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ID 31
Eprint ID
31
フルテキストURL
タイトル(別表記)
A Study on Salpeter and Soda Produced in Saline and Alkali Soils in Northern Honan, China.
著者
米田 茂男 岡山大学
抄録
河南省開封を中心として硝石の製造が,又旧黄河河床に沿うアルカリ地帯に於ては曹達の製造が広く行はれている.著者は硝石及び曹達の生成過程と関連して原料土,浸出液及び製品の分析を行い,次の結果を得た. 1 硝石の製造には主として都市,村落附近の含窒素有機物に富む表土を掻き集めたものを原料土に用い,曹達の製造には地中及び地下水中より毛管力によつて地表に集積された塩皮殻を採取して原料に供試している. 2 製硝原土は全窒素として0.5~0.6%,硝酸態窒素として0.3~0.4%を含有し,アンモニア態窒素は僅少にすぎない.全固形物量は約8%に達する. 3 製硝原液は約1.5%の硝酸態窒素駈含有し,全固形物量も28%を示し,硝酸塩の外塩化物・硫酸塩の多量を含有している. 4 硝石の組成産みるに粗硝石はKNO3として77%で可なりの不純物を含有しているが,精製硝石はKNO3として92~95%を含有し,製品の純度は可なり高い. 5 曹達原料土の採取地の土壌を層位別に比較するに表土程アルカリ性が強く,且つ多量の可溶性炭酸塩を含有している. 6 曹達製造原料土の全固形物量は約8.5%,炭酸(CO3)として約0.8%にして,此外塩化物及び硫酸塩の多量を含有し,pH価10.1を示している。
発行日
1953
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
3巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
52
終了ページ
61
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa