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検索結果 343 件

JaLCDOI 10.18926/bgeou/1787
フルテキストURL 051_0393_0404.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 南北朝の二条派の法体歌人として活躍した頓阿に「草庵集」なる家集がある。この「草庵集」は、作者頓阿が当代歌壇の重鎮的存在であったことと同時に、収録された歌自体も二条派の理想とする風体を反映していたこともあり、南北朝、室町期を通じ、在野だけでなく、堂上歌人にも広く愛読され、多くの影響を与えてきたし、また逆に冷泉派などから批難の対象ともされてきた。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1979
51巻
1号
開始ページ 393
終了ページ 404
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306113
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1756
フルテキストURL 050_02_0299_0312.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 西行の歌集「聞書集」には、「嵯峨にすみけるに、たはぶれ歌として人ゝゝよみけるを」の詞書のもとに、十三首の歌が収められているが、この歌群を以下「たはぶれ歌」と仮称する。この十三首には、作者の幼児体験の回想歌があるため、研究者が折に触れては言及する重要な歌群である。が、これまでの成果を概観すると、「たはぶれ歌」の「たはぶれ」の内容理解や和歌の解釈の面で、納得できないものが少なからずあるので、その諸問題に関して、従前の見解を整理しつつ、私見を提示してみたい。「聞書集」は伊達家旧蔵本の桝型列帖装一帖で、現代は天理図書館の所蔵。まず、昭和五年十月、竹柏会発行(『扶桑珠賓』所収)の「西行上人歌集」複製によって翻刻した『私家集大成中世Ⅰ』によって本文を掲載しておく(下の括孤内の数字は、朝日日本古典全書『山家集』の通し番号。因に、複製本にも直接あたって再点検したが、翻刻に誤りはない)。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1979
50巻
2号
開始ページ 299
終了ページ 312
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002305975
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1755
フルテキストURL 050_02_0288_0298.pdf
著者 森 熊男|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1979
50巻
2号
開始ページ 288
終了ページ 298
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306090
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1707
フルテキストURL 050_01_0317_0326.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 本誌四二号では韻文指導法の序説として、国語教室や現代社会における韻文の享受状況と問題点、韻文と散文の本質的な相違点、韻文教材を指導する目的と意義などを概説し、さらに四五号では、近代詩の指導法として、「現代国語」の採録詩の傾向と問題点をおさえ、詩の指導法やその留意点に触れてきた。本稿ではこのⅠⅡを受継して、近代短歌の指導の一端を述べてみたいが、短歌そのものの享受状況などに関しては、すでにⅠの序説に述べたので、ここでは省略し、主として教科書の採録歌の傾向と問題点および短歌の特質に即応した指導法や諸々の工夫などに関して縷述してゆく方針である。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1979
50巻
1号
開始ページ 317
終了ページ 326
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306109
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1703
フルテキストURL 050_01_0304_0316.pdf
著者 森 熊男|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1979
50巻
1号
開始ページ 304
終了ページ 316
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306004
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1663
フルテキストURL 049_0292_0302.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 歌僧正徹に「なぐさめ草」と称する紀行文がある。その跋文に応永二十五年(一四一八)秋七月十八日に成立したと旨を記す。時に正徹三十八歳にあたる。この紀行文は東国旅行を思い立った正徹が、応永二十五年春三月末、都をうかれ出て逢坂の関を越え、近江・美濃から尾張の黒田を経て、さらに清須に滞在し、土地の翁や越の国へ旅する途中の童形らとの談話や「源氏物語」談義などの様子を綴ったもので、同年六月まで記して閉じられている。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1978
49巻
1号
開始ページ 292
終了ページ 302
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306006
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1632
フルテキストURL 048_0197_0206.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 家集を編纂する目的には、我が歌道の営みを集大成して、後世に残すため、勅撰集などの撰歌資料として提供するため、あるいは、自己の詠歌理念に即した歌風を宣揚するためなど、種々なものがあろう。近年蒲生郡の豪族、蒲生智閑の家集は、約八五〇首を収録し、勅撰集的な部立構成をもつ、よく整理されたものであるが、その詞書を吟味してみると、不審なものが少なからず散見されるなど、奇妙な性格の家集であることが明らかになる。これを後人の作為とみて等閑視するのも見識かもしれないが、なぜ、このような家集を編んだのかという立場からみると、これはこれで考察に値する問題であるし、また、地方武士と文芸のありかたをさぐるためにも意味をもつだろう。こういった目標を念頭にしながら、以下、「蒲生智閑集」(以下「智閑集」と略称)の諸本や成立の問題に思いをいたし、その性格の一端を浮き彫りにしてみたい。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1978
48巻
1号
開始ページ 197
終了ページ 206
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002305905
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1613
フルテキストURL 047_0210_0220.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 前編においては、「徒然草」一三九段の「家にありたき木は」の段を中心に、「枕草子」「玉勝間」との比較を通して、兼好の草木嗜好に触れてきた。この後編では「徒然草」の諸段に表われる草木のいくつかをとりあげ、各々の草木が、章段の構想のなかで、どんな意味を与えられているか、試見を述べたい。その際、特に問題となるのは、単に”木や草”などと漠然と表記されたものでなく、具体的な草木の種類を明示したものである。一三九段のほかに「徒然草」では、どんな種類の草木があるのか、少し思い浮かべてゆくと、柑子の木(一一段)、棟の木(四一段)、榎の木(四五段)、くちなし(八七段)、めなもみ草、(九六段)、桂の木(一〇四段)、杉・椎紫・白樫(一三七段)、呉竹・河竹(二〇〇段)などはじめ、他にもいくつかの草木が散見される。が、構想とかかわるもので重要なのは、説話的、物語的な章段のもので、そのうちで、ここでは、柑子の木、棟の木、くちなし、桂の木の四種を検討する。なお、この論の基底には、先に公表した「『徒然草』の虚構性」で示した考えが流れているので、あわせて参照願えば幸甚である。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1977
47巻
1号
開始ページ 210
終了ページ 220
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306002
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1592
フルテキストURL 046_0182_0192.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 この論考は大きく二つの問題の考察を企図する。二つの問題は、ある意味において、互に乖離しているので、本来、別個に処理すべき性格のものかもしれない。即ち、一つは「徒然草」三九段の「家にありたき木は」の段を中心に兼好の草木に対する嗜好を吟味することであり、他の一つは、「徒然草」の諸段にあらわれる草木を構想とのかかわりから、筆者の表現意図とからめて論及せんとするものである。前者が兼好の趣味や思想と関連するのに対し、後者は「徒然草」各段の構想や虚構性など-いわば創作態度とかかわりをもってくる点、互に次元を異にするといえる。しかし、二つの問題は、草木を論ずることでは接点をもっていて、互に関連を有する面もあるので、ここに、前編、後編として一括して考察してゆきたい。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1977
46巻
1号
開始ページ 182
終了ページ 192
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306072
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1575
フルテキストURL 045_0165_0174.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 本誌四二号には、韻文指導法の序説として、国語教室や現代社会における韻文の享受状況、韻文と散文の相違点、韻文指導の目的と意識など、いわば韻文の本質や享受状況の周囲をさぐってきた。今回はそれを前提に、特に近代詩の指導法を具体的に作品に即して検討してみる。詩を教導することに関して、次のような重要な発言がある。詩を教へることが一體、可能か?きはめて疑問に思はれます。できるだけ教へないことこそ、最良の教へ方だと、逆説を弄したくなります。少くともすぐれた詩作品における言葉やイメエジは多義性にみち、限定しがたいものとして揺れ動いてゐるのであり、それが明確な概念の言葉に置き換へられ解襗されることが可能となつたとき、その作品はすでに死ぬのではないでせうか。教へるといふことはしばしば屍體解剖になりがちです。-何よりも大切なのは、讀むこと、くりかへし自ら讀むこと、書くこととほとんどひとしく讀むといふ營みもまた、創造的なものであつて、讀者の主體的把握・感受においてはじめて、詩は成立するのです。一方、正しいよみ、正しい解襗と称するものを外から教へることによつて、得られるのは、詩の死でしかありません。(那珂太郎氏「ノオト断片」傍点那珂氏)詩の本質を極限的なところに想定して言及しているこの発言は、極論的な匂いもするが、詩を教導することの問題点を鋭くついている。ここで留意すべきことは、詩の言葉・イメージが多義性にみちていること、および、詩はそれ自体として客観的に存在しているのではなく、読者の主体的な読みによって、はじめて体現するという二点である。この二点を究極まで追いつめると、正しい解釈などありえないことになり、そこに詩を教えることの不可能性がみえてくる。詩の鑑賞とは、あくまで全体をまるごと味うことで、客観的に分析することではない。従って、ここで試みんとする指導法とは、鑑賞の「手続き」の指示であり、詩の本能の把握方法を思索するものではないことを、まずもって明らかにいしておきたい。以下、先の発言にも留意しながら、現行教科書の近代詩教材の傾向と問題点、詩の特質に応じた指導法などに触れてみる。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1976
45巻
1号
開始ページ 165
終了ページ 174
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002305959
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1574
フルテキストURL 045_0153_0164.pdf
著者 森 熊男|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1976
45巻
1号
開始ページ 153
終了ページ 164
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002305945
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1556
フルテキストURL 044_0131_0142.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 本誌第四十三号では、「共感覚的表現歌の発生と展開(上)」と題して、共感覚的表現の結合ケースの検討にはじまり、万葉時代から古今時代を経て新古今時代に到る和歌にあらわれた共感覚的表現歌の発生と、その後の展開の様相をたどってきた。その結果、古代及び平安朝の和歌には、類型的な共感覚が若干散見されるだけであるが、千載を経て新古今頃になると、類型的なものが数を増すだけでなく、それを逸脱した特異なケースの表現も発生してくることが明らかになった。これは、一つに、新古今歌風の生成とも関連していること、漢詩文などの影響にもよることなどが跡付けられた。最後に、歌合の判詞に着目して、この表現に対し、当時の歌人達がどのような反応を示したかも検討した。本論考では、以上の調査結果を受け、さらに新古今以降、この表現がどのように受継され、また、どんな変化をきたしてゆくかを、室町末期頃までの和歌資料で分析してゆきたい。最後に、共感覚的表現の和歌における表現効果などに関しても、私見を述べることにする。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1976
44巻
1号
開始ページ 131
終了ページ 142
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306019
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1541
フルテキストURL 043_0107_0120.pdf
著者 稲田 利徳|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1975
43巻
1号
開始ページ 107
終了ページ 120
ISSN 0471-4008
関連URL http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/1556/
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306066
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1530
フルテキストURL 042_0083_0092.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 本論の目標は、中学校、高等学校の国語教科書に教材化されている韻文の指導法を探究することにある。韻文の範疇には、普通、詩、和歌、俳句、連歌、歌謡などが入ってくるが、これらは、表現形式でも表現手法においても、各々に独自性を有するジャンルであるため、一括して処理するのは、いたずらに混乱を招く恐れが多分にある。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1975
42巻
1号
開始ページ 83
終了ページ 92
ISSN 0471-4008
関連URL http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/1575/ http://eprints.lib.okayama-u.ac.jp/1707/
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002305933
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1521
フルテキストURL 041_0221_0232.pdf
著者 森 熊男|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1975
41巻
1号
開始ページ 221
終了ページ 232
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002305931
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1520
フルテキストURL 041_0207_0220.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 本誌第三十七号に「日次系草根集伝本考(上)」と題して、伝本研究の現状や伝本分類の目的、方法を論じ、巻別に即って、巻一、二に検討を加えた。続いて、三十八号の(中)では、巻三から巻七までを、四十号では、巻八から巻十二までの各巻に関して、留意箇所に着目しながら、定本の復元を述べてきた。本稿は、既発表のこれら三篇を受けて、残された巻十三から巻十五までに検討を加え、最後に諸本の系統分類や各系統本の性格などを述べてゆく。本稿をもって、長きにわたった日次系草根集の伝本の考察を、一応終えたい。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1975
41巻
1号
開始ページ 207
終了ページ 220
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306103
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1504
フルテキストURL 040_0146_0156.pdf
著者 森 熊男|
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1974
40巻
1号
開始ページ 146
終了ページ 156
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306045
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1503
フルテキストURL 040_0131_0144.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 本誌第三十七号には、「日次系草根集伝本考(上)」と題して、(一)伝本研究の状況、(二)伝本の概要、(三)伝本分類の目的と方法の各論を展開し、続いて巻別による分類方針にそって、巻一、二に検討を加えた。また、同じく本誌第三十八号では「日次系草根集伝本考(中)」として、巻三から巻七までの諸巻の調査結果を報告しておいた。本稿も、先の(上)(中)の論稿を継承し、巻八から巻十二までの、諸本の留意箇所に着目して、各伝本の性格を検討してゆく。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1974
40巻
1号
開始ページ 131
終了ページ 144
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002305997
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1477
フルテキストURL 038_0122_0142.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 本誌第三十七号掲載の拙稿においては、「草根集」の、(一)伝本研究の状況、(二)伝本の概要、(三)伝本分類の目的と方法、の各項目にそって論及し、続いて巻別による分類方針のもとで、巻一・二に検討を加えた。本稿も前稿を継承し、以下巻三から巻七まで諸本を通覧し、その留意箇所に着目して、各伝本の性格を追究した。なお、前稿脱稿後、田中新一氏は、さらに「『草根集』秋本系欠巻についての続攷」(愛知県教育大学研究報告第22輯・昭48・2)なる論考を公表されたので、これを(へ)論文として援用してゆく。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1974
38巻
1号
開始ページ 122
終了ページ 142
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306092
JaLCDOI 10.18926/bgeou/1447
フルテキストURL 037_0131_0148.pdf
著者 稲田 利徳|
抄録 「草根集」の諸本は、先述したように、大きく、日次系と類題系に分類できる。類題本に関しては、別稿を用意する予定なので、ここでは、その諸本の流布状況を察知するために、管見できたものを中心に、その所在と冊数のみを列挙しておく。一応、片山氏の二十二本は、すべて実見できたので、まず、それを、氏の分類によって掲載しておきたい。
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 1973
37巻
1号
開始ページ 131
終了ページ 148
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002306097