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ID 303
Eprint ID
303
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タイトル(別表記)
Genetiic Studies on the Trace Elements in the Soils : I. Anion-Exchange Separation and Colorimetric Determination of Manganese, Cobalt, Copper and Zinc in the Soils
著者
河内 知道 岡山大学
米田 茂男 岡山大学
永瀬 秀雄 岡山県農林部
抄録
水田土壌の生成にともなう微量元素の動向を解明するための定量法を確立する目的で,土壌中のマンガン,コバルト,銅および亜鉛の定量に塩素錯塩法による陰イオン交換分離法を応用して吸光光度定量する方法を検討した結果,本分離法は操作の簡単なことと器具等からの汚染が少なく,また同一分解液から同時に数種の元素を分離できるなどの利点を有し,土壌中のこれら微量元索の定量に充分利用できることが判明した. 下記に分離定量法の概略を示す. 前処理の終った樹脂カラム(Dowex 1-X8,200~400mesh,0.9×35cm)に6N塩酸溶液とした試料を加え,少量の6N塩酸でカラムの内壁を洗浄した後,6N塩酸30mlと4N塩酸10mlでマンガンを溶出する. マンガンの流出後4N塩酸20mlと1N塩酸10mlでカラムを洗浄してコバルトを溶出する. コバルト流出後1N塩駿30mlで銅と鉄を同時に溶出する. 次いで1N塩化カリ溶液20mlでカラムを洗浄した後,0.001N塩酸35mlで亜鉛を溶出する. 各流出液につき,マンガンは塩酸を追い出し有機物を分解した後過ヨウ素酸法により,コバルトはニトロソ―R塩法,銅は鉄をマスクしてジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム―四塩化炭素抽出法,亜鉛はジンコン法によりそれぞれ吸光光度定量する. 本分離法を土壌中の微量元素の定量に応用する場合の問題点としては,土壌の処理法と分離時間を短縮するためのカラムの長さの検討などが指摘できる。
発行日
1972
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
39巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
47
終了ページ
55
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa