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ID 495
Eprint ID
495
フルテキストURL
タイトル(別表記)
Effect of Air and Root Temperatures on the Development of Flower Cluster Borne on the Forced Lateral Shoot of Muscat of Alexandria Grapes
著者
島村 和夫 岡山大学
久保田 尚浩 岡山大学 Kaken ID publons researchmap
抄録
ブドウ,Muscat of Alexandriaの2期作栽培において,2期作目の花穂は1期作目にくらべて発育が著しく劣るが,これは2期作目の発芽から開花までが夏期にあたるため,この時期の気温が高すぎることも大きく影饗している. そこで本実験では,気温条件が高すぎる場合に地温を人為的に操作することによって花穂の発育不良を回復することができるかどうかを確めるために,ポット植えのMuscat of Alexandriaの2番枝の発芽直前から気温(30℃,25℃,自然)と地温(30℃,25℃,20℃)をかえて,2番枝上の花穂の発育を比較した. (1)2番枝の生長はいずれの気温の場合にも地温20℃区で劣ったが,とくに気温が高いほどこの傾向が著しかった. 花穂の伸長もこれとほぼ同様な傾向がみられ,とくに30℃-20℃(気温-地温)区では,すべての花穂が発育を停止し,発芽後約20日目には枯死した. (2)気温が30℃でも地温25℃および30℃の両区では気温25℃あるいは自然気温(平均23.4℃)の場合と同じように花穂は発育して開花に至ったが,この両区では開花初期から落花が著しく,満開後約10日目における結実率は最も低かった. いっぽう,25℃-25℃区では第2次花穂数,花らい数ともに最も多く花穂の発育はすぐれ,また,この区の結実率は高かった. (3)以上の結果から,Muscat of Alexandriaの2番枝に着生した花穂の高温による発育不良は地温を下げることによって回復することは不可能で,気温が高いほど地面も高温を必要としたが,気温が30℃恒温では地温をどのように調整しても結実が悪く,気温条件としては高すぎると思われた。
発行日
1978
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
51巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
23
終了ページ
30
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa