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ID 73
Eprint ID
73
フルテキストURL
タイトル(別表記)
Requirement of Calcium by Mat Rush Plant
著者
下瀨 昇 岡山大学
抄録
石灰施与量をかえて藺草を栽培し,その生育及び体内無機成分を測定して藺草の品質を左右する因子を検索した.2万分の1ポットに充填した土壌に対し,全量としてCaCO3 6gを施与した試験区が最も生育良好で,藺草は或程度の石灰を要求する事実を認めた.しかしより以上石灰を供与すると生育は劣つた.体内無機成分分析の結果,石灰の増施に伴いわづかながら体内 CaO含有率が上昇し,それに逆比例して K2O含有率は著しく低下する事実を認めた.土壌溶液のpHを測定したが,何れの区も微アルカリ性を呈する故に,藺草は広義の嫌石灰植物であり,その石灰嫌忌性は体内における石灰とカリとの拮抗現象に起因するものと思われる.即ち体内の石灰とカリとのバランスが適当である場合に生育に良好な結果をもたらすもので,石灰とカリとは藺草の品質及び生育を左右する重要な因子であることを認めた。
発行日
1957
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
10巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
29
終了ページ
32
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa