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検索結果 687 件

JaLCDOI 10.18926/14355
タイトル(別表記) On the Background in the Science Learned in the Primary School for Understanding the Climate System (Part 1)-With Special Attention to the Redistribution Process of Solar Radiation in the Earth-
フルテキストURL 006_055_065.pdf
著者 加藤 内藏進|
抄録 本研究では、「日なたと日かげ」、「光を当てよう」のような、小学3年生の段階で学習する内容などにも、本格的な気象・気候システム科学の理解へ直結するような重要な基礎的知見・感覚を含む点を例示して論じた。例えば、1)光として感じる日光(太陽放射)が地球を暖めるエネルギーを持ち、その時空間分布と気候変動、2)白い表面と黒い表面の反射や吸収などに対する特性の違いと気候変動、3)「流体では、分子拡散よりも効率的な『対流』による輸送熱が可能」という点と海洋が絡んだ気候システム、等について気象学の観点から議論した。教師が教材研究を行う際にも、「取り上げられたポイントをどう教えるか」という意識だけでなく、本稿で例示したような科学的内容の奥深さの認識へ繋がる道筋について、自らが辿ってみることも重要だと考える。
キーワード 小学理科と専門科学 (Science learned in the primary school) 気象・気候システム (Meteorology and Climate System Sciences) 太陽放射と気候 (Solar radiation and climate system) 「日なたと日かげ」 (sunshine and the shade)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2006-03-25
6巻
1号
開始ページ 55
終了ページ 65
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308599
JaLCDOI 10.18926/14354
タイトル(別表記) Seasonal transition in spring in Japan and musical expression on "spring" in children's songs, school songs and artistic songs -A trial of joint activity of music with meteorogy-
フルテキストURL 006_039_054.pdf
著者 加藤 晴子| 加藤 内藏進|
抄録 学校教育では、教科の枠組みをこえた総合的な学習が注目されている。本研究では、気象と音楽を総合させた学習について考察した。気候や風土等の自然環境はその地域の音楽文化と深い関わりをもつ。従って学校教育では、気象を視点として、気候などの自然環境と音楽作品の背景にある文化的要素を関連させた学習を行うことが可能であると考える。これまでの研究で、ドイツの春の気候と歌曲にみる春の表現の関係について明らかにしてきた。本研究では、日本の春の気候と歌の関係を取り上げて考察する。まず、日本の童謡・唱歌および芸術歌曲の中の春を歌った曲にみられる音楽表現について分析・検討を行い、次に春の表現と最も深く関係する季節進行過程について考察した。それらの考察結果をもとに、小学校と中学校における音楽と気象を総合させた学習プランを提示した。
キーワード 春(spring season) 気候と音楽(climate and music) 音楽表現(musical expression) 気候系の季節特性(seasonal variation of climate system) 総合的な学習(joint activity of music and meteorology)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2006-03-25
6巻
1号
開始ページ 39
終了ページ 54
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308116
JaLCDOI 10.18926/14353
タイトル(別表記) A Research on Concepts of Particle for Substance in High School Chemistry
フルテキストURL 006_033_038.pdf
著者 喜多 雅一| 渡邊 敏夫| ギルバート オンウ|
抄録 中学校理科、並びに高校化学における基礎概念の物質の粒子概念や原子・分子の粒子としての表現についてある普通科高校の高校生1年から3年までの全クラスの生徒997名対象に、イメージ図を用いて理解度を測定する目的で調査を行い、イメージとして物質の粒子概念が高校生にどうとらえられているかを明らかにした。この結果より全般的に基礎知識の理解とその応用について不十分であることがわかった。また、全学年で化学変化と物理変化の違いについてイメージができておらず、化学の本質の理解の点で問題点があることがわかった。
キーワード 中学校理科(natural science in Junior high school level) 高校化学(high school chemistry) 粒子概念(concept of particles) 純物質と混合物(pure substance and mixture) 化学反応(chemical reaction)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2006-03-25
6巻
1号
開始ページ 33
終了ページ 38
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308087
JaLCDOI 10.18926/14352
タイトル(別表記) 環境教育に関する生徒の知識、意識、関心に関する調査研究―日本の普通科高校を例として―
フルテキストURL 006_021_032.pdf
著者 アグベコ ジュリオス コフィ| 那須 悦代| 笠井 智美| 渡辺 敏夫| 枝川 和子| 喜多 雅一|
抄録 Education for Sustainable Development(ESD)-Environmental Education, has been a major concern at most UN summits. The 2002 Johannesburg Summit broadened the vision and re-affirmed the objective of the Millennium evelopment Goals (MDS) and proclaimed the Decade of Education for Sustainable Development for the period 2005-2014. This emphasized that education, is critical for promoting sustainable development and improving capacity of the people to address environment and development issues. This paper seeks to report, a finding on the level of student awareness and interests in environmental issues at a High School in Japan (a Super Science High School). A curricula unit was developed in the area of environmental education on soil. An actual chemistry class has been conducted in English. Pre & post lesson questionnaires were administered to the students. The result of the analysis indicates that, students are aware of environmental issues but need to be exposed to these issues in the form of activity-based classroom lessons. This we believe, will enable the students appreciate the fact that ESD is a life-wide and lifelong endeavor which challenges individuals, institutions and societies to view tomorrow as a day that belongs to all of us. This we presume is the main challenge of the MDS.
キーワード Environmental Education (環境教育) Awareness (意識) Students' interest (関心) Curriculum (環境教育カリキュラム) Soil
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2006-03-25
6巻
1号
開始ページ 21
終了ページ 32
ISSN 1346-3705
言語 英語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308079
JaLCDOI 10.18926/14350
タイトル(別表記) 高校段階への科学教材の開発:カンボジアにおける洗剤に関する研究授業の実践
フルテキストURL 006_011_020.pdf
著者 セット セング| 三好 美恵| 喜多 雅一|
抄録 A study lesson dealing with the detergent concept was carried out at an upper secondary school in Cambodia after a number of teaching materials concerning with detergent were prepared for classroom activities. Through the pre-/post tests and questionnaires responded by students, the lesson study was evluated high appreciation and satisfactory. The activities prepared in the lesson study were applicable by students. It is also recommended that it can be appropriately introduced as part of curriculum at upper secondary schools in Cambodia and other developing countries which required teaching materials.
キーワード detergent(洗剤) volume of water drop(水滴の体積) surface tension of water(表面張力) knowledge improvement of students(生徒の知識改善) Cambodia(カンボジア)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2006-03-25
6巻
1号
開始ページ 11
終了ページ 20
ISSN 1346-3705
言語 英語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308221
著者 教育実践総合センター|
発行日 2002
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
2巻
1号
資料タイプ その他
著者 教育実践総合センター|
発行日 2001
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
2巻
1号
資料タイプ その他
JaLCDOI 10.18926/14347
タイトル(別表記) A Typing the Theories of Teaching of History as the Social Studies in Secondary School
フルテキストURL 006_001_010.pdf
著者 佐藤 育美| 桑原 敏典|
抄録 本研究は、現代歴史授業の改善を目指して、現在主張されている多様な社会科歴史授業構成論を類型化してその特徴を明らかにしようとするものである。一般的伝統的な歴史授業については歴史的事象に関する知識の暗記にとどまり社会認識の形成に至っていないことや、価値注入教育に陥っていること等が問題点として指摘されている。それらを克服するものとして社会科歴史が唱えられている。本研究では社会科歴史授業構成論として、社会科学科歴史論、理論批判学習としての歴史教育論、解釈批判学習としての歴史教育論、社会的判断力育成を目指した歴史教育論、社会形成力育成を目指した歴史教育論を取り上げて、その目標、方法、内容について分析・検討を行った。
キーワード 歴史教育(history teaching) 社会科歴史 (teaching history as the social studies) 解釈 (historical interpretation) 判断力 (sense of judgment) 意思決定(decision making)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2006-03-25
6巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 10
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308610
著者 教育実践総合センター|
発行日 2001
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
1巻
1号
資料タイプ その他
JaLCDOI 10.18926/14217
タイトル(別表記) Hosts in Intercultural Contacts : Empirical Study on Hosts - Guest Exchanges and their Relationships
フルテキストURL 26_155.pdf
著者 奥西 有理| 田中 共子|
抄録 本論では、外国からのゲストを迎え入れるホストに関する先行文献を、大学における学生交流及び地域におけるホストファミリー交流という2つの教育的場面の交流に絞って概観する。大学における 交流をみると、留学交流に関する研究蓄積が多く、特に異文化滞在者であるゲストの困難への関心が高い。一方で、受け入れ側であるホストについての研究は、比較的僅かである。大学での交流を巡っては、ホストとゲストの関係が進展しづらい現象が頻繁に注目されており、その原因を究明する試みから、両者間の認識の甑僻が明らかにされてきたoLかし両者の岨鯨を埋めていく方法となると、日本人と留学生の交流実践によって両者の隔たりが埋められるとする簡易な報告はあるが、学術的背景を備えた介入実践などの微密な実証研究はない。両者の関係改善に向けた、教育的介入の研究の進展が期待される。地域のホストファミリー交流においては、アカデミックな観点からの研究例は少なく、体験談や経験則の報告が中心となっている。数少ないアカデミックな立場からの報告には、現状や課題を生理して報告したもの、満足度を調べたもの、特定のコミュニケーション理論に少数のサンプルを当てはめて解釈したものがみられる程度で、体系化されるに至っていない。すなわち実証研究の質的・量的な不足が指摘できる。ホストとゲストがどのような葛藤に出くわし、どのようなプロセスを経て関係を改善させていけるのかという問いに対しては、まずフィールドの現実に密着したデータ収集と理論化の試みが求められる。ホストは教育交流を通じて変容するのか、それはどのような道筋を経るのか、変容は教育的に促せるのか、人為学習と自然学習はどう異なるのかなどが、今後の解明を要する課題と考えられる。ホストとゲストの接触を巡る研究がホストの側からも蓄積されていけば、両者のダイナミックな関係がより解明できるものと期待される。
出版物タイトル 岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要
発行日 2008-11-28
26巻
1号
開始ページ 155
終了ページ 167
ISSN 1881-1671
言語 日本語
著作権者 岡山大学大学院社会文化科学研究科
論文のバージョン publisher
NAID 120002308232
JaLCDOI 10.18926/bgeou/14159
タイトル(別表記) Support for those with person of advanced years through the making of ceramic
フルテキストURL 139_083_089.pdf
著者 上田 久利| 阿部 鉄太郎|
抄録 高齢化社会である現在、特別養護老人ホーム等高齢者対象福祉施設のニーズが増加している。そこで必要とされる福祉活動は、日常生活の介助、生活空間の提供だけではなく、高齢者がそれぞれ社会を構成する一人として尊重され、施設内外の人と交流し、共に支えあうノーマライゼーションの実践である。そして、心豊かな生活、自身の存在が肯定される活動等、ノーマライゼーションの実践において有用性のある生涯学習「美術」への関心は近年社会的に高まっている。本稿では、このようなノーマライゼーションの実践を目指した陶芸ワークショップの活動内容について報告し、粘土という触覚体験活動で得られるワークショップ参加者の心の変化を検証する。
キーワード ファシリテーター ワークショップ 陶芸 ノーマライゼーション
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-10-25
139巻
開始ページ 83
終了ページ 89
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308289
JaLCDOI 10.18926/bgeou/14145
タイトル(別表記) A Study on Advisers on the Creation of Preschool Culture to Promote Independent Research on Practice in Early Childhood Care and Education by Early Care and Education Practitioners
フルテキストURL 139_043_051.pdf
著者 横松 友義|
抄録 本研究では、保育者の主体的な保育実践研究を推進する園文化創造アドバイザーの視点と役割を、理論的及び歴史的考察と関連事例の検討と筆者の現場での体験・考察を通して提示している。園文化創造アドバイザーは、園の職員集団が次のことを行うことを支援する。園文化全体の概要を顕在化させて、園の当面の課題について納得すると共に、主体的努力の継続こそが大切であると共通理解し、自分たちの主体性を強化する。そうして生まれる保育者の主体的な保育実践の中から実践研究を育てていく。生まれる保育実践について、より事実に基づき考察し、より理論的に論じて発展させる。さらに、実践研究の質的向上を求める場合、自分たちのニーズに応じることのできる研究者との協働を実現する。
キーワード 園文化創造アドバイザー 園の当面の課題 保育者の主体的な保育実践研究 協働
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-10-25
139巻
開始ページ 43
終了ページ 51
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308039
JaLCDOI 10.18926/bgeou/13292
タイトル(別表記) Development of Early Childhood Education and Care Class that Enables Self-understanding from Relations between Child and I (8) : Examination of Flour Baby Project Practice in High School Home Economics General Subject "Katei So-go (Integrated Home Economics)"(2)
フルテキストURL 138_019_032.pdf
著者 佐藤 園| 平田 美智子| 河原 浩子|
抄録 本報は,第7報で明らかにした岡山南高等学校「家庭総合」で試みられた"保育学習のまとめとして,学校のみで1日間実施された自分の誕生時の体重とは無関係なFBP"の課題(① FBPの位置づけ,② FBの体重,⑨質問項目,④ディスカッションのテーマと進め方,⑤ FBPによる人間関係理解の意味)を検討することを目的とした。そのため,課題②③④を第 7報と先行研究の結果から設定し直し,同校の商業科「家庭総合」で FBP実践を行った。その結果,①自分の誕生時の体重の FBを用いた方が,生徒の獲得認識,特に「自己認識」が高くなった。また,今回用いた⑨質問項目と④ディスカッションのテーマと進め方により,前回よりも,カテゴリー別の生徒の獲得認識が高くなり,最終的に生徒は「これから家族や保育についてもっと学ぶ必要がある」ことを認識していたことから,① FBPは保育学習の導入として位置づける方が適切であることが示唆された。しかし,課題⑤に関しては,心理学的手法を用いて FBPによる生徒の獲得認識を更に検討していかなければならないことが,今後の課題として把握された。
キーワード 高等学校家庭科 普通科目 授業開発 保育学習 フラワーベイビープロジェクト
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-06-25
138巻
開始ページ 19
終了ページ 32
ISSN 0471-4008
関連URL http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/10390/ http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/10391/ http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/10405/ http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/10420/ http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/10957/ http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/12808/
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002310613
JaLCDOI 10.18926/12858
タイトル(別表記) An Attempt towrad Cross-Cultural Education Based on the AUC-GS Learning Model
フルテキストURL 6_125_135.pdf
著者 田中 共子|
抄録 多文化との共生に必要なものとは何かという問いを、多文化との共生のために「何をどう学べばよいのか」という、異文化間教育の問いに還元した場合、その一つの答えとして本稿では、「AUC-GS学習モデル」(田中・中島,2006)(表1)に基づいた教育について述べてみたい。 AUC-GS学習モデルは、異文化間教育の構成枠組みを示す6セルモデルである。これらを学べば異文化対応能力を増すための教育として有用であろう、という学習内容の範囲を概念的に表す枠組みである。筆者らはこれに基づいた教育実践研究の展開を試みてきた。この枠組みの概略を説明し、実践の参考として実施例の情報を記し、最後に今後の課題を考えてみたい。
出版物タイトル 文化共生学研究
発行日 2007-03-31
6巻
1号
開始ページ 125
終了ページ 135
ISSN 1880-9162
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304826
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12826
タイトル(別表記) Study of Definition and Cognition of School Counseling and Guidance in School Setting
フルテキストURL 137_195_201.pdf
著者 西山 久子| 淵上 克義|
抄録 現在までの学校における教育相談は、主に個人的な面接活動などを中心に、実践家が自己研鑽を積みながら作り上げられてきた。その方法論や内容は多くの実践研究者が示すところである。しかし、現場で行われている教育相談活動を検討すると、その学校の現状によって様々な形態での教育相談活動が行われていることがわかる。そこで本研究では、現在の日本の教育相談のあり方とその課題について質問紙調査法によって明らかにする。岡山県近辺の公立中学校で教育相談担当者に対して実施された調査結果から、主に記述回答を中心に、教育相談に対する認識や学校組織特性に関する分析をKJ法を用いて行い、現在学校で学習面、心理・教育面、進路面の支援にかかわる必要があるとされている教育相談の学校組織への定着に関する阻害要因などの問題点と今後の課題を考察する。
キーワード 教育相談 教育相談係(担当者) School counseling
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-02-25
137巻
開始ページ 195
終了ページ 201
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304759
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12823
タイトル(別表記) Instructional Competence of Teachers in Lessons(II) : With Focus on Authority and Discipline
フルテキストURL 137_167_180.pdf
著者 小野 擴男|
抄録 「権威」や「規律」の問題は、一方では子どもを上から外から強制し規制する、いわば反教育的なものとされ、他方、今日の教育問題は「規律」を育てられない親や教師の教育力の低下、親や教師の「権威」の失墜にあるとし、その回復を能力に見合った教育と究極における家族愛や国家愛の教育に求める。いま、教育における「権威」や「規律」の問題は、批判の対象であるとともに回復すべき事象ともなっている。本論文ではこの間題について、日本での実践・理論と重ね合わせつつ、ドイツを代表する教授学者の一人でもあるエブリの論考を手がかりに考察し、第一は、「権威」や「規律」という問題は、好むと好まざるとにかかわらず、教育実践において常に存在しているということ、第二は、教育的権威を四つの枠組みにおいて捉えること、第三に、個人の規律と集団の規律を相互関連的に捉えることの重要性について論究した。
キーワード 教育的権威 規律 管理 安心感 共同
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-02-25
137巻
開始ページ 167
終了ページ 180
ISSN 0471-4008
関連URL http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/10981/
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304811
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12817
タイトル(別表記) Japanese Teacher's Similar Type of Job Stressors
フルテキストURL 137_133_141.pdf
著者 田中 宏二| 高木 亮|
抄録 本研究の目的は教師のメンタルヘルス促進の実践のために、高い「バーンアウト」を生じることが予測できる教師の職業ストレッサーの類型化をこころみることである。岡山県の小・中学校教師710名を対象に調査を行った。まず、「職業環境の要因」(28項目)と「職務事態の要因」(16項目)、「個人的要因」(5項目)からなる3種類の教師の職業ストレッサーの3要因の平均得点を代表値とし、それをもとに小学校・中学校教師それぞれにおいてクラスター分析を実施した。その結果、小学校は3つ、中学校は4つのクラスターが示された。次いで、各クラスターごとに「バーンアウト」の3要因の平均得点の比較を一元配置の分散分析で検討した。その結果、小学校のクラスターは「バーンアウト」の高さの一貫した差が確認できない一方で、中学校は特定のクラスターの順番にあわせてほぼ「バーンアウト」が悪化していく傾向が確認された。以上の結果を基に「個人的要因」のストレッサーとしての「バーンアウト」への影響過程の複雑さと今後の実践上の課題を議論した。
キーワード 教師のメンタルヘルス 小学校・中学校教師の職業ストレッサーの類型化 バーンアウト
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-02-25
137巻
開始ページ 133
終了ページ 141
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304780
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12808
タイトル(別表記) Development of Early Childhood Education and Care Class That Enables Self-understanding from Relations between Child and I(7) : Examination of Four Baby Project Practice in High School Home Economics General Subject "Katei So-go(Integrated Home Economics)"
フルテキストURL 137_065_077.pdf
著者 佐藤 園| 河原 浩子| 平田 美智子|
抄録 本研究の目的は,全ての生徒が乳幼児との関わりを通して,親になるということを考え,自己理解を図る保育授業の開発にある。本報は,この目的を達成するための第四段階として,高等学校家庭科普通科目「家庭総合」を履修している生徒 198名 (第3学年男子 57名,女子 141名)に実施されたFlour Baby Prqject(以下, FBPと称す)を検討した。その結果,学校全教員の FBPに対する理解と協力が前提とはなるが,①一人の家庭科教員で 40名の生徒を対象に, 2時間の「家庭総合」の授業時間と 1日間の校内活動で FB Pを実践できること,② 7日間の実践と比較すると,獲得認識の質・量の差はみられるが,壁徒は,③愛情を持ってFBを抱き,④世話に伴う大変さから,⑤子育てに対する責任と現在の自分は精神的・経済的に自立していないため親になることはできないという(む「現在の自分に関する認識」を形成していた。それに対して,⑦「家族の協力の必要性」や「自分の親に対する思い」を獲得していた生徒は少なかったが,授業で行ったディスカッションにより,子育てには「家族や周りの人の協力が必要である」と認識した生徒もある程度みられた。
キーワード 高等学校家庭科 普通科目 授業開発 保育学習 フラワーベイビープロジェクト
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-02-25
137巻
開始ページ 65
終了ページ 77
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304867
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12806
タイトル(別表記) Integrated Activities of Art Making and Appreciation through Curation : Lessons in the Unit "Create Your Own Art Museum" in Junior High School
フルテキストURL 137_049_057.pdf
著者 赤木 里香子| 森 弥生|
抄録 対話型鑑賞を導入した授業によって「見る」経験を積み、美術作品に親しんできた岡山市内の公立中学校2年生を対象として、平成18年度に実施した美術家単元「国吉康雄 オリジナル美術館を創る」の実践について、報告と考察を行う。 本単元は、岡山県立美術館で開催された「国吉康雄」展での鑑賞体験を、表現活動と結び付けて展開したものである。立案と実施にあたっては、学習者の立場を「見る」側から「見せる」側へ転換させ、作品収集や研究活動から展示・教育普及活動に至るまでの美術館関係者の仕事、特に展示企画(キュレーション)をモデル化し、美術館(展覧会)を創るという表現の必然と価値を見出していくことを重視した。
キーワード 美術家教育 鑑賞と表現 キュレーション 中学校美術家 対話型鑑賞
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-02-25
137巻
開始ページ 49
終了ページ 57
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304794
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12267
タイトル(別表記) A Study on the Construction of Theories of Frameworks for Early Childhood Care and Education
フルテキストURL 136_103_110.pdf
著者 横松 友義| 浅野 泰昌| 近行 あさみ| 姚 金桩|
抄録 今日の環境を通しての教育において、保育全体を構造化しようとする保育構造論は、保育全体の中で今の実践がどう位置づくのかを理解する上で活かされると考えられる。この観点に立って保育構造論を構築しようとするとき、例外があることや作り直すものであることを前提にし、保育者の受けとめ方も考慮する必要がある。これらの点を踏まえた上で、保育実践構造論と保育内容構造論とに場合分けして活かし方について考察した上で、それぞれの構築を進めていく必要があろう。特に、保育内容構造論については、カリキュラム等と共に、基本的な考え方として頭に入れておけば、保育者が豊かな指導をより確実に実現できるものを構築する必要がある。また、それを活用する保育者も、保育に関する知識と共に、人間として望ましい文化とか人の育ちの過程とかに関する知識を積み重ねていく必要があろう。
キーワード 保育構造論 批判の分析と検討 保育実践構造論 保育内容構造論 論構築
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2007-10-25
136巻
開始ページ 103
終了ページ 110
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304813