result 1347 件
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10098 |
|---|---|
| Title Alternative | A Note on Social Support Interventions to The Elderly : Research on 'Meals on Wheels' PartII |
| FullText URL | 103_0181_0192.pdf |
| Author | Tanaka, Koji| Hyodo, Yoshimi| Tanaka, Tomoko| |
| Abstract | これまでに筆者らは、若・中年齢女性あるいは高年齢女性の取り結ぶソーシャルサポートネットワーク(SNWと略す)の特性が、精神的健康にどのような影響を及ぼしているかについて検討してきた(田中・野邊、1994;田中、1995;兵頭・田中、1995)。特に高齢者に対しては、SNWの重要性が注目されてきている。高齢者の福祉と医療の基本原則は、住み慣れた地域の住民と積極的に関わり合いながら、対象者が住宅のまま地域生活を可能な限り続けることであるという認識が確立されてきている。(那須、1980)。そういった意味から、地域での生活を継続してゆくために、高齢者と地域とを取り結ぶSNWは、不可欠な要素となってくる。そしてケアの概念は生活に根ざした概念として把えられ、対象者に対して包括的なものであり、日常的でかつ直接的な対応が重要視されるようになってきている。とりわけ栄養摂取については生活の中枢をなすものであり、日常的でかつ直接的な対応が求められる。多くの研究者により、独居群がそれ以外の居住形態に属する高齢者と比較して、食物摂取行動の面で問題を多く抱えていることが指摘されている。また、杉澤(1993a)は、独居群の場合、別居子や友人・近隣などとの社会的紐帯の多寡が、独居家族の代替として保健行動面での問題の解消に寄与するという仮説の検証を行い、支持する結果を得ている。これらのことにより、独居者に対するソーシャルサポートネットワークが今後益々重要になってくるものと思われる。ところで岡山市では平成6年10月から、65歳以上の虚弱な高齢者で、かつ自力で調理が困難な場合又は調理の援助が得られない場合を対象とし、「一人暮らし老人等給食サービス促進事業」(給食サービスと略す)が始められている。この事業の主旨として直接的には、要援護高齢者の食生活安定、栄養バランスの補足と栄養改善、調理の負担軽減、楽しめる食事の提供等による高齢者の日常生活の支援を目的としている。また間接的には地域ボランティアの養成、地域交流、安否確認、孤独感の解消、生活リズムの把握、配食者による受給者の保健福祉ニーズの発見及び住宅保健福祉サービスへの仲介を通しての地域福祉の高揚を目的とするものである。給食サービスの形態は月~金曜日迄の週5日間、日1食昼食を配達する毎日型を基本としている。なお、配食体制は、調理業者から配食拠点施設へ社会福祉協議会職員又は配達運転手が配送し、その配色拠点施設からボランティア配食協力員(以降、ボランティア協力員と略す)が受給者宅へ配食を行うという方法をとっている。本調査では、地域のボランティア協力員が利用住宅の高齢者に昼食を届け始めて、1年半を経過した平成8年3月時点で調査を行った。本報告の目的は、給食サービス及び受給者-ボランティア協力員間のサポート授受関係が高齢者のSNWや精神的健康に対して、どのような影響を及ぼしているかについて、検討を行うものである。 |
| Keywords | ソーシャルサポートネットワーク ボランティア |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1996-11-15 |
| Volume | volume103 |
| Start Page | 181 |
| End Page | 192 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 110000129271 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10058 |
|---|---|
| Title Alternative | Effects of teachers' acceptance on principals' influence with that of assistant principals' influence on teachers' evaluation of their colleague group, task motivation, effectiveness of their educational activity and role expectation. |
| FullText URL | 120_0161_0170.pdf |
| Author | Fuchigami, Katsuyoshi| |
| Abstract | The purpose of this study was to compare effects of teachers' acceptance on principals' influence with that of assistant principals' influence on teachers' evaluation of their colleague group, task motivation, effectiveness of their educational activity and role expectation. The sample consisted of 106 school teachers. Teachers were classified as four types ((1)teachers who were much influenced by both a principal and an assistant principal (H-H), (2)teachers who were much influenced by a principal (H-L) , (3)teachers who were much influenced by an assistant principal (L-H), (4)teachers who were less influenced by both a principal and an assistant principal (L-L)). Results showed that teachers classified as H-H and H-L made more positive evaluation for their colleague group and effectiveness of their educational activity and role expectation than teachers classified L-H and L-L. The high constant magnitude of results obtained was interpreted as the importance of teachers' acceptance of principals' influence in the school organizations. |
| Keywords | 校長 教頭 影響力 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 2002-07-15 |
| Volume | volume120 |
| Start Page | 161 |
| End Page | 170 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 110000129562 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9907 |
|---|---|
| Title Alternative | Study of the Teacher Training Curriculum under the New Educational Personnel Certification Law : An Analysis of the Survey of Teacher Education |
| FullText URL | 116_0105_0115.pdf |
| Author | Kitagami, Masayuki| |
| Abstract | 本研究は,新免許法下における教員養成カリキュラムの在り方を検討する一環として1999年に大学教員・教育長・小学校長を対象に実施した「教師教育に関する意見調査」の結果から考察したものである。具体的には,大学における教員養成の目的,教員養成カリキュラムの体系化原理,養成段階で修得すべき資質能力とその構造,教職専門科目の履修構造,そして教員養成制度改革に関する調査に対する3者の回答結果を教師教育の「統合」と「連続性」という観点から比較検討したものである。調査結果からは,3者の間に認識の異なる部分があり,その違いをいかに捉えながら共通認識を確立していくかが課題として指摘できる。と同時に,今回の改正では大学の主体的な教員養成カリキュラムの構築が課題とされおり,大学における教員養成の内実を形成していく上で大きな課題があることも明らかになった。 |
| Keywords | 教員養成 教員養成カリキュラム 大学における教員養成 教育職員免許法 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 2001-03-15 |
| Volume | volume116 |
| Start Page | 105 |
| End Page | 115 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 110000129494 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9838 |
|---|---|
| Title Alternative | Teaching communication strategies: a proposal of strategic syllabuses |
| FullText URL | 098_0171_0185.pdf |
| Author | Takatsuka, Shigenobu| |
| Abstract | 本論は、コミュニケーション方略のうち、比較的意思伝達上の効率が高いと思われる「言い換え(パラフレイズ)」について、通常名詞で表現される概念に限定して、パラフレイズにはどのようなプロセスが含まれるのか、また、それはどのように言語的に実現されるのかを明らかにすることを通して、パラフレイズというコミュニケーション方略の使用を指導する際のシラバスを作成すること、すなわち、コミュケーション方略の指導を英語を教えることの一つの教育内容領域として設定することの可能性と問題点とを検討することをその目的とするものである。 |
| Keywords | パラフレイズ 英語教育 方略シラバス |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1995-03-15 |
| Volume | volume98 |
| Start Page | 171 |
| End Page | 185 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 110000129659 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9656 |
|---|---|
| FullText URL | 084_0311_0323.pdf |
| Author | Inada, Toshinori| |
| Abstract | 歌僧正徹(永徳元年~長禄三年)に「なぐさめ草」と称する紀行分が現存する。この作品は、東国旅行を思い立った正徹が、応永二十五年(一四一八)春三月末に都を浮かれ出て、やがて逢坂の関を越え、近江・美濃から尾張の黒田を経て、さらに清須に滞在、土地の翁や越の国へ旅する途中の童形達との談話や「源氏物語」談義などの様子を綴ったもので、同年六月頃までで閉じられている。「なぐさめ草」の伝本には、扶桑拾葉集本、これをもと系統と松平文庫本系統に大別される。前者に属する伝本には、扶桑拾葉集本、これももとに転写したとおぼしき群書類従本、祐徳神社寄托中川文庫本(「桑孤」収録 )などのほか、やや系統を異にするが、早稲田大学図書館本も、この系統に属している。これに対して、松平文庫本系統は、島原市立図書館松平文庫本のみの孤本である。両系統を比較してみると、その本文異同は、書写階梯における誤写で生じたのではなく、大幅なものである。これは作者自身の推敲、追加などを考慮に入れなければ説明のつかない性格の異文で、両系統は初稿本と再稿本とに位置する伝本と思われる。この点に関しては、すでに拙稿「正徹の「なぐさめ草」の諸本と成立」(岡山大学教育学部研究集録、第四十九号、昭和五十三年七月)で実証したように、扶桑拾葉集本系統の方が初稿本の姿を伝え、松平文庫本系統は、その後、作者自身が用例の追加や表現の削除、推敲、和歌の差し換えなどの手を加えた再稿本とみなされる。今回行なう、この「なぐさめ草」の注釈は、再稿本の松平文庫本を底本に、扶桑拾葉集本系統との校合をもって校訂本文を作成し、その語釈、通釈を企図するものである。なお、島原市立図書館松平文庫本の「なぐさめ草」の書誌は以下の通りである。縦二七・五糎、横二〇・一糎。袋綴写本一冊。表紙は薄青色下地に唐草模様入り。題簽は左肩に「慰草」と貼付。本文料紙は斐紙。一面は一〇行書き、和歌は一首一行書き。墨付一八丁。江戸初期頃の書写本で、松平文庫本が多くの写本にある「尚舎源忠房」「文庫」の蔵書印で巻尾にある。なお、この「慰草」は、三浦三夫氏の手で翻刻されている(「慰草(松平文庫本)」、昭和四十四年三月刊。私家版)。 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1990-07-16 |
| Volume | volume84 |
| Start Page | 11 |
| End Page | 23 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 120002311165 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9631 |
|---|---|
| FullText URL | 085_0201_0214.pdf |
| Author | Inada, Toshinori| |
| Abstract | 歌僧正徹(永徳元年~長禄三年)に「なぐさめ草」と称する紀行分が現存する。この作品は、東国旅行を思い立った正徹が、応永二十五年(一四一八)春三月末に都を浮かれ出て、やがて逢坂の関を越え、近江・美濃から尾張の黒田を経て、さらに清須に滞在、土地の翁や越の国へ旅する途中の童形達との談話や「源氏物語」談義などの様子を綴ったもので、同年六月頃までで閉じられている。「なぐさめ草」の伝本には、扶桑拾葉集本、これをもと系統と松平文庫本系統に大別される。前者に属する伝本には、扶桑拾葉集本、これももとに転写したとおぼしき群書類従本、祐徳神社寄托中川文庫本(「桑孤」収録 )などのほか、やや系統を異にするが、早稲田大学図書館本も、この系統に属している。これに対して、松平文庫本系統は、島原市立図書館松平文庫本のみの孤本である。両系統を比較してみると、その本文異同は、書写階梯における誤写で生じたのではなく、大幅なものである。これは作者自身の推敲、追加などを考慮に入れなければ説明のつかない性格の異文で、両系統は初稿本と再稿本とに位置する伝本と思われる。この点に関しては、すでに拙稿「正徹の「なぐさめ草」の諸本と成立」(岡山大学教育学部研究集録、第四十九号、昭和五十三年七月)で実証したように、扶桑拾葉集本系統の方が初稿本の姿を伝え、松平文庫本系統は、その後、作者自身が用例の追加や表現の削除、推敲、和歌の差し換えなどの手を加えた再稿本とみなされる。今回行なう、この「なぐさめ草」の注釈は、再稿本の松平文庫本を底本に、扶桑拾葉集本系統との校合をもって校訂本文を作成し、その語釈、通釈を企図するものである。なお、島原市立図書館松平文庫本の「なぐさめ草」の書誌は以下の通りである。縦二七・五糎、横二〇・一糎。袋綴写本一冊。表紙は薄青色下地に唐草模様入り。題簽は左肩に「慰草」と貼付。本文料紙は斐紙。一面は一〇行書き、和歌は一首一行書き。墨付一八丁。江戸初期頃の書写本で、松平文庫本が多くの写本にある「尚舎源忠房」「文庫」の蔵書印で巻尾にある。なお、この「慰草」は、三浦三夫氏の手で翻刻されている(「慰草(松平文庫本)」、昭和四十四年三月刊。私家版)。 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1990-11-15 |
| Volume | volume85 |
| Start Page | 1 |
| End Page | 14 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 120002311142 |
| JaLCDOI | 10.18926/9610 |
|---|---|
| FullText URL | 3_0055_0070.pdf |
| Author | 春名 章二| |
| Abstract | 本論文は企業の研究開発(R&D)行動とこれが産出量等に与える影響を利潤最大化企業と労働者管理企業からなる混合寡占の2段階ゲームモデルを用いて分析したものである。この分析では新たに企業の推測的変動が導入されている。この分析によって両段階とも労働者管理企業にとって寡占の特徴である相互依存関係が消滅することが明らかにされた。さらに、各種パラメータに関する比較静学分析からR&Dスピルオーバー比率の上昇は利潤最大化企業と異なり、労働者管理企業のR&D投資を減少させることが示される。加えて、固定費がR&D投資決定に影響を与え、これが労働者管理企業のR&D投資水準に影響を与えることが示される。 |
| Keywords | 研究開発投資 混合寡占 R&Dスピルオーバー 労働者管理企業 推測敵変動 |
| Publication Title | 北東アジア経済研究 |
| Published Date | 2006 |
| Volume | volume3 |
| Issue | issue1 |
| Start Page | 55 |
| End Page | 70 |
| ISSN | 1880-8476 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 120002311178 |
| Author | 張 星源| |
|---|---|
| Published Date | 2006 |
| Publication Title | 北東アジア経済研究 |
| Volume | volume3 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| JaLCDOI | 10.18926/9609 |
| Author | 張 紅| |
|---|---|
| Published Date | 2006 |
| Publication Title | 北東アジア経済研究 |
| Volume | volume3 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| JaLCDOI | 10.18926/9608 |
| Author | 秦 熠群| 金 哲松| |
|---|---|
| Published Date | 2006 |
| Publication Title | 北東アジア経済研究 |
| Volume | volume3 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9569 |
|---|---|
| FullText URL | 096_0301_0319.pdf |
| Author | Inada, Toshinori| |
| Abstract | 「徒然草」の著者兼好に家集があり、しかも、その自筆草稿本が前田育徳会尊経閣文庫に所蔵されていることは、周知のことである。夙くも昭和5年5月にその複製本が刊行されたのは意義深いことではあったが、「徒然草」研究の盛行に比較し、家集の方は、やや等閑視されてきたきらいがあり、それほど多くの論考が堆積されてきているわけではない。 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1994-07-15 |
| Volume | volume96 |
| Start Page | 1 |
| End Page | 19 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 110000129629 |
| Author | Diaa Osama, El-Ansary| Okamoto, Goro| |
|---|---|
| Published Date | 2007-02 |
| Publication Title | 岡山大学農学部学術報告 |
| Volume | volume96 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| Author | Potjanapimon, Chaiwat| Fukuda, Fumio| Kubota, Naohiro| |
|---|---|
| Published Date | 2007-02 |
| Publication Title | 岡山大学農学部学術報告 |
| Volume | volume96 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| Author | Fukuda, Fumio| Chikasaka, Masayuki| Kubota, Naohiro| |
|---|---|
| Published Date | 2006-02 |
| Publication Title | 岡山大学農学部学術報告 |
| Volume | volume95 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| Author | Sone, Chiharu| Tsuda, Makoto| Hirai, Yoshihiko| |
|---|---|
| Published Date | 2006-02 |
| Publication Title | 岡山大学農学部学術報告 |
| Volume | volume95 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9232 |
|---|---|
| FullText URL | 066_0301_0319.pdf |
| Author | Inada, Toshinori| |
| Abstract | 生あるものの、逃れられない宿命として死がある。死を予感したり、死を眼前にするとき、人々は現世との永遠の訣別を思い、深い寂しさに心を震わせたり、激しく慟哭する。その末期の眼がとらえた心情が契機となって、文学作品が創作されることも多い。けれども、死の到来からくる悲傷は、なにも当時者に限ったことではない。後に残された肉親や近親者にとっても大きな衝撃を与える。そこに死者に対する追悼や追善が行われ、哀傷歌が誕生する。この現象は、人間界において不変に繰り返されてきたもので古代の「万葉集」における挽歌の占める重量感をもってしても納得できる。挽歌の世界は、「古今集」の成立のとき、巻十六の哀傷部に継承された。四季歌・恋歌に比較すれば、その比重は著しく減少したが、一首一首に込められた心情は、その背景に思いをいたすとき、深く重い響きを伝えている。「古今集」の哀傷の部立は、これ以降、室町期まで連綿と続いた勅撰集に一つの典型を与え、多くの勅撰集が哀傷部を特設している。なかには哀傷の部立を持たぬ勅撰集もあるが、雑部のそれに等しい領域を有する。この傾向は、私家集などにも影響を与えた。頓阿の家集「草庵和歌集」(以下「草庵集」と略称)にも、巻十のなかに哀傷部を特設し、四十余首の歌を掲載する。先述した哀傷歌誕生の意味を考慮するとき、私家集の哀傷歌の世界を考究することは、その歌人の思想や抒情の質の一面や生涯における人と人との交誼の縮図を見ることも可能であろう。この稿で、「草庵集」の哀傷歌にスポットをあて、部立の配列や構成、また追悼を行った人物と、そこに込められた抒情を瞥見しようと試みるのも、この点を念頭においてのことである。 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1984 |
| Volume | volume66 |
| Issue | issue1 |
| Start Page | 1 |
| End Page | 19 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 120002311170 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9176 |
|---|---|
| FullText URL | 064_0077_0087.pdf |
| Author | Yanagihara, Masafumi| |
| Abstract | 反応時間パラダイムによる認知情報処理過程の分析を通じて,P300の中枢発現機序を考察した。文字刺激を用いて,刺激媒介系の異なる四つの異同判断課題を与えた結果,刺激対の照合決定過程の発動に呼応してP300が出現することが明らかにされた。P300の頂点潜時が反応時間よりも20~30msec先行する事実を指摘し,最近の研究成績との関連を論じた。 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1983 |
| Volume | volume64 |
| Issue | issue1 |
| Start Page | 77 |
| End Page | 87 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 120002311164 |
| JaLCDOI | 10.18926/bgeou/9120 |
|---|---|
| FullText URL | 060_0413_0427.pdf |
| Author | Inada, Toshinori| |
| Abstract | 「徒然草」の著者に自撰家集のあることは広く知られているが、「徒然草」に比較してはるかに研究者の関心が低くて、関連論文も微々たるものである。しかし、「兼好自撰家集」を「徒然草」の世界を念頭において読むと、兼好の苦悩や本音が吐露されていて実に興味深い。その味は、同じ和歌四天王の頓阿や慶運の和歌とは違い、詞書を含めて読むと、しみじみと彼の人生性に触れることができるところにある。その点、「兼好自撰家集」は「徒然草」理解の補助的な資料にとどまるものでなく、一人の人間の心情の軌跡を示すものとしての位置を与えられてよい。ところで、いざ秀歌を選ぶとなると、特別にこれこそはと目を引くものは少ない。そこで、ここでは詞書を含めて味わい深いものを選んで評釈を行ってみたい。 |
| Publication Title | 岡山大学教育学部研究集録 |
| Published Date | 1982 |
| Volume | volume60 |
| Issue | issue1 |
| Start Page | 13 |
| End Page | 27 |
| ISSN | 0471-4008 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 120002311120 |
| JaLCDOI | 10.18926/9102 |
|---|---|
| Title Alternative | Suggesions for Archieving Symbiosis in an Aging SOciety(3): The Structure of Social Support Network of the Elderly in Japan |
| FullText URL | 4_0089_0099.pdf |
| Author | Tanaka, Tomoko| Hyodo, Yoshimi| Tanaka, Koji| |
| Abstract | 高齢者のソーシャル・サポート・ネットワークにおける構造的特性を検討した。選挙人名簿から確立比例抽出法を用いて、岡山市内の60~80歳高齢者への訪問面接調査が行われた。女性は1994年度(283通回収、回収率56.6%)、男性は1996年度(218通回収、回収率53.4%)の質問紙への回答が分析された。「入院時の世話、借金、仕事の相の談、心配事を聞く、慰め、留守宅の世話、物を借りる、散歩や食事、大切に思う」などが可能な相手をネットワーク構成員とし、人数と関係などを尋ねた。ネットワーク関連項目として、現在の人間関係への満足度などを尋ねた。ネットワーク人数には性別や居住形態による差は見られなかったが、質的側面には差が認められた。女性は男性より比較的ネットワーク資源に恵まれていた。男性と独居の高齢者は、サポートネットワークの積極的な開拓と維持が望まれる。サポートの授受関係は総じて互恵的で、高齢者は社会の中でサポート供給者としても期待できる。 |
| Keywords | 高齢者 ソーシャル・サポート ネットワーク構造 性差 居住形態 |
| Publication Title | 文化共生学研究 |
| Published Date | 2006 |
| Volume | volume4 |
| Issue | issue1 |
| Start Page | 89 |
| End Page | 100 |
| ISSN | 1880-9162 |
| language | Japanese |
| File Version | publisher |
| NAID | 120002311069 |
| Author | Sunny Cheung Man Kwan| |
|---|---|
| Published Date | 2005 |
| Publication Title | 文化共生学研究 |
| Volume | volume3 |
| Issue | issue1 |
| Content Type | Departmental Bulletin Paper |
| JaLCDOI | 10.18926/9066 |