JaLCDOI 10.18926/14782
タイトル(別表記) Spa therapy for patients with respiratory disease. Analysis of 2295 patients admitted at Misasa Medical Center for last 22 years from 1982 to 2003
フルテキストURL 74_001_010.pdf
著者 谷崎 勝朗| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 岩垣 尚史| 永田 拓也| 藤井 誠| 高田 真吾| 横井 正| 浜田 全紀|
抄録 1982年から2003年までの22年間に当医療センターで入院加療した2295例を対象に5年間毎にその年次推移を検討した。2295例のうちわけは,気管支喘息1400例(61.0%),COPD510例(22.2%),その他385例であった。1.気管支喘息は,第1期(1982-1986年)の5年間では,平均11.4例/年であったが第4期(1997-2001年)では平均93例と初期と比べ8.2倍の増加が見られた。また,第5期(最近の2年間)では87.0例/年であった。そのなかのSDIA(steroid-dependentintractableasthma)の頻度は初期の68.4%から第4期では29.0%,第5期23.6%にまで低下する傾向を示した。  2.COPD症例は,初期の5年間(1982-1986年)では平均5.2例/年から第4期には44.6例/年へと8.7倍の,また第5期では47.5例/年へと9.1倍の増加が見られた。また,そのなかの肺気腫が占める割合は初期の19.2%から第4期では76.7%,第5期では87.4%と明らかな増加傾向を示した.  3.気管支喘息およびCOPD症例の年齢別検討では,60歳以上の症例の頻度は第1期では30.1%であったが,第4期では68.0%,そして第5期では87.4%と,年々その頻度は高くなっていく傾向が見られた。すなわち,最近22年間の年次推移からは,温泉療法を必要とする呼吸器疾患患者が増加しつつあること,そしてその年令は年々高くなる傾向にあることが示されている。
キーワード 喘息 COPD 温泉療法 高齢者
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-02-01
74巻
開始ページ 1
終了ページ 10
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308446
JaLCDOI 10.18926/14747
タイトル(別表記) Spa therapy for patients with respiratory disease. Analysis of 2129 patients admitted at Misasa Medical Center for last 21 years from 1982 to 2002
フルテキストURL 73_001_009.pdf
著者 谷崎 勝朗| 光延 文裕| 保﨑 泰弘| 芦田 耕三| 西田 典数| 柘野 浩史| 永田 拓也| 横井 正| 高田 真吾|
抄録 1982年から2002年までの21年間の当医療センターで入院加療した2129例を対象に5年間毎にその年次推移を検討した.2129例のうちわけは,気管支喘息1311例(61.5%),COPD467例(21.9%),その他351例であった.1. 気管支喘息は,第1期(1982-1986年)の5年間では,平均11.4例/年であったが第4期(1997-2001年)では平均93例と初期と比べ8.1倍の増加が見られた.また,そのなかのSDIA (steroid-dependent intractable asthma)の頻度は初期の68.4%から第4期では28.9%にまで低下する傾向を示した.2. COPD症例は,初期の5年間(1982-1986年)では平均5.2例/年から第4期には45.4例へと8.7倍の増加が見られた.また,そのなかの肺気腫が占める割合いは初期の19.2%から第4期では78.5%と明らかな増加傾向を示した.なお,昨年度の1年間では,第4期の5年間(1997-2001年)とほぼ同様の傾向を示したが,全般的な傾向としては気管支喘息症例がやや減少し,一方肺気腫症例が増加する傾向が見られた.3. 気管支喘息およびCOPD症例の年齢別検討では,60歳以上の症例の頻度は第1期では30.1%だあったが,第4期では68.0%,そして昨年度は85.4%と,年々その頻度は高くなっていく傾向が見られた.すなわち,最近21年間の年次推移からは,温泉療法を必要とする呼吸器疾患患者が増加しつつあること,そしてその年令は年々高くなる傾向にあることが示された.
キーワード 喘息 COPD 温泉療法 高齢者
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2003-02-01
73巻
開始ページ 1
終了ページ 9
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308396
JaLCDOI 10.18926/14746
タイトル(別表記) Spa therapy for patients with respiratory disease. Analysis of 2485 patients admitted at Misasa Medical Center for last 23 years from 1982 to 2004
フルテキストURL 075_001_011.pdf
著者 谷崎 勝朗| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 濱田 全紀| 岩垣 尚史| 藤井 誠| 高田 真吾|
抄録 1982年から2004年までの23年間に三朝医療センターで入院加療した呼吸器疾患患者は2485例であった. これらの症例を対象に5年間毎にその年次推移を検討した. 2485例のうちわけは, 気管支喘息1489例(59.9%), COPD551例(22.2%), その他445例であった. 1. 気管支喘息は, 第1期(1982-1986年)の5年間では, 平均11.4例/年であったが第4期(1997-2001年)では平均91.8例と初期と比べ8.1倍の増加が見られた. また, 第5期(最近の3年間)では87.7例/年であった. そのなかのステロイド依存症重症難治性喘息(SDIA : steroid-de-pendent intractable asthma)の占める割合は初期の68.4% から第4期では28.9%, 第5期の3年間では22.0% にまで低下する傾向を示した. 2. COPD症例は, 初期の5年間(1982-1986年)では平均5.2例/年から第4期には45.4例/年へと8.7倍の, また第5期では45.3例/年へと同様に8.7倍の増加が見られた. また, そのなかの肺気腫が占める割合は初期の19.2% から第4期では76.7%, 第5期では87.4%と明らかな増加傾向を示した. 3. 気管支喘息および COPD 症例の年齢別検討では, 60歳以上の症例の頻度は第1期では30.1% であったが, 第4期では68.0%, 阻止いて第5期では87.6% と, 年々その頻度は高くなっていく傾向が見られた. すなわち, 最近23年間の年次推移からは, 温泉療法を必要とする呼吸器疾患患者が増加しつつあること, そしてその年令は年々高くなる傾向にあること, そして, 以前とは異なり必ずしも重症難治性の症例ばかりでなく, むしろ比較的軽症例の入院が増加しつつあることなどが, 最近の傾向として注目される.
キーワード 喘息 COPD 温泉療法 高齢者
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-12-01
75巻
開始ページ 1
終了ページ 11
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308531
JaLCDOI 10.18926/14892
タイトル(別表記) Spa therapy for patients with respiratory disease.Analysis of 2762 patients admitted at Misasa Medical Center for last 25 years from 1982 to 2006
フルテキストURL 076_001_011.pdf
著者 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 岩垣 尚史| 高田 真吾| 菊池 宏| 濱田 全紀|
抄録 1982年から2006年までの25年間に当医療センターで入院加療した2762例を対象に5年毎にその年次推移を検討した。その内訳は,気管支喘息1578例(57.1%),COPD652例(23.6%),その他532例(19.3%) であった。1. 気管支喘息は, 第1期(1982-1986年) の5年間では 平均11.4例/年であったが, 第4期(1997-2001年) では平均93.0例/年と初期と比べ8.1倍の増加がみられた。また, 第5期 (2002-2006年) では70.4例/年と6.2倍であった。その内のステロイド依存性重症難治性喘息(SDIA;steroid-dependent intractable asthma)の頻度は初期の68.4%から第4期では29.0%,第5期24.1%にまで低下する傾向を示した。2.COPD症例は, 第1期では平均5.2例/年から第4期には45.4例/年へと8.7倍の, また第5期では47.4例/年へと9.1倍の増加がみられた。また, その中の肺気腫が占める割合は初期の19.2%から第4期では76.7%, 第5期では78.9%と明らかな増加傾向を示した。3. 気管支喘息およびCOPD症例の年齢別検討では, 60歳以上の症例の頻度は第1期では30.1%であったが, 第4期では68.0%, そして第5期では85.1%と, 年々その頻度は高くなっていく傾向が見られた。 即ち, 最近25年間の年次推移からは, 温泉療法を必要とする呼吸器疾患患者が増加しつつあること, そしてその年齢は年々高くなる傾向にあることが示唆された。
キーワード 気管支喘息 COPD 温泉療法 高齢者
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2008-03-01
76巻
開始ページ 1
終了ページ 11
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308278
JaLCDOI 10.18926/14896
タイトル(別表記) Spa therapy for patient with postherpetic neuralgia:A case report
フルテキストURL 076_031_034.pdf
著者 濱田 全紀| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 岩垣 尚史| 高田 真吾| 菊池 宏|
抄録 帯状疱疹後神経痛に対して, 温泉療法を行い, 良好な結果が得られた症例について報告する。72才, 女性. 右下肢の皮疹にて帯状疱疹を発症した。皮疹が治癒した後も疼痛が強かった。発症半年後, 温泉を利用したリハビリテーション目的にて, 当院に入院した。右下肢にはアロディニアがあり、温度覚過敏があった。微温浴を中心とした温熱療法と右下肢の自動介助運動を中心とした運動療法を行った. 温泉療法により疼痛軽減し、杖歩行が可能となった。温泉療法は副作用も少なく帯状疱疹後神経痛の治療の選択肢の一つになると考える。
キーワード Chronic obstructive pulmonary disease (慢性閉塞性肺疾患) Spa therapy (温泉療法) Six-minute walk test (6分間歩行試験) Borg scale (ボルグスケール) Ventilatory function (呼吸機能)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2008-03-01
76巻
開始ページ 31
終了ページ 34
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308313
JaLCDOI 10.18926/14950
タイトル(別表記) Clinical significance of spa therapy in the treatmentof patients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD). A study on 511 patients with COPD admitted for last 5 years
フルテキストURL 069_001_008.pdf
著者 谷崎 勝朗| 光延 文裕| 御舩 尚志| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 柘野 浩史| 岡本 誠| 原田 誠之| 湯本 英一郎| 高田 真吾| 越智 浩二| 原田 英雄|
抄録 1993年1月より1997年12月までの5ヵ年間に当院へ入院した慢性閉塞性呼吸器疾患511例を対象に,疾患の種類,年齢,地域分布などについて検討を加えた。1.最近5年間に当院へ入院した呼吸器疾患患者は594例で,このうち,慢性閉塞性呼吸器疾患患者は511例(86.0%)であった。これらの慢性閉塞性呼吸器疾患のなかでは,気管支喘息が416例(81.4%)と最も多く,その他.慢性気管支炎20例,閉塞性細気管支炎27例,肺気腫48例であった。2.慢性閉塞性呼吸器疾患のなかでは,肺気腫の症例が増加する傾向が見られた。3.慢性閉塞性呼吸器疾患の年齢別検討では,鳥取県内では,70才以上の症例が,また遠隔地(鳥取県外)では60-69才の症例の頻度が高い傾向が見られた。4.入院患者の地域分布では,鳥取県内からの入院患者に比べ,遠隔地(鳥取県外)からの入院患者が比較的多く,その比率は1997年度で48.4%であった。また,その分布別検討では,岡山県,兵庫県,大阪府,広島県,山口県,愛媛県からの入院患者が多い傾向が見られた。
キーワード 慢性閉塞性呼吸器疾患 (COPD) 気管支喘息 (bronchial asthma) 温泉療法 (spa therapy) 高齢患者 (aged patients) 遠隔地 (distant area)
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 1998-12
69巻
開始ページ 1
終了ページ 8
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308114
JaLCDOI 10.18926/14894
タイトル(別表記) Examination about the effectiveness of thermal therapy on exercise tolerance and pulmonary function for patients with chronic obstructive pulmonary disease
フルテキストURL 076_018_023.pdf
著者 菊池 宏| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 濱田 全紀| 岩垣 尚史| 高田 真吾| 光延 文裕|
抄録 我々は現在まで, 慢性閉塞性肺疾患(COPD;chronic obstructive pulmonary disease)患者に対する複合温泉療法(温泉プール運動浴, 鉱泥湿布療法, ヨード吸入) の有効性を報告してきた。今回, 温熱療法の有効性を明らかにすることを目的として, 温熱療法を 従来の治療に併用し, 運動耐容能および肺機能に対する効果を検討した。A群7例(68~79歳・男性6例, 女性1例) およびB群7例(63~81歳・全例男性), 計14例のCOPD患者を対象とした。A群については, 薬物・肺理学療法の他に, 温熱療法を週5回で4週間施行した。 温熱療法として, 乾式遠赤外線式サウナを用いた60℃, 15分間のサウナ浴(座位) を施行した後, 臥位で30分間全身を毛布で包んで安静保温した。B群は, 薬物・肺理学療法のみ4週 続けた。治療前後で肺機能および6分間歩行試験を施行し比較検討した。両群とも, 治療開始4週後には6分間歩行での歩行距離, 酸素飽和度(SpO2), 修正Borg scaleにて改善を認め, 肺機能においても肺活量(VC;vital capacity), 一秒量(FEV1.0;forced expiratory volume in one second) は上昇した。両群間の比較では, 6分間歩行試験で上記3項目の改善率はいずれもA群はB群を凌駕し, A群が優位に運動耐容能の向上を認めた。A群で修正 Borg scaleの治療4週間後の改善率は有意差(p<0.01) を認めた。また肺機能では, 4週間後でVC上昇率はほぼ不変であったがFEV1.0ではA群が優位に上昇した。以上の結果より温熱療法がCOPD治療に有効である可能性が示唆された。
キーワード COPD (Chronic obstructive pulmonary disease) 複合温泉療法 (Complex spa therapy) 温熱療法 (Thermal therapy) 肺理学療法 (Lung physiotherapy) 修正Borg scale (6 minute- walk test, Pulmonary function test)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2008-03-01
76巻
開始ページ 18
終了ページ 23
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308391
JaLCDOI 10.18926/14911
タイトル(別表記) A case of systemic lupus erythematosus (SLE) associated with disseminated intravascular coagulation (DIC)
フルテキストURL 071_068_072.pdf
著者 高田 真吾| 岡本 誠| 柘野 浩史| 原田 誠之| 保﨑 泰弘| 御舩 尚志| 光延 文裕| 谷崎 勝朗| 新谷 憲治| 原田 実根|
抄録 播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併した全身性エリテマトーデス(SLE)を経験したので報告する。症例は73歳女性。64歳時慢性関節リウマチ(RA)と診断された。1999年1月食欲低下を訴え当科受診した。血小板減少、FDP高値、PT上昇等よりDIC発症を疑った。膠原病では凝固系の異常を認めるが、本症例では凝固系が完進しDICを来したと考えられた。 本症例はリウマチ因子陽性であったが、朝のこわばり等典型的なRAの所見に乏しく他の膠原病の合併を疑い、腎障害、血小板減少、抗Sm抗体、抗核抗体陽性よりSLEと診断した。
キーワード 慢性関節リウマチ (Rheumatoid arthritis) 全身性エリテマトーデス (Systemic lupus erythematosus) 播種性血管内凝固症候群 (Disseminated intravascular coagulation syndrome)
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2001-02-01
71巻
開始ページ 68
終了ページ 72
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308643
JaLCDOI 10.18926/14775
タイトル(別表記) A case of anti - neutrophil cytoplasmic autoantibody-associated vasculitis: Resolution after early diagnosis
フルテキストURL 73_088_092.pdf
著者 市川 裕久| 芦田 耕三| 小野 勝一郎| 高田 真吾| 横井 正| 永田 拓也| 岡本 誠| 柘野 浩史| 西田 典数| 保﨑 泰弘| 光延 文裕| 谷崎 勝朗| 野口 菩範| 谷本 光音|
抄録 症例は76歳男性03年前肺気腫と診断された。今回呼吸器リハビリテーション目的で当院に入院の運びとなった。入院時より37-38'Cの発熱を認め,下気道感染を疑い抗生剤で加療したが改善しなかった.入院時の検尿検査で蛋白・潜血陽性であり,血清MPO-ANCAが307U/mlと高値を示した。血清クレアチニン値も徐々に上昇してきたため,MPO-ANCA関連血管炎と診断した.プレドニゾロン投与を開始したところ,症状及び検査所見は速やかに改善した.
キーワード ANCA関連血管炎 早期診断 顕微鏡的多発血管炎
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2003-02-01
73巻
開始ページ 88
終了ページ 92
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308580
JaLCDOI 10.18926/14756
タイトル(別表記) Clinical study on reduction of costs of drugs for the treatment of asthma in relation to the administration method
フルテキストURL 075_053_060.pdf
著者 芦田 耕三| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 濱田 全紀| 岩垣 尚史| 藤井 誠| 高田 真吾| 谷崎 勝朗|
抄録 気管支喘息27例を対象に, 1年間の治療に要した薬剤費が, 温泉療法を行うことによりどの程度削減されるかについて若干の検討を加えた. 本論文では, 薬剤費を定期処方, 臨時処方に大別し, さらにそれぞれをない内服薬と注射・吸入薬とに分けて検討した. 1. 1年間の総薬剤費では, 温泉療法を受けた21例では23,936点から療法後は16,580点へと29.6% の削減が可能であった. 一方, 温泉療法を受けなかった6症例では, 同時期の比較で18,341点から19,021点へと明らかな減少傾向は見られなかった. 2. 定期処方の内服薬の薬剤費では, 温泉療法を受けた症例の削減率25.6% に対して, 温泉療法を受けなかった症例の削減率は23.6% であり, 両グループ間に明らかな差は見られなかった. 一方,定期処方の注射・吸入薬の薬剤費は,温泉療法を受けた症例では5,505点から,5,468点へと軽度の減少傾向が見られたが(削減率7.6%),温泉療法を受けなかった症例では,同時期の推移は3,252点から5,645点へとむしろ増加する傾向が見られた。3.臨時処方の内服薬の薬剤費は,温泉療法を受けた症例では,2,528点から194点へと削減率90.0%と著明な減少傾向が見られたが,温泉療法を受けなかった症例では446点から786点へとむしろ増加する傾向が見られた。4.盛時処方の注射・吸入では,同様に温泉療法を受けた症例では著明な減少傾向を示したが(削減率70.7%),壁 けなかった症例では減少傾向は見られなかった。以上の結果より,温泉療法を行うことにより,薬剤費の削減が可能となることが示された。
キーワード 温泉療法 喘息 薬剤費 定期処方 臨時処方
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-12-01
75巻
開始ページ 53
終了ページ 60
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308337
JaLCDOI 10.18926/14921
タイトル(別表記) Spa therapy for patients with asthma. A study on 437 patients with asthma admitted for last 5 years.
フルテキストURL 070_001_008.pdf
著者 谷崎 勝朗| 光延 文裕| 御舩 尚志| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 柘野 浩史| 岡本 誠| 原田 誠之| 高田 真吾| 越智 浩二|
抄録 1994年1月より1998年12月までの5年間に当院へ入院した呼吸器疾患のなかで気管支喘息を対象に,年齢,地域分布などの経年変化について検討を加えた。1.最近5年間に当院へ入院した呼吸器疾患患者は664例で,このうち,気管支喘息は437例(65.8% )であった。呼吸器疾患のなかで気管支喘息に占める割合の経年変化では,1995年度が最も高く(74.4% ),1997,1998年度にはやや低下(ともに60.7% )の傾向が見られた。2.入院患者の地域分布では,鳥取県内からの入院患者に比べ,遠隔地(鳥取県外)からの入院患者が比較的多く,いずれの年度においても50% 以上(平均57.3% )であった。また,岡山,大阪,兵庫,広島,山口,愛媛県などからの入院症例が多い傾向か見られた。3.年齢別検討では,いずれの地域においても,高齢者の入院症例か多く,鳥取県内では70才以上の症例の頻度(平均35.1% )が,また遠隔地(鳥取県外)では60-69才の症例の頻度(平均37.7% )が高い傾向か見られた。
キーワード 気管支喘息 (asthma) 温泉療法 (spa therapy) 高齢患者 (aged patients) 遠隔地 (distant area)
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 1999-12
70巻
開始ページ 1
終了ページ 8
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308420
JaLCDOI 10.18926/14800
タイトル(別表記) QOL in LBP patients
フルテキストURL 74_048_050.pdf
著者 横井 正| 千田 益生| 浜田 全紀| 光廷 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 岩垣 尚史| 永田 拓也| 藤井 誠| 高田 真吾| 谷崎 勝朗| 井上 一|
抄録 近年QOLが重視されるようになってきている。MOS short form 36 health survey(以下SF-36と略す)は,国際的レベルでの基準とされるべく開発された非疾患特異的HRQOL尺度である。今回,我々は当院でリハビリテーションをうけている腰痛症患者を対象に温泉療法のQOLに対する効果をSF-36を用いて調べた。SFL36の8項目をそれぞれ算出し,温泉療法前後での比較を行った。PCSは41.1から43.6へ, MCSは49.1から5l.0へ上昇したことより,身体・精神面ともに効果があると考えられた。
キーワード SF-36 生活の質 (QuaIity of Life) 腰痛症 (Low back Pain)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-02-01
74巻
開始ページ 48
終了ページ 50
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308493
JaLCDOI 10.18926/14770
タイトル(別表記) QOL in OA patients
フルテキストURL 73_072_074.pdf
著者 横井 正| 千田 益生| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 西田 典数| 柘野 浩史| 岡本 誠| 永田 拓也| 高田 真吾| 谷崎 勝朗| 井上 一|
抄録 近年QOLが重視されるようになってきている。MOS short form 36 health survey(以下SF-36と略す)は,国際的レベルでの基準とされるべく開発された非疾患特異的HRQOL尺度である.今回,我々は当院でリハビリテーションをうけているOA患者を対象に温泉療法の効果をSF-36を用いてQOLの変化を調べたoSF-36の8項目をそれぞれ算出し,温泉療法前後でのQOLの比較を行った。pCSは36.4から37.1へ,MCSは53.0から55.4へ上昇したことより,身体・健東面ともに効果があると考えられた。
キーワード SF-36 生活の質 (Quality of Life) 関節症 (Osteoarthritis)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2003-02-01
73巻
開始ページ 72
終了ページ 74
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308372
JaLCDOI 10.18926/14841
タイトル(別表記) Two male steroid-dependent asthmatics treated with etidronate
フルテキストURL 72_062_065.pdf
著者 柘野 浩史| 岡本 誠| 高田 真吾| 横井 正| 西田 数典| 芦田 耕三| 保崎 泰弘| 光延 文裕| 谷崎 勝朗| 中井 睦郎| 穐山 恒雄| 長谷川 寿一| 辻 孝夫|
抄録 男性のステロイド依存性気管支喘息患者にエチドロネートを4年間の長期間にわたり投与した経験を得たので報告する。症例は,男性のステロイド依存性気管支喘息で,エチドロネート200mg/日・14日間投与を4ケ月おきに4年間にわたり反復投与し,活性型ビタミンD製剤 (VD)投与と併用した2例と,活性型VD製剤を単独授与した2例。椎体圧迫骨折数,境骨耗骨密度,海綿骨骨密度,皮質骨骨密度について,椎体X線像,PQCT(Stratec XCT960)を用いて4ケ月毎に測定し,48ケ月後の効果を検討した。エチドロネートを投与した症例1では,総骨密度と海綿骨はやや増加を認め皮質骨密度は減少していた。エチドロネートを授与した症例2では,総骨密度,海綿骨,皮質骨密度はいずれも減少を認めたが,VD単独投与した2例よりもやや減少が抑制されていたようであった。VD単独投与した2例ではいずれの項目も減少を認めた。これらの症例からは,エチドロネートは男性のステロイドによる骨傷害にも有効と考えられたが,現在投与継続途中であり,今後さらに検討を続ける必要がある。
キーワード エチドロネート 男性 ステロイド 気管支喘息
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 62
終了ページ 65
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308188
JaLCDOI 10.18926/14898
タイトル(別表記) A case of primary adenosquamous carcinoma of the liver with hepatocellular carcinoma
フルテキストURL 076_041_048.pdf
著者 高田 真吾| 芦田 耕三| 保崎 泰弘| 濱田 全紀| 岩垣 尚史| 菊池 宏| 光延 文裕|
抄録 症例は74歳男性。慢性C型肝炎にて当院外来通院中であった。肝細胞癌を指摘され1998年7月腹部血管造影, 経皮エタノール注入療法施行した。以後当院外来加療中であったが, 腹部超音波上肝S5に低エコー域を認め, 1999年10月27日精査加療目的で入院となった。入院 後肝S6にも低エコー域を認めた。超音波ガイド下経皮的針生検施行し, S5では中から低分化の腺癌に加え, 部分的に扁平上皮癌が認められ, 腺扁平上皮癌と診断された。S6では中分化, 一部高分化の肝細胞癌を認めた。転移性肝癌の可能性を考え全身検査を行なったが,他臓器に原発病巣は発見されず, 肝細胞癌に肝原発扁平上皮癌を合併したと考えた。経皮的エタノール注入療法施行し12月28日退院となった。その後も外来にて加療されていたが, 2000年3月肝S4を中心に再発し, 9月9日死亡した。肝細胞癌に合併した肝原発腺扁平上皮癌は稀であり, 若干の文献的考察を加えて報告する。
キーワード 肝腺扁平上皮癌 (adenosquamous carcinoma of the liver) 肝細胞癌 (hepatocellular carcinoma) 経皮的エタノール注入療法 (percutaneous ethanol injection)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2008-03-01
76巻
開始ページ 41
終了ページ 48
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308284
JaLCDOI 10.18926/14842
タイトル(別表記) The relationship between the magnetic resonance imaging of the lumbar spine and lowback pain
フルテキストURL 72_066_070.pdf
著者 高田 真吾| 横井 正| 西田 典数| 岡本 誠| 柘野 浩史| 芦田 耕三| 保﨑 泰弘| 御舩 尚志| 光延 文裕| 谷崎 勝朗| 新谷 憲治| 谷本 光音|
抄録 (目的) MRlは腰痛をきたす疾患の診断に必須な検査法である。腰痛と腰椎MRl所見との関係を明らかにすることを目的として検討した。(対象と方法)腰痛を訴えた30例を対象とし、腰椎MRl所見の頻度を調査した。全例に温泉療法を施行した。  (結果)全症例において腰椎MRl上異常所見を認めた。少なくとも1つ以上の椎間板の変性病変をもつ症例は30例中27例(90% )で、椎間板変性はL4/5levelで最も多く認められた(30例中18例)。椎間板ヘルニア を示す症例は30例中10例(33.3% )であった。神経根圧迫を持つ症例は30例中8例(26.7% )であった。腰椎圧迫骨折を持つ症例は30例中6例(20% )であった。温泉療法により腰痛が改善した症例は30例中17例(56.7% )であった。  (結論)腰痛症患者は腰椎MR止異常所見を有した。温泉療法により腰痛の改善を認めたので、MRL上で認めた形態学的異常は必ずしも機能的異常や症状に直結しないと思われた。
キーワード 腰痛症 (Disc disease) MRl (Magnetic resonance imaglng) 椎間板変性 (Lumbar spine)
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 66
終了ページ 70
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308103
JaLCDOI 10.18926/14840
タイトル(別表記) Multidetector-CT findings of dissecting aortic aneurysum and coronary artery disease. Based on the case of dissecting aortic aneurysum and coronary artery disease.
フルテキストURL 72_055_061.pdf
著者 芦田 耕三| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 柘野 浩史| 岡本 誠| 高田 真吾| 横井 正| 中井 睦郎| 槇野 博史| 谷崎 勝朗|
抄録 2000年になり多列検出器高速CT (Multi-detector CT,以下MDCT)が出現し,大動脈疾患や心電図同期での冠動脈狭窄病変診断への臨床応用が開始された.当院でも2001年7月からMDCTが稼動し,日常臨床診療に貢献している. 今回,解離性上行大動脈瘤(DeBakeyII)(以下DAA)と冠動脈疾患(LAD# 7の閉塞)を合併した患者を診療した.MDCTによるCT - Angiography (以下CTA)が両者の診断に非常に有用であった.患者の負担は100mlの末梢静脈内への造影剤の投与と約数十秒間の呼吸停止だけで,解離性大動脈瘤並びに冠動脈狭窄病変の診断にそれぞれ非常に有用であった.三次元診断の鮮明な画像が得られ,かつ低侵襲度のMDCT並びにCTAは,今後益々臨床の場で血管造影検査の強力なファーストチョイスの診療手段になると考える.
キーワード 解敵性大動脈瘤 (disecting aortic aneurysum) 冠動脈 (coronary artery) 狭心症 (anglna Pectoris) 多列検出器CT(マルチスライスCT) (MDCT) CT血管造影 (CT-Angiography)
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 55
終了ページ 61
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308046
JaLCDOI 10.18926/14811
タイトル(別表記) Emphysematous changes of the lungs in asthmatics in the elderly. Differences between hyperinflation of the lungs by aging and pulmonary emphysema
フルテキストURL 74_062_067.pdf
著者 光廷 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 岩垣 尚史| 永田 拓也| 藤井 誠| 高田 真吾| 横井 正| 浜田 全紀| 谷崎 勝朗|
抄録 高齢者喘息の病態的特徴を臨床的に観察した。その結果は以下のごとくであった。 1.血清IgE値や抗原に対するIgE抗体の陽性率は一般的に低いが,しかしアレルギー疾患の家族歴を有する症例の頻度は高く,アトピー性の素因を有する症例の頻度がかなり高いこと,そして,このような症例ではIgE系反応の関与が示唆された。  2.気道過敏性は加齢とともに低下する傾向が見られた。  3.換気機能,ガス交換能は加齢とともに低下し,特に70才以上 の症例では若青年者喘息と比べ有意の低下が見られた。  4.肺容積は,加齢とともに増大し,70才以上の症例では有意の増大傾向が見られた。また,この肺容積の増大は,HRCT上の-950HU以下の肺% UIAと有意の相関が見られ,肺の過膨張の状態が存在することが示唆された。
キーワード lgE系反応 (IgE-mediated allergy) 気道過敏性 (bronchial hyperresponsiveness) 換気機能 (ventilatory function) ガス交換能 (gas exchange) 気腫化傾向 (emphysematous changes)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-02-01
74巻
開始ページ 62
終了ページ 67
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308645
JaLCDOI 10.18926/14886
フルテキストURL 72_074_079.pdf
著者 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 柘野 浩史| 岡本 誠| 西田 典数| 横井 正| 高田 真吾| 谷崎 勝朗|
抄録 高齢者喘息の病態に対する加齢および喫煙の影響について,若干の検討を加えた。高齢者喘息,特に70才以上の喘息では,HRCT上の1950HU以下の肺のlow attenuation area(LAA)は,苦青年者喘息と比べ有意に増加していた.また,同時にこの年齢層では残気量の有意の増加,拡散能の有意の低下が見られた.% LAAと% 1秒量との間には,喘息の非喫煙例,喫煙例,肺気腫(全例喫煙例),いずれにおいても相関が見られた。しかし,% LAAと拡散能との間には,喘息の喫煙例および肺気腫では相関が見られたが,非喫煙例では有意の相関は見られなかった。これは,喫煙の拡散能におよぽす影響が大きいことを示唆しているものと考えられた。
キーワード 高齢者喘息 (asthma in the elderly) 気腫化傾向 (emphysematous changes) HRCT 残気量 (residual volume) DLco
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 74
終了ページ 79
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308085
JaLCDOI 10.18926/14772
タイトル(別表記) Influences of aging and cigarette smoking on pathophysiology in elderly patients with asthma (2)
フルテキストURL 73_093_101.pdf
著者 谷崎 勝朗| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 柘野 浩史| 岡本 誠| 西田 典数| 永田 拓也| 高田 真吾| 横井 正|
抄録 高齢者気管支喘息について.IgEにmediateされるアレルギー反応の特徴、臨床病態,肺機能(換気機能,ガス交換),気腫化傾向,治療上の問題点などを検討した. 1.高齢者喘息におけるIgE抗体の関与は予想外に多く,しかもアレルギーの家族歴を有する症例で特に高度であった。また,加齢とともに感作される抗原の種類が異なってくることが示唆された。 2.臨床病態では,単純性気管支攣縮型に比べ,気管支攣縮+過分泌型や細気管支閉塞型が増加する傾向が見られた。 3.肺機能では,airflow (% FVC,FEV1.0%)ゃlung volume(% RV)をあらわすパラメーターは,いずれも70才以上の症例で若青年者喘息に比べ有意に低下していることが示された。また,transfer factor(% DLco)も70才以上の症例では有意の低下傾向が見られた。 4.HRCT上の1950HU以下の肺の% UIAは,加齢とともに増加する傾向を示し,% RVの増加と同様肺の気腫化傾向が見られること,しかし,この現象が肺気腫へと移行することはないことが示された. 5.治療上では,薬物療法よりも気道の浄化を促す吸入や水中運動(温泉療法など)が重要であると考えられた。
キーワード 高齢者喘息 IgE抗体 % RV % DLco 気腫可傾向
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2003-02-01
73巻
開始ページ 93
終了ページ 101
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308220