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ID 48344
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著者
小野 憲昭 岡山大学
抄録
(背景と目的) 細菌バイオフィルムの各エレメントの解析法として, トルイジンブルーを用いるglycocalyxの簡易定量法, ならびに, bioactivity測定法としてのATP測定法を新たに考案ないし改良して, その有用性に検討を加えた. (結果) 基礎的検討において, 既知量のglycocalyxとしてgellan gumを用いた場合, トルイジンブルー反応量を示す吸光度はgellan gum量4.0×10^<-6>〜1.0×10^<-4>gの範囲で直線性を示した.また, 改良を加えたATP測定法では, ATP量で1×l0^<-4>mol/l, 浮遊菌数で10^3cfuまでの測定が可能であった.また, modified Robbins deviceを使用するin vitro実験系において, 緑膿菌バイオフィルムの経時的形成過程ならびに各種抗菌性物質作用後の変化の解析において, 両測定法によるglycocalyx量とbioactivityに関する成績は, 論理的に矛盾がなく走査型電子顕微鏡所見とも極めてよく一致していた. (結論) したがって, 両測定法は細菌バイオフィルムの新しい解析法として有用であると考えられた.
備考
岡山大学学位論文博乙第2992号
発行日
1995-09
出版物タイトル
日本泌尿器科學會雜誌
86巻
9号
開始ページ
1440
終了ページ
1449
ISSN
0021-5287
NCID
AN00196577
資料タイプ
学術雑誌論文
関連URL
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/metadata/3848
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
不明