育成するための方法について,中 学校社会科公民的分野の内容(1)-イ「現代社会をとらえる見方や考え方」及び高等学校公 民科「現代社会」を事例として具体的に示そうとするものである。平成20年改訂の中学校学 習指導要領において,社会科には一つの大きな変化が見られた。それまで,社会科は個別の 事象や出来事によって内容が構成され,それらの理解を通して公民としての自覚や態度を含 む資質の育成が図られてきていたが,この度の改訂においてはそれらの事象や出来事をとら えるための見方や考え方が重視され,それが「対立と合意,効率と公正」として具体的に提 示されたのである。従来,見方考え方の重要性が指摘されながらも普及しなかった理由の一 つとして,それが何を意味しており,具体的にどのような概念であるかということが明確で なかったことが挙げられよう。その意味では,今回,4つの概念が示されたことの意義は大 きい。しかし,それによって従来このような発想での社会科の授業づくりに慣れていない学 校現場を一層混乱させ,見方考え方による授業づくりの普及を妨げてしまうことも予想され る。本研究では,見方考え方を育てる授業づくりの方法を具体的な単元開発を通して明らか にしていくとともに,今後克服すべき課題を提示していきたい。
Keywords 社会科 中学校社会科公民的分野 見方考え方
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2012-11-27
Volume volume151
Start Page 59
End Page 68
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005053293
JaLCDOI 10.18926/bgeou/57561
Title Alternative Structure of Skills in Social Studies and a Strategy for Their Development: A Fundamental Study from the Viewpoint of Subject Specificity and Generality
FullText URL bgeou_172_011_022.pdf
Author Yamada, Hidekazu|
Abstract  汎用的な資質・能力の育成とどのように関連づけて社会科のカリキュラムや授業をデザインすればよいのか。本研究は,スキル育成の観点からこの問いに対してアプローチするものである。
 本研究では,アメリカに手がかりを求めて考察を行い,以下の2点の成果を得た。第1は,教科・領域横断的なスキル,教科・領域固有のスキルという観点から,社会科で育成がめざされるスキルの構造を整理したことである。第2は,スキルの構造を意識したスキル育成の一方略を,具体的な事例に基づいて明らかにしたことである。本研究は革新的なスキル育成の方略を示すものではないが,日々の実践に資する基礎的な視点を提示している。
Keywords 社会科 スキル 教科・領域の固有性 教科・領域の横断性 アメリカ
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2019-11-27
Volume volume172
Start Page 11
End Page 22
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120006772598
JaLCDOI 10.18926/bgeou/56363
Title Alternative Teachers’ Gatekeeping for Integrating Literacy into Social Studies : Suggestions from American Research on Justice-Oriented Social Studies Teachers
FullText URL bgeou_169_025_037.pdf
Author Yamada, Hidekazu|
Abstract  教科の指導と汎用的な資質・能力の育成をどのように結びつければよいのか。本研究では,アメリカにおける社会科とリテラシー教育の統合に着目して,この問いへのアプローチを試みる。特に,本稿では,社会科教師がどのようにリテラシー教育に向き合い,カリキュラムや授業を調整しているのか,すなわち,どのように教師がゲートキーピングを行っているのかについて考察する。  社会正義志向の教師に関するアメリカの研究に手がかりを求めて考察したところ,以下の四点が示唆された。①現代のスタンダード化されたリテラシー教育の要請は,社会正義志向の教師にとって必ずしも望ましい状況ではないこと,②しかし,自らのカリキュラムや授業にリテラシー教育を無理なく適合させたり,リテラシー教育を統合することでより社会正義志向のカリキュラムや授業へと変革を図ったりする教師もいること,③その際のゲートキーピングとして,「現実的なカリキュラムや授業の調整」のあり方と「革新的なカリキュラムや授業の調整」のあり方が見られること,④アメリカの研究では,以上のような教師の実態が実証的に分析され,明らかにされていること。
Keywords 社会科 リテラシー教育 統合 ゲートキーピング 社会正義
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2018-11-28
Volume volume169
Start Page 25
End Page 37
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120006543385