Bulletin of Graduate School of Education, Okayama University
Published by Graduate School of Education, Okayama University

International Exchange Study on Teacher Education – The Case of France and Germany –

Ogami, Masanobu Faculty of Education, Okayama University
Kobayashi, Mariko Elementary and Secondary Education Bureau, Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology
Published Date
2023-02-24
Abstract
本稿では,教員養成の思想,具体的には教育方法をめぐる「ペスタロッチ主義」と「ヘルバルト主義」と制度,すなわち「師範学校」という教員養成のための専門養成機関が,ヨーロッパ諸国および日本にどのように受容されたか,具体的な検証を行なう作業の一環として,師範学校にかかわる事例としてフランス七月王政期の,いわゆる「クーザン報告」を,そして思想の事例としてはドイツ(プロイセン)本国における「ヘルバルト主義」についてキー・パースンの1人ブルツォスカと教育学ゼミナール構想をとりあげ,個別事例的に検討した。前者では「クーザン報告」のギゾー法師範学校規定への影響解明への道筋をつけ,後者ではブルツォスカの教育学ゼミナール構想がラインによってヘルバルト(派)の教師教育論の系譜に位置づけられたことをあらためて確認することができた。
Keywords
教員養成
ギゾー法
クーザン報告
教育学ゼミナール
大学における教員養成
Note
研究論文 (Articles)
〔特集〕教員養成に関する教育学的研究 ([Special Section] Historical and Practical Approaches to Teacher Education and Training)
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
JaLCDOI