JaLCDOI 10.18926/bgeou/10952
フルテキストURL 131_0001_0012.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究では、中学校社会科における新しい評価のあり方について、評価規準・基準、評価問題作成を中心に検討し、その問題点を明らかにした。具体的には地理的分野と歴史的分野について、国立教育政策研究所が示した評価規準・基準や市販されている文献に掲載されている評価問題などを取り上げて、それらを批判的に検討することを通して、観点別評価や絶対評価が中心となった新しい評価を実際に行っていくにあたってどのような点に留意すべきかを提示した。その留意点とは、新しい評価においては、いわゆる活動主義的・形式主義的偏向が強まっている傾向があるため、数量的な観点だけではなく質的な視点にも留意して評価規準・基準を作成すべきであることや、評価を十分に行おうとするあまり、評価規準が複雑になり過ぎて実際的でなくなる傾向があるので、観点を厳選し信頼度や妥当性を高めるべきであるころなどである。
キーワード 中学校社会科 新しい評価 地理的分野 歴史的分野
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2006
131巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 12
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002311331
JaLCDOI 10.18926/20000
タイトル(別表記) Developing a tentative teaching plan for Civics focused on a sustainable society to teach about "Development" and "Poverty"
フルテキストURL 010_031_040.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究は、高等学校公民科において、「開発」と「貧困」の問題を取り上げ、持続可能な社会の形成を目指し、それを支える市民の育成を目標とする単元を開発しようとするものである。「開発」と「貧困」の問題は、従来から公民科においても取り上げられている。しかしながら、その学習は問題の表面的な理解にとどまり、他国の立場も理解し自らもできることを見つけて取り組もうというスローガンの提示で終わることが多いように思われる。本研究においては、持続可能な社会という観点から「開発」と「貧困」の問題を捉えなおし、それを支える社会の仕組みやシステムをも認識させる単元の開発を目指した。
キーワード 公民科 (Civics) 単元開発 (Developing a tentative teaching plan) 持続可能な社会 (a sustainable society) 開発 (Development) 貧困 (Poverty)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2010-03-10
10巻
1号
開始ページ 31
終了ページ 40
ISSN 1346-3705
言語 日本語
著作権者 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター
論文のバージョン publisher
NAID 120002310806
JaLCDOI 10.18926/bgeou/11164
タイトル(別表記) The Development of the Social Studies Lesson Plan focusing on Modern Political Issues: A Case of A Tentative Lesson Plan "Takeshima Problem"
フルテキストURL 135_0037_0050.pdf
著者 桑原 敏典| 髙橋 俊| 藤原 聖司| 山中 誠志|
抄録 本研究は、現代社会に対する認識を深めることを目指した社会科歴史の単元開発を目指したものである。そのために、本研究においては、現代、政治の場において問題となっている政策課題を取り上げ、その起源を追及させることを通して現代政治をよりよく理解させるとともに、生徒に問題解決への自分なりの見通しを持たせるように授業を構成している。取り上げた政策課題は領土問題であり、具体的には日韓の間で議論となっている「竹島問題」を扱った。開発した単元は、特定の主義・主張を教え込むのではなく、公立な立場から政策問題について思考・判断させ、自主的な思想形成を促すものと評価され得るものである。
キーワード 歴史教育 政治教育 社会科 科学的社会認識形成
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2007-06-25
135巻
1号
開始ページ 37
終了ページ 50
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313408
JaLCDOI 10.18926/11349
タイトル(別表記) A Study of developing sense and thinking in the Social Studies Class: On the Basic of Contrasting Some Theories about Value Judgment Teaching
フルテキストURL 001_001_009.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究では、社会科で育成すべき見方・考え方のうち社会事象に対する価値判断に焦点をあて、価値的判断力を育成する授業構成にどのような方法があるかを社会科教育学研究の成果に基づいて考察した。まず、現在わが国の社会科教育学研究の成果として提案されている判断力育成教育原理を検討した。それらは、社会的決定を基盤とするものと、個人的決定を基盤とするものに区分され、分析の結果、前者は社会化を目指し、後者は個性化を目指していることが明らかとなった。さらに、価値的知識の解釈過程を子どもの思考に組み込んだ授業構成を提案し、価値判断力の育成を目指す社会科授業構成の前提を示した。
キーワード 判断力育成 (Developing Judgment) 価値認識 (Value Cognition) 価値的知識 (Value Knowledge) 法的判断 (Law Judgment)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2001
1巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 9
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313872
JaLCDOI 10.18926/11351
タイトル(別表記) An Improvement of the Social Studies Curriculum of the Third and Fourth Grades of Elementary Schools
フルテキストURL 004_001_010.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究は、現行の小学校学習指導要領社会科の内容編成を分析し、その問題点を明らかにするとともに、学習指導要領にとらわれることなく、市民的資質育成を目指して子供の科学的社会認識を形成する社会科を実践するためには、どのように教育内容を編成すればよいかを明らかにしようとするものである。そのために、本研究では特に中学年カリキュラムに注目する。そして、中学年では教育内容としていかなる科学的な概念や、法則・理論を選抜し配列すべきかという原理とその方法を、アメリカで発行されている小学校社会科教科書の分析を手がかりに明らかにしていく。分析の結果、中学年においては子供たちの生活する共同体に関わる科学的な概念を抽出してカリキュラムを編成する方法が考えられること、ただし、それは単純な環境拡大原理によるものではないことが明らかになった。
キーワード 小学校社会科 (Elementary School Social Studies) アメリカ社会科 (Social Studies in the United States) 市民的資質育成 (Building Citizenship) カリキュラム
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2004
4巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 10
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313537
JaLCDOI 10.18926/11379
タイトル(別表記) The Issues of "New Assessment Strategies" of the Social Studies
フルテキストURL 005_001_011.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究は、平成13年4月の指導要録改善に関する通知によって、学校現場における評価のあり方がどのように変わったかを明らかにしたうえで、その基礎となっている評価に対する考え方を検討し、実際に評価を行っていくうえでいかなる問題が生じるか、今後よりよい評価を行うためにはどうすればよいかを明らかにしようとするものである。評価規準等の事例の分析から「新しい評価」の最大の問題は、評価規準・基準作成の方法が十分に確立されないまま、絶対評価を全ての教科そして観点において一律に実施したことが明らかとなった。
キーワード 社会科 (The Social Studies) 評価 (Assessment) 絶対評価 (Absolute Evaluation) 観点別評価
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2005
5巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 11
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002314057
JaLCDOI 10.18926/11393
タイトル(別表記) A Study of Logic of Building Students'Attitude in Civics in Japan:On the Basis of "Politics and Economics" in A High School
フルテキストURL 003_001_008.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究は、高等学校公民科「政治・経済」を取り上げその内容編成を分析・検討することを通して、我が国の公民的教科目の内容編成原理を抽出し、その問題点を解明しようとするものである。分析の結果、わが国の公民的教科目においては、現在の国家体制を支持する日本国民としての態度形成が目指されており、それは、開かれた社会認識形成に基づく市民育成を目指したものではないということが明らかになった。戦前の公民科等と比べると強力ではないが、やはり緩やかに国民としての態度形成が目指されていると言える。
キーワード 公民的教科目 (Civic Education) 公民科 (Civics) 政治・経済 (Politics and Economics) 態度形成 (Building Attitude)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2003
3巻
1号
開始ページ 1
終了ページ 8
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002313952
JaLCDOI 10.18926/CTED/48195
タイトル(別表記) Developing the Tentative Lesson Plan of the Social Studies Class of the Junior High School Aiming to Change Students’ Perspectives on the Political Power.
フルテキストURL cted_002_071_081.pdf.pdf
著者 田淵 啓久| 桑原 敏典|
抄録 本研究は、中学校社会科政治学習において権力に対するより間違いのない見方考え方の習得を妨げているのは、生徒のどのような認識であるかを明らかにしたうえで、それを修正するための授業を提案しようとするものである。権力概念の転換をめざすために本研究では二つの視点を重視した。第一は、政治学習における見方考え方の習得の際に妨げとなっていると思われる生徒が持っている常識的な見方考え方を、実証的に明らかにしていくことである。第二は、生徒の発達段階に留意し、政治的な見方考え方の系統性を仮説的に示すことである。以上の二点に焦点を当てたうえで、権力概念の転換をめざした中学校政治学習の単元を提案する。
キーワード 社会科教育 政治学習 見方考え方 科学的社会認識 権力
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2012-03-19
2巻
開始ページ 71
終了ページ 81
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2012 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
NAID 120003987708
JaLCDOI 10.18926/CTED/48196
タイトル(別表記) Developing the Tentative Lesson Plan of the Elementary School Environmental Study Class Aiming to understand What a Sustainable Society is : Focused on Fairness between Generations.
フルテキストURL cted_002_082_091.pdf.pdf
著者 守屋 顕| 桑原 敏典|
抄録 本研究は、小学校環境学習において持続可能な社会についての認識形成を図る授業構成の原理と、それをふまえた具体的な授業プランを提案しようとするものである。持続可能な社会を論じる視点はいくつか考えられるが、本研究においては、世代間の公平性に着目し、それを実現し得る社会とはどのようなものか、そのために何が必要かを児童自身に考えさせる授業を提案していく。授業の題材は、倉敷美観地区の伝統的な町並み保存活動である。その活動を支えているものは何か、活動は何を目指しているかを捉えさせることで先の目標を達成していきたい。
キーワード 社会科教育 ESD 環境学習 公平性
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2012-03-19
2巻
開始ページ 82
終了ページ 91
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2012 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
NAID 120003987707
JaLCDOI 10.18926/CTED/48197
タイトル(別表記) Study on the Teaching Strategies of the Social Studies Class of the Elementary School Aiming to develop Students’ Decision Making Ability -Based on Sympathetic Comprehension and Examination of the Value by Role-Playing-
フルテキストURL cted_002_092_101.pdf.pdf
著者 杉田 直樹| 桑原 敏典|
抄録 本研究は、小学校社会科授業において、市民的資質育成には不可欠である意思決定力を育成するための授業方略を明らかにし、その具体的なあり方を授業計画の立案を通して示そうとするものである。現在、各学校段階で意思決定過程を取り入れた様々な授業実践が見られるようになっている。しかし、児童の価値認識にまで効果的に関わっている実践は見られない。その理由の第一は、授業で扱う社会問題の取り上げ方が表面的なものにとどまり、その背後にある価値対立にまで踏み込めていないことである。第二に、児童自身の価値観が十分に確立しておらず、教材に含まれる価値対立を自己のそれと比較検討していくことが困難であるということを挙げることが出来る。以上の二点の課題を克服するため、ロールプレイングによる共感的理解の過程と、自己の価値観の吟味の過程を組み込んだ小学校社会科における意思決定学習を提案していく。
キーワード 社会科教育 意思決定 価値認識 共感的理解 ロールプレイング
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2012-03-19
2巻
開始ページ 92
終了ページ 101
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2012 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
NAID 120003987706
JaLCDOI 10.18926/bgeou/48797
タイトル(別表記) Study on developing the teaching plan for ESD based on a coordination of a local government, NPO, and university: through the practicing the ESD program whose theme is the nature of the Setouchi-Sea.
フルテキストURL bgeou_150_093_101.pdf
著者 桑原 敏典| 杉田 直樹| 小山 大輔|
抄録 本研究は,行政・NPO・大学の三者が連携をしてESDを展開するための方法を,具体的な学習プログラムの開発を通して明らかにしていこうとするものである。新教育課程が実施されるようになって,ESDは学校の教育活動の柱の一つとして注目されるようになってきている。しかし,一部の先進的な学校を除いては,教師の間でESDが十分に理解されているとは言い難い現状が見られる。ESDについては行政やNPOの活動の影響が大きく,それらの機関には実施のためのノウハウが蓄積されている。学校においてESDを効果的に展開するためには,それらの機関が持っている研究の成果を活用して行くことが重要であるが,そのためにこれらの機関をつなぐコーディネーターの役割を果たすのが大学ではないか。本研究では,学校と行政機関やNPOの連携に基づくESD実施の前提として,大学が行政やNPOと連携していかにESDを実施していくかを,平成23年度に実施した取り組みを通して明らかにしていきたい。
キーワード ESD NPO 学習プログラム
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2012-07-27
150巻
開始ページ 93
終了ページ 101
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 40019424470
JaLCDOI 10.18926/bgeou/49018
タイトル(別表記) Study on the strategy of developing children's perspectives on society: On the basis of making lesson plans of the social studies in junior high school and the civics in high school.
フルテキストURL bgeou_151_059_068.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究は,社会科の教育内容の中核である見方考え方を育成するための方法について,中 学校社会科公民的分野の内容(1)-イ「現代社会をとらえる見方や考え方」及び高等学校公 民科「現代社会」を事例として具体的に示そうとするものである。平成20年改訂の中学校学 習指導要領において,社会科には一つの大きな変化が見られた。それまで,社会科は個別の 事象や出来事によって内容が構成され,それらの理解を通して公民としての自覚や態度を含 む資質の育成が図られてきていたが,この度の改訂においてはそれらの事象や出来事をとら えるための見方や考え方が重視され,それが「対立と合意,効率と公正」として具体的に提 示されたのである。従来,見方考え方の重要性が指摘されながらも普及しなかった理由の一 つとして,それが何を意味しており,具体的にどのような概念であるかということが明確で なかったことが挙げられよう。その意味では,今回,4つの概念が示されたことの意義は大 きい。しかし,それによって従来このような発想での社会科の授業づくりに慣れていない学 校現場を一層混乱させ,見方考え方による授業づくりの普及を妨げてしまうことも予想され る。本研究では,見方考え方を育てる授業づくりの方法を具体的な単元開発を通して明らか にしていくとともに,今後克服すべき課題を提示していきたい。
キーワード 社会科 中学校社会科公民的分野 見方考え方
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2012-11-27
151巻
開始ページ 59
終了ページ 68
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120005053293
JaLCDOI 10.18926/CTED/49511
タイトル(別表記) Improving the Teaching Strategy of the Social Studies Class of an Elementary School through Innovating of Setting Up and Examining the Hypothesis:On the Basis of the logic of the Pragmatistic Philosophy of C.S. Peirce
フルテキストURL cted_003_107_116.pdf
著者 杉田 直樹| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,仮説の提示と吟味の方法の工夫により,授業の中で子どもたちが主体的に仮説の確からしさを高めていく授業構成を提案することを目的としている。現在,小学校段階においても森分孝治の提唱する探求学習が多く取り入れられ,科学的社会認識形成が目指されている。しかし,探求学習には,小学校で実施するには困難な部分がある。その第一は,仮説を提示させるための教師の具体的な手立てが示されていない点である。ただ子どもに発問をするだけでは,既有知識の少ない小学生では答えることが難しい。第二に,仮説の誤り排除が困難であるという点である。反証事例としての事実を認識し探し出すことは,小学生には難しい。以上の二点の課題を克服するため,C.S. パースのプラグマティズムにおける探究の理論をもとに,仮説の提示を促し,探求学習の検証過程に代わる新たな認識形成の方法を組み込んだ小学校社会科の授業構成を提案する。
キーワード 社会科教育 小学校 仮説 C.S. パース プラグマティズム
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2013-03-08
3巻
開始ページ 107
終了ページ 116
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2013 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
NAID 120005232454
JaLCDOI 10.18926/bgeou/55480
タイトル(別表記) Improving the Methods of Making Lesson Plan of the Environmental Studies Focusing on Developing the View Point and Perspective and Developing Teaching Strategy for the Environmental Studies Depending on the Construction of the Subject Contents
フルテキストURL bgeou_166_073_082.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録  本研究は,生活科の授業改善とその指導力育成について,次の二点から論じていこうとするものである。第一は,近年の学校教育改革,特に平成29 年の小中学校の学習指導要領改訂を受けて,小学校の生活科の目標,内容,方法がどのように変化したか,それによって生活科の授業づくりがどうなっていくかを,提示された学習指導要領解説を読み解きながら明らかにしていくことである。そして,第二には,岡山大学大学院教育学研究科が近年取り組んできた教科内容構成研究の成果をふまえて,生活科を指導する教員の力量をどのように育成していけばよいかについて,大学の教員養成カリキュラムにおいてどのような授業を設定するかという点から論じていく。近年の教育改革は,学校の教育課程の改革が注目されるだけではなく,指導する教員の養成をどのように改善していくかということが同時に進められるのが特徴である。授業改善とそれを指導する教員の力量形成を関連付けながら論じていくことと,その二つを教科内容構成研究という,近年,岡山大学が先進的に取り組んできた教員養成カリキュラム改革の成果をふまえてつなげていくことが,本研究の特質である。両者を連続的に検討することで,近年求められている教員のキャリア形成における養成と研修の一体化の具体的な進め方にかかわる方針を提案することができるであろう。
キーワード 生活科 学習指導要領 教科内容構成 授業づくり 教員養成
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2017-11-28
166巻
開始ページ 73
終了ページ 82
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006368129
JaLCDOI 10.18926/bgeou/55705
タイトル(別表記) Study on the Teaching Strategy of an Elementary School and Improving the Program for Training Students to be Teachers of University (1) : In the Case of Japanese Language, Arithmetic and Science
フルテキストURL bgeou_167_091_099.pdf
著者 土屋 聡| 岡崎 正和| 宇野 康司| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,教科内容構成の考え方に基づいて小学校の授業づくりのあり方を検討するとともに,それをふまえることで大学の教員養成プログラムの授業が具体的にどのように改善されるかを明らかにしようとしたものである。教科内容構成とは,教員養成において従来から課題とされてきた教科の内容に関わる知識・技能と教科の指導法に関わる知識・技能の分離という問題を克服するために提案されたものである。教科内容構成は,教科の内容と指導法に関わる知識・技能を統合し,それらを応用して,教師が自ら「どのような内容をどのように教えるべきか」を考え,授業づくりに取り組むことができるようになるための考え方を示すものであり,本研究では教員養成プログラムにおける具体的な授業プランを提示してそれを明らかにしていく。本稿では,特に,小学校の国語科,算数科,理科を事例として論じていくことにしたい。
キーワード 教科内容構成 小学校 教員養成 教科教育
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2018-02-23
167巻
開始ページ 91
終了ページ 99
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006401586
JaLCDOI 10.18926/bgeou/55706
タイトル(別表記) Study on the Teaching Strategy of an Elementary School and Improving the Program for Training Students to be Teachers of University (2) :In the Case of Social Studies, Music, Physical Education and Information Ethics Education
フルテキストURL bgeou_167_101_109.pdf
著者 飯田 洋介| 早川 倫子| 原 祐一| 高岡 敦史| 酒向 治子| 笠井 俊信| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,教科内容構成の考え方に基づいて小学校の授業づくりのあり方を検討するとともに,それをふまえることで大学の教員養成プログラムの授業が具体的にどのように改善されるかを明らかにしようとしたものである。教科内容構成とは,教員養成において従来から課題とされてきた教科の内容に関わる知識・技能と教科の指導法に関わる知識・技能の分離という問題を克服するために提案されたものである。教科内容構成は,教科の内容と指導法に関わる知識・技能を統合し,それらを応用して,教師が自ら「どのような内容をどのように教えるべきか」を考え,授業づくりに取り組むことができるようになるための考え方を示すものであり,本研究では教員養成プログラムにおける具体的な授業プランを提示してそれを明らかにしていく。本稿では,特に,小学校の社会科,音楽科,体育科,情報モラル教育を事例として論じていくことにしたい。
キーワード 教科内容構成 小学校 教員養成 教科教育
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2018-02-23
167巻
開始ページ 101
終了ページ 109
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006401587
JaLCDOI 10.18926/bgeou/55707
タイトル(別表記) Study on the Teaching Strategy of an Junior High School and Improving the Program for Training Students to be teachers of University (1) : In the Case of Japanese Language, Arithmetic, Science and Social Studies
フルテキストURL bgeou_167_111_119.pdf
著者 土屋 聡| 岡崎 正和| 宇野 康司| 飯田 洋介| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,教科内容構成の考え方に基づいて中学校の授業づくりのあり方を検討するとともに,それをふまえることで大学の教員養成プログラムの授業が具体的にどのように改善されるかを明らかにしようとしたものである。教科内容構成とは,教員養成において従来から課題とされてきた教科の内容に関わる知識・技能と教科の指導法に関わる知識・技能の分離という問題を克服するために提案されたものである。教科内容構成は,教科の内容と指導法に関わる知識・技能を統合し,それらを応用して,教師が自ら「どのような内容をどのように教えるべきか」を考え,授業づくりに取り組むことができるようになるための考え方を示すものであり,本研究では教員養成プログラムにおける具体的な授業プランを提示してそれを明らかにしていく。本稿では,特に,中学校の国語科,数学科,理科,社会科を事例として論じていくことにしたい。
キーワード 教科内容構成 中学校 教員養成 教科教育
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2018-02-23
167巻
開始ページ 111
終了ページ 119
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006401588
JaLCDOI 10.18926/bgeou/55708
タイトル(別表記) Study on the Teaching Strategy of an Junior High School and Improving the Program for Training Students to be Teachers of University (2) : In the Case of Music, Health and Physical Education, Art, Technology and Home Economics (Field of Technology)
フルテキストURL bgeou_167_121_129.pdf
著者 小川 容子| 原 祐一| 高岡 敦史| 酒向 治子| 山本 和史| 入江 隆| 桑原 敏典|
抄録  本研究は,教科内容構成の考え方に基づいて中学校の授業づくりのあり方を検討するとともに,それをふまえることで大学の教員養成プログラムの授業が具体的にどのように改善されるかを明らかにしようとしたものである。教科内容構成とは,教員養成において従来から課題とされてきた教科の内容に関わる知識・技能と教科の指導法に関わる知識・技能の分離という問題を克服するために提案されたものである。教科内容構成は,教科の内容と指導法に関わる知識・技能を統合し,それらを応用して,教師が自ら「どのような内容をどのように教えるべきか」を考え,授業づくりに取り組むことができるようになるための考え方を示すものであり,本研究では教員養成プログラムにおける具体的な授業プランを提示してそれを明らかにしていく。本稿では,特に,中学校の音楽科,保健体育科,美術科,技術・家庭科(技術分野)を事例として論じていくことにしたい。
キーワード 教科内容構成 中学校 教員養成 教科教育
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2018-02-23
167巻
開始ページ 121
終了ページ 129
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006401589
JaLCDOI 10.18926/bgeou/56362
タイトル(別表記) Developing the lesson plan of the elementary social studies for making the perspective of the political thinking : On the basis of the tentative lesson plan of the contents of Japanese politics of the 6th grade of an elementary school
フルテキストURL bgeou_169_015_024.pdf
著者 桑原 敏典| 横川 和成|
抄録  本研究は,小学校における政治学習の改善を目指して,政治的な見方・考え方の育成を目指した授業構成の原理を明らかにするとともに,その成果を具体的な単元開発を通して示そうとするものである。平成29 年3月に,小学校及び中学校の学習指導要領が示され,新しい教育課程における社会科の姿が明らかになった。新しい社会科の特質の一つとして注目されることは,見方・考え方の重視であることは間違いない。本研究では,見方・考え方とは何か,それを育成するとはどういうことか,そのための授業構成はどのようなものかを,具体的に小学校第6学年の政治学習の単元開発を通して明らかにしていきたい。  本研究では,まず,社会科教育の目標として見方・考え方の育成に逸早く着目した森分孝治の論に注目した。森分は,見方考え方を理論的な知識として定義し,その拡大・深化・体系化が社会科教育の任務であることを明らかにしている。学習指導要領においては,前回の改訂から見方や考え方の育成が,中学校社会科において特に注目されるようになったことをふまえ,その論理が森分の主張にそったものであることを論じた。さらに,今回の学習指導要領改訂にあたっては,見方・考え方が全ての教科の目標として掲げられるようになり,これまで以上に重視されるようになったことを述べるとともに,その原理は,森分の論をふまえた従来の主張を踏襲しつつも,違った側面を持ち複雑な性格をもつものとなっていることを明らかにした。最後に,以上の考察をふまえて,第6学年の政治学習単元「人間が生きるための権利について考えよう」を開発し,その指導案を提示した。
キーワード 小学校社会科 政治学習 見方・考え方 学習指導要領
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2018-11-28
169巻
開始ページ 15
終了ページ 24
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006543384
JaLCDOI 10.18926/bgeou/54696
タイトル(別表記) Developing the teaching program in which the students learn through planning the community for a voter education: Based on the practicing the participatory learning adopting the workshop strategy
フルテキストURL bgeou_163_049_058.pdf
著者 桑原 敏典|
抄録 本研究は,政治や選挙に対する若者の関心を高め,積極的に社会に関わろうとする自覚や態度を育てることを目的とした主権者教育のあり方を,まちづくりをテーマとするワークショップの開発・実践を通して提案しようとするものである。具体的には,地方都市への大型商業施設進出の問題を取り上げ,その問題の解決策を考えることを通して,地域住民の意思や地域社会の将来について考え,自分なりの考えを形成する主権者教育プログラムを開発した。プログラムにおいては,参加者の主体性を尊重しながらも積極的な参加を促すために,ロールプレイングを手法として取り入れた。本研究を通して,投票への関心や意欲の喚起に焦点化された主権者教育に注目が集まる中で,社会や政治に対する関心を高めるという長期的な視野に立った教育プログラムを提案することができた。
キーワード 主権者教育 まちづくり ワークショップ 参加型学習 教育プログラム
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2016-11-28
163巻
開始ページ 49
終了ページ 58
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120005893539