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ID 52447
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著者
岡野 正樹 岡山大学
抄録
単純型糖尿病性網膜症眼16眼と正常眼31眼を対象に網膜循環時間を測定した.単純型糖尿病性網膜症眼は蛍光眼底写真上,網膜血管閉塞領域のないことを確認した.網膜循環時間は,静注開始後,網膜動脈記録部に出現する蛍光色素総量の16%,33%,50%,66%,83%に到達するまでの腕網膜循環時間を測定し,対応する動静脈の差で求めた.測定は単純型糖尿病性網膜症眼61領域,正常眼120領域で可能であった.単純型糖尿病性網膜症眼では正常眼に比べ,造影前半の網膜循環時間に有意な短縮がみられた.これより単純型糖尿病性網膜症では正常人に比べ,血流総量の中で比較的短い循環経路に流れる割合が増加していると推察された
発行日
1991-01
出版物タイトル
日本眼科学会雑誌
95巻
1号
開始ページ
73
終了ページ
78
ISSN
0029-0203
資料タイプ
学術雑誌論文
関連URL
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/metadata/5487
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
有り