Bulletin of Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School
Published by Faculty of Health Sciences Okayama University Medical School

<Formerly known as>
岡山大学医療技術短期大学部紀要 (1巻-9巻)

腎移植後に人生の受けとめ方が低下した3事例の分析

Watanabe, Kumi
Hayashi, Yuko
Nakanishi, Yoshiko
Kanao, Naomi
Hosina, Eiko
Abstract
筆者らは,林が作成した看護援助モデルに基づき,腎移植者への効果的な看護介入についての検討を行っている。その一環として,今回,腎移植を受けた119名を対象に,QOLや移植前と現在の人生に対する受けとめ方について調査した。人生に対する受けとめ方の移植前後の変化を分析したところ,ほぼ全数に近い腎移植者が移植前と比べよい状態であると受けとめていたが,3事例において受けとめ方が低下していた。そこで,この3事例に着目し,これらの事例が日常生活の中で不満を抱いている事柄を分析した。その結果,移植後に人生に対する受けとめ方が低下した3事例が抱く不満は,1.腎臓・健康などの身体状況,2.家庭環境,3.医療・友人・他人からのサポート,4.家族や社会の中で役割を果たす能力の4カテゴリーに分類された。移植後の人生の受けとめ方の否定的変化には,上記の4カテゴリーに対して抱く不満が影響していることが推測され,腎移植後の看護介入を検討する上で考慮すべき点であることが明らかになった。
Keywords
QOL (quality of life)
腎移植
腎移植者 (renal transplant recipient)
看護 (nuising approach)
ISSN
1345-0948
NCID
AA11403004