検索結果 18185 件
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68503 |
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タイトル(別表記) | Research Trends on Educational Needs and Support of Children with Cancer |
フルテキストURL | cted_015_341.pdf |
著者 | 陳 依文| 吉利 宗久| |
抄録 | 本研究は、小児がん患児の教育的支援に関する研究の動向を明らかにし、今後の課題とその解決策を提起することを目的とした。「学習」、「自己管理」、「対人」、「心理」、「連携」の5つの視点から分析を行った。学習支援について、治療に伴う学習の遅れや集中力の低下に対し、個別の教育支援計画や体験的な学習、および遠隔教育の実施に期待されていた。自己管理支援では、患児が自身の病状や治療による副作用を理解し、自立的に管理できる能力を育成することが求められていた。対人支援について、患児の長期入院により、友人関係の構築が困難になり、入院中や復学後のコミュニケーションの支援が重要であることが確認された。心理支援においては、周囲への効果的ながん教育や大学生ボランティアによる支援が、患児の心理的安定を促すことが示された。最後に、学校と医療機関、保護者の連携不足が指摘されており、連携ツールの開発が求められている。 |
キーワード | 小児がん (child hood cancer) 慢性疾患 (chronic illness) 教育的ニーズ (educational needs) 研究動向 (research trends) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 341 |
終了ページ | 355 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68501 |
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タイトル(別表記) | An Attempt at International Understanding Education Incorporating Letter Exchange Activities between Japanese and Chinese High School Students: Through Development of a Civics Unit Plan on International Issues |
フルテキストURL | cted_015_313.pdf |
著者 | 別木 萌果| 周 星星| 桑原 敏典| |
抄録 | 本研究は,日本と中国の高校生が地球規模の国際的課題について考えを共有するために,手紙を交換する学習活動を通して相互理解を深め,国際社会の一員としての自覚を持つようになることを目指した授業の開発・実践の成果を報告するものである。実践を通して,交流活動は生徒にとって次のような意義があることが明らかになった。第ーは,外国人との初めての一対一の交流であったということである。直接会わない形であったとしても,今回の授業を受けた多くの生徒にとっては他の国の人と関わる初めての経験であった。第二は,他国の文化や学校への関心を持つきっかけとなったことである。第三は,気候変動問題に対してグローバルな視点で考えるきっかけを与えられたということである。 |
キーワード | 国際理解教育 (international understanding education) 公民科 (civics) 単元開発 (unit development) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 313 |
終了ページ | 324 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68500 |
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タイトル(別表記) | Exploring Home Learning That Bridges Lessons to Foster Autonomous and Self-Directed Learning |
フルテキストURL | cted_015_297.pdf |
著者 | 田中 純子| 三沢 良| |
抄録 | 生徒が自ら学習を進めていく力を身に付けるには,授業内だけでなく,家庭など授業外の場での学習経験を積む必要がある。つまり,学習は授業内だけで完結するのではなく,広範な活動を通して成立する。本研究では,公立中学校の第2学年を対象に授業と家庭学習を連携させる実践を行い,生徒の「主体的・自律的な学び」を萌芽させることを目指した。教師が学習方略や目標設定の重要性を伝え,メタ認知を促すことで,生徒は自己調整学習のサイクルを意識し,自分なりの学習方略を探求するようになった。また,家庭学習で授業につながる課題に取り組むことで,授業への主体的な参加と,授業外で自律的に学ぶ意欲が促されることも示唆された。 |
キーワード | 授業と家庭学習の連携 (coordination between classroom and home learning) 自己調整学習 (self-regulated learning) 宿題 (homework) 授業改善 (lesson improvement) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 297 |
終了ページ | 311 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
フルテキストURL | fulltext.pdf |
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著者 | Fujii, Yuki| Matsumoto, Kazuyuki| Ochi, Kiyoaki| Himei, Hitomi| Sakakihara, Ichiro| Ueta, Eijiro| Toyokawa, Tatsuya| Harada, Ryo| Ogawa, Taiji| Tomoda, Takeshi| Kato, Hironari| Sato, Ryosuke| Obata, Taisuke| Matsumi, Akihiro| Miyamoto, Kazuya| Uchida, Daisuke| Horiguchi, Shigeru| Tsutsumi, Koichiro| Otsuka, Motoyuki| |
キーワード | clipping closure delayed bleeding endoscopic papillectomy |
発行日 | 2025 |
出版物タイトル | Therapeutic Advances in Gastroenterology |
巻 | 18巻 |
出版者 | SAGE Publications |
ISSN | 1756-2848 |
資料タイプ | 学術雑誌論文 |
言語 | 英語 |
OAI-PMH Set | 岡山大学 |
著作権者 | © The Author(s), 2025. |
論文のバージョン | publisher |
PubMed ID | 40104325 |
DOI | 10.1177/17562848251326450 |
Web of Science KeyUT | 001447404800001 |
関連URL | isVersionOf https://doi.org/10.1177/17562848251326450 |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68497 |
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タイトル(別表記) | Development Support a Child with Autism to Acquisition of Intersubjective Communication: Through the Environmental Setting of Play with Shared Positive Emotions |
フルテキストURL | cted_015_281.pdf |
著者 | 角原 佳介| 伴 真里奈| 丹治 敬之| |
抄録 | 自閉スペクトラム症児は,相互伝達行為の獲得に遅れがあることが指摘されている。本研究では,自閉スペクトラム症の診断のある知的障害特別支援学校小学部1年生男児を対象に,相互伝達行為の獲得を目指して,遊びを中心とした指導を行った。その結果,対象児の遊びが「感覚運動的遊び」「機能的遊び」から「象徴的遊び」「社会的遊び」へと移行するに伴い,相互伝達行為が見られるようになった。また,教師による働き掛けへの応答も見られるようになり,ポジティブな情動の共有が生み出されやすい遊びの環境設定が,相互伝達行為の獲得において効果的であったことが示唆された。遊び環境については,1)魅力的な玩具,2)魅力的な玩具を介した教師との遊び,3)対象児の遊びの発達段階に応じた介入,4)情動の共有を促す共感的関わりの4点が相互伝達行為の獲得を促した可能性が考えられた。 |
キーワード | 自閉スペクトラム症 (a Child with Autism) 相互伝達行為 (Intersubjective Communication) 情動の共有 (effective sharing) 遊びの環境設定 (Setting of Play) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 281 |
終了ページ | 295 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68496 |
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タイトル(別表記) | Examination of Practical Cases of Career Education to Promote Self-Understanding in Elementary School Students: Utilizing Character Strengths Intervention |
フルテキストURL | cted_015_267.pdf |
著者 | 吉川 伸二| 磯田 浩平| 伊住 継行| |
抄録 | 本研究では,公立小学校4年生を対象に,キャリア教育における自己理解能力の育成を目的とし,ポジティブ心理学に基づく性格特性的強み介入 (Character Strengths Intervention:CSI) と将来の夢についての学習を関連付けた学級活動 (3) の授業を行った。本実践を通して,児童は自分の強みを理解し,それを将来に活かそうとする意識が高まるとともに,互いの強みを認め合う活動によって児童同士の関係性の構築が促進された。一方で,学校全体でのキャリア教育の系統性と発展性の検討,強みの活用が難しい児童への個別支援の必要性が今後の課題として指摘された。 |
キーワード | キャリア教育 (Career Education) 自己理解 (Self-awareness) 性格特性的強み (Character Strengths) 学級活動 (3) (Classroom Activities (3)) 児童 (Children) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 267 |
終了ページ | 279 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68495 |
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タイトル(別表記) | Bridging the Gap: Outcomes and Challenges of a Collaborative Start Curriculum for Seamless Transition to Elementary School |
フルテキストURL | cted_015_251.pdf |
著者 | 大倉 尚志| 松井 紀子| 伊住 継行| |
抄録 | 本実践では,5歳児から小学1年生の「架け橋期」の滑らかな移行に焦点を当てたスタートカリキュラム共同編成プロジェクトを立ち上げ,幼稚園と小学校の教員が集まって5回の話合いを行った。本プロジェクトを評価するために,参加者に話合いの振返りを書いてもらい,その内容を検討した。成果として,①スクリーニングシートを使って,「気になる」子供を抽出し,見取りの違いを可視化することで,相互の子供観について共通理解を図ることができた。②幼稚園と小学校,双方の教員が互いの子供観・教育観の違いを理解し,歩み寄ろうとする姿勢や校種間の接続をより滑らかにしようとする意識の向上が確認された。一方,課題として,スタートカリキュラムの柔軟な運用や小学校教育における子供主体の教育の実現を妨げる教育課程の過積載状態の問題が指摘された。 |
キーワード | 架け橋プログラム (Bridge Program) スタートカリキュラム (Start Curriculum) スクリーニングシート (Screening Sheet) カリキュラム・オーバーロード (Curriculum Overload) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 251 |
終了ページ | 265 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68492 |
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タイトル(別表記) | Lesson Structure of Elementary Social Studies Law-Related Education Focusing on the Concept of Contract: Through the Designing of a Unit on Production and Sales in the Third Grade |
フルテキストURL | cted_015_207.pdf |
著者 | 宮本 あゆは| 桑原 敏典| |
抄録 | 本論文は、小学校社会科における市民性教育としての法教育のあり方を検討し、その授業構成原理を明らかにしたうえで、中学年の教育内容である販売の仕事に関する単元開発を行うものである。これまで小学校法教育では、発達心理学の論を基にしながら研究が進められてきたが、小学校社会科法教育としての体系的な研究は十分ではなかった。小学校第3学年の社会科では、第3学年「地域にみられる生産や販売の仕事について」の内容が設定されている。佐藤はスーパーマーケットを教材として小学校社会科で経済概念を形成する授業を開発し、その有効性を検証した。一方で、販売には売買契約のような法的問題も発生する。本論文では、これまでの社会科教育研究において蓄積されてきた法教育論や価値観形成論の成果を踏まえ、スーパーマーケットを教材とした小学校社会科単元開発を行う。 |
キーワード | 法教育 (Law-Related Education) 初等教育 (Elementary School Education) 小学校社会科 (Social Studies) 民法学習 (Civil Law Education) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 207 |
終了ページ | 218 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68491 |
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タイトル(別表記) | Prevention of Apathy in High School Students Perspective on Time Management and Future Prospects |
フルテキストURL | cted_015_191.pdf |
著者 | 麻田 明日香| 青木 多寿子| |
抄録 | 不登校の主たる要因の1位は「無気力・不安」で40.0%を占める(文部科学省,2023)。このことは,不登校でない生徒の中にも,無気力を感じている生徒がかなりいることを示唆している。そこで本研究は,高校生の無気力とその予防について検討する。無気力は,大学生を対象にアパシー傾向として検討されてきた。そこで高校生の無気力をアパシー傾向として捉え,加えてそれを予防するものについても併せて検討した。予防法の候補として,タイムマネジメント(以下,TM)と将来展望(現在の充実感・目標指向性・希望)を想定し,高校生219名を対象に,これらの関係を検討した。分析の結果,無気力を低減するのは,現在の充実感,希望であり,特に前者が有効である可能性を示せた。一方で,アパシー傾向の自分のなさでは,TM のタイプによって異なる関係がみられた。つまり,TM が苦手な生徒では,希望よりも,目前の目標に目を向けることが無気力を低減できる可能性が示唆された。 |
キーワード | 高校生 (High School Students) 無気力 アパシー傾向 (Apathy tendency) タイムマネジメント (Time Management) 将来展望 (Future Prospect) Prevention |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 191 |
終了ページ | 205 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68489 |
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タイトル(別表記) | Climate and Songs of Spring/May Around Germany (Part Ⅱ): A Report of an Interdisciplinary Lesson Practice at the University Leading to the Understanding of Heterogeneous Others |
フルテキストURL | cted_015_163.pdf |
著者 | 加藤 内藏進| 長岡 功| 加藤 晴子| 大谷 和男| |
抄録 | ドイツ付近の「春・5月」の気候と歌の表現の学際的学習を通して「異質な他者」への出会いを促す教科横断的授業を大学で行った。授業では,ドイツ付近における「春・5月」の季節感の2つの側面,すなわち「厳しい冬を経て巡り来る特別な喜び」や「すぐに過ぎ去る至福の瞬間の儚さ」に関連した気候の特徴を講義すると共に,それらの季節感が表現されたドイツ歌曲や映画《会議は踊る》の主題歌〈ただ一度だけ〉等の鑑賞を行い,作品の背景にある気候と音楽表現の関りにアプローチした。その結果,作品の歌詞を主な手がかりに,気候や季節感と音楽表現の関りを概ね捉えることができた。従って,本実践が「異質な他者」の存在を実感する機会になり得たといえる。一方,「5月」という一語に凝縮されたドイツ付近ならではの深い内容を「我が事」としてより強く実感するためには,歌詞はもとより音楽的表現との絡みを意識した捉え方,提示の必要性が示唆された。 |
キーワード | 気候と音楽 (Climate and music) ドイツ付近の春・5月の気候と季節感 (Climate and seasonal feeling in spring/May around Germany) ESD 教師教育 (Teacher education on ESD) 異質な他者への理解 (Understanding of heterogeneous others) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 163 |
終了ページ | 177 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68488 |
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タイトル(別表記) | Teacher Response Processes to Behavioral Problems in Students with Mild Intellectual Disabilities: An Examination Based on Practices at High School Division of Special Needs School A |
フルテキストURL | cted_015_147.pdf |
著者 | 時光 秀明| 宮﨑 善郎| |
抄録 | 本研究の目的は,知的障害特別支援学校高等部に在籍する生徒の行動問題に着目し,学校現場で教員が適切に対応する際の枠組みを明らかにすることである。その方法として,生徒指導上の課題を理由とする教育困難期を乗り越えたA 知的障害特別支援学校高等部に所属していた経験豊富な教員4名に面接調査を実施し,M-GTA の手法を援用した質的分析を行った。その結果,【安心感を生む個との関係づくり】と【対応方法の共有と統一化を目指す】関係性がコア・カテゴリーと位置づき,16の諸概念を生成した。行動問題に直面した教員は,生徒に対しては【安心感を生む個との関係づくり】を対応の軸とし,その背後では学校として【対応方法の共有と統一化を目指す】ための動きをしていた。最後に,本研究で明らかとなった対応の枠組みについて考察した観点から,個別の時間を含む階層性のある包括的な支援システムを一つの提案とした。 |
キーワード | 高等部 (High school division) 軽度知的障害 (Mild intellectual disabilities) 発達障害 (Developmental disorders) 行動問題 (Behavioral problems) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 147 |
終了ページ | 161 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68487 |
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タイトル(別表記) | The Image of Mushroom Created by Junior High School Science Textbooks: Suggestions for Learning about Mushroom from Diachronic Surveys |
フルテキストURL | cted_015_133.pdf |
著者 | 髙木 里彩| 池田 匡史| 山本 将也| |
抄録 | 本稿では,戦後中学校理科検定教科書におけるきのこの扱われ方,すなわち学習者が受け取ることになるきのこ像について,①どのようなきのこが扱われてきたのか,②植物に分類されているか否か,③きのこのからだは何で形成されているのか,④生態系における働きの四つの観点から,通時的な調査によって明らかにした。全47種がこれまでの理科教科書で登場してきたが,近年は種への意識というよりも,きのこが分解者としての役割を持つことにのみ焦点が当てられてきていることを指摘した。また,これまで教科書においては菌根性のきのこ自体について取り上げられつつも,その生態系における相利共生の観点への言及はないことから,相利共生の理解を目指す学習の開発が可能性として浮かび上がってくることも指摘した。 |
キーワード | 菌類 (Fungus) 菌根菌 (Mycorrhizal Fungi) 腐生菌 (Saprobic Fungi) 相利共生 (Symbiosis) 教材史 (History of teaching materials) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 133 |
終了ページ | 145 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68486 |
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タイトル(別表記) | The Development of Thoughts on the Effective Use of School Libraries and Collaboration with Teacher-Librarians and School Librarians in Japanese Language Arts: From a Survey of the Journal Kyoiku Kagaku Kokugo Kyoiku |
フルテキストURL | cted_015_119.pdf |
著者 | 最相 有未| 池田 匡史| |
抄録 | 学校図書館は,学習指導要領でも触れられており,国語科との関連も深い。また先行研究では,司書教諭や学校司書との協働の必要性が訴えられている。しかしこれまでの国語教育では,どのような協働がなされていたのかという検討がなされていない。そこで,本研究では,教育雑誌の調査をもとに,国語科においては,学校図書館がどのように活用されてきたのか,司書教諭や学校司書との協働はどのような態度がとられてきたのかを明らかにすることを目的とした。調査では,図書館に言及している論文や学校図書館を活用した実践・指導例を抽出し,分析した。実践・指導例の分析からは,小・中学校の国語科において学校図書館は活用されてきた一方で,司書教諭や学校司書との協働には着目が及んでいない状況が明らかになった。また,司書教諭や学校司書に関する言及からは,人的リソースにその原因を求める思潮が窺えたものの,価値ある協働も見受けられることを指摘した。 |
キーワード | 雑誌調査 (survey of journals) 読書指導 (reading instruction) 探究的な学習 (inquiry-based learning) 国語教育史 (history of Japanese Language Arts) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 119 |
終了ページ | 132 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68485 |
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タイトル(別表記) | Analysis of Practical Results of the Liberal Arts Education Class “Creativity in Life” at Okayama University Ⅲ |
フルテキストURL | cted_015_107.pdf |
著者 | 篠原 陽子| 稲田 佳彦| |
抄録 | 2022年より教養教育科目「現代と社会」において,「色」を主題にして「岡大グッズ」の提案を行う探究型授業「生活の中の創造性」を開講している。授業前後のアンケートによると,学生は「自分にとって創造性は重要」と捉え,「他者とコミュニケーションを取りながら創造的な活動をすることに興味」があり,授業後は「自分のことを創造的である」と肯定的な評価となっていた。この授業は「主体的,対話的に考え,感じ,判断する自分自身の存在を意識すること」を促す効果が大きいことが分かった。この3年間の実践は,主軸となるテーマと探究活動の内容が大学生の探究的な学びに適したものであったと考えている。 |
キーワード | 探究型授業 創造性 (Creativity) 物理学 (Physics) 被服学 (Clothing) 岡大グッズ (Okadai-Goods) ICT 活用 (ICT) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 107 |
終了ページ | 118 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68483 |
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タイトル(別表記) | Trends in Awareness of Earthquake Disaster Prevention among Students Aspiring to Become Childcare Providers |
フルテキストURL | cted_015_075.pdf |
著者 | 佐藤 大介| 髙橋 慧| 馬場 訓子| |
抄録 | 近年,南海トラフ巨大地震や都市直下型地震に対する危機感が高まる中,地震防災に対する高い意識を持ち,普段から防災に関する取り組みに努めることが求められている。本研究では,子どもの命を守る保育者を目指す志望学生が,地震災害に対する意識をどのように持ち,地震防災に関する知識や理解をどの程度保持しているのかについて,その実態を明らかにすることを目的とした。保育者養成校4大学の学生に対する質問紙調査を行った結果,地震への危機意識が学年によって異なる傾向にあることや,地震防災に関する意識の高低によって,地震に対する知識や認識の違いがあることが判明した。今後,幼児教育・保育施設における避難訓練の実施や,保育者養成課程において防災教育に関する指導を検討していくことが求められる。 |
キーワード | 地震防災 (earthquake disaster prevention) 保育者志望学生 (students aspiring to become childcare providers) 意識調査 (questionnaire survey) 危機意識 (sense of crisis) 地震防災教育 (education for earthquake disaster prevention) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 75 |
終了ページ | 89 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68482 |
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タイトル(別表記) | Effects of Career Years on the Coordination Behavior of Yogo Teachers |
フルテキストURL | cted_015_059.pdf |
著者 | 鈴木 薫| 三村 由香里| |
抄録 | 本研究の目的は,養護教諭のコーディネーション行動に影響する要因やその因子の傾向をキャリア年数から捉え,これらとコーディネーション行動の生起プロセスとの関係について明らかにすることであった。分析対象は,公立小学校・中学校勤務695名とした。キャリア年数の影響は,コーディネーション行動と動機づけの段階に関わる要因の尺度得点や,因子の下位尺度得点の向上に見られた。また,キャリア年数とコーディネーション行動の生起プロセスに関わる因子間の関係からは,(1)キャリア年数に影響されない高い下位尺度得点を示す因子間相関による,協働を起点にした組織支援の基盤づくり,(2)キャリア年数により下位尺度得点が高まる動機づけ要因の因子間相関による,個別支援の取組推進へのつながり,(3)11年以上キャリア区分で見られるリーダー認知と個別支援の因子間相関,及び組織的支援のマネジメントへの広がり,の3つの特徴をもつことが示唆された。 |
キーワード | 養護教諭 (Yogo teacher) コーディネーション行動 (coordination behavior) 尺度得点 (scale score) 下位尺度得点 (subscale scorer) 行動の生起プロセス (process of behavioral development) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 59 |
終了ページ | 73 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68481 |
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タイトル(別表記) | Childcare and Support in Nursery Schools for the Development of Geometry and Number Sense for Five-Year-Old Children |
フルテキストURL | cted_015_045.pdf |
著者 | 鈴木 楓花| 片山 美香| |
抄録 | 本研究では、幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿のひとつである、「数量・図形、文字等への関心・感覚」に着目し、就学前の5歳児に焦点を当て、保育所の日常生活や遊びにおいて子どもがどのような数量・図形に関する事柄を経験しているのか、また、その経験を小学校1年生の算数科の学習内容と照らして検討した。さらに、子どもが園生活や遊びの中で数量・図形に関心をもって親しみ、学びを得ることを支える保育の在り方について検討した。 その結果、子どもは日常の中で主体的に数量・図形に親しむ経験をすると共に、その経験が小学校算数科の内容に連続する学びの基礎となっていることが明らかになった。また、保育士自身が小学校算数との繋がりを見通しながら、眼前の子どもの興味や関心に沿って援助することが専門的力量として求められることが示唆された。 |
キーワード | 10 の姿 数量・図形 保育士 専門的力量 小学校算数科 the Ideal Image by the End of Childhood numbers & geometry professional nursery school teachers elementary school mathematics |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 45 |
終了ページ | 58 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68480 |
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タイトル(別表記) | Systematic Improvement of Lessons in Elementary Schools –A Case Study of Japanese Language Instruction Aimed at Realizing the “Ideal Child Image”– |
フルテキストURL | cted_015_033.pdf |
著者 | 河本 章宏| 宮本 浩治| 池田 匡史| 松田 聡| |
抄録 | 本研究の目的は、「目指す子ども像」実現に向けた国語科の授業づくりの具体を検討し、小学校における組織的な授業改善のあり方を提言することにある。具体的には、「目指す子ども像」実現に向けた国語科の授業づくりを通して、今の社会が小学校教育に求める特色ある授業づくりの進め方を明らかにするため、勤務校である早島町立早島小学校に所属する教師の授業づくりを対象に事例研究を展開した。検討を通じて明らかになったことは、授業づくりにおける教師の思考・実践過程と、これらを実践者が反省的に捉え直すための「目指す子ども像」による言語活動具体化の手立てである。さらに、授業づくりの組織・系統性は、他学年教師の役割によってもたらされることが確認されたことから、それらを踏まえつつ、「目指す子ども像」実現に向けた授業づくりのあり方を体系化した。そうすることで、小学校における組織的な授業改善を進めていくための可能性が見出された。 |
キーワード | 目指す子ども像 (The school's educational goals) 価値目標 (into value-objectives) 国語学力 (Japanese language ability) カリキュラムマネジメント (Curriculum Management) 組織・系統性 (Organization and Systematic) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 33 |
終了ページ | 44 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/68479 |
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タイトル(別表記) | Research of the Image of Teacher-Training Courses among Student Teachers in Non-Faculty of Education |
フルテキストURL | cted_015_017.pdf |
著者 | 三島 知剛| |
抄録 | 本研究の目的は,全学教職課程履修学生の教職課程イメージを検討することであった。研究1ではメタファー法を用いて全学教職課程履修学生を対象に教職課程イメージを調査し,19のカテゴリーが得られた。最も記述が多いカテゴリーは「教師になるための学びの場」であり,次いで「人としての成長の場」であった。また,1年生と4年生でいくつかのカテゴリーで有意差が見られた。研究2では,研究1を基に教職課程イメージを測定する尺度作成を試みると共に,1年生と4年生での比較を行った。調査の結果,教職課程イメージは「能動的な学びの場」「大変さ」など全11因子からなること,「被教育体験の振り返りの機会」「お得感」「長期的な学びの場」において1年生と4年生で有意差があること,が示唆された。本研究から全学教職課程履修学生の教職課程イメージの一端が明らかにされると共に,1年生と4年生で有しているイメージが部分的に異なる可能性が示唆された。 |
キーワード | 全学教職課程履修学生 (student teachers in non-faculty of education) 教職課程イメージ (image of teacher-training courses) メタファー (metaphor) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2025-03-28 |
巻 | 15巻 |
開始ページ | 17 |
終了ページ | 31 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2025 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
フルテキストURL | fulltext.pdf |
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著者 | Mutsuda, Koki| Nishii, Yuichi| Toyoshima, Tomohiko| Fukushima, Hiroko| Motose, Hiroyasu| Takahashi, Taku| |
キーワード | mRNA translation RPL10 suppressor mutant thermospermine uORF |
発行日 | 2025 |
出版物タイトル | Plant Signaling & Behavior |
巻 | 20巻 |
号 | 1号 |
出版者 | Taylor and Francis Group |
開始ページ | 2480231 |
ISSN | 1559-2316 |
資料タイプ | 学術雑誌論文 |
言語 | 英語 |
OAI-PMH Set | 岡山大学 |
著作権者 | © 2025 The Author(s) |
論文のバージョン | publisher |
PubMed ID | 40088139 |
DOI | 10.1080/15592324.2025.2480231 |
Web of Science KeyUT | 001445472700001 |
関連URL | isVersionOf https://doi.org/10.1080/15592324.2025.2480231 |