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検索結果 1474 件

JaLCDOI 10.18926/bgeou/67576
タイトル(別表記) High School Teachers’ Questions and Resource Rooms Teachers’ Explanations during Introductory Stage
フルテキストURL bgeou_186_079_089.pdf
著者 森 太| 吉利 宗久|
抄録  本稿の目的は,高校における通級による指導の導入期に着目し,校内体制の整備過程に生じた検討課題を明らかにするとともに,それに対する通級担当者による説明の特徴を捉えることであった。第一に,主な検討課題として「導入の是非」「従来の校内組織との関係」「既存の放課後の取組との関係」「従来の単位認定との関係」「障害という要配慮個人情報の取扱い」「通級による指導を生徒が希望していない場合の対応」が生じていた。第二に,通級担当者は,事例校の実情を参考に質問の背景を推測した上で説明を行うという特徴があった。結論として,校内体制の整備を円滑に進めるためには,通級による指導の導入が現在の各高校の取組等にいかなる影響があるのかを明らかにすること,自校にとって望ましい校内体制を模索するために学校の状況を共通理解することの重要性が示唆された。
キーワード 高等学校 通級による指導 校内体制 発達障害 特別支援教育
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 79
終了ページ 89
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67575
タイトル(別表記) Proposal for Home Economics Class Design That Incorporates Knowledge and Perspective from Other Subjects: From the Characteristics of Home Economics as Seen from Subject Classification and Background Studies
フルテキストURL bgeou_186_069_078.pdf
著者 詫間 千晴|
抄録  本稿では,教科の分類と歴史的背景から捉えた家庭科教育の位置づけ,背景学問である家政学の特徴に基づき,家庭科という教科の特性や役割について検討し,家庭科の授業設計に対する示唆を得ることを目的とした。
 その結果,他教科の知見を取り入れた家庭科の授業設計の要素として,①自己の生活を再認識する機会を設けること,②他教科から得られた知を取り入れること,③授業展開の中では,自然・社会・人文など諸科学の適切な方法論を取り入れること,④科学知と生活認識をつなげる機会を設けること,⑤他者の生活に対する考え方や見方価値観等を知る機会を設けること,⑥学習したことを踏まえて,自己の生活認識を再構成する機会を設けることの6点が示唆された。
キーワード 家庭科教育 教科観 他教科 家政学
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 69
終了ページ 78
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67574
タイトル(別表記) Research on ICT-Based Class Development for “Proactive, Interactive, and Authentic Learning” in “Home Economics” at Senior High School (Ⅰ): Developing and Implementing a Lesson on “Why We Need to Plan to Spend Money”
フルテキストURL bgeou_186_051_067.pdf
著者 佐藤 園| 長谷川 千華|
抄録  本継続研究では,2016年の知識基盤社会を生きる力の育成を目的とした教育改革において,「社会に開かれた教育課程」の実現のために,授業改善の課題とされた「主体的・対話的で深い学びの実現」と「適切なICT活用による学習活動の充実」に焦点を当て,高等学校普通科目の家庭科において,「主体的・対話的で深い学び」とそれにつながるICT活用の検討による授業開発研究を行い,「主体的・対話的で深い学び」を成立させる授業構成の条件を検討することを目的とした。本稿では,家庭科の「深い学び」に不可欠な家庭経営学習の目的である「自分と金銭との関係」を探究する授業「なぜ,金銭を計画的に使う必要があるのか」の開発と実践結果を中心に報告する。
キーワード 家庭科 主体的・対話的で深い学び ICT 家庭経営学習 高等学校
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 51
終了ページ 67
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67573
タイトル(別表記) Basic Research on the Impact of Children's Creativity on Society II - Organising Issues through a Literature Review on Children's Work -
フルテキストURL bgeou_186_043_050.pdf
著者 松浦 藍|
抄録  本研究の目的は,子どもの創造性と社会とを関連付ける活動を通して,大人が子どもの表現活動に対する新たな価値を獲得するよう促すことである。第一次研究の二つ目にあたる本論では,子どもの作品に関する先行研究から,美術教育における子どもの作品への捉え方について整理する。本調査では,先行研究の調査期間を2008 年から2023 年の16 年間と設定し,美術教育に関する学会誌の三誌に掲載されている研究論文を対象とした。その結果,本調査においては,小学生や未就学児の作品を取り上げる研究が多く,写実表現に向かう中学生や高校生の作品への言及がなされていないことと,子どもの作品自体の「価値を生産」する研究は散見されるものの,「価値を普及」する視点が不足していることがわかった。
キーワード 美術教育 子どもの絵 表現活動 創造性
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 43
終了ページ 50
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67572
タイトル(別表記) Characteristics of Changes in Development of Leadership Theories in the Second Half of the 20th Century: Toward Building a Framework for Global Leadership Education
フルテキストURL bgeou_186_035_042.pdf
著者 桑原 敏典| 高 雨|
抄録  本研究は,20世紀後半におけるリーダーシップ育成理論の変遷をたどりながら,現在のリーダーシップ育成の特質と課題を明らかにしようとするものである。20 世紀後半のリーダーシップ論は,Stogdilの特質論アプローチに始まり,やがて個人の特性ではなく状況に注目した論が展開される。Fiedlerの状況論アプローチは,リーダーが力を発揮できる条件を明らかにした。そして,Burnsの変革型リーダーシップ論が登場する。さらに,Walumbwaのオーセンティック・リーダーシップ論は,リーダーが自分に従う者と信頼できる関係を構築することを重視する理論である。本研究では,状況意識と自己意識という概念を用いて,この変遷を分析した。最後に。以上の考察をふまえて,最後にグローバル・リーダー育成のフレーム・ワーク構築のため示唆について考察した。
キーワード リーダーシップ グローバル・リーダー 状況論
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 35
終了ページ 42
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67571
タイトル(別表記) Perspectives Capturing the Dialogue and Zeitlichkeit of Das Sein as Experienced by the Creator in Formative Activities
フルテキストURL bgeou_186_021_034.pdf
著者 大平 修也|
抄録  This study aimed to develop a perspective that considers the interaction between a creator and the object they create during formative activities as a dialogue, and recognizes it as a means for the creator’s learning. To this end, we conducted a literature survey focusing on Martin Heidegger’s seminal work Sein und Zeit. Through the survey, we could provide examples of learning that creators experience while engaging in dialogue in formative activities. Additionally, we developed a perspective that considers the dialogue related to Das Sein, such as the motifs, impressions, and atmosphere, as linked to the shapes and colors they create. Furthermore, we explored the learning creators acquire as they renew themselves through this dialogic process.
キーワード Formative activity Dialogue Das Sein Zeitlichkeit Phenomenology
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 21
終了ページ 34
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67570
タイトル(別表記) Career Self-Reliance Orientation and Workplace Retention among Young Workers: Are Career Support Measures a “Double-Edged Sword” ?
フルテキストURL bgeou_186_013_020.pdf
著者 三沢 良| 小林 千夏| 長谷川 尚子|
抄録  キャリア自律を推進する企業が増えているが,その一方で各種の支援施策が離職や人材流出を招く懸念も指摘されている。本研究では,就業者が抱くキャリア自律の志向性を考慮した分析を行い,キャリア支援施策の活用度と職場定着に関わる心理的変数との関連を検討した。若年就業者255 名のWeb調査への回答の分析から,キャリア支援施策は離職意思の抑制と組織コミットメントの向上という職場定着に有益な効果を持つことが示された。またその効果は,就業者が業界内や専門分野での活躍など広い視野をもつ専門キャリア志向を抱く場合に,より顕著に表れることが示唆された。
キーワード 若年就業者 キャリア自律 キャリア支援施策 職場定着
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 13
終了ページ 20
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/bgeou/67569
タイトル(別表記) The Impact of Strengths-Based Interventions on Students’ Well-being and Attention to Strengths: Examining Contributing Factors to Changes in Attention to Strengths in Others
フルテキストURL bgeou_186_001_012.pdf
著者 伊住 継行| 戸田 朱音| 大倉 尚志|
抄録  本研究の目的は,生徒のwell-being及び強みへの注目の向上を目的とした強み介入を1時間の学級活動と事前事後の学習活動として実践し,その教育成果について検証すること及び他者の強みへの注目の変化の要因について探索的に検討することであった。分析対象は,公立中学校の生徒4クラス105 名(男子56 名,女子45 名,未回答4名)であり,1群事前事後テストデザインで検証した。その結果,生徒のwell-beingと自他の強みへの注目の向上は確認されなかった。また,他者の強みへの注目の変化によって3群(低下群・維持群・向上群)にわけ,群と学習の感想で書かれた自由記述の関連を検討した結果,他者の強みへの注目の変化には,①強みを見つける対象者との関係性,②強み介入時のポジティブ感情の経験,③自他の多様な強みへの気付き,④多様性を尊重する態度の4点が関係していた。最後に,本研究の結果をモデリングの発達差に着目して考察し,今後の強み介入の展望について議論した。
キーワード well-being 強み介入 生徒 他者の強みへの注目
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
開始ページ 1
終了ページ 12
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL bgeou_186_contents.pdf
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2024-08-30
186巻
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
タイトル(別表記) Die Übersetzung von Jherings Briefe(7)
フルテキストURL olj_74_1_34_1.pdf
著者 平田 公夫|
出版物タイトル 岡山大學法學會雜誌
発行日 2024-08-28
74巻
1号
開始ページ 34
終了ページ 1
ISSN 0386-3050
言語 日本語
論文のバージョン publisher
フルテキストURL kokugo_38_020_034.pdf
著者 松田 聡|
出版物タイトル 岡山大学国語研究
発行日 2024-03-20
38巻
開始ページ 20
終了ページ 34
ISSN 2189-5414
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66794
タイトル(別表記) Attitude towards Internet Use and Tendency of Internet Addiction among University Students: Focusing on the Timing of Starting Internet Use
フルテキストURL cted_014_389.pdf
著者 三宅 幹子|
抄録  大学生を対象に,インターネット使用態度,インターネット依存傾向,インターネット使用開始時期について質問紙調査を用いて検討した。インターネット使用開始時期により,調査参加者を小学校群(18名),中学校群(44名),高校以降群(33名)の3群に分類し,大学生時点でのインターネット使用態度とインターネット依存傾向を比較した結果,小学校群はインターネット依存傾向が高めであり,他者の不適切なインターネット使用に対し介入することは少ない傾向があった。小学校高学年から自分用の機器によるインターネット使用環境を入手していた者の大学生時点での使用状況には,より遅くから自分用のインターネット環境を入手した者に比べ懸念すべき部分がある可能性が示唆される。インターネットの使用開始年齢によるその後の影響について,実践的な問いに答えるためには,より多面的に使用実態の違いを検討していく必要があることが指摘された。
キーワード インターネット使用態度 (attitude towards Internet use) インターネット依存 (tendency of Internet addiction) 情報モラル教育 (information moral education)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 389
終了ページ 396
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66793
タイトル(別表記) Studies on Male Child Caregivers, Past Trends and Future Perspectives - Literature Review
フルテキストURL cted_014_373.pdf
著者 栗原 匡虎| 蓮井 和也| 片山 美香|
抄録  本研究は、男性保育者を対象とした先行研究から、研究動向を明らかにし今後の課題を展望することを目的とした。対象文献は、CiNii Research を用いて、「男性保育者」をキーワードとして設定し検索したところ、84件が分析対象となった。対象文献を内容ごとに整理した結果、8つに分類することができた。各分類から、男性保育者に対する保育現場及び社会の認識は比較的明らかにされていたが、男性保育者自身の視点に焦点を当てた研究は十分でないことが明らかとなった。今後は、誕生して50年以上が経過した男性保育者を取り巻く周囲の認識の現状を改めて検討するとともに、男性保育者が保育職にやりがいを感じ、長期的なキャリアを築くにあたっての自己認識及び男性保育者が抱える課題の明確化が必要と考えられた。
キーワード 男性保育者 (male child caregiver) 研究動向 (research trends) 文献研究 (literature review) 展望 (future perspectives)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 373
終了ページ 387
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66790
タイトル(別表記) Development and Potential of the Reggio Emilia Approach to Education in Japan ―Aspects of the Acceptance and Introduction Phases and Challenges in the Practical Application Phase―
フルテキストURL cted_014_325.pdf
著者 髙橋 敏之| 髙橋 慧| 小田 久美子|
抄録  本論は,日本への受容・導入期から実践期に移行しつつあるレッジョ・エミリア教育に関して正しく理解を深めるためには,何が問題や課題になるかについて考察する。第1に,レッジョ・エミリア市の子どもの造形芸術の背景にある造形原理や教育原理を正しく把握する必要がある。第2に,幼児教育を基礎から学び,子どもの造形表現を研究し,美術制作と鑑賞に従事できる「アトリエリスタ」養成の仕組み作りが要請される。第3に,日本の保育理念である「遊び=学び」の上位概念として「プロジェクト」を位置付け,根本的な保育理念の転換が求められる。第4に,子どもの主体性を大切にした保育実践のために,年間行事を精選しなければならない。第5に,これまでの日本の保育記録の仕方を「ドキュメンテーション」に代替できるかどうかの検討が不可欠である。
キーワード レッジョ・エミリア教育 (Reggio Emilia approach) 芸術性の理解 (understanding artistry) アトリエリスタの養成 (atelierista training) プロジェクト (project) ドキュメンテーション (documentation)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 325
終了ページ 339
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66789
タイトル(別表記) Trends and Issues in Research on the Reggio Emilia Approach
フルテキストURL cted_014_309.pdf
著者 髙橋 慧| 岡山 万里| 髙橋 敏之|
抄録  本論は,レッジョ・エミリア教育に関する研究動向を整理し,実践及び研究上の課題を明らかにするものである。研究の第一段階として日本国内の研究を中心に先行研究を概観した結果,「プロジェクト」「プロジェクト型保育」「創造性と表現活動」にかかわる研究成果が充実していることが判明した。それと同時に,日本の保育理念や保育方法との一致点や相違点も明らかになった。今後は,レッジョ・エミリア教育の根幹と言われる「芸術性」「創造性」「協同性(共同性)」とその理解を学術研究の主題にして,芸術教育や子どもの造形表現を考察した研究成果が待ち望まれる。
キーワード レッジョ・エミリア教育 (the Reggio Emilia approach) プロジェクト (projects) 創造性 (creativity) 表現活動 (expressive activities) 課題 (issues)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 309
終了ページ 323
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66787
タイトル(別表記) Teaching each Subject for the Children with Severe and Multiple Disabilities
フルテキストURL cted_014_281.pdf
著者 藤田 典子| 宮﨑 善郎|
抄録  重度・重複障害のある子供の指導内容の設定や学習評価における実態,ならびに課題を整理し,各教科等の指導の在り方を明らかにすることを目的とし,重度・重複障害のある子供の教育の現状や課題について整理した。また,自立活動を主とする教育課程に在籍する子供の各教科等の指導の課題を具体的に把握することを目的として,筆者が所属する特別支援学校とA県立特別支援学校のうち,知的障害と肢体不自由を対象とする9校の指導教諭に各教科等の指導の実態と困難さに関するアンケート調査を行い,その結果から,実態把握と適切な目標設定,観点別評価の組織的な実施の必要性が示唆された。そこで,目標設定から評価に至る授業づくりのプロセスや考え方を整理し,共通理解のもと組織的に取り組めるように活動分析表を作成した。
キーワード 重度・重複障害 (Severe multiple disabilities) 各教科等の指導 (Teaching of Each Subject) 自立活動を主とした教育課程 (Curriculum focused on Self-reliance Activities)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 281
終了ページ 295
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66786
タイトル(別表記) Systematic Improvement of Teaching to Realize the School’s Educational Goals -Japanese Language Instruction as the core of the Program-
フルテキストURL cted_014_265.pdf
著者 岡田 奈未| 宮本 浩治| 池田 匡史| 槇野 滋子|
抄録  本研究の目的は、「目指す生徒像」を意識した学校の組織改善の具体を報告し、そのあり方を提言することにある。いつの時代においても、授業改善は教師に求められることである。教師は、よりよい授業をしたいと願うものの、本質的に授業はおもしろくないものとして、子どもたちには認識されているのが現状である。本研究では、共有ビジョンである「目指す生徒像」を軸とした協働的な授業改善の取り組みを報告する。そして、「目指す生徒像」を教職員が一丸となって作り、解釈、実践、検討していく営みの中で、生徒の実態や授業の問題点を明確に認識し、同じ視点での授業の改善や学校の組織力の向上につながる可能性を見出すこととする。さらに、こうした取り組みを進めていく中で、教師一人ひとりのメンタル・モデルにどのようにアプローチしていくのかということの視座も明らかにしていくこととする。
キーワード 学習する組織 (Learning Organization) 授業改善 (Systematic improvement of teaching) 目指す生徒像 (The school's educational goals) 教師のメンタル・モデル (Mental Models of Teachers) 国語科指導 (Japanese language instruction)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 265
終了ページ 279
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66784
タイトル(別表記) Transforming Teachers’ Attitudes through Experiential Learning in Laos -BENGALA dying workshops and the experience with local teachers-
フルテキストURL cted_014_239.pdf
著者 宮本 あゆは| 梶本 夏未| Vongheuangsy Bounpaserth| 原 祐一|
抄録  ラオスの学校制度は, 初等教育全般において「体験型学習の提供」を求めている。実技教科では体験型の授業が実践されているが, それ以外の教科では座学中心の授業である。その背景には, 体験型学習の行い方がわからないといった教員の課題意識がある。本研究では, 特に教員の授業づくりに対する課題意識を引き受け, ラオスにおいて体験型学習を協働実践し教員意識の変容を明らかにすることとした。具体的には, ラオスの小中学校2校で,体育の授業で使うT シャツをベンガラ染めする体験型学習を行った。教員にも参加してもらいながら, 体験型学習を経験すると同時に協働実践することで, どのように意識が変容するかを検証した。検証方法は, 実践校2校の教員に対する半構造化インタビューである。その結果, 教員らは体験型学習の可能性を理解した一方, 座学中心の授業から体験型学習へ転換の方法がわからないという意見もあり, 今後の課題となった。
キーワード 体験型学習 (Experiential learning) ラオス (Laos) ベンガラ染め (BENGALA dyeing) 持続可能な教育 (ESD)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 239
終了ページ 252
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66782
タイトル(別表記) The Analysis of Bullying Questionnaires to Identify the Problems using Teachers’ Recognitions about What Are Serious for Students
フルテキストURL cted_014_207.pdf
著者 宮川 世名| 青木 多寿子|
抄録  いじめ早期発見を目的としたアンケートが全国で実施されているが,いじめの認知件数は減少していない。そこで,全国14都道府県のいじめアンケートを集計し,内容を分析した。加えて,このいじめアンケートが「いじめに該当する」としている行為に着目し,いじめ行為に対する,教師の「いじめに対する深刻さの認識」を調査した。その際,宮川・青木(2023)が示した「いじめの深刻度」に関する知見を用いた。分析の結果,教師は「やり返せる行為」よりも,「やり返せない行為」をより深刻と捉えていることがわかった。つまり,教師は「深刻と捉えられるべきいじめ行為」を深刻だと捉えており,現行いじめアンケートが「いじめに該当する」としている行為は妥当であると考えた。このことは,現行いじめアンケートでは早期発見が難しいことを示唆している。よって,早期発見と言うよりは,未然防止につながる新しいアンケートの開発の必要性について考察した。
キーワード いじめアンケート (questionnaire to detect bullying early) いじめ未然防止 (preventing bullying in advance) いじめに該当する行為 (what are the ser ious actions of bullying) 教師の認識 (recognition of bullying by teachers)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 207
終了ページ 221
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66781
タイトル(別表記) Proposal for Creativity-oriented Inquiry-based Classes for Liberal Arts Education in Universities Analysis of Practical Results of the Liberal Arts Education Class “Creativity in Life” at Okayama University II
フルテキストURL cted_014_191.pdf
著者 稲田 佳彦| 篠原 陽子|
抄録 新学習指導要領で探究的な学びを経験した高校生が大学で学び始める2025年度を控え,大学の教養教育科目として,「色」を主題にして物理学と被服学の知見を組み合わせ,プロジェクト型の活動も組み入れた新たな授業を開発し実践した。昨年度の実践と同様に,様々なつながりを意識してものごとを捉えたり,学生自身の思考や感覚の特徴を自覚させることを促す仕掛けを組み込むことで,学生の主体性を促して創造的な思考を刺激する授業になっている。受講生のシャトルカードの記述,考察過程で作成したウェビング,物理や物理学習に対する学生の思考や態度を測定するCLASS調査紙などの分析の結果,「主体的,対話的に考え,感じ,判断する自分自身の存在を意識すること」を促す効果が大きいことが明らかになった。これは,探究的な学びの土台として重要な創造性の涵養に欠かせない要素になる。
キーワード 探究型授業 創造性 物理学 被服学 ウェビング creativity physics clothing science
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 191
終了ページ 205
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher