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ID 518
Eprint ID
518
フルテキストURL
タイトル(別表記)
The Effects of Inbreeding on Duration of Fertility in Japanese Quail
著者
佐藤 勝紀 岡山大学
猪 貴義 岡山大学
抄録
本研究は近親交配が日本ウズラの受精期間に及ぼす影響について検討を加えることを目的とした. 実験には全きょうだい交配によって作出された近交群(F=0.25)および対照群としてランダム交配群の雄,雌が用いられた. 実験は2つに分けられた. 第1の実験では,近交群およびランダム交配群における受精期間が観察された. 第2の実験では,4つの異なる交配群すなわち近交群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群およびランダム交配群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群における受精期間が観察された. 受精期間の観察は雄を離してから11日間とした. 得られた結果は以下の通りである. 1)受精期間の平均値についてみると,近交群では6.2日,ランダム交配群では7.0日であったが,両群の間に有意な差は認められなかった. 受精期間の範囲についてみると,近交群では2-8日,ランダム交配群では4-8日であった. 2)4つの異なる交配群における受精期間の平均値についてみると,近交群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群およびランダム交配群雄と近交群ならびにランダム交配群雌との交配群で各々6-2,6-9,7-2,7.5日であった. これらの交配群の間にも有意な差は認められなかった. 3)近交群雄との交配群においては,受精率は雄を離してから4日あるいは5日後に急激な低下が認められた. 4)受精期間と受精率(Arcsinに変換)との相関についてみると,近交群では+0.466,ランダム交配群では+0.156であった。
発行日
1978
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
52巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
37
終了ページ
42
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa