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ID 325
Eprint ID
325
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タイトル(別表記)
Studies on Silage-Making : (XXI) The Contents of Reducing Suger and Total Nitrogen in Forage Crops and Changes of Reducing Suger during Early Stage to Corn Silages
著者
内田 仙二 岡山大学
須藤 浩 岡山大学
抄録
サイレージ材料の特徴を,その組成の面から追究する目的で,トウモロコシ,イタリアンライグラス,エンバク,レンゲの還元糖含最および窒素含盤をそれぞれ生育段階別に調査した. また,これら成分の埋蔵後の消長を知るためにトウモロコシの3つの生育期の材料を用いてサイレージを調製し,埋蔵初期のこれらの消長を有機酸の変化などと合わせて追究した. 結果の要約は次のようである. 1)還元糖含量は,トウモロコシでは生育とともに増加し硬化期頃最高となった(乾物中含量2.65~6.53%). レンゲの場合も生育とともに増加し満開花期頃最高となった(3.66~11.96%). イタリアンライグラスは生育の初期に高く,生育の進行とともに減少した(1.73~10.02). エンバクの場合の傾向はイタリアンライグラスに類似していた(1.69~5.32). 2)各草種の還元糖(RS),全窒素(TN)および両者の比(RS/TN)の平均値は,トウモロコシでそれぞれ5.08%,1.03%,4.93,イタリアンライグラスでそれぞれ3.05%,1.39%,2.19であり,エンバクでそれぞれ3.05%,1.96%,1.56であり,レンゲではそれぞれ6.98%,3.31%,2.11であった. 3)埋蔵後の発酵と選元糖含量との関係を調査した結果,還元糖含量は急速に低下し,有機酸含量は増加した. 材料中に選元糖が比較的少ない場合,埋蔵後早期に消失し,乳酸生成が停止した. 選元糖の比較的多い場合,埋蔵後かなりの期日を経ても選元糖の一部は残存し,乳酸生成は継続し,PH価は急遠に下降した. これらのことから,サイレージ発酵における材料中の糖含量の重要性が再確認された。
発行日
1973
出版物タイトル
岡山大学農学部学術報告
出版物タイトル(別表記)
Scientific Reports of the Faculty of Agriculture Okayama University
41巻
1号
出版者
岡山大学農学部
出版者(別表記)
Faculty of Agriculture, Okayama University
開始ページ
53
終了ページ
60
ISSN
0474-0254
NCID
AN00033029
資料タイプ
紀要論文
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
無し
Eprints Journal Name
srfa