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検索結果 222 件

JaLCDOI 10.18926/CTED/63315
タイトル(別表記) A study of teachers’ sensitizing reflection
フルテキストURL cted_012_301.pdf
著者 谷本 竜一| 酒向 治子|
抄録 教師教育研究における近年の課題として,「教師の指導技術を担保している思考過程を解明する。」「理論と実践の課題を解消する。」という二つが挙げられる。本研究では,これらを解決する糸口として,「感性」と「行為の中の省察」に着目した。理論と実践の両面から,「教師の感性的な省察力」について,質的に考察することを目的とし,「感性」の論点を整理するための文献研究と教師の省察力を観る実験を行った。本研究で得られた知見として,以下の3点が示唆された。①教師に求められる「感性」の働きには,非言語情報の認識と,その認識を元にした想像(イメージ)力の二つが重要であり,この二つには関連がある。②教師の「感性的な省察力」は段階を追った構造として捉えるものではなく,なだらかなスペクトラム(連続体)上で捉えられるべきものである。③「感性」は理性と二項対立的な概念でなく,一体化したものとして捉えられるべきものである。
キーワード 感性(sensitizing reflection) 省察(reflection) 教師教育(teacher education) 体育科教育(physical education)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2022-03-30
12巻
開始ページ 301
終了ページ 315
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/63311
タイトル(別表記) Research Trends and Issues Concerning Childcare Teachers’ Views on Childcare With a Focus on Differences in Childcare Experiences as Kindergarten Teachers and Nursery Teachers
フルテキストURL cted_012_243.pdf
著者 蓮井 和也| 中平 絢子| 高橋 敏之| 片山 美香|
抄録 『子ども・子育て支援法』改正以降,認定こども園は大幅に増加し,それに伴い様々な保育経験(幼稚園教諭・保育所保育士)をもった保育教諭が同じ園で勤務する状況も増えている。そこで本論では,保育教諭の保育経験の違いに着目し,保育観に関する研究動向と課題について考察した。先行研究を内容ごとに分類して概観すると,幼稚園教諭は教育的要素を,保育所保育士は養護的要素をもつ保育観をそれぞれに重視する傾向が示唆された。しかし,保育経験の違いがどのような保育内容や保育場面において保育観の相違をもたらすかについて十分な検討がされていないことが明らかになった。保育観の共有が保育の質の向上に繋がることから,保育経験による保育教諭の保育観の詳細な相違点を明らかにすることが今後の課題である。
キーワード 認定こども園(certified center for early childhood education and care) 保育教諭(childcare teacher) 保育観(view on childcare) 相違(difference) 保育経験(childcare experience)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2022-03-30
12巻
開始ページ 243
終了ページ 255
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/63302
タイトル(別表記) Practical Research on “Time for Comprehensive Learning” for Building Relationships -Examination from Collaborative Learning in the Revised Course of Study-
フルテキストURL cted_012_119.pdf
著者 作田 澄泰| 中山 芳一|
抄録 改訂学習指導要領(平成29年)を経て,これまでの総合的な学習の時間とは異なり,より一層,「自己の生き方」「人間関係形成」及び,「探究的な見方・考え方」について重視された内容となっている。本稿では,筆者(作田)の初等教育実践事例をもとにし,総合的な学習の時間の目指す意義を探ると共に,総合的・横断的な視点から検討し,持続可能な未来社会にわたり,必要となる資質能力について明らかとした。また,人間関係形成の構築に向け,これからの総合的な学習の時間の果たす役割について理論及び,実践的考察を行い,今後に必要な総合的な学習の時間における課題と展望について示唆した。なお,ESDに掲げる今日的教育課題から,総合的な学習の時間における意義と効果及び,役割について多面的な側面から考察し,「真正な学び」に向けた自己の生き方を考えることのできる,「真の生きる力」に関する教育原理について明らかとした。
キーワード 協働的学び(Collaborative learning) 課題発見と課題解決(Problem finding and problem solving) 人間関係形成(Relationship formation) 真正な学び(Authentic learning)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2022-03-30
12巻
開始ページ 119
終了ページ 133
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/63299
タイトル(別表記) The Implementation of China’ s Children Learning in Regular Classrooms (LRC) in Special Needs Education and Its Challenge
フルテキストURL cted_012_075.pdf
著者 陳 依文| 魏 梓羽| 吉利 宗久|
抄録 中国は,2008年に国連「障害者権利条約」を批准し,インクルーシブ教育の実現に向けた教育形態として随班就読を導入している。随班就読の展開により,障害のある児童生徒の就学問題に新たな変化がみられるはずであるが,その実態に関する継続的な分析は十分とはいえない。そこで,本研究は随伴就読の導入経緯と実施状況に関する動向を分析することにより,その運用に関する今日的課題を明らかにすることを目的とした。その結果,随班就読の対象者は顕著な増加傾向を示していた。しかし,随伴就読の担当教員に関するデータは公表されておらず,その実態を早急に把握することも課題である。特殊学校教員における人数や特殊教育専攻者数は着実な増加傾向がみられるものの,随班就読の担当教員の専門性の確立が求められている。また,随班就読の対象の拡大や基準の見直しも議論されており,さらなる教育環境の整備にも取り組まなければならないことを指摘した。
キーワード 中華人民共和国(China) 特殊教育(Special needs education) 随班就読(Learning in Regular Classrooms)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2022-03-30
12巻
開始ページ 75
終了ページ 85
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2022 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63236
タイトル(別表記) Notes on Studies about Figure Recognition and Spatial Representation of Children with Visual Impairment Ⅱ
フルテキストURL bgeou_179_027_035.pdf
著者 宮﨑 善郎|
抄録 本研究では,盲児を対象とした3次元の立体の2次元的表現の理解を促す指導方法の開発に関して示唆を得るため,視覚障害児の図形認知と空間表象に関連する研究領域の中から,指導方法や教材の開発,指導実践等に関する近年の研究7本を抽出し,整理概観を試みた。その結果,盲児の図形認知や空間表象の理解を促す指導にあたっては,盲児が能動的に外界を探索し,実際に触って確かめることのできる容易に作成可能な教材を活用して操作活動を保障し,図形や空間に関する概念形成をはかることの重要性が示唆された。今後の課題として,立体図形の認知や空間表象に関する指導実践の記録を整理していくとともに,宮﨑(2001)のトンネル法による「核になる経験」を中心とした,立体図形の認知や空間表象に関する指導プログラムの開発ならびに実証的な検証が求められる。
キーワード 視覚障害 図形認知 空間表象 核になる経験
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2022-02-24
179巻
開始ページ 27
終了ページ 35
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63019
タイトル(別表記) An Attempt to Solve Social Issues Using Dance −Development of Disaster Prevention Dance Material “Bosai PiPit! Dance”−
フルテキストURL bgeou_178_069_079.pdf
著者 酒向 治子|
抄録 2019年より,岡山大学では学生が企画・運営の主体となり,岡山市・こくみん共済 coop 岡山推進本部との産官学連携体制のもと,ダンスを用いた防災教育教材『ぼうさいPiPit !ダンス』の開発と普及啓発活動を行う「防災ダンスプロジェクト」が始動した.大学を中心としたダンスを用いた社会課題解決の取り組みは全国的に見ても少なく,この防災ダンスの活動は先駆的な取り組み事例である.本稿では,特に教材の開発に焦点をあて,その制作過程を踏まえつつ,教材の全体的な方向性・学習内容・振り付け・音楽の特徴を整理・分析を行なうことで,今後のダンスを用いた地域社会の課題解決に関する基礎的資料を得ることを目的とする.
キーワード 防災教育 防災ダンス 身体表現 シェイクアウト 産官学連携
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2021-11-26
178巻
開始ページ 69
終了ページ 79
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63013
タイトル(別表記) Characteristics of Health-related Concepts of Students Who Aim to Work in the Childcare Field before Taking Childcare “Health” Classes
フルテキストURL bgeou_178_001_011.pdf
著者 馬場 訓子| 津島 愛子| 三村 由香里|
抄録 保育内容「健康」は,近年頻発する災害への対応や感染症拡大等に大きく関連する分野として,その在り方は改めて注目されており,その重要性を認識した保育者の育成については,養成段階から検討していく必要がある。本論では,保育者志望学生が,保育内容「健康」の授業実施前に抱く健康諸概念の特徴と課題を明らかにすることを試みた。具体的には,保育者養成校において,保育内容「健康」の授業前の健康概念を捉えるため,文章完成法(SCT)を用いて記述データを収集した。記述データには主にテキストマイニングを援用した量的分析,及び質的分析を行った。また,各学年の健康諸概念等の比較により,特徴を検討した。これらを踏まえ,授業実施に関する提案を述べた。
キーワード 保育内容「健康」 健康概念 保育者志望学生
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2021-11-26
178巻
開始ページ 1
終了ページ 11
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL 2015-3-1.pdf 2015-3-2.pdf
著者 岡山大学教育学部| 岡山大学教師教育開発センター|
発行日 2016-03
開始ページ 1
終了ページ 73
言語 日本語
論文のバージョン publisher
ライセンス https://creativecommons.org/licenses/by/4.0
フルテキストURL 1408509_02.pdf
著者 岡山大学大学院教育学研究科|
発行日 2018-03
開始ページ 1
終了ページ 61
言語 日本語
論文のバージョン publisher
ライセンス https://creativecommons.org/licenses/by/4.0
JaLCDOI 10.18926/bgeou/62433
タイトル(別表記) The Consciousness and Actual Conditions of The Middle School Teachers about Child Abuse Prevention Education
フルテキストURL bgeou_177_85_93.pdf
著者 李 璟媛| 谷口 晴香|
抄録 本研究では,中学校教員の児童虐待に関する意識と対応の実態や児童虐待防止教育に関する意識と現状を明らかにすることを目的とし,2018 年に岡山市の中学校6 校の協力を得て,中学校教員を対象に質問紙調査を行い分析した(266 部配布,171 部回収:有効回収率64.3%)。学校現場で被虐待生徒(疑いを含む)に出会った経験のある教員は8 割以上である。 教員の多くは,学校内の当該生徒と関係のある教員や管理職の教員と相談し,外部の関係機関に相談・通告するなどの対応を行っており,適切な対応のためには,生徒及び教員間で相談し合える関係を築き,外部機関との協力体制を築くことが必要であると考えていた。中学生を対象とする児童虐待関連教育を行うことに賛成した教員は9 割,実際に授業を行った経験をもつ教員は2 割弱である。教育の実践においては,児童虐待関連内容を扱うことで生じうる課題などを考慮し,慎重に行う必要があるのは言うまでもないが,教員の多くは,教育を実施することで得られる効果を肯定的にとらえており,本研究では,教育の必要性と実践可能性を確認できた。
キーワード 児童虐待 児童虐待防止 児童虐待防止教育 中学校教員
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2021-08-26
177巻
開始ページ 85
終了ページ 93
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/62430
フルテキストURL bgeou_177_55_63.pdf
著者 川崎 弘作|
抄録 本稿では,総合的な学習の時間における小学校プログラミング教育に関する国内の先行研究を収集・整理し,研究の成果や課題を明らかにすることを目的とした。まず,収集したプログラミング教育に関する先行研究を「実践研究」,「調査研究(教員)」,「教員養成・教師教育研究」,「実践・研究動向研究」,「システム開発研究」,「意義研究」の6 観点に分類した。そして,とりわけ「実践研究」,「調査研究(教員)」,「教員養成・教師教育研究」の3観点に着目し,それぞれの成果や課題を明らかにした。また,プログラミングに関する知識・技能やプログラミング的思考といった児童・生徒の実態について調査を行っている研究,いわゆる「調査研究(児童・生徒)」に分類される研究がみられないことも課題として明らかになった。
キーワード プログラミング学習 超スマート社会 Society 5.0 レビュー
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2021-08-26
177巻
開始ページ 55
終了ページ 63
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL 18K01063.pdf
著者 山本 悦世|
発行日 2021-03-15
言語 日本語
論文のバージョン publisher
Pages 133 p.
JaLCDOI 10.18926/61616
タイトル(別表記) Practice and Learning Outcomes of Social Cooperation Education Courses Aimed at Fostering Entrepreneurship
フルテキストURL biess_5_179_198.pdf
著者 吉川 幸| 鈴木 真理子|
抄録 2018年12月より「SiEED(シード)」という名称でスタートした岡山大学起業家精神養成プログラムは、2020年3月末をもって寄付講座という形を終了した。全学教育・学生支援機構基幹教育センター実践部門では、その方針を引き継ぐ形でアントレプレナーシップ(起業家精神)養成を試みる科目を開講し、「プロジェクト・セロ(実践編)」と名付けた。 本稿では同名称で開校した2科目の授業について、授業実践と履修者の意識と行動の変容に関する考察を報告する。授業では企業経験のある協力者を学外から招き、課題解決型学習(PBL)の題材を提供していただいた。授業内では複数のグループを編成して課題解決のための企画立案に取り組み、企画立案プロセスは実務経験のある教員が始動した。自己評価アンケートの結果、学生には実行力、課題解決力、ストレスコントロール力が備わったという意識変容が見られた
キーワード 実践知 アントレプレナーシップ 課題解決型学習 学修成果 社会人基礎力
出版物タイトル 岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要
発行日 2020-12-30
5巻
開始ページ 179
終了ページ 198
ISSN 2432-9665
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120007004138
JaLCDOI 10.18926/CTED/61581
タイトル(別表記) A Review of Interventions for Students with Dyscalculia
フルテキストURL cted_011_293_306.pdf
著者 末廣 久美子| 大守 伊織|
抄録 本研究の目的は、中学校通常学級での算数障害生徒への学習支援に関する研究・実践について整理し、支援の方法及び内容と今後の課題を明らかにすることである。中学校・高等学校での学習支援に関する実践論文を中心に文献調査を行い、①学習形態②ICT や教材教具 ③学習内容④学習意欲の4つに焦点をあてて検討した。生徒の障害特性のアセスメントをもとに適切な学習形態や教材を選択すること、支援体制を構築することの重要性が明らかになった。学習内容では、「数と式」領域に個別の支援の実践例が多いこと、学習意欲では、算数障害生徒は心理的サポートが必要であり、生徒の気持ちを尊重しながら支援する必要があることが指摘されていた。ICT を活用した新しい支援方法や内容とその効果の検証、及び算数障害生徒の個々の特性に合わせた学習支援コンテンツの開発が今後の課題であり、生徒の状況に応じた柔軟な支援法を選択していくことが重要であると言える。
キーワード 算数障害 (Dyscalculia) 学習障害 (learning disability) 学習支援 (learning support) 中学校 (Junior high school)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2021-03-22
11巻
開始ページ 293
終了ページ 306
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/61562
タイトル(別表記) Consideration of educational principles required in the era of rapid change in the future ―From collective learning of problem-solving communicative action―
フルテキストURL cted_011_015_029.pdf
著者 作田 澄泰| 中山 芳一|
抄録 21 世紀の教員養成の課題に向け,変化の激しい時代を生き抜くため,質の高いコミュニ ケーション的行為の在り方を実践し,“真実の学び”を構築する必要がある。そのために本稿では,地域伝統文化継承への参加型教育学習の事例をもとに,課題解決を中心としたコミ ュニケーション的行為の教育原理を多面的な角度から考察し,未来社会に向けた学校教育及び,教員養成課程における「真正な学び」に関する教育原理を明らかとした。
また,地域伝統文化継承の教育実践事例と教育職員養成審議会答申(1999)の内容から,今日の学校教育,教師教育に必要な教育原理を考察し,コルト・ハーヘンらの理論をもとにし,今日の人間力を培うための教員養成と「真正な学び」に向けたコミュニケーション的行為の集団的学びに関する教育方法について示唆した。
キーワード 「タテ」「ヨコ」の繫がり ("Vertical" and "horizontal" Independent) 課題発見と課題解決 (Problem discovery and problem solving) 自己実現 (Self-actualization) 郷土愛に関する道徳性 (Morality about hometown love)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2021-03-22
11巻
開始ページ 15
終了ページ 29
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2021 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/61469
タイトル(別表記) Prior learning materials to facilitate “dialogue and inquiry” in remote lectures- Publication of scenarios for the production of instructional videos of artworks for use in flipped classes -
フルテキストURL bgeou_176_079_091.pdf
著者 才士 真司| 伊藤 駿|
抄録  国立大学法人岡山大学大学院教育学研究科《国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座》では,美術鑑賞の機会に,対話と探究を用い,アート作品の制作背景を社会課題の解決と関 連づけて考察する手法を開発し,実践している。現在,COVID⊖19の感染拡大を防ぐことを目的としたリモートでの講義プログラムにおいても,この鑑賞手法を用いるため,「反転学習用動画教材」として,岡山県に関係する洋画家ふたりに関する動画を制作した。ここでは,制作のために執筆したシナリオを,反転学習用の動画制作のための作例として公開する。
キーワード 反転学習 動画教材 国吉康雄 清志初男 対話探究型鑑賞法
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2021-02-24
176巻
開始ページ 79
終了ページ 91
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006980464
JaLCDOI 10.18926/bgeou/60559
フルテキストURL bgeou_174_037_044.pdf
著者 宮﨑 善郎|
抄録  本研究では,視覚障害児の図形認知と空間表象に関連する研究領域の中から,触運動知覚による空間理解,全盲者の描画活動,触運動知覚による物体認識に関する近年の研究を取り上げ,視覚障害教育の指導方法との関連づけを試みた。Millar,Al-Atter(2004),Kennedy(2014)Woods,Moore,Newel(2008)の知見は,これまで視覚障害教育の指導実践においても留意して取り組まれてきたことと概ね一致していた。今後の課題として,さらに視覚障害教育領域に関連する国内外の研究動向を調査して指導方法と関連づけて整理していくことにより,香川(2013)が指摘する視覚障害の特性を十分に考慮した空間理解に関する学習プログラムの開発及び実践的で実証的な検証が求められる。
キーワード 視覚障害 図形認知 空間表象 触運動知覚
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-07-27
174巻
開始ページ 37
終了ページ 44
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006881514
JaLCDOI 10.18926/58032
タイトル(別表記) Practice of Academic Writing Course using LMS
フルテキストURL biess_4_001_010.pdf
著者 小林 雄志|
抄録  本稿では、LMS を活用したアカデミック・ライティング科目の実践例を報告し、ライティング支援に関する今後の方向性等について検討した。本授業でのLMS 活用内容は主に、①資料(授業スライドおよび参考資料)の配布、②授業時の課題・コメント収集、③原稿(草稿、第一次原稿、最終原稿等)の提出およびフィードバック、の3 点であった。LMS の活用は、授業内外において学生と教員とのコミュニケーションを活発にし、ライティング課題の作成を円滑に進めるうえで極めて有効であったが、教員側がある程度、LMS 活用能力を備えていなければならず、また、コース作成の労力もそれなりにかかるため、今後、より多くのアカデミック・ライティング担当教員にLMS を活用してもらうためには、こうした課題を克服していく必要があると考えられる。
キーワード アクティブラーニング ライティング能力育成 学習支援 授業時間外学修 Moodle
出版物タイトル 岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要
発行日 2019-12-30
4巻
開始ページ 1
終了ページ 10
ISSN 2432-9665
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006812098
JaLCDOI 10.18926/bgeou/57997
タイトル(別表記) Development of an Attention Bias Modification (ABM) Software Application for Anxious Individuals
フルテキストURL bgeou_173_011_022.pdf
著者 上田 紋佳| 澤山 郁夫|
抄録 近年,不安症患者にみられる注意バイアスの減少を直接ターゲットとする注意バイアス修正法(ABM)と呼ばれる新しい治療法に関する研究が盛んに行われている。その中でも特に,インターネットやスマートフォンなどのアプリを利用して自宅でABMを実施させる研究が進んでいる。本研究の目的はモバイルデバイスでABMが利用できるアプリを開発することであった。予備調査によって,高不安者にとってのネガティブ語および中性語を特定し,データベースを作成した。そのデータベースからABMの効果が見込める単語を抽出し,iOSアプリを開発した。利用者のデータをもとに,今後の課題について議論した。
キーワード 注意バイアス修正法 注意バイアス アプリ 不安 感情語
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-02-21
173巻
開始ページ 11
終了ページ 22
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006802115
JaLCDOI 10.18926/bgeou/57563
タイトル(別表記) Consideration of Comorbidity of Anxiety and Depression: Focusing on Multiple Pathways Model
フルテキストURL bgeou_172_035_047.pdf
著者 上田 紋佳|
抄録  本稿では,不安症とうつ病のcomorbidityのプロセスやメカニズムを明らかにするため,不安症とうつ病のcomorbidityについて,多角的に検討することを目的とした。まず,不安症の発症年齢や有病率,併存率といった疫学調査の結果を概観し,不安症が早期から発症し,他の不安症やうつ病と併発しやすいことを示した。次に,comorbidityの定義について,用語の整理と病因モデルに関する先行研究を概観した。そして,代表的なモデルである3因子モデル(Clark & Watson, 1991),強化感受性理論(Gray, 1987, 1991),多重経路モデル(Cummings et al., 2014)を概観し,実証的な知見によってそれぞれのモデルを検証したところ,発達段階と不安症間の不均一性に着目することが重要であることを示した。最後に,不安症とうつ病のcomorbidityに関する研究の意義と今後の課題について述べた。
キーワード 不安症 うつ病 併発 comorbidity 多重経路モデル
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-11-27
172巻
開始ページ 35
終了ページ 47
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006772600