平成27年8月に示された文部科学省『教育課程企画特別部会 論点整理』において, 「特にこれからの時代に求められる資質・能力」として,主体的に判断し,他者と共に課題を解決していくための力が示されており,算数科においても主体性・協働性の育成が求められているといえる。
算数科で育成すべき主体性とは,子どもが数量や図形にかかわり,自ら課題を発見し解決に向かう力,算数科で育成すべき協働性とは,数量や図形に関する多様な考えを認め合い,友達と互いの考えのよさを生かして共に考えを創ったり,深めたりする力であると考えた。
本研究では,第5学年「合同な図形」の実践を通して,主体性・協働性を育てる授業づくりの工夫について考察を行った。