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ID 52443
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著者
永井 敦 岡山大学
抄録
SD系雄性ラットにLeydig細胞を直接障害するEDSを投与し,ラット精巣障害の基礎的検討を行い,さらにその防御的役割を果たすと考えられる薬剤を使用,精巣障害に対する防御的効果を検討した.1) EDS投与により精細管内TおよびDHT濃度は有意に低下し,さらに著明な精子形成障害をきたし,EDS投与ラットはホルモン依存性不妊ラットモデルとして適している事が判明した.2) hCG投与およびT microcrystal suspension (Tmcs)精巣内注入により,EDS投与ラットの精細管障害を防御することが可能であり,精細管内T濃度も増加を認めた.3) testosterone propionate (TP)投与は精細管内T, DHT濃度を著明に低下させるにもかかわらず,EDS投与ラットの精細管障害を防御することが判明した.4)精細管内ではTは精子形成に重要な役割を果たす因子の一つであることが示唆された.さらに精卵内Tmcs注入療法,すなわち男性ホルモンペレット移植療法は,一部の特発性男性不妊症に対して有用な治療法であると考えられた
発行日
1992-08
出版物タイトル
日本泌尿器科學會雜誌
83巻
8号
開始ページ
1322
終了ページ
1329
ISSN
0021-5287
NCID
AN00196577
資料タイプ
学術雑誌論文
関連URL
http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/metadata/2029
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
査読
有り