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ID 13523
Eprint ID
13523
フルテキストURL
115_1.pdf 6.41 MB
著者
浅原 弘嗣 岡山大学医学部整形外科
抄録
それぞれがノーベル賞の対象となったGプロテイン, サイクリックAMP, プロテインカイネースAという細胞内シグナル情報伝達メインストリームの遺伝子発現における最終的なゴールが転写因子CREB (サイクリックAMPレスポンスエレメント結合タンパク) だった. CREB研究はさらに, 世界で初めての転写因子のリン酸化による遺伝子発現機構の証明, そのシグナル依存的なコアクテイベーターの発見と, いよいよ全貌が明らかとなってきた基本転写因子と外界からのシグナルの接合調節メカニズムの解明においても常に分子生物学をリードしてきた. 我々はCREB研究を通し, クロマテインを加味した新しい遺伝子発現機構を解明し, さらには遺伝子治療, 再生医療への応用において, 最先端の分子生物学と臨床医学をまっすぐに結ぶストラテジーとなりうることを示してきた. 丁度, 打腱器のようにCREBをツールとして使い, その生体内情報系を震わせてやることで, CREB周辺の組織特異的なモレキュラーメカニズムが次々と明らかになってきている. ポストゲノム時代の溢れかえる分子情報のノイズの波に押し流されないためのアンカーとして, そしてサイエンスにおける次のパラダイムの扉をあける鍵として, 古くて新しいCREBそしてクロマテイン研究を, 私たちの研究を中心に紹介したい.
キーワード
クロマティン
転写制御
慢性関節リウマチ
備考
特別依頼原稿
発行日
2005-05-30
出版物タイトル
岡山医学会雑誌
出版物タイトル(別表記)
Journal of Okayama Medical Association
115巻
1号
出版者
岡山医学会
出版者(別表記)
Okayama Medical Association
開始ページ
1
終了ページ
7
ISSN
0030-1558
NCID
AN00032489
資料タイプ
学術雑誌論文
オフィシャル URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma1947/115/1/115_1_1/_article/-char/ja/
関連URL
http://www.okayama-u.ac.jp/user/oma/
言語
日本語
著作権者
Copyright© 岡山医学会
論文のバージョン
publisher
査読
有り
Eprints Journal Name
joma