Scientific Reports of the Faculty of Agriculture, Okayama University
Published by the Faculty of Agriculture, Okayama University
ONLINE ISSN : 2186-7755

Growth and Yield of Peaches on Rootstocks of Prunus tomentosa and Prunus persica

Nakano, Mikio
Shimamura, Kazuo
Published Date
1983
Abstract
モモ栽培の省力化を目的に台木及び仕立方を異にした低木・密植栽培を試みた. すなわち,ユスラウメ台を用いた主幹仕立,共台を用いた架線仕立と平行並列仕立である. ユスラウメ台樹の生育は品種及び個体により大きく変異したが,共台に比べ強くわい化した. 収穫期は早く,果実の品質も良かった. 収量はほぼ生育と一致し,品種及び個体により大きく変異したが,生育の良い場合には共台樹より多収であった. したがって,台木の系統選抜などにより健全で均一な生育が得られれば,有望な栽培様式となりえよう. 共台樹では平行並列仕立の方が架線仕立より収量,品質とも優れた. その原因は,平行並列仕立の方が目標樹冠面積が大きく,自由に生長させられたのに対し,架線仕立樹はそれが狭く,しかも,主枝を早くから低く誘引したため,樹勢が強すぎ,徒長的な側枝が多発し,過繁茂となったためであろう。
Keywords
モモ
ユスラウメ台
共台
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029