医療短大入学年(1990年,1993年,1996年)において異なるコホートをなす看護学生の対人関係価値を入学直後に自己像と理想のナース像についてKG-SIV(Kikuchi-Gordon Survey of Interpersonal Values)によって測定した。その結果,自己像評定では入学年が進むにつれて「支持」や「独立」の価値を重視する傾向が増大するのに対し,「博愛」の価値は逆に重視されない傾向が見いだされた。また,特に1996年では理想のナース像に対する要求水準が低くなることも明らかになった。この結果を看護学生の社会化過程と関連づけて考察した。
対人関係価値 (interpersonal values)
看護学生 (nursing students)
コホート (cohorts)
社会化 (socialization)