JaLCDOI 10.18926/bgeou/60560
フルテキストURL bgeou_174_045_060.pdf
著者 槇野 滋子|
抄録  本実践は,2020 年2月12 日㈬に,岡山県立玉野高等学校第2学年153 名を対象に,総合的な学習の時間(以下「総合」)におけるコミュニケーション能力育成のための学習活動として「フリーズ・フレームを体感しよう」の単元名で行ったものである。  総合の探究活動を活性化するには,多様な他者と円滑にコミュニケーションを図ることが必要である。本実践は,演劇的手法の1つである「フリーズ・フレーム(静止画)」に,総合の学問分野別小グループ単位で取り組むことで,「全身を用いたコミュニケーション」と「言葉によるコミュニケーション」の両方の特性を体得し,多様な他者と豊かで実り多いコミュニケーションができる能力の育成を図ることを目標とした。加えて稿者が所属する獲得型教 育研究会が目指す「演劇的手法を導入した『学びの全身化』により,学習者自身が『学びのワクワク感』を喚起する」ことを企図した。  生徒の活動ぶりや振り返りの記述を通して,本実践が目標を十分達成したことと,生徒達が「自立的学習者」への第一歩を踏み出したことが窺えた。
キーワード 演劇的手法 フリーズ・フレーム(静止画) 学びの全身化 獲得型教育 学びのワクワク感
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2020-07-27
174巻
開始ページ 45
終了ページ 60
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006881515
JaLCDOI 10.18926/bgeou/63248
タイトル(別表記) High School Japanese Language Class Aimed at Developing the Power of Words That Can Be “Critics”
フルテキストURL bgeou_179_137_156.pdf
著者 槇野 滋子|
抄録 本稿は,令和2年度岡山県立総社高等学校家政科1年生を対象とする「国語総合」の授業の実践報告である。稿者は,現在の高等学校国語科の課題克服に向けた指導者の姿勢は「教材への依存度の高さからの脱却」「生徒を真の意味で「主体的な学び」に誘う学習活動の実践」であるとの私見を持っており,本稿では私見にもとづく姿勢で行った1年間の授業について,その概要と教科書所収の文章を「依存から脱出」して教材文として用いた単元の内容を報告した。コロナ禍の影響や評価の面での現場の実態との乖離,稿者の授業作りの「甘さ」等により,成果以上に課題も多く見出せたものの,私見の方向性に間違いがないことが実感できた。
キーワード 「批評者」たり得る言葉の力 「教材への依存度の高さ」からの脱却
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2022-02-24
179巻
開始ページ 137
終了ページ 156
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66775
タイトル(別表記) Development of Learning Focusing on the Perspective of “The Situation Narrated” in Japanese Language Arts in High School: A Lesson for Hone to Tane by KAWAKAMI Hiromi
フルテキストURL cted_014_103.pdf
著者 元村 綜太| 槇野 滋子| 池田 匡史|
抄録  近年,文学的文章の読みの学習指導論では,「語り」に目が向けられつつあり,高等学校段階でも授業実践が報告されている。一方で,「語り」の具体的な指導方法の蓄積がなされていないことや,高等学校段階での発展的な「語り」の学習の実践の蓄積がなされていないことが,国語教育研究上の課題と捉えられる。そこで本研究では,高等学校段階において,学習者が「語り」概念,特に「語りの視点」だけでなく「語りの場」にも着目するという読みの観点を学習者が獲得することを目指す実践を開発するとともに,それを実際に展開し,その価値を検証することを目的とした。具体的には,川上弘美の「ほねとたね」を教材とし,学習者の登場人物の好感度の評価や回想文作成を踏まえ,「語りの場」を考える実践を展開しその成果を検討した。その結果,本実践を通して学習者は「語り」概念を獲得するとともに,「語りの視点」,「語りの場」にも着目した読みの達成が示唆された。
キーワード 読むこと (Reading) 文学国語 (Japanese Language (Literature)) 文学的文章 (Literary texts) 「語り」 (“Narrative”) 「語り手」 (“Narrator”)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 103
終了ページ 117
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher
JaLCDOI 10.18926/CTED/66786
タイトル(別表記) Systematic Improvement of Teaching to Realize the School’s Educational Goals -Japanese Language Instruction as the core of the Program-
フルテキストURL cted_014_265.pdf
著者 岡田 奈未| 宮本 浩治| 池田 匡史| 槇野 滋子|
抄録  本研究の目的は、「目指す生徒像」を意識した学校の組織改善の具体を報告し、そのあり方を提言することにある。いつの時代においても、授業改善は教師に求められることである。教師は、よりよい授業をしたいと願うものの、本質的に授業はおもしろくないものとして、子どもたちには認識されているのが現状である。本研究では、共有ビジョンである「目指す生徒像」を軸とした協働的な授業改善の取り組みを報告する。そして、「目指す生徒像」を教職員が一丸となって作り、解釈、実践、検討していく営みの中で、生徒の実態や授業の問題点を明確に認識し、同じ視点での授業の改善や学校の組織力の向上につながる可能性を見出すこととする。さらに、こうした取り組みを進めていく中で、教師一人ひとりのメンタル・モデルにどのようにアプローチしていくのかということの視座も明らかにしていくこととする。
キーワード 学習する組織 (Learning Organization) 授業改善 (Systematic improvement of teaching) 目指す生徒像 (The school's educational goals) 教師のメンタル・モデル (Mental Models of Teachers) 国語科指導 (Japanese language instruction)
出版物タイトル 岡山大学教師教育開発センター紀要
発行日 2024-03-29
14巻
開始ページ 265
終了ページ 279
ISSN 2186-1323
言語 日本語
著作権者 Copyright © 2024 岡山大学教師教育開発センター
論文のバージョン publisher