JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10059 |
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フルテキストURL | 103_0013_0016.pdf |
著者 | 野邊 政雄| 田中 宏二| 兵藤 好美| |
抄録 | 筆者らは、平成7年2月に60歳以上80歳未満の女性を対象に、岡山市において社会的支援ネットワークの調査を実施した。(以下では、この調査を「高齢女性調査」と呼ぶ。)本稿では、この調査の概要を説明し、単純集計表を提示する。そして、この単純集計表を検討することから得られた知見を解説する。 |
キーワード | 高齢女性 社会的支援ネットワーク 精神的健康 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1996 |
巻 | 103巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 13 |
終了ページ | 16 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129255 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10061 |
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フルテキストURL | 103_0017_0026.pdf |
著者 | 平井 安久| |
抄録 | 筆者がすでに実施してきた1991年以降のたし算・引き算に関する調査(小学校1年生が対象)の結果の一つとして得られたことは『11+6,3+8,4+12,15-5などの問いには、暗算で(10進位取り記数法にもとづいた方法で)答え、他の問い(8+6など)には、指やオハジキによる解法を示す子供が存在する』ことであった。これらの子どもは、例えば11+6では、「10が1個と1が1つ、さらに1が6つ、合わせて10が一つと、1が7つになる。」という暗算をすることができるのである。このことは、ある一部分のたし算(引き算)の間については、暗算ですべて操作できるだけの、記号的な処理ができているということを意味している。記号的な処理については、Sinclair and Sinclair(1986)およびHiebert(1988,1989)が記号と理解の結びつきについて論じた。本研究では、Hiebertのレベル分類(後述)にしたがって、子どものたし算・引き算の活動をとらえ、次のような2桁の数のたし算・引き算の可能性について考えることにする。―小学校1年生のたし算の問い(繰り上がりの有無を含めて)の全てを暗算で解決できなくても、特定の一部分の問い(後述)についてHiebertのレベル(後述)でSite 3のレベルにあるなら、13+24のような、(小学校2年生レベルの)2桁の数のたし算を解決することが可能であるかどうかということ。小学校1年生の引き算の問いについても、同様の理由で、25-12のような、(小学校2年生レベルの)2桁の数の引き算を解決することが可能であるかどうかということ。― |
キーワード | 小学校1年 たし算 引き算 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1996 |
巻 | 103巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 17 |
終了ページ | 26 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129256 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10098 |
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タイトル(別表記) | A Note on Social Support Interventions to The Elderly : Research on 'Meals on Wheels' PartII |
フルテキストURL | 103_0181_0192.pdf |
著者 | 田中 宏二| 兵藤 好美| 田中 共子| |
抄録 | これまでに筆者らは、若・中年齢女性あるいは高年齢女性の取り結ぶソーシャルサポートネットワーク(SNWと略す)の特性が、精神的健康にどのような影響を及ぼしているかについて検討してきた(田中・野邊、1994;田中、1995;兵頭・田中、1995)。特に高齢者に対しては、SNWの重要性が注目されてきている。高齢者の福祉と医療の基本原則は、住み慣れた地域の住民と積極的に関わり合いながら、対象者が住宅のまま地域生活を可能な限り続けることであるという認識が確立されてきている。(那須、1980)。そういった意味から、地域での生活を継続してゆくために、高齢者と地域とを取り結ぶSNWは、不可欠な要素となってくる。そしてケアの概念は生活に根ざした概念として把えられ、対象者に対して包括的なものであり、日常的でかつ直接的な対応が重要視されるようになってきている。とりわけ栄養摂取については生活の中枢をなすものであり、日常的でかつ直接的な対応が求められる。多くの研究者により、独居群がそれ以外の居住形態に属する高齢者と比較して、食物摂取行動の面で問題を多く抱えていることが指摘されている。また、杉澤(1993a)は、独居群の場合、別居子や友人・近隣などとの社会的紐帯の多寡が、独居家族の代替として保健行動面での問題の解消に寄与するという仮説の検証を行い、支持する結果を得ている。これらのことにより、独居者に対するソーシャルサポートネットワークが今後益々重要になってくるものと思われる。ところで岡山市では平成6年10月から、65歳以上の虚弱な高齢者で、かつ自力で調理が困難な場合又は調理の援助が得られない場合を対象とし、「一人暮らし老人等給食サービス促進事業」(給食サービスと略す)が始められている。この事業の主旨として直接的には、要援護高齢者の食生活安定、栄養バランスの補足と栄養改善、調理の負担軽減、楽しめる食事の提供等による高齢者の日常生活の支援を目的としている。また間接的には地域ボランティアの養成、地域交流、安否確認、孤独感の解消、生活リズムの把握、配食者による受給者の保健福祉ニーズの発見及び住宅保健福祉サービスへの仲介を通しての地域福祉の高揚を目的とするものである。給食サービスの形態は月~金曜日迄の週5日間、日1食昼食を配達する毎日型を基本としている。なお、配食体制は、調理業者から配食拠点施設へ社会福祉協議会職員又は配達運転手が配送し、その配色拠点施設からボランティア配食協力員(以降、ボランティア協力員と略す)が受給者宅へ配食を行うという方法をとっている。本調査では、地域のボランティア協力員が利用住宅の高齢者に昼食を届け始めて、1年半を経過した平成8年3月時点で調査を行った。本報告の目的は、給食サービス及び受給者-ボランティア協力員間のサポート授受関係が高齢者のSNWや精神的健康に対して、どのような影響を及ぼしているかについて、検討を行うものである。 |
キーワード | ソーシャルサポートネットワーク ボランティア |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1996 |
巻 | 103巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 181 |
終了ページ | 192 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129271 |
JaLCDOI | 10.18926/bgeou/10103 |
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フルテキストURL | 103_0301_0313.pdf |
著者 | 稲田 利徳| |
抄録 | 現代において「随筆」という概念がどのように定義されているか、試みに、二、三の辞典類に当たってみると、「見聞・経験・感想などを気の向くままに記した文章」(広辞苑)、「特定の形式を持たず、見聞、経験、感想などを気のむくままに筆にまかせて書きしるした文章」(日本国語大辞典)、「形式上の制約もなく筆のおもむくに随って自由に見聞・感想・体験を書きつづった散文体の著作をいう。とくに文学作品を認め得るものを随筆文学という」(日本古典文学大辞典)と、基本線では、ほぼ類似の説明がなされている。 |
出版物タイトル | 岡山大学教育学部研究集録 |
発行日 | 1996 |
巻 | 103巻 |
号 | 1号 |
開始ページ | 1 |
終了ページ | 13 |
ISSN | 0471-4008 |
言語 | 日本語 |
論文のバージョン | publisher |
NAID | 110000129273 |