JaLCDOI 10.18926/bgeou/10952
FullText URL 131_0001_0012.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究では、中学校社会科における新しい評価のあり方について、評価規準・基準、評価問題作成を中心に検討し、その問題点を明らかにした。具体的には地理的分野と歴史的分野について、国立教育政策研究所が示した評価規準・基準や市販されている文献に掲載されている評価問題などを取り上げて、それらを批判的に検討することを通して、観点別評価や絶対評価が中心となった新しい評価を実際に行っていくにあたってどのような点に留意すべきかを提示した。その留意点とは、新しい評価においては、いわゆる活動主義的・形式主義的偏向が強まっている傾向があるため、数量的な観点だけではなく質的な視点にも留意して評価規準・基準を作成すべきであることや、評価を十分に行おうとするあまり、評価規準が複雑になり過ぎて実際的でなくなる傾向があるので、観点を厳選し信頼度や妥当性を高めるべきであるころなどである。
Keywords 中学校社会科 新しい評価 地理的分野 歴史的分野
Publication Title 岡山大学教育学部研究集録
Published Date 2006
Volume volume131
Issue issue1
Start Page 1
End Page 12
ISSN 0471-4008
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002311331
JaLCDOI 10.18926/bgeou/11164
Title Alternative The Development of the Social Studies Lesson Plan focusing on Modern Political Issues: A Case of A Tentative Lesson Plan "Takeshima Problem"
FullText URL 135_0037_0050.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Takahashi, Shun| Fujiwara, Masashi| Yamanaka, Seishi|
Abstract 本研究は、現代社会に対する認識を深めることを目指した社会科歴史の単元開発を目指したものである。そのために、本研究においては、現代、政治の場において問題となっている政策課題を取り上げ、その起源を追及させることを通して現代政治をよりよく理解させるとともに、生徒に問題解決への自分なりの見通しを持たせるように授業を構成している。取り上げた政策課題は領土問題であり、具体的には日韓の間で議論となっている「竹島問題」を扱った。開発した単元は、特定の主義・主張を教え込むのではなく、公立な立場から政策問題について思考・判断させ、自主的な思想形成を促すものと評価され得るものである。
Keywords 歴史教育 政治教育 社会科 科学的社会認識形成
Publication Title 岡山大学教育学部研究集録
Published Date 2007-06-25
Volume volume135
Issue issue1
Start Page 37
End Page 50
ISSN 0471-4008
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002313408
JaLCDOI 10.18926/11349
Title Alternative A Study of developing sense and thinking in the Social Studies Class: On the Basic of Contrasting Some Theories about Value Judgment Teaching
FullText URL 001_001_009.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究では、社会科で育成すべき見方・考え方のうち社会事象に対する価値判断に焦点をあて、価値的判断力を育成する授業構成にどのような方法があるかを社会科教育学研究の成果に基づいて考察した。まず、現在わが国の社会科教育学研究の成果として提案されている判断力育成教育原理を検討した。それらは、社会的決定を基盤とするものと、個人的決定を基盤とするものに区分され、分析の結果、前者は社会化を目指し、後者は個性化を目指していることが明らかとなった。さらに、価値的知識の解釈過程を子どもの思考に組み込んだ授業構成を提案し、価値判断力の育成を目指す社会科授業構成の前提を示した。
Keywords 判断力育成 (Developing Judgment) 価値認識 (Value Cognition) 価値的知識 (Value Knowledge) 法的判断 (Law Judgment)
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2001
Volume volume1
Issue issue1
Start Page 1
End Page 9
ISSN 1346-3705
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002313872
JaLCDOI 10.18926/11351
Title Alternative An Improvement of the Social Studies Curriculum of the Third and Fourth Grades of Elementary Schools
FullText URL 004_001_010.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、現行の小学校学習指導要領社会科の内容編成を分析し、その問題点を明らかにするとともに、学習指導要領にとらわれることなく、市民的資質育成を目指して子供の科学的社会認識を形成する社会科を実践するためには、どのように教育内容を編成すればよいかを明らかにしようとするものである。そのために、本研究では特に中学年カリキュラムに注目する。そして、中学年では教育内容としていかなる科学的な概念や、法則・理論を選抜し配列すべきかという原理とその方法を、アメリカで発行されている小学校社会科教科書の分析を手がかりに明らかにしていく。分析の結果、中学年においては子供たちの生活する共同体に関わる科学的な概念を抽出してカリキュラムを編成する方法が考えられること、ただし、それは単純な環境拡大原理によるものではないことが明らかになった。
Keywords 小学校社会科 (Elementary School Social Studies) アメリカ社会科 (Social Studies in the United States) 市民的資質育成 (Building Citizenship) カリキュラム
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2004
Volume volume4
Issue issue1
Start Page 1
End Page 10
ISSN 1346-3705
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002313537
JaLCDOI 10.18926/11379
Title Alternative The Issues of "New Assessment Strategies" of the Social Studies
FullText URL 005_001_011.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、平成13年4月の指導要録改善に関する通知によって、学校現場における評価のあり方がどのように変わったかを明らかにしたうえで、その基礎となっている評価に対する考え方を検討し、実際に評価を行っていくうえでいかなる問題が生じるか、今後よりよい評価を行うためにはどうすればよいかを明らかにしようとするものである。評価規準等の事例の分析から「新しい評価」の最大の問題は、評価規準・基準作成の方法が十分に確立されないまま、絶対評価を全ての教科そして観点において一律に実施したことが明らかとなった。
Keywords 社会科 (The Social Studies) 評価 (Assessment) 絶対評価 (Absolute Evaluation) 観点別評価
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2005
Volume volume5
Issue issue1
Start Page 1
End Page 11
ISSN 1346-3705
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002314057
JaLCDOI 10.18926/11393
Title Alternative A Study of Logic of Building Students'Attitude in Civics in Japan:On the Basis of "Politics and Economics" in A High School
FullText URL 003_001_008.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、高等学校公民科「政治・経済」を取り上げその内容編成を分析・検討することを通して、我が国の公民的教科目の内容編成原理を抽出し、その問題点を解明しようとするものである。分析の結果、わが国の公民的教科目においては、現在の国家体制を支持する日本国民としての態度形成が目指されており、それは、開かれた社会認識形成に基づく市民育成を目指したものではないということが明らかになった。戦前の公民科等と比べると強力ではないが、やはり緩やかに国民としての態度形成が目指されていると言える。
Keywords 公民的教科目 (Civic Education) 公民科 (Civics) 政治・経済 (Politics and Economics) 態度形成 (Building Attitude)
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2003
Volume volume3
Issue issue1
Start Page 1
End Page 8
ISSN 1346-3705
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002313952
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12271
Title Alternative The Development of the Social Studies Lesson Plan Focusing on Understanding Public Welfare: A Case of a Tentative Lesson Plan "What is Public Welfare?"
FullText URL 136_053_062.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Sato, Ikumi|
Abstract 本研究は、生徒に公共性を個人の判断や意思決定を上から制限するものと捉えさせるのではなく、国民自身が作り出し下から権力に対して突きつける社会の原則として捉えなおさせる社会科公民の授業開発を目指したものである。公共性を問い直すにあたっては、日本国憲法に規定されている公共の福祉を取り上げ、公共の福祉の解釈の検討をさせ、それを基本的人権を行使するうえでの心得ではなく、基本的人権を制限するための普遍的原則と捉えなおさせる展開を構想した。公共性を考えるための具体的な社会的事情としては、ハンセン病問題を取り上げた。ハンセン病問題は、日本社会に長く根付いていた差別意識の問題と考えられているが、戦後に関していえば、その差別を維持・助長し続けたのは、公共の福祉を理由に隔離政策を推進したらしい予防法の存在である。開発した小単元は、らい予防法は廃止された理由を考えさせることによって、生徒に公共の福祉について再考させるものとなっている。
Keywords 社会科教育 公民教育 公共性 公共の福祉
Publication Title 岡山大学教育学部研究集録
Published Date 2007-10-25
Volume volume136
Issue issue1
Start Page 53
End Page 62
ISSN 0471-4008
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002304873
JaLCDOI 10.18926/14347
Title Alternative A Typing the Theories of Teaching of History as the Social Studies in Secondary School
FullText URL 006_001_010.pdf
Author Sato, Ikumi| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、現代歴史授業の改善を目指して、現在主張されている多様な社会科歴史授業構成論を類型化してその特徴を明らかにしようとするものである。一般的伝統的な歴史授業については歴史的事象に関する知識の暗記にとどまり社会認識の形成に至っていないことや、価値注入教育に陥っていること等が問題点として指摘されている。それらを克服するものとして社会科歴史が唱えられている。本研究では社会科歴史授業構成論として、社会科学科歴史論、理論批判学習としての歴史教育論、解釈批判学習としての歴史教育論、社会的判断力育成を目指した歴史教育論、社会形成力育成を目指した歴史教育論を取り上げて、その目標、方法、内容について分析・検討を行った。
Keywords 歴史教育(history teaching) 社会科歴史 (teaching history as the social studies) 解釈 (historical interpretation) 判断力 (sense of judgment) 意思決定(decision making)
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2006-03-25
Volume volume6
Issue issue1
Start Page 1
End Page 10
ISSN 1346-3705
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002308610
JaLCDOI 10.18926/bgeou/15018
Title Alternative Developing the Program for the Social Studies Teacher Training focused on How to Use Teaching Materials.
FullText URL 140_033_041.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は,社会科教師の授業力を向上させるための研修の原理の解明と,実際の具体的なプログラムの開発を,授業力のうち資料の有効な活用のために必要な力に重点をおいて行おうとしたものである。社会科の授業構成において,児童生徒に授業の中で実際に配布し彼らの思考や考えを触発する資料の役割は極めて大きいが,実際には教師自身の誤解や力量不足のために本来の役割を果たすことができていない場合も多い。しかし,一方で,そのような力の育成は,経験を積んで得られるものであって研修を通して獲得するものではないという考えもあり,なかなか計画的には育成できないでいる。本研究では,そのような固定観念を取り払って,実際に研修等で利用できる形のプログラムを開発した。
Keywords 社会科授業力 資料活用 教員研修
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2009-02-25
Volume volume140
Start Page 33
End Page 41
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307338
JaLCDOI 10.18926/15100
Title Alternative STUDY ON THE PRINCIPLE AND THE ORGANIZATION OF CONTENTS OF THE HOLOCAUST LEARNING
FullText URL 009_031_040.pdf
Author Inoue, Masayoshi| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、アメリカ合衆国で開発された教材『THE HOLOCAUST』の指導書である『THE HOLOCAUST A TEACHER'S GUIDE』の内容編成及び授業構成を分析し、ホロコースト学習の意義と方法を明らかにしようとするものである。現在、わが国においては社会科地理、歴史、公民の各分野において民族問題の学習が行われているが、問題の追究の仕方や解決策の検討のさせ方などに問題を抱えている。そのため、民族間題を取り上げた授業において、生徒の認識形成や意思決定は必ずしも科学的合理的なものとなっているとは言えない。 よって、本研究では『THE HOLOCAUST』を分析して内容編成や授業構成の原理を解明した上で、我が国の社会科における民族問題学習の改善に対する示唆を得たいと考えている。
Keywords 社会科 (Social studies) ホロコースト学習 (The Holocaust Learning) 民族問題 (The Issues of ethnic) 社会認識 (Social recognition)
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2009-03-10
Volume volume9
Issue issue1
Start Page 31
End Page 40
ISSN 1346-3705
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307522
JaLCDOI 10.18926/15102
Title Alternative DEVELOPING THE SOCIAL STUDIES LESSON PLAN OF A JUNIOR HIGH SCHOOL TO MAKE STUDENTS UNDERSTAND THE GLOBALIZATION
FullText URL 009_041_050.pdf
Author Matsumoto, Shinpei| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は,生徒にグローバル化が進んだ現代社会を捉えさせるための中学校社会科の授業構成の原理と方法を提案しようとするものである。そのために,本研究においては,教材として外国人労働者問題を取り上げ,外国人の労働者が近年なぜ増加しているのかを探究させることを通して,グローバル化の実 態とその原因を把握させる。教材開発においては,社会学者のサスキア・サッセン氏の論を手がかりに到達目標である概念的説明的知識を抽出し,グローバル化が進んだ世界に対する科学的認識を形成することを目指した。
Keywords グローバル化 (globalization) 外国人労働者 (foreign workers) 科学的社会認識 (social recognition) 社会科教育 (social studies education)
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2009-03-10
Volume volume9
Issue issue1
Start Page 41
End Page 50
ISSN 1346-3705
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002307853
JaLCDOI 10.18926/bgeou/16075
Title Alternative Improvement a Teaching Plan for the Social Studies of a Elementary School focused on developing a Comparing and Classifying Thinking : Developing a Tentative Teaching Plan for Community Studies.
FullText URL 142_029_038.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Matsumoto, Shinpei| Koyama, Chikara|
Abstract 本研究は,比較・分類思考を取り入れることにより,地域社会の特色を捉えさせることを目指した小学校社会科地域学習の単元開発研究である。中学年の社会科は,一般に地域学習と呼ばれており,地域産業や地域の消費生活についての学習が行われる。学習過程においては,児童自身が調べ学習を行い,調べた事実から人々の努力や工夫を取り出し,人々と自分の生活との関連を見出すことが中心となる。このような学習においては,習得される知識が表面的なものにとどまり,地域への愛着という態度目標によって認識が閉ざされると言われている。このような問題点の克服を目指し,本研究では,商店,スーパー,地域の市場の三者の特色を比較・分類させ,それぞれの機能や働きと販売・消費に関する社会のしくみについて理解することで地域社会とは何かを把握させる単元を開発した。
Keywords 比較・分類思考 小学校社会科 地域学習
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2009-10-21
Volume volume142
Start Page 29
End Page 38
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002306801
JaLCDOI 10.18926/bgeou/16090
Title Alternative Developing a Teaching Plan for the Social Studies of a Junior High School Focused on Inquiring What is a Good Society : Based on the Learning Principles of the New Course of Studies.
FullText URL 141_059_068.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Sato, Ikumi| Ogasawara, Yuki|
Abstract 本研究は,平成20年3月に改訂された中学校学習指導要領のもとでの中学校社会科の単元開発のあり方を,公民的分野の内容(4)-イ「よりよい社会を目指して」を取り上げて具体的に示そうとするものである。今回の学習指導要領改訂では,中学校社会科には目標レベルの変化はほとんど見られず,一見,改訂は小幅なものにとどまったかに思われる。しかしながら,内容を検討すると,地理,歴史,公民の三分野ともに学習原理に関わる大きな転換がなされていることが分かり,それを見逃すと改訂の本質は見えない。本研究では,新学 習指導要領の学習原理として特に注目されている探究活動の充実に焦点をしぼり,学習原理の転換がいかになされたかということに加えて,具体的にいかなる授業づくりが求められるかを事例に基づいて明らかにした。
Keywords 新学習指導要領 社会科 探究学習
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2009-06-25
Volume volume141
Start Page 59
End Page 68
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120002306373
JaLCDOI 10.18926/20000
Title Alternative Developing a tentative teaching plan for Civics focused on a sustainable society to teach about "Development" and "Poverty"
FullText URL 010_031_040.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、高等学校公民科において、「開発」と「貧困」の問題を取り上げ、持続可能な社会の形成を目指し、それを支える市民の育成を目標とする単元を開発しようとするものである。「開発」と「貧困」の問題は、従来から公民科においても取り上げられている。しかしながら、その学習は問題の表面的な理解にとどまり、他国の立場も理解し自らもできることを見つけて取り組もうというスローガンの提示で終わることが多いように思われる。本研究においては、持続可能な社会という観点から「開発」と「貧困」の問題を捉えなおし、それを支える社会の仕組みやシステムをも認識させる単元の開発を目指した。
Keywords 公民科 (Civics) 単元開発 (Developing a tentative teaching plan) 持続可能な社会 (a sustainable society) 開発 (Development) 貧困 (Poverty)
Publication Title 岡山大学教育実践総合センター紀要
Published Date 2010-03-10
Volume volume10
Issue issue1
Start Page 31
End Page 40
ISSN 1346-3705
language Japanese
Copyright Holders 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター
File Version publisher
NAID 120002310806
JaLCDOI 10.18926/CTED/48195
Title Alternative Developing the Tentative Lesson Plan of the Social Studies Class of the Junior High School Aiming to Change Students’ Perspectives on the Political Power.
FullText URL cted_002_071_081.pdf.pdf
Author Tabuchi, Hirohisa| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、中学校社会科政治学習において権力に対するより間違いのない見方考え方の習得を妨げているのは、生徒のどのような認識であるかを明らかにしたうえで、それを修正するための授業を提案しようとするものである。権力概念の転換をめざすために本研究では二つの視点を重視した。第一は、政治学習における見方考え方の習得の際に妨げとなっていると思われる生徒が持っている常識的な見方考え方を、実証的に明らかにしていくことである。第二は、生徒の発達段階に留意し、政治的な見方考え方の系統性を仮説的に示すことである。以上の二点に焦点を当てたうえで、権力概念の転換をめざした中学校政治学習の単元を提案する。
Keywords 社会科教育 政治学習 見方考え方 科学的社会認識 権力
Publication Title 岡山大学教師教育開発センター紀要
Published Date 2012-03-19
Volume volume2
Start Page 71
End Page 81
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2012 岡山大学教師教育開発センター
File Version publisher
NAID 120003987708
JaLCDOI 10.18926/CTED/48196
Title Alternative Developing the Tentative Lesson Plan of the Elementary School Environmental Study Class Aiming to understand What a Sustainable Society is : Focused on Fairness between Generations.
FullText URL cted_002_082_091.pdf.pdf
Author Moriya, Akira| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、小学校環境学習において持続可能な社会についての認識形成を図る授業構成の原理と、それをふまえた具体的な授業プランを提案しようとするものである。持続可能な社会を論じる視点はいくつか考えられるが、本研究においては、世代間の公平性に着目し、それを実現し得る社会とはどのようなものか、そのために何が必要かを児童自身に考えさせる授業を提案していく。授業の題材は、倉敷美観地区の伝統的な町並み保存活動である。その活動を支えているものは何か、活動は何を目指しているかを捉えさせることで先の目標を達成していきたい。
Keywords 社会科教育 ESD 環境学習 公平性
Publication Title 岡山大学教師教育開発センター紀要
Published Date 2012-03-19
Volume volume2
Start Page 82
End Page 91
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2012 岡山大学教師教育開発センター
File Version publisher
NAID 120003987707
JaLCDOI 10.18926/CTED/48197
Title Alternative Study on the Teaching Strategies of the Social Studies Class of the Elementary School Aiming to develop Students’ Decision Making Ability -Based on Sympathetic Comprehension and Examination of the Value by Role-Playing-
FullText URL cted_002_092_101.pdf.pdf
Author Sugita, Naoki| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は、小学校社会科授業において、市民的資質育成には不可欠である意思決定力を育成するための授業方略を明らかにし、その具体的なあり方を授業計画の立案を通して示そうとするものである。現在、各学校段階で意思決定過程を取り入れた様々な授業実践が見られるようになっている。しかし、児童の価値認識にまで効果的に関わっている実践は見られない。その理由の第一は、授業で扱う社会問題の取り上げ方が表面的なものにとどまり、その背後にある価値対立にまで踏み込めていないことである。第二に、児童自身の価値観が十分に確立しておらず、教材に含まれる価値対立を自己のそれと比較検討していくことが困難であるということを挙げることが出来る。以上の二点の課題を克服するため、ロールプレイングによる共感的理解の過程と、自己の価値観の吟味の過程を組み込んだ小学校社会科における意思決定学習を提案していく。
Keywords 社会科教育 意思決定 価値認識 共感的理解 ロールプレイング
Publication Title 岡山大学教師教育開発センター紀要
Published Date 2012-03-19
Volume volume2
Start Page 92
End Page 101
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2012 岡山大学教師教育開発センター
File Version publisher
NAID 120003987706
JaLCDOI 10.18926/bgeou/48797
Title Alternative Study on developing the teaching plan for ESD based on a coordination of a local government, NPO, and university: through the practicing the ESD program whose theme is the nature of the Setouchi-Sea.
FullText URL bgeou_150_093_101.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Sugita, Naoki| Koyama, Daisuke|
Abstract 本研究は,行政・NPO・大学の三者が連携をしてESDを展開するための方法を,具体的な学習プログラムの開発を通して明らかにしていこうとするものである。新教育課程が実施されるようになって,ESDは学校の教育活動の柱の一つとして注目されるようになってきている。しかし,一部の先進的な学校を除いては,教師の間でESDが十分に理解されているとは言い難い現状が見られる。ESDについては行政やNPOの活動の影響が大きく,それらの機関には実施のためのノウハウが蓄積されている。学校においてESDを効果的に展開するためには,それらの機関が持っている研究の成果を活用して行くことが重要であるが,そのためにこれらの機関をつなぐコーディネーターの役割を果たすのが大学ではないか。本研究では,学校と行政機関やNPOの連携に基づくESD実施の前提として,大学が行政やNPOと連携していかにESDを実施していくかを,平成23年度に実施した取り組みを通して明らかにしていきたい。
Keywords ESD NPO 学習プログラム
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2012-07-27
Volume volume150
Start Page 93
End Page 101
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 40019424470
JaLCDOI 10.18926/bgeou/49018
Title Alternative Study on the strategy of developing children's perspectives on society: On the basis of making lesson plans of the social studies in junior high school and the civics in high school.
FullText URL bgeou_151_059_068.pdf
Author Kuwabara , Toshinori|
Abstract 本研究は,社会科の教育内容の中核である見方考え方を育成するための方法について,中 学校社会科公民的分野の内容(1)-イ「現代社会をとらえる見方や考え方」及び高等学校公 民科「現代社会」を事例として具体的に示そうとするものである。平成20年改訂の中学校学 習指導要領において,社会科には一つの大きな変化が見られた。それまで,社会科は個別の 事象や出来事によって内容が構成され,それらの理解を通して公民としての自覚や態度を含 む資質の育成が図られてきていたが,この度の改訂においてはそれらの事象や出来事をとら えるための見方や考え方が重視され,それが「対立と合意,効率と公正」として具体的に提 示されたのである。従来,見方考え方の重要性が指摘されながらも普及しなかった理由の一 つとして,それが何を意味しており,具体的にどのような概念であるかということが明確で なかったことが挙げられよう。その意味では,今回,4つの概念が示されたことの意義は大 きい。しかし,それによって従来このような発想での社会科の授業づくりに慣れていない学 校現場を一層混乱させ,見方考え方による授業づくりの普及を妨げてしまうことも予想され る。本研究では,見方考え方を育てる授業づくりの方法を具体的な単元開発を通して明らか にしていくとともに,今後克服すべき課題を提示していきたい。
Keywords 社会科 中学校社会科公民的分野 見方考え方
Publication Title 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
Published Date 2012-11-27
Volume volume151
Start Page 59
End Page 68
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120005053293
JaLCDOI 10.18926/CTED/49511
Title Alternative Improving the Teaching Strategy of the Social Studies Class of an Elementary School through Innovating of Setting Up and Examining the Hypothesis:On the Basis of the logic of the Pragmatistic Philosophy of C.S. Peirce
FullText URL cted_003_107_116.pdf
Author Sugita, Naoki| Kuwabara, Toshinori|
Abstract  本研究は,仮説の提示と吟味の方法の工夫により,授業の中で子どもたちが主体的に仮説の確からしさを高めていく授業構成を提案することを目的としている。現在,小学校段階においても森分孝治の提唱する探求学習が多く取り入れられ,科学的社会認識形成が目指されている。しかし,探求学習には,小学校で実施するには困難な部分がある。その第一は,仮説を提示させるための教師の具体的な手立てが示されていない点である。ただ子どもに発問をするだけでは,既有知識の少ない小学生では答えることが難しい。第二に,仮説の誤り排除が困難であるという点である。反証事例としての事実を認識し探し出すことは,小学生には難しい。以上の二点の課題を克服するため,C.S. パースのプラグマティズムにおける探究の理論をもとに,仮説の提示を促し,探求学習の検証過程に代わる新たな認識形成の方法を組み込んだ小学校社会科の授業構成を提案する。
Keywords 社会科教育 小学校 仮説 C.S. パース プラグマティズム
Publication Title 岡山大学教師教育開発センター紀要
Published Date 2013-03-08
Volume volume3
Start Page 107
End Page 116
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2013 岡山大学教師教育開発センター
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NAID 120005232454