検索条件

閉じる

検索結果 687 件

JaLCDOI 10.18926/CTED/65070
フルテキストURL cted_013_145.pdf
著者 山田 凪紗| 桑原 敏典|
抄録 本研究は,高等学校の総合的な探究の時間などで取り組まれている地域課題探究学習について,そのねらいを生徒のファシリテーション能力の育成として捉え直そうとするものである。そのために,地域課題探究学習をワークショップの形式で実施している高等学校の実践を調査した。実際には,プログラムの企画・準備段階から実践までのプロセスに支援者として参画するとともに,全体司会やグループ活動のリーダーを務めた生徒に対してアンケートや聞き取り調査を行った。調査の結果,ファシリテーション能力の育成を行うことで,個人の成長や将来を見通した指導の実現に繋がることが明らかになった。また,地域住民や中学生,大学生といった普段の学校生活で関わらない人々とともにワークショップをおこなうことで,大学生から刺激を受けたり,中学生をリードしたりしなければいけないという環境の変化が,ファシリテーション能力の育成をさらに促進させると考える。
キーワード ファシリテーション (facilitation) 地域課題 (community issues) ワークショップ (workshop) 高等学校 地域連携 (community collaboration)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 145
終了ページ 159
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65069
タイトル(別表記) Methods and Significance of Global Citizenship Education Incorporating Overseas Experiential Learning Based on the Development of GCED Program in Collaboration with APCEIU and Okayama University
フルテキストURL cted_013_129.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録  本研究は,海外での体験学習を取り入れたグローバル・シティズンシップ教育の方法とその効果を,高等校教育機関での実施を前提としたプログラムの開発・実践を通して明らかにしようとするものである。具体的には,韓国のAsia-Pacific Center of International Understanding と岡山大学の連携の下で実施したGCED のプログラムの実践とその成果を検証し,GCED を海外において効果的に展開する方法とその意義を明らかにする。そのために,本研究においては,グローバル・シティズンシップ教育に関する先行研究を整理,分析した。そのうえで,高等教育において期待されるグローバル・シティズンシップ育成のあり方を提示し,それをふまえて取り組んだ実践の分析・評価を行った。分析の結果,数日間の短期のプログラムにおいても,学習者の認識に変化は見られたが,カリキュラムの中の位置づけやプログラムの系統的な配置の必要性といった課題が明らかになった。
キーワード グローバル・シティズンシップ 海外体験 シティズンシップ教育 高等教育
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 129
終了ページ 143
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/65068
タイトル(別表記) The Specific Practice of School Based Curriculum Development -Organizational Practice of Japanese Language Learning through the Interpretation of the Appearance of Children Trying to Raise-
フルテキストURL cted_013_115.pdf
著者 稲本 多加志| 宮本 浩治|
抄録 本研究の目的は,学校を基盤としたカリキュラム開発を担う教師に求められる役割と,その力量形成過程の詳細を検討することにある。具体的には,「目指す子ども像」を軸にした授業づくりを通じて,自身の実践を捉え直して意識を変容させた授業者と,そのためにイニシアチブを発揮した教師の自己主体との関連性を明らかにするために,岡山大学教育学部附属小学校の取り組みを対象として事例研究を展開した。検討を通じて明らかになったことは,カリキュラム開発を推進する教師に内在する自己を形成するタイプの存在である。「目指す子ども像」の実現に向けた資質・能力を育てるための授業改善を図る主体,自身が関わる教師の成長を促す視点も内包した主体が,実践を協同して解釈し位置付け直す共有の場において顕在化されることで,学校全体を通じた組織的な取り組みとしてカリキュラム開発を行うことができる可能性が見出された。
キーワード カリキュラム開発 (Curriculum Development) 「目指す子ども像」の共有と解釈 (Sharing and Interpreting the Appearance of Children Trying to Raise) リーダーシップ (Leadership) 自己形成の主体 (Organizational Development)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2023-03-30
13巻
開始ページ 115
終了ページ 128
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/65003
タイトル(別表記) An Attempt to Fostering in the Practice of Education -As a Beginning of Practical Research for Fostering Tolerance-
フルテキストURL biess_7_140_148.pdf
著者 中山 芳一|
出版物タイトル 岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要
発行日 2023-03-14
7巻
開始ページ 140
終了ページ 148
ISSN 2432-9665
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/65001
タイトル(別表記) International Collaboration in a Project-Based Online Short-Term Japanese Language Program
フルテキストURL biess_7_119_126.pdf
著者 毛利 貴美|
抄録 2020年以降、海外の教育機関から受託しているオンライン日本語短期プログラムにおいて、SDGsをテーマとしたプロジェクト学習型授業を行った。本研究では、活動の中のインタビューセッションに焦点を当て、①日本語学習者から地域のSDGs実践者に対して、どのような質間があったか、②SDGsの実践者は日本語学習者とのインタビューセッション後、どのような感想を持ったかについて調査を行った。分析の結果、実践者自身の意見を開う質問文が約9割であったこと、実践者側がその“問い”への回答を考える過程で、活動の振り返りや、自文化、地域の魅力への気づきがあったことが確認された。結果、オンライン学習であっても“意味のある交流”=「国際共修」の学びのプロセスが存在したことが示唆された。
キーワード プロジェクト学習 オンライン 短期日本語プログラム 地域 国際共修
出版物タイトル 岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要
発行日 2023-03-14
7巻
開始ページ 119
終了ページ 126
ISSN 2432-9665
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/64999
タイトル(別表記) The Exchange Activities between University International Students and Elementary School Students: A Narrative Analysis of Elementary School Teacher
フルテキストURL biess_7_087_106.pdf
著者 長野 真澄|
抄録 本稿では,大学の留学生と小学校の児童との交流活動の事例2件を取り上げ,実践者である小学校教諭が交流活動に何を期待し,何を重視していたか,また,どのような成果や課題を見出したかについて,教諭の語りの分析をもとに明らかにすることを目的とした。分析の結果,留学生との交流活動を通じて,異なる言語や文化的背景を持つ他者に対する児童のある種の構えが低減することが期待され,交流活動中に児童が感じる喜びややりがい,留学生に対する興味や親近感など,交流活動が児童の情意面に与える影響が成果として注目されることが示された。同時に,交流活動における体験的な学びと,その他の学習活動を有機的に組み合わせようとする教諭の狙いがうかがえた。
キーワード 児童 留学生 交流活動 小学校教諭 語り
出版物タイトル 岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要
発行日 2023-03-14
7巻
開始ページ 87
終了ページ 106
ISSN 2432-9665
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/64988
タイトル(別表記) From Teacher’s “Individual Reflective Practice” to “Collaborative Reflective Practice” in School Organizations : Through Educational Practice Research at the Graduate School of Teacher Education
フルテキストURL bgeou_182_119_128.pdf
著者 熊谷 愼之輔| 光井 祐介|
抄録  本研究の目的は,教職大学院の教育実践研究を通して,教師「個人の省察的実践」から学校組織における「協働的な省察的実践」へと至るプロセスの検証を試みることである。 その結果,現職教員学生「個人の省察的実践」を起点にして「協働的な省察的実践」を促すことで学校の組織ルーティンが変化し,組織学習の成立を確認することができた。さらに,学校において信奉理論とみなされがちな「目指す子ども像」は,その策定プロセスに教師たちが関与し,彼らの具体的な授業実践に取り込まれることで使用理論として記憶され,組織成員の振る舞いを方向付ける公的地図となりうることが示された。同様に,開発された授業計画シートと授業記録シートも新たな公的地図としての有効性が示唆された。
キーワード 省察的実践 組織学習 ダブル・ループ学習 アンラーニング 教職大学院
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2023-02-24
182巻
開始ページ 119
終了ページ 128
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/64987
タイトル(別表記) A Study on the Use of Teaching Materials on Tablet Terminals: Sorting out Issues and Possibilities in the Early Stage of Introduction
フルテキストURL bgeou_182_109_117.pdf
著者 尾島 卓|
抄録 既に,いくつかのメディアで報じられているように,2024 年から小中学校の英語で「デジタル教科書」の導入が決まった。行政と企業による社会的な実証実験が繰り返され,今後,他の教科へも,この潮流が続いていくことが予想される。本研究は,戦後教育方法学研究の成果等を手掛かりに,以下の事項について検討するものである。一つ目は「デジタル教科書」の運用を支えるタブレット端末の特性を明らかにすることである。これまで学校に導入されてきたパーソナル・コンピュータとの比較しながら,GIGAスクール構想で普及した「一人一台」端末の新しさについてのべる。次に,これまで授業で使われてきた多様な教材との比較から教科書の良さと限界について概観する。これらの作業を通して,「デジタル教科書」がインストールされることで教材としての役割も有するようになるタブレット端末をもちいる教育実践の成果と課題について考察を加える。
キーワード タブレット端末 教材 教科書 教育内容 教具
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2023-02-24
182巻
開始ページ 109
終了ページ 117
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/64985
タイトル(別表記) The Reception of Herbartian Literature in Britain at the End of the 19th Century: Focusing on An Introduction to Herbart’s Science and Practice of Education
フルテキストURL bgeou_182_087_095.pdf
著者 平田 仁胤|
抄録  本論は,教員養成におけるジャーマン・インパクトという視座から,各国が19-20 世紀の国際関係のなかでどのように教員を養成したのかを比較発達史的に分析しようとする研究の一部をなす。ここでは19 世紀末イギリスにおけるヘルバルト学派の受容に迫るために『ヘルバルトの教育の科学および実践への入門』の読解を行った。それはヘルバルト教育学の特徴を,心理学,倫理学,そして実践的教育学の観点から分析し,さらに教授の前提である管理と訓育の役割について説明を加えるものであったが,ツィラーの二重理論については厳しい批判を展開していた。その結果,ヘルバルト教育学を高く評価している一方で,ドイツを中心とした初等教育におけるヘルバルト学派の展開については距離を保っていることが明らかになった。
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2023-02-24
182巻
開始ページ 87
終了ページ 95
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/64979
タイトル(別表記) Development of Lessons Using Postmodern Picture Books in the Japanese Language Arts Class at High School: To Encourage Students to Make Sense of the Text
フルテキストURL bgeou_182_013_021.pdf
著者 池田 匡史| 竹田 智美|
抄録  本稿では,高等学校国語科において,ポストモダン絵本を教材とした実践開発を行い,具体的な実践像を提示するとともに,その成果を検討することで,その教材性の価値の一端を明らかにすることを目的とした。具体的には,ジョン・シェスカ&レイン・スミスによるポストモダン絵本である『三びきのコブタのほんとうの話』を用い,高等学校三年生を対象に実践を開発した。
 結果,本単元の学習によって,読者が自らの立場とは異なる視点に立ったり,語り手の語りに取り込まれないようにしたりするというような読みの視点の獲得がなされていった様子や,主体的にテクストの意味づけを行う様子の具体を示すことができた。またこれらのことを達成できるということが,ポストモダン絵本の教材性の一つとして示唆された。
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2023-02-24
182巻
開始ページ 13
終了ページ 21
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_61_61.pdf
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_59_60.pdf
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_46_55.pdf
著者 岡崎 正和| 大西 修司| 横林 慎也| 高田 誠| 猪木 実奈子| 川本 芳弘|
抄録 本稿は,算数から数学への移行という視点から,正負の数の単元を構想する上での基礎資料として,これまで実施した3つの授業を採り上げ,生徒が式の関係性の認識を高め,その意義を感じ取れる学習場面を同定することを目的とした。答えを求める方法を探究することを超えて,数字式を見直して正当化する場づくりを行い,その中で生徒が式の関係性に目を向けて,理由,整合性,数の組み合わせを探究するところに,代数に向けた式の認識の向上が見られることを明らかにした。また,そのような場面は,生徒が式の意義を感じとる感情とともに構成されうること,また構成可能であることを示した。
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_39_45.pdf
著者 平井 安久|
抄録 課題学習の事例として知られる「玉は何回はね返るか」の話題を1時間の授業内容として授業実践した。結果の意外性を強調する目標を保持するために,課題内容に含まれる要素の取捨選択および解決のカギとなる「対角線が通過するブロックの個数」の話題の扱い方について一つのパターンを示すことができた。
キーワード 玉のはね返り 鏡映 課題学習 対角線が通過するブロック
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
開始ページ 39
終了ページ 45
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_29_38.pdf
著者 黒崎 東洋郎| 杉能 道明| 宮崎 唯|
抄録 変動の激しい時代を見据えて算数科では「数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して、数学的に考える」という方向性が示されている。その実現に向け「事象を数理的に捉え、数学の問題を見いだし、自立的、協働的に解決し、解決過程を振り返る」という問題発見・解決の過程が提言されている。変革の時代では、変化し続ける事象で何が問題かを見つける力が重要であり、算数の授業においても、問題発見力を育むことが不可欠である。ところが問題発見は軽視されがちで、問題設定は、教師主導で教科書通りの日常事象を数理化する問題設定が大半で、子どもが「算数の事象を統合的•発展的に捉えて問題発見する」という授業研究は進んでいない。算数は指導の系統性を重視する教科である。ゼロベースではなく、既習事項を基礎にして算数の事象を統合の観点から発展的に関わり、子ども自らが「問題発見・設定する授業」を探究することが喫緊の課題である。
キーワード 統合的・発展的 問題設定 足場作り what if not方略
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
開始ページ 29
終了ページ 38
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_22_28.pdf
著者 杉能 道明|
抄録 新学習指導要領では子どもたちの「数学的な見方・考え方」を豊かで確かにすることが求められている。「数学的な見方・考え方」の本質は「統合的・発展的に考えること」であると考える。子どもが統合的•発展的に考える教材として,第4 学年「小数」の学習を取り上げる。小数は十進位取り記数法の仕組みをもっており, 1/10の位の小数と1/100の位, 1/1000の位の小数をつなげて統合的・発展的に考えやすい教材だと考えたからである。子どもたちは第3学年「小数」の学習で1Lを10 等分して0.1 Lを創り出すことを学んでいる。第4学年では1/100 の位や1/1000 の位の小数を学習する。子どもが「10 等分する」という見方・考え方を働かせ,新しい小数の意味を創り出すことを重視したい。子どもの「数学的な見方・考え方」を引き出し,子どもが統合的・発展的に考え新しい小数の意味を創り出しやすくする教師の支援の在り方を提案する。
キーワード 数学的な見方・考え方 統合的・発展的に考える 10等分する
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
開始ページ 22
終了ページ 28
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_14_21.pdf
著者 山野 定寿|
抄録 本稿の研究の目的は、表現方法を相互に関連づける数学的活動を通して、組み合わせ方の簡単な方法を児童が自ら見つける授業づくりの研究である。組み合わせ方では、特に操作的表現と図的表現、操作的表現や図的表現と言語的表現を関連付けた授業構想を練り、授業実践を行った。その結果、多くの児童が、「○種類から△個選ぶ」ことは、「○種類から○ー△個選ばない」ことで、「○種類から○ー△個選ぶ」ことと同じ、というきまりを見つけ、問題を解決することができるようになったことが分かった。
キーワード 数学的表現様式 数学的活動 組み合わせ方
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
開始ページ 14
終了ページ 21
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_8_13.pdf
著者 磯野 嵩|
抄録 本研究の目的は,算数科の本質に根差した深い学びを目指してどのように授業づくりをおこなえば良いのかを明らかにすることである。なぜなら,現行の学習指導要領では「主体的・対話的な深い学び」の視点から授業改善が行われているものの,深い学びに至らないという課題があるためである。また,低学年の算数の授業は日常生活や社会の事象を数学化する学習過程がイメージされがちで,低学年における深い学びの授業事例は少ない。本研究では,第2学年「かけ算の九九づくり」の学習を通して, 5の段の学びを足場にして他の段に拡張し探究的な学びを行うことで,かけ算の性質を数学的事象とした本質に根差した深い学びの姿があるかどうか質的に研究した。その結果, 2の段の性質の発見・活用をするときに,かけ算の性質を統合的・発展的に考察する子どもの姿が見られた。そのため,このような学びによって低学年からも数学的事象を対象とした深い学びをおこなうことができると示唆が得られた。
キーワード 深い学びの過程 かけ算の性質の発見と活用
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
開始ページ 8
終了ページ 13
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL papyrus_028_1_7.pdf
著者 山崎 湧太|
抄録 本研究の目的は,小学校算数科における見積もりの活用の在り方を,第4学年の2桁で割る割り算の筆算の指導での授業づくりを追究することにある。一般的な2桁で割る割り算の筆算の指導における解明すべき実践的な探究課題は,単に形式的に「手隠し法」と呼ばれている手法を用いて,位に答えが立つかどうかをアルゴリズムに沿って指導しても,本質的な筆算指導の本質的な理解につながっていないことである。そこで, 2桁で割る割り算の筆算指導では,確かな計算技能と同時に,商の見当付け(見積もり)をする中で豊かな数の感覚を発達させるアプローチを,授業実践を通して探究する。
キーワード 2桁で割る割り算 数感覚 見積もり
出版物タイトル 岡山大学算数・数学教育学会誌 : パピルス
発行日 2022-03-22
28巻
開始ページ 1
終了ページ 7
ISSN 1341-3155
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63925
タイトル(別表記) Five-year-old children growing indigo plant and dyeing with the indigo as daily activity at a certified child center ―What children and childcare workers have learned through the activity associated with the “Environment”―
フルテキストURL bgeou_180_069_080.pdf
著者 馬場 訓子| 髙橋 慧| 渡邊 祐三|
抄録 本論では,天然素材(植物染料)の藍を園内で子どもが栽培する活動や,藍染めの驚きや感動,面白さを味わいながら制作物を生活に取り入れる保育実践を行うとともに,その教育的な意義や価値を検討した。その結果,子ども自らが藍を育て,育てた藍葉を用いた藍染め活動を行うことは,領域「環境」や,「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の「自然との関わり・生命尊重」の観点から見て,子どもにいくつもの感動や学びを与え,保育の教材として大きな価値を持つと考えられた。今後も,草木染めの中でも,藍染めにしかない魅力や特性に着目した保育実践の意義について検討し,保育現場に発信していきたい。
キーワード 保育施設 5歳児学級 染色 領域「環境」
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2022-08-26
180巻
開始ページ 69
終了ページ 80
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher