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検索結果 380 件

フルテキストURL kokugo_39_001_013.pdf
著者 稲本 多加志|
出版物タイトル 岡山大学国語研究
発行日 2025-03-20
39巻
開始ページ 1
終了ページ 13
ISSN 2189-5414
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68496
タイトル(別表記) Examination of Practical Cases of Career Education to Promote Self-Understanding in Elementary School Students: Utilizing Character Strengths Intervention
フルテキストURL cted_015_267.pdf
著者 吉川 伸二| 磯田 浩平| 伊住 継行|
抄録 本研究では,公立小学校4年生を対象に,キャリア教育における自己理解能力の育成を目的とし,ポジティブ心理学に基づく性格特性的強み介入 (Character Strengths Intervention:CSI) と将来の夢についての学習を関連付けた学級活動 (3) の授業を行った。本実践を通して,児童は自分の強みを理解し,それを将来に活かそうとする意識が高まるとともに,互いの強みを認め合う活動によって児童同士の関係性の構築が促進された。一方で,学校全体でのキャリア教育の系統性と発展性の検討,強みの活用が難しい児童への個別支援の必要性が今後の課題として指摘された。
キーワード キャリア教育 (Career Education) 自己理解 (Self-awareness) 性格特性的強み (Character Strengths) 学級活動 (3) (Classroom Activities (3)) 児童 (Children)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 267
終了ページ 279
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68495
タイトル(別表記) Bridging the Gap: Outcomes and Challenges of a Collaborative Start Curriculum for Seamless Transition to Elementary School
フルテキストURL cted_015_251.pdf
著者 大倉 尚志| 松井 紀子| 伊住 継行|
抄録 本実践では,5歳児から小学1年生の「架け橋期」の滑らかな移行に焦点を当てたスタートカリキュラム共同編成プロジェクトを立ち上げ,幼稚園と小学校の教員が集まって5回の話合いを行った。本プロジェクトを評価するために,参加者に話合いの振返りを書いてもらい,その内容を検討した。成果として,①スクリーニングシートを使って,「気になる」子供を抽出し,見取りの違いを可視化することで,相互の子供観について共通理解を図ることができた。②幼稚園と小学校,双方の教員が互いの子供観・教育観の違いを理解し,歩み寄ろうとする姿勢や校種間の接続をより滑らかにしようとする意識の向上が確認された。一方,課題として,スタートカリキュラムの柔軟な運用や小学校教育における子供主体の教育の実現を妨げる教育課程の過積載状態の問題が指摘された。
キーワード 架け橋プログラム (Bridge Program) スタートカリキュラム (Start Curriculum) スクリーニングシート (Screening Sheet) カリキュラム・オーバーロード (Curriculum Overload)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 251
終了ページ 265
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68492
タイトル(別表記) Lesson Structure of Elementary Social Studies Law-Related Education Focusing on the Concept of Contract: Through the Designing of a Unit on Production and Sales in the Third Grade
フルテキストURL cted_015_207.pdf
著者 宮本 あゆは| 桑原 敏典|
抄録  本論文は、小学校社会科における市民性教育としての法教育のあり方を検討し、その授業構成原理を明らかにしたうえで、中学年の教育内容である販売の仕事に関する単元開発を行うものである。これまで小学校法教育では、発達心理学の論を基にしながら研究が進められてきたが、小学校社会科法教育としての体系的な研究は十分ではなかった。小学校第3学年の社会科では、第3学年「地域にみられる生産や販売の仕事について」の内容が設定されている。佐藤はスーパーマーケットを教材として小学校社会科で経済概念を形成する授業を開発し、その有効性を検証した。一方で、販売には売買契約のような法的問題も発生する。本論文では、これまでの社会科教育研究において蓄積されてきた法教育論や価値観形成論の成果を踏まえ、スーパーマーケットを教材とした小学校社会科単元開発を行う。
キーワード 法教育 (Law-Related Education) 初等教育 (Elementary School Education) 小学校社会科 (Social Studies) 民法学習 (Civil Law Education)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 207
終了ページ 218
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68490
タイトル(別表記) Current Trends and Future Issues Related to Song’s speed in the Preschool-Elementary Cooperated Education Research
フルテキストURL cted_015_179.pdf
著者 髙須 裕美|
抄録  本研究では,音楽教育的観点から幼児歌唱曲の選定のあり方を検討した。その際,小学校の音楽教育で歌唱共通課題として挙げられてきた教材を比較対象とし,その傾向と課題を考察する。1つ目は曲の速度感において歌唱共通教材と選定頻度の高い幼児歌唱曲の平均的な速度において,どの程度の差があるのかという調査を行った。2つ目は,幼稚園と小学校音楽科で共通して用いられる教材曲の作曲された年代の違いについて明らかにした。この2つの調査を用いて,歌唱共通課題に選定されている曲の速度感から現代の子どもの歌の速度感の傾向を明らかにした。この結果から幼稚園教育における幼児歌唱曲のチャートを作成することによって,伝統的に歌い継がれてきた幼児歌唱曲の再考の可能性を示した。
キーワード 幼保小連携 (Preschool-elementary cooperation) 子供の歌の速度感 (Children’s Song speed) 子供の歌文化 (Children’s singing culture) 伝統音楽 (Japanese traditional song materials)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 179
終了ページ 190
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68482
タイトル(別表記) Effects of Career Years on the Coordination Behavior of Yogo Teachers
フルテキストURL cted_015_059.pdf
著者 鈴木 薫| 三村 由香里|
抄録  本研究の目的は,養護教諭のコーディネーション行動に影響する要因やその因子の傾向をキャリア年数から捉え,これらとコーディネーション行動の生起プロセスとの関係について明らかにすることであった。分析対象は,公立小学校・中学校勤務695名とした。キャリア年数の影響は,コーディネーション行動と動機づけの段階に関わる要因の尺度得点や,因子の下位尺度得点の向上に見られた。また,キャリア年数とコーディネーション行動の生起プロセスに関わる因子間の関係からは,(1)キャリア年数に影響されない高い下位尺度得点を示す因子間相関による,協働を起点にした組織支援の基盤づくり,(2)キャリア年数により下位尺度得点が高まる動機づけ要因の因子間相関による,個別支援の取組推進へのつながり,(3)11年以上キャリア区分で見られるリーダー認知と個別支援の因子間相関,及び組織的支援のマネジメントへの広がり,の3つの特徴をもつことが示唆された。
キーワード 養護教諭 (Yogo teacher) コーディネーション行動 (coordination behavior) 尺度得点 (scale score) 下位尺度得点 (subscale scorer) 行動の生起プロセス (process of behavioral development)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 59
終了ページ 73
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68481
タイトル(別表記) Childcare and Support in Nursery Schools for the Development of Geometry and Number Sense for Five-Year-Old Children
フルテキストURL cted_015_045.pdf
著者 鈴木 楓花| 片山 美香|
抄録  本研究では、幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿のひとつである、「数量・図形、文字等への関心・感覚」に着目し、就学前の5歳児に焦点を当て、保育所の日常生活や遊びにおいて子どもがどのような数量・図形に関する事柄を経験しているのか、また、その経験を小学校1年生の算数科の学習内容と照らして検討した。さらに、子どもが園生活や遊びの中で数量・図形に関心をもって親しみ、学びを得ることを支える保育の在り方について検討した。
 その結果、子どもは日常の中で主体的に数量・図形に親しむ経験をすると共に、その経験が小学校算数科の内容に連続する学びの基礎となっていることが明らかになった。また、保育士自身が小学校算数との繋がりを見通しながら、眼前の子どもの興味や関心に沿って援助することが専門的力量として求められることが示唆された。
キーワード 10 の姿 数量・図形 保育士 専門的力量 小学校算数科 the Ideal Image by the End of Childhood numbers & geometry professional nursery school teachers elementary school mathematics
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 45
終了ページ 58
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/68480
タイトル(別表記) Systematic Improvement of Lessons in Elementary Schools –A Case Study of Japanese Language Instruction Aimed at Realizing the “Ideal Child Image”–
フルテキストURL cted_015_033.pdf
著者 河本 章宏| 宮本 浩治| 池田 匡史| 松田 聡|
抄録  本研究の目的は、「目指す子ども像」実現に向けた国語科の授業づくりの具体を検討し、小学校における組織的な授業改善のあり方を提言することにある。具体的には、「目指す子ども像」実現に向けた国語科の授業づくりを通して、今の社会が小学校教育に求める特色ある授業づくりの進め方を明らかにするため、勤務校である早島町立早島小学校に所属する教師の授業づくりを対象に事例研究を展開した。検討を通じて明らかになったことは、授業づくりにおける教師の思考・実践過程と、これらを実践者が反省的に捉え直すための「目指す子ども像」による言語活動具体化の手立てである。さらに、授業づくりの組織・系統性は、他学年教師の役割によってもたらされることが確認されたことから、それらを踏まえつつ、「目指す子ども像」実現に向けた授業づくりのあり方を体系化した。そうすることで、小学校における組織的な授業改善を進めていくための可能性が見出された。
キーワード 目指す子ども像 (The school's educational goals) 価値目標 (into value-objectives) 国語学力 (Japanese language ability) カリキュラムマネジメント (Curriculum Management) 組織・系統性 (Organization and Systematic)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2025-03-28
15巻
開始ページ 33
終了ページ 44
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/68417
タイトル(別表記) Practice and Examination of Remaking Aprons Using Old Shirts in Elementary School Home Economics Classes: Development of the Home Economics Curriculum Based on the ESD (Ⅳ)
フルテキストURL bgeou_188_085_104.pdf
著者 佐藤 園| 平田 美智子| 信清 亜希子|
抄録  本継続研究の目的は,学校教育に社会的使命として求められているESDを視点とした小・中・高等学校家庭科の教育内容開発を行うことにある。本稿では,小学校家庭科において,従来,最も多くの学習時間が充てられてきた「被服製作学習」が「布を用いた製作」となり,製作時間短縮のために,市販のキットを用いた袋類やエプロン製作が実践されていることに着目し,古ワイシャツを用いたリメイクエプロンの製作を通して,児童に「自分と被服との関係」と「リメイクの意味」を考えさせる授業を開発し,この実践結果から小学校家庭科における「製作学習」の問い直しを行った。
キーワード 家庭科 ESD 内容開発研究 リメイクエプロン 小学校
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2025-02-28
188巻
開始ページ 85
終了ページ 104
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/68415
タイトル(別表記) Music Education Practice Based on the Region: An Improvisation Workshop at a Public Elementary School in Tamano City, Okayama
フルテキストURL bgeou_188_067_076.pdf
著者 岡本 伸介| 増田 建太|
抄録  本研究は,地域の文化や遺産,環境を念頭に置いた創造的な音楽教育によって,県内の人口減少に起因する課題の改善を図ることを目的としている。同時に,その創作教育を通じて,児童の柔軟な創造力や多様性を認める意識を育むこともねらっている。本研究において実践した取組は,現代音楽的表現を取り入れた即興演奏ワークショップである。
 本稿では2024 年に行った玉野市内の小学校におけるワークショップの内容を中心に論じる。本ワークショップは,児童が柔軟かつ多様な創作表現を実践する場となったが,児童と地域住民らがその地域の特色を認識する機会としては新たな課題を生んだ。地域と創造的音楽教育を結んだ研究は実例が少なく,模索の段階であるため,本ワークショップを省みた上で今後の改善に繋げたい。
キーワード 音楽教育 地域教育 即興演奏 作曲 現代音楽
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2025-02-28
188巻
開始ページ 67
終了ページ 76
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/OER/67706
タイトル(別表記) Achievements and Challenges of Student-led Regional Revitalization Activities over 10 Years: Practical Activities in the Mokake District of Setouchi City
フルテキストURL oer_056_2_017_040.pdf
著者 三村 聡| 床尾 あかね|
抄録  岡山大学の公認学生サークルのなかで地方創生活動を展開しているサークルに「まちづくり研究会」がある。岡山大学学生サークル「まちづくり研究会」は,2014年に活動を開始,その活動の目的は,過疎化人口減少の問題を抱える瀬戸内市邑久町虫明(おくちょうむしあけ)の裳掛(もかけ)地区をフィールドとした学生と地域住民による地方創生の協働活動であり,通称『瀬戸内市裳掛地区再生プロジェクト』と呼ばれている。  この10年間,学生たちは先輩たちから後輩たちに実践活動をリレーしながら様々な活動を展開してきた。その主眼が,生徒数の減る裳掛小学校の子どもたちの支援活動を続けることで,生徒数の減少に歯止めをかけることである。そのための具体的な方策として,「学生による情報発信」,「耕作放棄地対策への参加」,「空き家の再生支援による拠点づくり」,「移住定住促進支援」,「地域催事への企画・運営支援」,「子どもたちの見守り」などの活動を実践しながら地域を元気にする応援を継続してきた。なお,掲載写真の使用許可は,活動の都度,地域の皆様(保護者を含む)や学生たちに確認・了解を得ている。  本論では,この学生たちの活動の成果を紹介しながら,学生たちの学びと地域への貢献という互恵性の視座に立ち「学生による地域創生活動の実践事例研究」として報告する。
キーワード 少子化対策 (Countermeasures against declining birthrates) 空き家の再生 (Revitalization of vacant houses) 移住・定住促進 (Promotion of migration and settlement)
出版物タイトル 岡山大学経済学会雑誌
発行日 2024-11-25
56巻
2号
開始ページ 17
終了ページ 40
ISSN 2433-4146
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学経済学会
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67569
タイトル(別表記) The Impact of Strengths-Based Interventions on Students’ Well-being and Attention to Strengths: Examining Contributing Factors to Changes in Attention to Strengths in Others
フルテキストURL bgeou_186_001_012.pdf
著者 伊住 継行| 戸田 朱音| 大倉 尚志|
抄録  本研究の目的は,生徒のwell-being及び強みへの注目の向上を目的とした強み介入を1時間の学級活動と事前事後の学習活動として実践し,その教育成果について検証すること及び他者の強みへの注目の変化の要因について探索的に検討することであった。分析対象は,公立中学校の生徒4クラス105 名(男子56 名,女子45 名,未回答4名)であり,1群事前事後テストデザインで検証した。その結果,生徒のwell-beingと自他の強みへの注目の向上は確認されなかった。また,他者の強みへの注目の変化によって3群(低下群・維持群・向上群)にわけ,群と学習の感想で書かれた自由記述の関連を検討した結果,他者の強みへの注目の変化には,①強みを見つける対象者との関係性,②強み介入時のポジティブ感情の経験,③自他の多様な強みへの気付き,④多様性を尊重する態度の4点が関係していた。最後に,本研究の結果をモデリングの発達差に着目して考察し,今後の強み介入の展望について議論した。
キーワード well-being 強み介入 生徒 他者の強みへの注目
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 1
終了ページ 12
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_030_27_35.pdf
著者 黒﨑 東洋郎| 宮崎 唯|
抄録  変革の時代に資する数学力が世界中で叫ばれている。我が国では「数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して、数学的に考える」と数学的に考えることが (2017) が強調されている。これを実現するために、「個別最適な学び、協働的な学び」(2021) が推奨されている。資質・能力と学び方はどちらも重要なことであるが、学び方ばかりに目が向き、数学的に考える指導が洗い流されている。両者を関連付けて同時達成する必要がある。その成否の鍵は、「数学的活動」にあると考える。ところが、数学的活動は、総花的、表層的に捉えられ易い。数学的に考える力を生成するには、活動をどのような視座から数学化すればよいか、数学的に考える力を生成・創発する機能的な数学的活動にするにはどうすればよいか、そのアプローチはまだ解明されていない。そこで、数学的に考える力を生成する真正な「数学的活動のアプローチ」と「変容」の在り方を探究する。
キーワード 活動を数学化する 非線形型 最適化 柔軟性のある変容
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2024-02-14
30巻
開始ページ 27
終了ページ 35
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_030_12_18.pdf
著者 山野 定寿|
抄録  教科書(清水:2020)の三角形の指導計画では、頂点から底辺上に高さがない鈍角三角形は、平行四辺形の中の「高さが外にあるときの面積の求め方」で、また、1組の平行線を用いて面積が等しいことを説明する活動は、単元の後半の「面積の求め方の工夫」で指導することになっている。筆者は、この2点を「三角形の面積」に統合した新たな指導計画を作成して授業実践を行い、この効果を分析することにした。授業実践の結果、「三角形の面積」に統合した新たな指導計画は、三角形の学習を主体的なものにするばかりでなく、平行四辺形の理解を容易にすることが分かった。
キーワード 鈍角三角形 平行線 指導計画
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2024-02-14
30巻
開始ページ 12
終了ページ 18
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_030_8_11.pdf
著者 宮内 通孝|
抄録 小学校第 4 学年で扱う除数が 2 位数の除法では, 見当をつけた仮商から実際の商を求める仮商修正を行う. 仮商を見つける方法のひとつに, 啓林館の教科書で扱う手隠し法がある. 手隠し法で求めた仮商は真商以上となるという性質がある. 本研究ではこの性質が啓林館の教科書の記述にどのように反映されているかを述べ, その他の教科書の記述と比較を行う. また, 手隠し法による仮商が真商以上となることの証明を与える.
キーワード 仮商修正 手隠し法 真商 除数が 2 位数の除法
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2024-02-14
30巻
開始ページ 8
終了ページ 11
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_030_1_7.pdf
著者 山﨑 湧太|
抄録 本研究の目的は,小学校算数科における創造的数学力を育成する授業づくりを第2学年の答えが3位数になる(2位数)+(2位数)とその逆のひき算の筆算において協働的な学び合いに焦点をあてて探究することである。一般的な筆算の指導は,教科書通りの決まりきったアリゴリズムの指導に終始しているという問題がある。そこで本事例では,児童自らが十進位取り記数法の見方・考え方を働かせ,協働的な学び合いを行うことで,十進数の仕組みや位取り記数法の考えを個人的,集団的に発達させる創造的数学力を育成するアプローチを実践的に探究する。
キーワード 創造的数学力 協働的な学び合い 十進位取り記数法の考え
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2024-02-14
30巻
開始ページ 1
終了ページ 7
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66794
タイトル(別表記) Attitude towards Internet Use and Tendency of Internet Addiction among University Students: Focusing on the Timing of Starting Internet Use
フルテキストURL cted_014_389.pdf
著者 三宅 幹子|
抄録  大学生を対象に,インターネット使用態度,インターネット依存傾向,インターネット使用開始時期について質問紙調査を用いて検討した。インターネット使用開始時期により,調査参加者を小学校群(18名),中学校群(44名),高校以降群(33名)の3群に分類し,大学生時点でのインターネット使用態度とインターネット依存傾向を比較した結果,小学校群はインターネット依存傾向が高めであり,他者の不適切なインターネット使用に対し介入することは少ない傾向があった。小学校高学年から自分用の機器によるインターネット使用環境を入手していた者の大学生時点での使用状況には,より遅くから自分用のインターネット環境を入手した者に比べ懸念すべき部分がある可能性が示唆される。インターネットの使用開始年齢によるその後の影響について,実践的な問いに答えるためには,より多面的に使用実態の違いを検討していく必要があることが指摘された。
キーワード インターネット使用態度 (attitude towards Internet use) インターネット依存 (tendency of Internet addiction) 情報モラル教育 (information moral education)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 389
終了ページ 396
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66783
タイトル(別表記) A Fundamental Research for Disaster Education -Clarify the Substance of Accidental Experience in Disaster Volunteer Activities-
フルテキストURL cted_014_223.pdf
著者 田中 亮多| 原 祐一|
抄録 近年,学校教育において災害ボランティアを通した防災教育の意義が改めて注目されている。しかし災害ボランティア全般において,活動中の過失とその後の対応を巡るトラブルが課題となっている。活動中の過失に対し,どのような対応がなされているのかについて具体的な文脈から整理し,防災教育に還元する必要がある。そこで本研究は,被災地で活動する災害ボランティア実施者を対象に過失経験についてインタビュー調査を行い,活動中に発生した過失への対応とその意味づけについて明らかにすることを目的とした。過失後の対応は,「報告」「否定」「隠蔽」「甘受」に大別され,それぞれの対応に対する意味づけから「交換」という共通の原理が働いていることが考察された。この原理とボランティアとしての心構えを考慮して防災教育を展開することで,生徒が安全にかつ,活動自体を多角的・多面的に捉え直すことにつながることが示唆された。
キーワード 防災教育 (disaster education) ボランティア活動 (volunteers activities) 過失経験 (accidental experience) 交換 (exchange)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 223
終了ページ 237
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66776
タイトル(別表記) Study on the Process of Formation of Elementary School Teachers’ perspective on Social Studies -Focusing on rookie teachers-
フルテキストURL cted_014_119.pdf
著者 福田 友香| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,初任期の小学校教師が何を拠り所として社会科観を形成しているのか,また自身の社会科観をどのように発展させていこうとしているのかを明らかにしようとするものである。調査の結果,初任期小学校教師は,大学時代の卒業論文を書くために所属したゼミでの学びが核となり,日々の授業での子供観察や教材研究,生徒指導の経験など,新しい経験や価値観に出会うことを通して不足している部分を補いながら自身の社会科観を形成しており,社会科観は流動的であることが明らかになった。また,社会科を通して育てたい子供像については,教師のよりよい未来社会への志向が,社会科の役割に対する考えの核となっており,社会科を生徒指導や生活指導と密接に関連する教科であると認識していた。
キーワード 小学校教師 (elementary school teacher) 社会科観 (social studies perspectives) インタビュー (interview) 初任期教師 (rookie teacher) 教師のゲートキーピング (gatekeeping role of teacher)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 119
終了ページ 133
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66769
タイトル(別表記) Interrelationship between Autonomous and Organizational Learning among Elementary School Teachers: Differences Arising from the Images of Organizational Learning
フルテキストURL cted_014_017.pdf
著者 三沢 良| 松江 桃果|
抄録  本研究では,教師の自律的な学びと組織的な学びの連動を検討した。質問紙調査を実施し,公立小学校教師99名から回答を得た。既往知見を参考に,自律的な学習姿勢は4側面(「自己省察」,「同僚の経験の取り入れ」,「児童・保護者の視点の考慮」,「前向きな挑戦姿勢」),組織的な学びについては専門的な学習共同体(PLC)の認識の2要素(「使命と責任の共有」,「同僚との協働的省察」),組織的な学びに対するポジティブおよびネガティブなイメージを測定した。相関分析の結果,PLC 認識の「使命と責任の共有」と「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「同僚の経験の取り入れ」と正の関連を示した。また,「同僚との協働的省察」は学習姿勢の「自己省察」とも正の関連を示した。しかし,組織的な学びにネガティブなイメージを抱く場合,自律的な学びと組織的な学びの連動は制限されたり,負の関係になる可能性が示唆された。
キーワード 小学校教師 (elementary school teacher) 自律的な学び (autonomous learning) 組織的な学び (organizational learning) 専門職の学習共同体 (professional lea rning community)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 17
終了ページ 31
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher