JaLCDOI 10.18926/bgeou/69240
Title Alternative Designing a Lesson Plan Ensuring “Sense of Involvement” in Controversial Issue Learning: Based on the Development of a Learning Unit “Thinking Our Society through Conflict Minerals” in the Subject “Modern and Contemporary History” in the Geography and History
FullText URL bgeou_189_087_100.pdf
Author KUWABARA, Toshinori| KAMITA, Michiko|
Abstract  社会問題についての熟議や意思決定,合意形成には当事者性が必要である。当事者性がなければ,皆が納得する答え,すなわち公共善を構築することはできない。しかし,当事者性を強調することがかえって生徒の「思考停止」を導くという批判もあり,当事者性を保障する以前に、当事者性そのものの概念を再考する必要がある。  そこで,本研究では,「思考停止」に至らない当事者性とはどのようなものか,先行研究をもとに再定義を行う。その定義を踏まえて、学習者に「当事者性」を保障する授業構成のあり方を考察し,地理歴史科「歴史総合」の小単元「紛争鉱物から考えるグローバル社会」の開発を行う。
Keywords 当事者性 論争問題学習 歴史総合 地理歴史科
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2025-08-22
Volume volume189
Start Page 87
End Page 100
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/CTED/68501
Title Alternative An Attempt at International Understanding Education Incorporating Letter Exchange Activities between Japanese and Chinese High School Students: Through Development of a Civics Unit Plan on International Issues
FullText URL cted_015_313.pdf
Author BEKKI, Moeka| ZHOU, Xingxing| KUWABARA, Toshinori|
Abstract  本研究は,日本と中国の高校生が地球規模の国際的課題について考えを共有するために,手紙を交換する学習活動を通して相互理解を深め,国際社会の一員としての自覚を持つようになることを目指した授業の開発・実践の成果を報告するものである。実践を通して,交流活動は生徒にとって次のような意義があることが明らかになった。第ーは,外国人との初めての一対一の交流であったということである。直接会わない形であったとしても,今回の授業を受けた多くの生徒にとっては他の国の人と関わる初めての経験であった。第二は,他国の文化や学校への関心を持つきっかけとなったことである。第三は,気候変動問題に対してグローバルな視点で考えるきっかけを与えられたということである。
Keywords 国際理解教育 (international understanding education) 公民科 (civics) 単元開発 (unit development)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2025-03-28
Volume volume15
Start Page 313
End Page 324
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/CTED/68492
Title Alternative Lesson Structure of Elementary Social Studies Law-Related Education Focusing on the Concept of Contract: Through the Designing of a Unit on Production and Sales in the Third Grade
FullText URL cted_015_207.pdf
Author MIYAMOTO, Ayuha| KUWABARA, Toshinori|
Abstract  本論文は、小学校社会科における市民性教育としての法教育のあり方を検討し、その授業構成原理を明らかにしたうえで、中学年の教育内容である販売の仕事に関する単元開発を行うものである。これまで小学校法教育では、発達心理学の論を基にしながら研究が進められてきたが、小学校社会科法教育としての体系的な研究は十分ではなかった。小学校第3学年の社会科では、第3学年「地域にみられる生産や販売の仕事について」の内容が設定されている。佐藤はスーパーマーケットを教材として小学校社会科で経済概念を形成する授業を開発し、その有効性を検証した。一方で、販売には売買契約のような法的問題も発生する。本論文では、これまでの社会科教育研究において蓄積されてきた法教育論や価値観形成論の成果を踏まえ、スーパーマーケットを教材とした小学校社会科単元開発を行う。
Keywords 法教育 (Law-Related Education) 初等教育 (Elementary School Education) 小学校社会科 (Social Studies) 民法学習 (Civil Law Education)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2025-03-28
Volume volume15
Start Page 207
End Page 218
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/67572
Title Alternative Characteristics of Changes in Development of Leadership Theories in the Second Half of the 20th Century: Toward Building a Framework for Global Leadership Education
FullText URL bgeou_186_035_042.pdf
Author KUWABARA, Toshinori| Gao, Yu|
Abstract  本研究は,20世紀後半におけるリーダーシップ育成理論の変遷をたどりながら,現在のリーダーシップ育成の特質と課題を明らかにしようとするものである。20 世紀後半のリーダーシップ論は,Stogdilの特質論アプローチに始まり,やがて個人の特性ではなく状況に注目した論が展開される。Fiedlerの状況論アプローチは,リーダーが力を発揮できる条件を明らかにした。そして,Burnsの変革型リーダーシップ論が登場する。さらに,Walumbwaのオーセンティック・リーダーシップ論は,リーダーが自分に従う者と信頼できる関係を構築することを重視する理論である。本研究では,状況意識と自己意識という概念を用いて,この変遷を分析した。最後に。以上の考察をふまえて,最後にグローバル・リーダー育成のフレーム・ワーク構築のため示唆について考察した。
Keywords リーダーシップ グローバル・リーダー 状況論
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2024-08-30
Volume volume186
Start Page 35
End Page 42
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/CTED/66778
Title Alternative Research on a Citizenship Education Education Program that Raises Awareness of the Boundaries Between Self and Others Defined by the Concept of ‘Normal’
FullText URL cted_014_151.pdf
Author MATSUBARA, Jin| KUWABARA, Toshinori|
Abstract  本研究は,子どもの価値判断基準,つまり自分と他者を区別する価値判断を問い直すプログラム構成原理を明らかにし,その原理に基づいて開発したプログラムを大学生に対して実験的に実践することを通して,原理の有効性や学習者の価値判断基準の変容を明らかにしようとするものである。本研究では,これまでの価値判断学習にはなかった感情を取り入れた新たな構成原理を明らかにするとともに,プログラムの開発・実践を通して,社会認識のみではなく,感情も踏まえた思考をすることを通して自分と他者を区別する境界が存在していることに気づき,新たな価値を生み出していこうとする学習者の姿が明らかになった。以上のような自他の境界を見つめ直す機会を繰り返すことが,真に多様性を認める社会の形成者の育成につながると考える。
Keywords 多様性 (diversity) 価値判断学習 (studies on value judgment learning) 社会認識 (social perception) 感情 (emotion) ふつう (normal)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2024-03-29
Volume volume14
Start Page 151
End Page 164
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/CTED/66777
Title Alternative A Study on the Formation of Educational Philosophy of Collaboration Coordinators Linking Schools and Communities -Focusing on the Process of Embodying Ideals-
FullText URL cted_014_135.pdf
Author HATANO, Masatoshi| KUWABARA, Toshinori|
Abstract  本研究は,外部人材の教育観に着目し,インタビュー調査を通して連携支援員の教育に関する理想とその具体化の過程を明らかにしようとするものである。対象とするのは,Y県で連携支援員として活動した経験を持つ4名である。近年,「社会に開かれた教育課程」の推進により,地域と連携した授業の開発や学校現場における「地域コーディネーター」をはじめとした連携支援員の配置が進んでいる。全国都道府県教育長協議会第2部会(2019)や地域・教育魅力化プラットフォーム(2019)などにより連携支援員の実態に迫った量的研究が行われるなど,連携支援員に注目が集まっている。本研究では,学校と地域の橋渡し機能を果たしている連携支援員の理想と,その理念の具体化の過程を分析し,連携支援員の教育観が形成される過程を解明したい。
Keywords 連携支援員 (collaboration coordinators) 教育観 (educational view) 理想 (ideal) 具体化 (embodiment)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2024-03-29
Volume volume14
Start Page 135
End Page 149
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/CTED/66776
Title Alternative Study on the Process of Formation of Elementary School Teachers’ perspective on Social Studies -Focusing on rookie teachers-
FullText URL cted_014_119.pdf
Author FUKUTA, Yuka| KUWABARA, Toshinori|
Abstract  本研究は,初任期の小学校教師が何を拠り所として社会科観を形成しているのか,また自身の社会科観をどのように発展させていこうとしているのかを明らかにしようとするものである。調査の結果,初任期小学校教師は,大学時代の卒業論文を書くために所属したゼミでの学びが核となり,日々の授業での子供観察や教材研究,生徒指導の経験など,新しい経験や価値観に出会うことを通して不足している部分を補いながら自身の社会科観を形成しており,社会科観は流動的であることが明らかになった。また,社会科を通して育てたい子供像については,教師のよりよい未来社会への志向が,社会科の役割に対する考えの核となっており,社会科を生徒指導や生活指導と密接に関連する教科であると認識していた。
Keywords 小学校教師 (elementary school teacher) 社会科観 (social studies perspectives) インタビュー (interview) 初任期教師 (rookie teacher) 教師のゲートキーピング (gatekeeping role of teacher)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2024-03-29
Volume volume14
Start Page 119
End Page 133
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/bgeou/66710
Title Alternative Study on the Development of Consumer Education Programs Aimed at Developing Independent Legal Decision-Making Skills: -Based on a Study of the Theory of Value Formation in Social Studies Education
FullText URL bgeou_185_093_104.pdf
Author KUWABARA, Toshinori| MIYAMOTO, Ayuha|
Abstract  本研究は,学習者が法に基づいて主体的に判断し,自らが直面している消費者問題の解決に取り組むことができるようになることを目指した教育プログラムの開発・実践を目指したものである。その際に,社会科教育研究の価値観形成論の検討をふまえ,その原理を応用する。法教育として消費者教育を捉えた場合,それは,たんに個人の生活上の問題解決を目指すものにはとどまらない。権利と責任に対する認識に基づいて自立した市民として判断ができる力を育成するとともに,多様な考え方や生き方を尊重する社会を,法に基づいて作っていくことに参画できる市民を育てる教育として位置付けられることになる。開発したプログラムでは,人は誰でもそのような失敗をするものであるということを前提として,取り上げた事例において,なぜ失敗をしたのかを考えさせ,その人を取り巻く状況を把握させたうえで,その人の意図や動機を共感的に理解させることを目指した。
Keywords 法教育 消費者教育 法的判断力 社会科教育 価値観形成
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2024-02-22
Volume volume185
Start Page 93
End Page 104
ISSN 1883-2423
language Japanese
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JaLCDOI 10.18926/66514
Title Alternative Building Principles of Citizenship Education for Children with Intellectual Disabilities: Toward Making a Framework for Developing Programs that Ensure Independent Decision-Making
FullText URL hss_056_001.pdf
Author KUWABARA, Toshinori|
Publication Title Journal of Humanities and Social Sciences
Published Date 2023-12-28
Volume volume56
Start Page 1
End Page 16
ISSN 1881-1671
language Japanese
Copyright Holders Copyright (c) 2023 岡山大学大学院社会文化科学研究科
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JaLCDOI 10.18926/CTED/63304
Title Alternative Development of a Theoretical Framework for Local Japanese Language Education for Citizen Development: Focusing on the Career Development of Foreign Technical Interns
FullText URL cted_012_135.pdf
Author HOANG Ngoc Bich Tran| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本稿は、市民育成のための地域社会における日本語教育の原理や方法に関する理論的枠組みを構築しようとするものである。その際、特に外国人技能実習生に対する日本語教育を対象として取り上げ、技能実習生のキャリア形成に焦点をあて、それに対して日本語教育がどのように役立つかを、先行研究の分析を通して理論的に考察していく。外国人技能実習生が直面している問題としては、地域社会に参加する市民を育成するための内容が組み込まれていないことによって、彼ら・彼女らのキャリア形成につながる学習が十分に保障されていないことが挙げられる。本稿では、市民育成と日本語教育の関連について考察した先行研究を分析し、外国人が日本社会の中で個々の生き方を追求するにあたって、日本語教育がどのような役割を担うかを理論的に検討する。そのうえで、そのための学習の場としての地域日本語教育の可能性と意義を探る。
Keywords 外国人技能実習生(local Japanese language education) 地域日本語教育(citizenship education) 市民性形成(career development) キャリア形成(foreign technical intern trainees)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2022-03-30
Volume volume12
Start Page 135
End Page 149
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/CTED/63295
Title Alternative Development of a Life and Environment Studies Teaching Plan Aimed at Forming the Foundation of Social Cognition A Case Study of the Development of a Food Education Program that Encourages Students to Understand Their Relationships with People
FullText URL cted_012_017.pdf
Author Yamada, Nagisa| Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は,社会認識の基盤を形成することを目指した生活科授業の構成原理を,身近な人々との関わりの捉えさせ方に焦点をあて,提案するものである。具体的には,給食を取り上げた食育プログラムの開発を通して,人々との直接的な関わりから間接的な関わりの認識へと視点を転換することを通して,児童の社会認識の範囲を少しずつ拡大し,中学年以降の社会科の目標となる科学的な社会認識の基盤を形成することを目指す。給食という児童にとって学校生活の中でも関心の高い事象を取り上げ,調理員など直接的な関わりを捉えられる人々だけではなく農家の人など間接的にしか自分との関わりが捉えられない人々へと対象を拡大することで,科学的な社会認識の基盤を形成するための視点を獲得させる授業を提案する。
Keywords 生活科(life science) 社会認識(social awareness) 食育(nutrition education) 人々の関わり(people's relationship)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2022-03-30
Volume volume12
Start Page 17
End Page 31
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
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JaLCDOI 10.18926/CTED/63294
Title Alternative Research and Development of Educational Content for Citizenship Education in Elementary School Social Studies as Social Participation Learning A Case Study on the Development of a Teaching Plan Aimed at Solving Local Problems
FullText URL cted_012_001.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Yamada, Nagisa|
Abstract 本研究は,社会参加学習の原理を小学校社会科に取り入れ,主権者育成を目指した教育内容開発を行うものである。具体的には,先行研究で明らかにされている社会参加学習の原理と方法を検討したうえで,小学校社会科において社会参加を学習指導に取り入れる方法を解明し,その方法を子供自身が地域課題の解決に取り組む単元の開発を通して提案する。主権者教育は,一般的には中等教育段階を想定したものと捉えられがちであるが,主権者育成はたんに投票を促すだけではなく,社会の形成者として必要な資質・能力を広く身に着けさせることを目指したものである。その資質・能力には,認識から思考力・判断力,そして,態度や行動まで含まれる。これを総合的に身に付けさせるためには,社会の中で自ら課題を発見し,その解決に取り組む学習が有効であると考えられる。本研究では,地域課題の解決を目指した社会科の単元開発を通して,初等教育段階の主権者育成の方法を示す。
Keywords 社会参加(social participation) 小学校社会科(elementary school social studies) 主権者教育(citizenship education) 単元開発(unit development) 地域課題(regional issues)
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2022-03-30
Volume volume12
Start Page 1
End Page 15
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63239
Title Alternative A Study on Principles and Methods of Citizenship Education in Elementary School Social Studies: Through the Development of a Teaching Plan Dealing with the Protection and Inheritance of the Traditions and Culture of Local Communities
FullText URL bgeou_179_055_064.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Yamada, Nagisa|
Abstract 本研究は,主権者育成を目指した小学校社会科の原理と方法を解明し,単元開発を通してそれを具体的に提案しようとするものである。18 歳に選挙権年齢が引き下げられて以降,主権者教育が注目されるようになったが,一般的には主権者教育は中等教育段階のものと考えられ,小学校における取組事例は多くはない。しかし,主権者教育は選挙の際の投票行動を促すことを目標とするものではない。主権者として必要な社会認識を形成し,主権者として必要な政治的判断力を養うとともに,主権者としての自覚や態度,さらには主権者として行動するためのスキルを身に着けさせるものである。それらは,初等教育段階から体系的・継続的に育成する必要がある。本研究では,主権者教育の原理に関する先行研究や,小学校主権者教育のために開発された実践等の分析を通して,小学校主権者教育の原理と方法を解明し,社会科の学習として位置づけられる単元の開発を通してそれらを具体的に提案するものである。
Keywords 主権者教育 小学校社会科 単元開発 伝統や文化
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2022-02-24
Volume volume179
Start Page 55
End Page 64
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63014
Title Alternative A Study on the Development of Junior High School Social Studies Lesson Plan for Developing the Perspective about Elections: To Aim to Move Away from Citizenship Education That Appeals to a Sense of Duty as a Citizen
FullText URL bgeou_178_013_022.pdf
Author Kuwabara, Toshinori| Iwasaki, Keisuke|
Abstract 本研究は,従来の主権者教育の課題を克服し,選挙の意義や価値について生徒自身が主体的に考える学習を通して,選挙に対する見方・考え方を身に付けることを目指した中学校社会科の授業を開発しようとするものである。従来の主権者教育は,投票の重要性を理解させ,学習者の国民として義務感を強調し,投票への意欲を喚起しようとするものであった。そのような主権者教育は,学習の直後に一時的に投票への意欲を高めることはできたとしても,その意欲を持続させることはできない。本研究では,そのような課題に応えるため,学習者が選挙制度それ自体のあり方について検討し,自分なりによりよい制度のあり方を考えることを通して,選挙の本質を捉えることができる授業を提案する。これにより,従来の義務感に訴える主権者教育から脱却する方向性を示したい。
Keywords 主権者教育 中学校社会科 授業開発 選挙
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-11-26
Volume volume178
Start Page 13
End Page 22
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/62429
Title Alternative Study on Significance and Methods of Introducing Practical Social Cooperation Courses into the Teacher Training Curriculum: On the Basis of the Practice of a Class Focusing on Dialogue with Local Community People.
FullText URL bgeou_177_43_53.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract 本研究は,教員養成カリキュラムに地域社会との連携に基づく実践的な科目を導入することの意義と方法について,岡山大学教育学部での実践をふまえて論じるものである。全国の大学において,講義中心ではなく学生の主体性を重んじる課題解決型の授業や,地域社会と連携した体験型の授業が増えてきている。また,教員養成においても,学校での体験が重視され,インターンシップが導入され始めるなどの動きが見られるようになった。両者の流れは同じように見えて,教員養成においては体験が学校に限定されている点が異なっている。教員養成という目的の下では,実践や体験の場が学校に限定されるのは当然のようにも思われるが,本研究では,教員養成においても学校外の実践や体験が必要であることを論じたうえで,その考え方に基づいて構想,実践した科目の報告を行う。報告を通して,教員の養成にも学校内だけではなく学校外の実践体験が重要であることを論じていきたい。
Keywords 教員養成 地域社会 社会連携 実践型授業
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-08-26
Volume volume177
Start Page 43
End Page 53
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/61570
Title Alternative Characteristics of Social Science in Chinese Middle School under Multicultural Perspective -Through the Analysis of Chinese Geography and History Textbooks-
FullText URL cted_011_133_147.pdf
Author HELIAN, Ruyu| KUWABARA, Toshinori|
Abstract 中国は人口の多数を占める漢民族と 55 の少数民族によって構成された多民族・多文化国家である。このような状況を踏まえて,中国では民族意識の形成を中心に,国内の複数の文化の共生を重視した教育が行われている。そこでは,ナショナル・アイデンティティの形成を保証するため,大多数を占める漢民族と 55 の少数民族,そして華僑に対して「中華民族」という総称を設けた。本研究では,多文化共生を目指す中国の教育において,漢民族と少数民族がどのように描かれているかを明らかにする。それによって,中国が目指す多文化共生教育の特質を明らかにする。そのために,先行研究として米国の教育学者バンクスの多文化教育論を検討した。バンクスの多文化教育論を踏まえた時,中国の中学校地理と歴史の教科書記述における民族の取り扱いにはどのような特質があるか,多文化共生の視点からどのように評価されるかを明らかにする。
Keywords 多文化教育 (Multicultural education) 教科書分析 (Analysis of textbooks) 中国 (Social studies) 社会科 (Social studies) Ethnographic group
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2021-03-22
Volume volume11
Start Page 133
End Page 147
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/61569
Title Alternative A Study on Methods of Citizenship Education for Developing Global Leaders -Focusing on the Practices of SGH in Japan-
FullText URL cted_011_117_131.pdf
Author GAO, Yu| KUWABARA, Toshinori|
Abstract 本研究は,グローバル・リーダー育成のためのシティズンシップ教育の方法を,具体的な教育実践の分析を通して明らかにしようとするものである。参考にするのは,日本においてスーパーグローバルハイスクール(以下,SGH と表す)の指定を受けて教育改革に取り組んでいる高等学校である。近年,日本の高等学校では教育改革が急速に進み,各学校が独自の教育課程を作り,新しい教育方法にチャレンジしている。一方,教育においても,リーダ ーシップ育成論が注目されており,それは一部の人を対象とするものではなく,社会で活動する市民に必要な資質として認知されるようになりつつある。本研究では,SGH に取り組む学校が,国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成にいかに取り組んでいるかを分析し,シティズンシップ教育の新たな原理を解明したい。
Keywords リーダーシップ (Leadership) グローバル・リーダー (Global leader) シティズンシップ教育 (Citizenship education) グローバル教育 (Global education) SGH
Publication Title Bulletin of Center for Teacher Education and Development, Okayama University
Published Date 2021-03-22
Volume volume11
Start Page 117
End Page 131
ISSN 2186-1323
language Japanese
Copyright Holders Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
File Version publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/61466
Title Alternative Developing Lesson Plans Focused on SDGs in Elementary School and Junior High School Social Studies and Integrated Studies: Taking for Example the Development of an ESD Plan for Learning Environmental Issues
FullText URL bgeou_176_047_058.pdf
Author KUWABARA, Toshinori| YOKOGAWA, Kazunari| 高橋 純一|
Abstract  本研究は,SDGsについて学ぶ授業を小学校・中学校の社会科や総合的な学習の時間において実践するための授業づくりの方法を,具体的な単元開発を通して提案しようとするものである。開発単元では,環境問題を取り上げ,持続可能な社会の形成という観点から社会の制度や仕組み,自分たちの行動を見直し,今後の社会のあり方についての見通しを持たせる授業を構想した。これまでの研究は,SDGsを教育内容と関連付けることにとどまっていた。SDGsの目標やターゲットの背後にある原理を検討したうえで,それを反映した授業の目標設定や授業構成を提案することで,他のテーマを取り上げた際にも応用可能な授業づくりの方法を示すことができたと考えている。
Keywords SDGs ESD 社会科 総合的な学習の時間 単元開発
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2021-02-24
Volume volume176
Start Page 47
End Page 58
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120006980461
JaLCDOI 10.18926/bgeou/60998
FullText URL bgeou_175_013_026.pdf
Author 桑原 敏典| 周 星星|
Abstract  本研究は,日中の国際理解教育の歴史的展開と動向を明らかにした上で,現行の国際理解教育に関する政策を比較・分析することによって,日中の国際理解教育が国の社会的状況からいかなる影響を受け,現在どのように展開しているかを明らかにしようとするものである。その際,日本の場合には,現行の学習指導要領の「総合的な学習・探究の時間編」を手がかりとし,中国の場合には,現行の2017年版の「中小学総合実践活动指導綱要」を手がかりとする。分析の結果,以下のことが明らかになった。1)歴史から見れば,両国における国際理解教育の発展は自国の国情に応じた理念を模索する時期を含み,その後,グローバル化が進展する現在,グローバル社会が直面している諸問題と自国の状況をふまえて,独自の国際理解教育を行うことが要求されていること。2)日本における『総合的な学習・探究の時間』に比べると中国における『総合実践活動』は,国民意識育成に重点をおき国際理解教育が行われていること。
Keywords 国際理解教育 『総合的な学習・探究の時間』 『総合実践活動』 日中比較
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2020-11-27
Volume volume175
Start Page 13
End Page 26
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120006937493
JaLCDOI 10.18926/bgeou/60558
FullText URL bgeou_174_025_036.pdf
Author Kuwabara, Toshinori|
Abstract  本研究は,小・中学校の「総合的な学習の時間」及び,高等学校の「総合的な探究の時間」を,シティズンシップ教育として位置づけた時の可能性や意義を検討したうえで,実践にむけての課題を明らかにしようとするものである。そのために本研究では,1998 年改訂以後の学習指導要領における「総合的な学習の時間」の目標や内容の記述の変遷をたどり,改訂の度に「総合的な学習の時間」の性格がどのように変わっていったかを考察する。  具体的には,1998 年,1999 年告示の学習指導要領,次の2011 年から2013 年告示の学習指導要領,そして,2017 年と2018 年告示の学習指導要領に示された「総合的な学習の時間」の目標,内容,方法等を検討する。そのうえで,そこにシティズンシップ教育としての性格がどのように現れているかを明らかにする。
Keywords 総合的な学習の時間 シティズンシップ教育 市民性 学習指導要領
Publication Title Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published Date 2020-07-27
Volume volume174
Start Page 25
End Page 36
ISSN 1883-2423
language Japanese
File Version publisher
NAID 120006881513