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ID 543
Eprint ID
543
FullText URL
Title Alternative
Effect of β-Carotene on Spinach Leaf Lipoxygenase Activity
Author
Takagi, Shigeaki
Abstract
ホウレンソウのクロロプラストから精製したリポキシゲナーゼ標品についてβ-カロチンが及ぼす活性阻害と,そのときのβ-カロチン自身の褪色についてルティンと比較しながら検討した. 1.リポキシゲナーゼとβ-カロチンとの結合性はルテインと比較して弱く,そのためβ-カロチンによる活性阻害度も低い. 2.β-カロチンのリボキシゲナーゼによる褪色機構はルテインの場合と同じくリノール酸の存在を要するが,褪色速度は遅い. 3.高濃度のリノール酸によるβ-カロチンの褪色抑制もルテインと同じパターンを示すが,この場合リノール酸の比較的低い濃度から褪色阻害が起っている. これらの点からβ-カロチンはルテインとくらべてリポキシゲナーゼヘの結合性が小さいが,このことは1,2,3いずれの結果の主原因でもあると考えることが出来,カロチノイドとしての極性の相違が現われているものと思われる. したがってホウレンソウリポキシゲナーゼ活性に対するカロチノイドの阻害効果と,そのとき生じるカロチノイドの褪色及びリノール酸との関連性はルテイン,β-カロチン以外のカロチノイドにも適応されるものと考えられる。
Published Date
1979
Publication Title
岡山大学農学部学術報告
Publication Title Alternative
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
Volume
volume53
Issue
issue1
Publisher
岡山大学農学部
Publisher Alternative
Faculty of Agriculture, Okayama University
Start Page
29
End Page
35
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
Content Type
Departmental Bulletin Paper
language
Japanese
File Version
publisher
Refereed
False
Eprints Journal Name
srfa