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ID 66635
JaLCDOI
Sort Key
2
FullText URL
Author
原 実穂
Abstract
 貧困や虐待など,子どもを取り巻く危機状況の課題の一つに,「当事者自身が置かれている状況を問題として認識していない」ことが挙げられる。そこで本研究では,児童生徒の危機と,児童生徒の危機への認知能力について教職員がどのように評価しているか調査した。その結果,教職員の視点から「危機や課題を児童生徒自身が認識できている」と判断されるのは半数以下にとどまっていることが明らかとなった(研究Ⅰ)。さらにそれを踏まえ,認知的発達が十分ではないと推測される小学生を対象に,貧困などの「不利益場面」をどの程度認知できるか架空事例を用いて検討したところ,低学年ほど危機について正しい認識ができていないこと,危機察知が低い傾向にある児童は,他者へ援助を求めることの必要性を感じにくいことが示唆された(研究Ⅱ)。
Keywords
心理・社会的危機
援助要請志向性
危機認知
早期発見
架空事例
Note
論文
Publication Title
Bulletin of the Okayama University Psychological Clinic
Published Date
2023-12-25
Volume
volume21
Publisher
岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室
Start Page
7
End Page
13
ISSN
2758-6138
Content Type
Departmental Bulletin Paper
OAI-PMH Set
岡山大学
language
Japanese
File Version
publisher
Eprints Journal Name
oupc