二分脊椎症のある子どもは、症状の個人差が大きく、肢体不自由特別支援学校だけでなく普通学級にも多く在籍している。本研究の目的は,二分脊椎症の病態に基づき、教育現場での支援の在り方について、先行研究の知見をまとめ、教育上の課題をあきらかにすることである。
二分脊椎症には、下肢の運動障害と感覚障害、排泄障害に加え、水頭症をはじめとした様々な合併症があることから、運動面、生活面、認知面において適切な支援を要する。さらに、思春期以降になると、脊髄係留による疼痛の出現や、歩行能力の低下に注意する必要がある。神経因性膀胱による排尿障害を合併する場合は、清潔間欠導尿を行う。学校生活を楽しいと肯定的に捉えていた子どもたちのほとんどは、清潔間欠導尿を介助無しあるいは一部の介助のみで排尿することができていた。このことから、担任は、身体的、認知的な支援と配慮に加え、多職種と密な連携を取りながら清潔間欠自己導尿を目指した自立活動の指導を進めることと、良好な友人関係を築くための支援を行うことが重要と思われた。