著者 三朝医療センター|
発行日 2004-02-01
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
74巻
資料タイプ その他
著者 三朝医療センター|
発行日 2003-02-01
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
73巻
資料タイプ その他
著者 三朝医療センター|
発行日 2004-12-01
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
75巻
資料タイプ その他
著者 三朝医療センター|
発行日 2008-03-01
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
76巻
資料タイプ その他
著者 三朝医療センター|
発行日 2001-02-01
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
71巻
資料タイプ その他
JaLCDOI 10.18926/14756
タイトル(別表記) Clinical study on reduction of costs of drugs for the treatment of asthma in relation to the administration method
フルテキストURL 075_053_060.pdf
著者 芦田 耕三| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 濱田 全紀| 岩垣 尚史| 藤井 誠| 高田 真吾| 谷崎 勝朗|
抄録 気管支喘息27例を対象に, 1年間の治療に要した薬剤費が, 温泉療法を行うことによりどの程度削減されるかについて若干の検討を加えた. 本論文では, 薬剤費を定期処方, 臨時処方に大別し, さらにそれぞれをない内服薬と注射・吸入薬とに分けて検討した. 1. 1年間の総薬剤費では, 温泉療法を受けた21例では23,936点から療法後は16,580点へと29.6% の削減が可能であった. 一方, 温泉療法を受けなかった6症例では, 同時期の比較で18,341点から19,021点へと明らかな減少傾向は見られなかった. 2. 定期処方の内服薬の薬剤費では, 温泉療法を受けた症例の削減率25.6% に対して, 温泉療法を受けなかった症例の削減率は23.6% であり, 両グループ間に明らかな差は見られなかった. 一方,定期処方の注射・吸入薬の薬剤費は,温泉療法を受けた症例では5,505点から,5,468点へと軽度の減少傾向が見られたが(削減率7.6%),温泉療法を受けなかった症例では,同時期の推移は3,252点から5,645点へとむしろ増加する傾向が見られた。3.臨時処方の内服薬の薬剤費は,温泉療法を受けた症例では,2,528点から194点へと削減率90.0%と著明な減少傾向が見られたが,温泉療法を受けなかった症例では446点から786点へとむしろ増加する傾向が見られた。4.盛時処方の注射・吸入では,同様に温泉療法を受けた症例では著明な減少傾向を示したが(削減率70.7%),壁 けなかった症例では減少傾向は見られなかった。以上の結果より,温泉療法を行うことにより,薬剤費の削減が可能となることが示された。
キーワード 温泉療法 喘息 薬剤費 定期処方 臨時処方
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-12-01
75巻
開始ページ 53
終了ページ 60
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308337
JaLCDOI 10.18926/14809
フルテキストURL 74_051_056.pdf
著者 北村 佳久| 三宅 悟| 横山 紀子| 川上 英治| 荒木 博陽| 柴田 和彦| 五味田 裕| 光延 文裕| 谷崎 勝朗|
抄録 新規ロイコトリエン(LT)受容体桔抗薬であるモンテルカスト服用によるテオフイリン服用患者の処方動向,臨床検査値ならびに患者の服用に対する意識について検討を行った。 その結果,テオフイリン服用患者177名の内,51%がLT受容体抵抗薬を併用しており,併用率はモンテルカストが最も多く,プランルカスとザフィルルカストの順であった。また,プランルカストからモンテルカストに変更された症例が多かった。臨床検査値はモンテルカスト服用により血中好酸球数の減少作用が認められた。肝機能検査値(AST・ALT・ALP)は影響しなかった。テオフイリン服用量はモンテルカスト併用服用により減量され,それに伴い血中濃度も低下した。しかしながら,血中濃度/投与量比は影響しなかったことより,モンテルカストはテオフイリンクリアランスに影響しないと考えられる。モンテルカストヘの変更により,患者の服薬コンプライアンスは良好に維持され,自覚する副作用の発現は認められ なかった。以上の結果,テオフイリン服用患者へのモンテルカスト併用投与は良好な服薬コンプライアンスを維持させ,さらにテオフイリンの体内動態に影響を及ぼすことなく,テオフイリンの投与量を減少させ,患者のQOLの向上につながると考えられる。
キーワード モンテルカスト テオフイリン 服薬コンプライアンス 血中濃度
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-02-01
74巻
開始ページ 51
終了ページ 56
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308033
JaLCDOI 10.18926/14800
タイトル(別表記) QOL in LBP patients
フルテキストURL 74_048_050.pdf
著者 横井 正| 千田 益生| 浜田 全紀| 光廷 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 岩垣 尚史| 永田 拓也| 藤井 誠| 高田 真吾| 谷崎 勝朗| 井上 一|
抄録 近年QOLが重視されるようになってきている。MOS short form 36 health survey(以下SF-36と略す)は,国際的レベルでの基準とされるべく開発された非疾患特異的HRQOL尺度である。今回,我々は当院でリハビリテーションをうけている腰痛症患者を対象に温泉療法のQOLに対する効果をSF-36を用いて調べた。SFL36の8項目をそれぞれ算出し,温泉療法前後での比較を行った。PCSは41.1から43.6へ, MCSは49.1から5l.0へ上昇したことより,身体・精神面ともに効果があると考えられた。
キーワード SF-36 生活の質 (QuaIity of Life) 腰痛症 (Low back Pain)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-02-01
74巻
開始ページ 48
終了ページ 50
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308493
JaLCDOI 10.18926/14770
タイトル(別表記) QOL in OA patients
フルテキストURL 73_072_074.pdf
著者 横井 正| 千田 益生| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 西田 典数| 柘野 浩史| 岡本 誠| 永田 拓也| 高田 真吾| 谷崎 勝朗| 井上 一|
抄録 近年QOLが重視されるようになってきている。MOS short form 36 health survey(以下SF-36と略す)は,国際的レベルでの基準とされるべく開発された非疾患特異的HRQOL尺度である.今回,我々は当院でリハビリテーションをうけているOA患者を対象に温泉療法の効果をSF-36を用いてQOLの変化を調べたoSF-36の8項目をそれぞれ算出し,温泉療法前後でのQOLの比較を行った。pCSは36.4から37.1へ,MCSは53.0から55.4へ上昇したことより,身体・健東面ともに効果があると考えられた。
キーワード SF-36 生活の質 (Quality of Life) 関節症 (Osteoarthritis)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2003-02-01
73巻
開始ページ 72
終了ページ 74
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308372
JaLCDOI 10.18926/14841
タイトル(別表記) Two male steroid-dependent asthmatics treated with etidronate
フルテキストURL 72_062_065.pdf
著者 柘野 浩史| 岡本 誠| 高田 真吾| 横井 正| 西田 数典| 芦田 耕三| 保崎 泰弘| 光延 文裕| 谷崎 勝朗| 中井 睦郎| 穐山 恒雄| 長谷川 寿一| 辻 孝夫|
抄録 男性のステロイド依存性気管支喘息患者にエチドロネートを4年間の長期間にわたり投与した経験を得たので報告する。症例は,男性のステロイド依存性気管支喘息で,エチドロネート200mg/日・14日間投与を4ケ月おきに4年間にわたり反復投与し,活性型ビタミンD製剤 (VD)投与と併用した2例と,活性型VD製剤を単独授与した2例。椎体圧迫骨折数,境骨耗骨密度,海綿骨骨密度,皮質骨骨密度について,椎体X線像,PQCT(Stratec XCT960)を用いて4ケ月毎に測定し,48ケ月後の効果を検討した。エチドロネートを投与した症例1では,総骨密度と海綿骨はやや増加を認め皮質骨密度は減少していた。エチドロネートを授与した症例2では,総骨密度,海綿骨,皮質骨密度はいずれも減少を認めたが,VD単独投与した2例よりもやや減少が抑制されていたようであった。VD単独投与した2例ではいずれの項目も減少を認めた。これらの症例からは,エチドロネートは男性のステロイドによる骨傷害にも有効と考えられたが,現在投与継続途中であり,今後さらに検討を続ける必要がある。
キーワード エチドロネート 男性 ステロイド 気管支喘息
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 62
終了ページ 65
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308188
JaLCDOI 10.18926/14898
タイトル(別表記) A case of primary adenosquamous carcinoma of the liver with hepatocellular carcinoma
フルテキストURL 076_041_048.pdf
著者 高田 真吾| 芦田 耕三| 保崎 泰弘| 濱田 全紀| 岩垣 尚史| 菊池 宏| 光延 文裕|
抄録 症例は74歳男性。慢性C型肝炎にて当院外来通院中であった。肝細胞癌を指摘され1998年7月腹部血管造影, 経皮エタノール注入療法施行した。以後当院外来加療中であったが, 腹部超音波上肝S5に低エコー域を認め, 1999年10月27日精査加療目的で入院となった。入院 後肝S6にも低エコー域を認めた。超音波ガイド下経皮的針生検施行し, S5では中から低分化の腺癌に加え, 部分的に扁平上皮癌が認められ, 腺扁平上皮癌と診断された。S6では中分化, 一部高分化の肝細胞癌を認めた。転移性肝癌の可能性を考え全身検査を行なったが,他臓器に原発病巣は発見されず, 肝細胞癌に肝原発扁平上皮癌を合併したと考えた。経皮的エタノール注入療法施行し12月28日退院となった。その後も外来にて加療されていたが, 2000年3月肝S4を中心に再発し, 9月9日死亡した。肝細胞癌に合併した肝原発腺扁平上皮癌は稀であり, 若干の文献的考察を加えて報告する。
キーワード 肝腺扁平上皮癌 (adenosquamous carcinoma of the liver) 肝細胞癌 (hepatocellular carcinoma) 経皮的エタノール注入療法 (percutaneous ethanol injection)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2008-03-01
76巻
開始ページ 41
終了ページ 48
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308284
JaLCDOI 10.18926/14842
タイトル(別表記) The relationship between the magnetic resonance imaging of the lumbar spine and lowback pain
フルテキストURL 72_066_070.pdf
著者 高田 真吾| 横井 正| 西田 典数| 岡本 誠| 柘野 浩史| 芦田 耕三| 保﨑 泰弘| 御舩 尚志| 光延 文裕| 谷崎 勝朗| 新谷 憲治| 谷本 光音|
抄録 (目的) MRlは腰痛をきたす疾患の診断に必須な検査法である。腰痛と腰椎MRl所見との関係を明らかにすることを目的として検討した。(対象と方法)腰痛を訴えた30例を対象とし、腰椎MRl所見の頻度を調査した。全例に温泉療法を施行した。  (結果)全症例において腰椎MRl上異常所見を認めた。少なくとも1つ以上の椎間板の変性病変をもつ症例は30例中27例(90% )で、椎間板変性はL4/5levelで最も多く認められた(30例中18例)。椎間板ヘルニア を示す症例は30例中10例(33.3% )であった。神経根圧迫を持つ症例は30例中8例(26.7% )であった。腰椎圧迫骨折を持つ症例は30例中6例(20% )であった。温泉療法により腰痛が改善した症例は30例中17例(56.7% )であった。  (結論)腰痛症患者は腰椎MR止異常所見を有した。温泉療法により腰痛の改善を認めたので、MRL上で認めた形態学的異常は必ずしも機能的異常や症状に直結しないと思われた。
キーワード 腰痛症 (Disc disease) MRl (Magnetic resonance imaglng) 椎間板変性 (Lumbar spine)
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 66
終了ページ 70
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308103
JaLCDOI 10.18926/14840
タイトル(別表記) Multidetector-CT findings of dissecting aortic aneurysum and coronary artery disease. Based on the case of dissecting aortic aneurysum and coronary artery disease.
フルテキストURL 72_055_061.pdf
著者 芦田 耕三| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 柘野 浩史| 岡本 誠| 高田 真吾| 横井 正| 中井 睦郎| 槇野 博史| 谷崎 勝朗|
抄録 2000年になり多列検出器高速CT (Multi-detector CT,以下MDCT)が出現し,大動脈疾患や心電図同期での冠動脈狭窄病変診断への臨床応用が開始された.当院でも2001年7月からMDCTが稼動し,日常臨床診療に貢献している. 今回,解離性上行大動脈瘤(DeBakeyII)(以下DAA)と冠動脈疾患(LAD# 7の閉塞)を合併した患者を診療した.MDCTによるCT - Angiography (以下CTA)が両者の診断に非常に有用であった.患者の負担は100mlの末梢静脈内への造影剤の投与と約数十秒間の呼吸停止だけで,解離性大動脈瘤並びに冠動脈狭窄病変の診断にそれぞれ非常に有用であった.三次元診断の鮮明な画像が得られ,かつ低侵襲度のMDCT並びにCTAは,今後益々臨床の場で血管造影検査の強力なファーストチョイスの診療手段になると考える.
キーワード 解敵性大動脈瘤 (disecting aortic aneurysum) 冠動脈 (coronary artery) 狭心症 (anglna Pectoris) 多列検出器CT(マルチスライスCT) (MDCT) CT血管造影 (CT-Angiography)
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 55
終了ページ 61
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308046
JaLCDOI 10.18926/14888
フルテキストURL 72_084_085.pdf
著者 中村 寿美江|
キーワード 看護部 入院状況 運動器疾患
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 84
終了ページ 85
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308135
JaLCDOI 10.18926/14811
タイトル(別表記) Emphysematous changes of the lungs in asthmatics in the elderly. Differences between hyperinflation of the lungs by aging and pulmonary emphysema
フルテキストURL 74_062_067.pdf
著者 光廷 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 岩垣 尚史| 永田 拓也| 藤井 誠| 高田 真吾| 横井 正| 浜田 全紀| 谷崎 勝朗|
抄録 高齢者喘息の病態的特徴を臨床的に観察した。その結果は以下のごとくであった。 1.血清IgE値や抗原に対するIgE抗体の陽性率は一般的に低いが,しかしアレルギー疾患の家族歴を有する症例の頻度は高く,アトピー性の素因を有する症例の頻度がかなり高いこと,そして,このような症例ではIgE系反応の関与が示唆された。  2.気道過敏性は加齢とともに低下する傾向が見られた。  3.換気機能,ガス交換能は加齢とともに低下し,特に70才以上 の症例では若青年者喘息と比べ有意の低下が見られた。  4.肺容積は,加齢とともに増大し,70才以上の症例では有意の増大傾向が見られた。また,この肺容積の増大は,HRCT上の-950HU以下の肺% UIAと有意の相関が見られ,肺の過膨張の状態が存在することが示唆された。
キーワード lgE系反応 (IgE-mediated allergy) 気道過敏性 (bronchial hyperresponsiveness) 換気機能 (ventilatory function) ガス交換能 (gas exchange) 気腫化傾向 (emphysematous changes)
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2004-02-01
74巻
開始ページ 62
終了ページ 67
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308645
JaLCDOI 10.18926/14886
フルテキストURL 72_074_079.pdf
著者 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 柘野 浩史| 岡本 誠| 西田 典数| 横井 正| 高田 真吾| 谷崎 勝朗|
抄録 高齢者喘息の病態に対する加齢および喫煙の影響について,若干の検討を加えた。高齢者喘息,特に70才以上の喘息では,HRCT上の1950HU以下の肺のlow attenuation area(LAA)は,苦青年者喘息と比べ有意に増加していた.また,同時にこの年齢層では残気量の有意の増加,拡散能の有意の低下が見られた.% LAAと% 1秒量との間には,喘息の非喫煙例,喫煙例,肺気腫(全例喫煙例),いずれにおいても相関が見られた。しかし,% LAAと拡散能との間には,喘息の喫煙例および肺気腫では相関が見られたが,非喫煙例では有意の相関は見られなかった。これは,喫煙の拡散能におよぽす影響が大きいことを示唆しているものと考えられた。
キーワード 高齢者喘息 (asthma in the elderly) 気腫化傾向 (emphysematous changes) HRCT 残気量 (residual volume) DLco
出版物タイトル 岡大三朝分院研究報告
発行日 2002-02-01
72巻
開始ページ 74
終了ページ 79
ISSN 0918-7839
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308085
JaLCDOI 10.18926/14772
タイトル(別表記) Influences of aging and cigarette smoking on pathophysiology in elderly patients with asthma (2)
フルテキストURL 73_093_101.pdf
著者 谷崎 勝朗| 光延 文裕| 保崎 泰弘| 芦田 耕三| 柘野 浩史| 岡本 誠| 西田 典数| 永田 拓也| 高田 真吾| 横井 正|
抄録 高齢者気管支喘息について.IgEにmediateされるアレルギー反応の特徴、臨床病態,肺機能(換気機能,ガス交換),気腫化傾向,治療上の問題点などを検討した. 1.高齢者喘息におけるIgE抗体の関与は予想外に多く,しかもアレルギーの家族歴を有する症例で特に高度であった。また,加齢とともに感作される抗原の種類が異なってくることが示唆された。 2.臨床病態では,単純性気管支攣縮型に比べ,気管支攣縮+過分泌型や細気管支閉塞型が増加する傾向が見られた。 3.肺機能では,airflow (% FVC,FEV1.0%)ゃlung volume(% RV)をあらわすパラメーターは,いずれも70才以上の症例で若青年者喘息に比べ有意に低下していることが示された。また,transfer factor(% DLco)も70才以上の症例では有意の低下傾向が見られた。 4.HRCT上の1950HU以下の肺の% UIAは,加齢とともに増加する傾向を示し,% RVの増加と同様肺の気腫化傾向が見られること,しかし,この現象が肺気腫へと移行することはないことが示された. 5.治療上では,薬物療法よりも気道の浄化を促す吸入や水中運動(温泉療法など)が重要であると考えられた。
キーワード 高齢者喘息 IgE抗体 % RV % DLco 気腫可傾向
出版物タイトル 岡大三朝医療センター研究報告
発行日 2003-02-01
73巻
開始ページ 93
終了ページ 101
ISSN 1348-1258
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308220