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ID 47098
JaLCDOI
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2
タイトル(別表記)
Modality of the Probability Judgment in Japanese and Chinese - focus on 「kamosirenai」「yexu」 and 「nitigainai」「yiding」 -
フルテキストURL
著者
吉田 則夫 岡山大学大学院教育学研究科社会・言語教育学系
劉 笑明 天津外国語大学
申 文亭 広東科学技術職業学院
抄録
蓋然性判断のモダリティにおいて,「かもしれない」と「也讦」,「にちがいない」と「一定」は,話し手が事態に対し不確実性があると判断する形式である。「かもしれない」と「也讦」は話し手が命題内容の成立・実現に可能性があると判断する。「にちがいない」と「一定」は命題内容の成立・実現に必然性があると判断する。四つの形式は推し量る形式で,蓋然性の程度によって,「かもしれない」と「也讦」は蓋然性が低く,「にちがいない」と「一定」 は蓋然性が高い。「かもしれない,にちがいない」は疑問化できないのに対し,「也讦,一定」は疑問文と共起できるが,純然たる質問文と共起できない点から,四つの形式が基本的な意味で同じである。また,「かもしれない」と「也讦」において,「かもしれない」の意味スコープが単一で,「也讦」が文頭,文中および文末に現れるため,意味スコープがその位置変化によって,変化することが分かる。「にちがいない」と「一定」において,人称制限があるが,「一定」は話し手の意志と推測する事態が重なっている場合,主語が一人称である。考察を通して「かもしれない」と「也讦」「にちがいない」と「一定」が意味上にも構文上にも共通点が多く,相違点が少ない。
キーワード
蓋然性判断
「かもしれない」
「にちがいない」
「也讦」
「一定」
出版物タイトル
岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日
2011-06-25
147巻
出版者
岡山大学大学院教育学研究科
出版者(別表記)
Graduate School of Education, Okayama University
開始ページ
1
終了ページ
9
ISSN
1883-2423
NCID
AA12338258
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
NAID
Eprints Journal Name
bgeou