検索結果 47736 件
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65081 |
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タイトル(別表記) | Literature Reviews on Sexual Harassment at School in Japan |
フルテキストURL | cted_013_315.pdf |
著者 | 野田 夕月奈| 大守 伊織| |
抄録 | 児童生徒の健全な発達を阻害する一要因として就学時期におけるセクシュアルハラスメント(以下,SH)がある。文部科学省(2020)は,児童生徒への性犯罪・性暴力を根絶するため,「生命(いのち)の安全教育」として教育・啓発を強化し,SH についても正しい理解と知識を促している。本論文では,就学時期におけるSH について,先行研究や取組の動向をまとめ,今後の研究課題について述べた。就学時期におけるSH は,その被害経験が自尊心や学習意欲に影響を及ぼす可能性が示唆されているが,その発生件数について政府による一律的な調査は行われておらず,各自治体教育委員会独自の調査結果および相談件数やわいせつ事例に係る懲戒免職処分の件数から推測するにとどまっていた。就学時期におけるSHの研究課題として,SH の発生頻度を把握することや,SH の被害経験と被害者の心理的または社会的な適応との関連について,統計的手法を用いて客観的に検討することが挙げられる。 |
キーワード | セクシュアルハラスメント (sexual harassment) ジェンダーハラスメント ジェンダーステレオタイプ |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 315 |
終了ページ | 325 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65080 |
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タイトル(別表記) | Combined Instruction in Each Subject Area in Education for Intellectual Disabilities Handling of Content and Evaluation of Learning in Each Subject Area Consideration of Measures Focusing on |
フルテキストURL | cted_013_299.pdf |
著者 | 藤谷 峻介| 宮﨑 善郎| |
抄録 | 知的障害のある児童生徒に対する教育を行う特別支援学校で実施されてきた,各教科等を合わせた指導において各教科等の内容の取扱いや学習評価に着目した方策の検討を行うため,合わせた指導の編成について調査を行った。また,筆者が所属する特別支援学校の教員の授業づくり等に関するアンケートの結果からは,具体的に指導内容を設定することの必要性を理解していても,合わせた指導のねらいを明確化することやねらいに沿った単元を計画することが難しいために,実際の授業では,具体的に指導内容を設定して指導をすることに難しさがあることが明らかになった。調査した合わせた指導の編成や所属校の教員の課題やニーズを踏まえて,対象児童生徒の主に取り扱う各教科の設定や主に展開される教科の評価を行うことができる「授業構想シート」と児童生徒一人一人の各教科等の指導内容の確認をすることができる「指導内容確認表」の作成を行った。 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 299 |
終了ページ | 313 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65079 |
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タイトル(別表記) | Practical Report on Teacher Training During the COVID-19 Epidemic -Lessons learned through in-person and online training- |
フルテキストURL | cted_013_285.pdf |
著者 | 才野 博紀| |
抄録 | COVID-19 の流行に伴い,教員研修の在り方にも変化が生まれた。COVID-19 の流行以前には対面方式が中心であった教員研修が,COVID-19 の流行によって対面方式にとらわれない実施形態に移行した。令和2年度~令和4年度に担当した倉敷市教育委員会倉敷教育センター主催の「3年目研修」の事例をもとに,主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善に繋がるための教員研修を目指し,ICT 機器を活用しながら実施した研修の計画及び実施の実際について報告する。この報告を通して3年間の取り組みを整理するとともに,対面方式及びオンライン方式という異なる形態で研修を実施したことにより見えてきた課題を整理し,次年度以降の研修計画の改善およびよりよい研修の在り方を検討し,研修の充実に繋げていきたい。 |
キーワード | 教員研修 (Teacher Training) 研修形態 (Training Format) 主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善(Improving teaching for proactive, interactive, and authentic learning) ICT 機器の活用 (Use of ICT equipment) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 285 |
終了ページ | 297 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65078 |
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タイトル(別表記) | A trial support for children with foreign roots from a perspective of multicultural coexistence: A case study of language education and culture learning as core of the curriculum |
フルテキストURL | cted_013_275.pdf |
著者 | 謝 芯怡| 桑原 敏典| |
抄録 | 本稿では,多文化共生社会の構築を目指して,筆者(謝)が取り組んでいる外国にルーツを持つ子どもに対する多文化交流活動の実践を検討し,その意義を解明しようとするものである。具体的には,筆者(謝)が岡山県内で主催している地域教育支援活動団体「週末エウレカ」の実践の取り組みを取り上げ検討する。本実践は,日本語の学習だけではなく,様々な国の文化を学ぶことによって,多文化共生社会の一員としての資質を育成しようとする点に特質がある。活動の中では,日本で学ぶ外国人留学生によって,外国にルーツを持つ子どもに対する教育活動が行われた。本研究では,そのような支援の特徴と課題を明らかにしたい。そして,今後,このような外国人留学生による活動支援団体を,地域においてコミュニティの協力のもとで運営するための示唆を得たい。 |
キーワード | 多文化共生 (multicultural conviviality) 外国にルーツをもつ子ども (children with foreign roots) 地域教育 (local education) コミュニティ (community) 外国人散在地域 (foreigner dispersed area) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 275 |
終了ページ | 284 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65077 |
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タイトル(別表記) | Post-graduation career aspirations and career views among university students – A focus on active and passive views of work |
フルテキストURL | cted_013_245.pdf |
著者 | 飯田 都| |
抄録 | 本研究では大学生のキャリア観について,GOAL 次元とMUST 次元の両側面からアプローチし,働くことをめぐる考え方の背景にある価値観を消極的な動機も含めて検討することを目的とした。まず第一に,希望する進路にかかわらず,GOAL 次元とMUST 次元のいずれにおいても,非難回避,家族配慮,安心感の各下位尺度において有意な主効果が認められた。世間から悪く思われないように,家族を養えるように,そして家族と自身が安心感を得られるように,ということを重視する点で,教員志望者,職業未決定者,そしてその他の進路希望者は異なっていた。第二に性別について検討したところ,女性の方が働く目的として自己成長や経済的向上に力点を置いた考え方をし,他者よりも優位な立場になることへの意識が高く,家族のために働かなければならないと強く認識していた。これらの知見を加味した上で,学生への効果的なキャリア支援のあり方が論じられた。 |
キーワード | 大学生 (university students) 職業観 (occupational outlook) 職業未決定 (undecided occupation) 教員志望 (aspiring teachers) キャリア観 (career outlook) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 245 |
終了ページ | 259 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65076 |
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タイトル(別表記) | Characteristics of Music Teachers’ Eyes on Recorder Performance -A Preliminary Experiment Using a Video Survey with an Eye Tracker- |
フルテキストURL | cted_013_233.pdf |
著者 | 早川 倫子| 井本 美穂| 古山 典子| 小川 容子| 笹倉 万里子| |
抄録 | 本研究は,音楽熟達教師は学習者の何をいかに見ているのか,リコーダー演奏場面に対する教師の視線分析を通してその特徴について明らかにしたものである。今回は予備実験として,リコーダー演奏場面の動画を刺激として用い,被験者20 名(音楽専門家10 名,音楽専門の小学校教師2名,大学生8名)を対象にアイトラッカーを装着して動画の視聴調査を実施した。その結果,(1)被験者は未熟な演奏に対して注視する傾向にあること,(2)音楽専門家と小学校教師は「手元」または「顔」に視線が集中する傾向があること,一方で(3)音楽専門家と小学校教師の視線は,「手元」または「顔」に視線が集中するものの,指導助言の言及内容にはそれ以外の内容も多く含まれていることが明らかとなった。また,演奏者を捉えるときには,視線が優位ではない場合があることが示唆された。 |
キーワード | リコーダー指導 音楽教師 ワザ 視線解析 身体知 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 233 |
終了ページ | 244 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65075 |
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タイトル(別表記) | Guaranteeing the Right to Attend Higher Education of students with disabilities: An Analysis of Rejected Cases by High Schools that Have a Shortage of Applicants. |
フルテキストURL | cted_013_219.pdf |
著者 | 胡 珏穎| 德留 宏紀| 有光 眞子| 吉利 宗久| |
抄録 | 日本は,2014 年に国連による障害者権利条約を批准した。その第24 条は,障害のある人のインクルーシブ教育及び生涯学習の権利を認めている。しかし,障害のある人の高等教育へのアクセスは十分とはいえない実態がある。本稿は,高等学校への入学試験をめぐる定員内不合格の問題に着目し,その論点と課題について検討した。その結果,定員内不合格の理由が十分に説明されないまま就学の機会が保障されておらず,障害者権利条約の理念が反映されていない可能性が示唆された。今後における改善課題として,学校現場のインクルーシブ教育への理解,適切な合理的配慮の実施,特別支援教育に対する教員の専門性を向上しなければならないことを指摘した。 |
キーワード | 定員内不合格 (High School Entrance Exam) 合理的配慮 (Reasonable Accommodation) インクルーシブ教育 (inclusive education) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 221 |
終了ページ | 231 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65074 |
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タイトル(別表記) | A Qualitative Study on Teachers’ Reflection in Creative Dance Instruction -Focusing on the “Reflection in Action” of the Experienced Teacher- |
フルテキストURL | cted_013_207.pdf |
著者 | 福武 幸世| 太田 一枝| 酒向 治子| |
抄録 | 本研究は,公立中学校で長年ダンス教育に携わってきた熟練教師O 氏を対象として,D・ショーンが提唱した「行為の中の省察(reflection in action)」という観点から,その実践的指導力の特徴を検討した。分析手法には,再生刺激法を採用した聞き取り調査を行い,M-GTA による質的検討を行った。研究の結果,教師の授業実践中の省察から5 つのコアカテゴリー【教師観】【中学生のダンスへの抵抗感】【即時的な指導】【ダンスの指導観】【指導中の困難感】と12 のサブカテゴリ―と45 の概念が認められた。O 氏の指導には,自主創造性教育を掲げるダンス教育と,規律や規範といった学校文化との狭間における葛藤がみられた。中学生のダンスへの抵抗感をダンス授業の根本的な課題と抱えながらも,自身の身体を介入させた指導方略によって人間関係を重視した集団づくりを核とする指導実践を行っていることが明らかとなった。 |
キーワード | 創作ダンス (creative dance) ダンス指導 (dance instruction) 熟練教師 (experienced teacher) 行為の中の省察 (reflection in action) 実践的指導力 (practical leadership) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 207 |
終了ページ | 219 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65073 |
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タイトル(別表記) | Experimental Study on Dance Instruction Using Onomatopoeia |
フルテキストURL | cted_013_191.pdf |
著者 | 薮井 琴子| 酒向 治子| |
抄録 | 表現運動・ダンスは,体育科教育において最も指導不安が顕在化される領域といわれている。そうした中で,オノマトペ(擬音語・擬態語の総称)は,有効な指導方法の一つとして活用されてきた。しかしながら,その効果性を実証実験により明らかにした研究は見当たらない。そこで,本研究では,関心・意欲・態度,主観的運動強度,学習効率の3 つの視点から,ダンス指導におけるオノマトペの有効性を検証することとした。研究手法としては,近年急速に進む教育のオンライン化を鑑み,オンラインを用いた実験手法を採用した。調査の結果,関心・意欲・態度の1 項目,学習効率の1 項目において,学習者に肯定的な影響を与えることが明らかとなった。このことから,オノマトペはイメージや五感による感覚印象をより鮮明に伝達し,一定の学習効果を導く有用なダンス指導法であるといえる。 |
キーワード | オノマトペ ダンス 指導法 オンライン 体育科教育 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 191 |
終了ページ | 205 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65072 |
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タイトル(別表記) | Climate and songs of spring/May around Germany: An interdisciplinary approach on ESD teacher education leading to the understanding of heterogeneous others |
フルテキストURL | cted_013_175.pdf |
著者 | 加藤 内藏進| 長岡 功| 加藤 晴子| 大谷 和男| |
抄録 | ドイツ付近の「春・5 月」の気候と歌の表現に関する学際的テーマを例に,5 月の位置づけに関する新たな気候学的解析と再体系化を行うとともに,「異質な他者」への出会いを促す大学での授業構築へ向けた検討を行った。授業は,教育学部の「教科横断的思考・表現法」に関する専門科目での実践を念頭に置いた。「夏の入り口としての春」というドイツ付近の季節感に関連して,5 月には「極端な低温日」の頻出する冬は終了しており,ドイツの「夏」に普通に出現する平均気温15〜20℃の日の頻度も急増する。このような気候の背景も踏まえて,ドイツ歌曲に見られる「春・5 月」の表現について,教材化の観点から分析・考察した。更に,ドイツと日本の歌曲について,季節の共通事象に注目して表現や気候背景の捉え方を吟味し,異質な他者への出会いを促す授業構築のための検討・提案を行った。 |
キーワード | 気候と音楽 (Climate and music) ドイツ付近の春・5 月の気候と季節感 (Climate and seasonal feeling in spring/May around Germany) ESD教師教育 (Teacher education on ESD) 異質な他者への理解 (Under standing of heterogeneous others) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 175 |
終了ページ | 189 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65071 |
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タイトル(別表記) | Re-defining Bullying to include Objectivity as well as Subjectivity Analyzing the most serious bullying styles |
フルテキストURL | cted_013_161.pdf |
著者 | 宮川 世名| 青木 多寿子| |
抄録 | 平成25 年に文部科学省が発表した「いじめの定義」は「被害者の主観」に基づいて定義されている。この定義は第三者がいじめを早期に発見する基準にはなりにくいと考えられた。そこで本研究の目的を,第三者視点でもあり,被害者視点でもある,いじめの早期発見に貢献できる指標を作成することとした。その際,「継続性」,「加害者の人数」,「加害者の優位性」の3要因をいじめの「形態」として取り上げ,被害者にとって最も深刻ないじめの「形態」は何かについて大学生143 名を対象にアンケート調査を行って検討した。分析の結果,被害者にとって最も深刻ないじめの形態は,「被害者に対して加害者の方が優位な立場にある状態」であった。つまり,いじめの被害者が加害者に対してやり返せないことが,最も被害者にとって深刻であることがわかった。この結果を踏まえて,いじめ早期発見に繋がる私なりの「いじめの定義」を作成した。 |
キーワード | いじめ深刻度 (styles of bullying) いじめの形態 (bullying levels) 第三者視点を含んだ定義 (definition include objective views) 最も深刻ないじめ (the most serious bullying) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 161 |
終了ページ | 174 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65070 |
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フルテキストURL | cted_013_145.pdf |
著者 | 山田 凪紗| 桑原 敏典| |
抄録 | 本研究は,高等学校の総合的な探究の時間などで取り組まれている地域課題探究学習について,そのねらいを生徒のファシリテーション能力の育成として捉え直そうとするものである。そのために,地域課題探究学習をワークショップの形式で実施している高等学校の実践を調査した。実際には,プログラムの企画・準備段階から実践までのプロセスに支援者として参画するとともに,全体司会やグループ活動のリーダーを務めた生徒に対してアンケートや聞き取り調査を行った。調査の結果,ファシリテーション能力の育成を行うことで,個人の成長や将来を見通した指導の実現に繋がることが明らかになった。また,地域住民や中学生,大学生といった普段の学校生活で関わらない人々とともにワークショップをおこなうことで,大学生から刺激を受けたり,中学生をリードしたりしなければいけないという環境の変化が,ファシリテーション能力の育成をさらに促進させると考える。 |
キーワード | ファシリテーション (facilitation) 地域課題 (community issues) ワークショップ (workshop) 高等学校 地域連携 (community collaboration) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 145 |
終了ページ | 159 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65069 |
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タイトル(別表記) | Methods and Significance of Global Citizenship Education Incorporating Overseas Experiential Learning Based on the Development of GCED Program in Collaboration with APCEIU and Okayama University |
フルテキストURL | cted_013_129.pdf |
著者 | 桑原 敏典| |
抄録 | 本研究は,海外での体験学習を取り入れたグローバル・シティズンシップ教育の方法とその効果を,高等校教育機関での実施を前提としたプログラムの開発・実践を通して明らかにしようとするものである。具体的には,韓国のAsia-Pacific Center of International Understanding と岡山大学の連携の下で実施したGCED のプログラムの実践とその成果を検証し,GCED を海外において効果的に展開する方法とその意義を明らかにする。そのために,本研究においては,グローバル・シティズンシップ教育に関する先行研究を整理,分析した。そのうえで,高等教育において期待されるグローバル・シティズンシップ育成のあり方を提示し,それをふまえて取り組んだ実践の分析・評価を行った。分析の結果,数日間の短期のプログラムにおいても,学習者の認識に変化は見られたが,カリキュラムの中の位置づけやプログラムの系統的な配置の必要性といった課題が明らかになった。 |
キーワード | グローバル・シティズンシップ 海外体験 シティズンシップ教育 高等教育 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 129 |
終了ページ | 143 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65068 |
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タイトル(別表記) | The Specific Practice of School Based Curriculum Development -Organizational Practice of Japanese Language Learning through the Interpretation of the Appearance of Children Trying to Raise- |
フルテキストURL | cted_013_115.pdf |
著者 | 稲本 多加志| 宮本 浩治| |
抄録 | 本研究の目的は,学校を基盤としたカリキュラム開発を担う教師に求められる役割と,その力量形成過程の詳細を検討することにある。具体的には,「目指す子ども像」を軸にした授業づくりを通じて,自身の実践を捉え直して意識を変容させた授業者と,そのためにイニシアチブを発揮した教師の自己主体との関連性を明らかにするために,岡山大学教育学部附属小学校の取り組みを対象として事例研究を展開した。検討を通じて明らかになったことは,カリキュラム開発を推進する教師に内在する自己を形成するタイプの存在である。「目指す子ども像」の実現に向けた資質・能力を育てるための授業改善を図る主体,自身が関わる教師の成長を促す視点も内包した主体が,実践を協同して解釈し位置付け直す共有の場において顕在化されることで,学校全体を通じた組織的な取り組みとしてカリキュラム開発を行うことができる可能性が見出された。 |
キーワード | カリキュラム開発 (Curriculum Development) 「目指す子ども像」の共有と解釈 (Sharing and Interpreting the Appearance of Children Trying to Raise) リーダーシップ (Leadership) 自己形成の主体 (Organizational Development) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 115 |
終了ページ | 128 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65067 |
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タイトル(別表記) | Unlearning for teachers to prompt the creation of lessons using ICT |
フルテキストURL | cted_013_099.pdf |
著者 | 柴原 裕| 熊谷 愼之輔| |
抄録 | 本研究の目的は,ICT を活用した授業づくりの推進を目指して,教師の前提に対するアプローチを行い,アンラーニングが起こったかどうかの詳細を分析し,アンラーニングとICT活用との関連を明らかにし,どのようなアンラーニングがICT 活用につながるのかを考察していくことである。 その結果,アンラーニングが起こることでそれぞれのICT 活用のレベルが向上し,逆にアンラーニングが起こらなければ,表層的な活用を除き,ICT 活用のレベルは向上しないなど,アンラーニングとICT 活用の関連を示すことができた。さらに,教師主導型の授業観から生徒主体の授業観への転換や自己完結的な授業づくりのプロセスから他の教科の教員との協働によって学んでいくネットワーク型の授業づくりのプロセスへの転換がICT 活用につながった可能性が示唆された。 |
キーワード | ICT 活用 (ICT utilization) 授業改善 (Class improvement) ビジョンの共有 (Shared vision) アンラーニング (Unlearning) ダブルループ学習 (Double loop learning) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 99 |
終了ページ | 113 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65066 |
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タイトル(別表記) | Awareness of Parental Support in Light of the Dual Roles of a Nursery Teacher and a Parent |
フルテキストURL | cted_013_083.pdf |
著者 | 片山 美香| |
抄録 | 本研究では,従来あまり検討課題として取り上げられることのなかった子育てを経験している保育士の親としての役割と保育士としての二重役割が,子育て及び保育全体を含めた保護者支援の専門的力量にもたらす相互の関連について検討した。 その結果,保育士の子育て経験は子どもに対する多面的な理解の拡充に加え,園でしか見ることのなかった子どもの姿を家庭での姿も含めて捉えることによって,子どもの日常の連続的な把握を可能にし,子ども理解が深化することが分かった。また,保護者(親)としての当事者性をもった保育士ならではの保護者理解により,保護者の心情や日常への想像力が高まることによって,共感的な理解が深まると共に,保護者に受け入れられる支援を見出す可能性が示された。他方,両立の困難さに葛藤を抱えながら職務を継続している保育士の厳しい現況が改めて確認された。 |
キーワード | 保育士 子育て経験 二重役割 子ども理解 保護者支援 |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 83 |
終了ページ | 97 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65065 |
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タイトル(別表記) | Implementing a Professional Learning Community (PLC) at Early Childhood Education Institutions Focus on the Process of Curriculum Management |
フルテキストURL | cted_013_069.pdf |
著者 | 藤井 裕士| 熊谷 愼之輔| |
抄録 | 本研究では,幼稚園・保育所・幼保連携型認定こども園においてP L C 醸成をめざした際の,教育・保育課程等編成のプロセスを明らかにすることを目的とした。カリキュラム・マネジメントによる学校文化変革のプロセスとP T L C の関係性を整理した上で,PLC 醸成をめざしたカリキュラム編成のプロセスを示し,それをもとに, P L C 醸成にむけた教育・保育課程等編成のプロセスを示した。そして,『幼稚園教育要領解説』,『保育所保育指針解説』,『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』で示された教育・保育課程等編成の手順と比較し,プロセスやリーダーシップのあり方に関する違いが確認できた。 |
キーワード | 専門職の学習共同体(Professional Learning Community) 専門性(Expertise) 教育・保育課程の編成 (Curriculum Management) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 69 |
終了ページ | 82 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65064 |
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タイトル(別表記) | A Study on Procedures for Constructing Comprehensive and Annual Guidance Plans to Achieve Curriculum Management -An Action Research Conducted in Private Early Childhood Education and Care Centers that Include Kindergartens and Nursery Schools- |
フルテキストURL | cted_013_053.pdf |
著者 | 紺谷 遼太郎| 横松 友義| |
抄録 | 本研究は、幼保連携型認定こども園において、本格的なカリキュラム・マネジメントを実現できる教育及び保育活動の全体的な計画及び年間指導計画を作成する具体的な手順を示すものである。まず、近接領域における先行研究成果の援用可能性を検討し、幼保連携型認定こども園において教育及び保育活動の全体的な計画及び年間指導計画を作成するために遂行する必要のある事項について、幼稚園における遂行事項に幼保連携型認定こども園独自の事項を加えることにより計画した。続けて、私立A認定こども園でのアクション・リサーチを通して、本格的なカリキュラム・マネジメントを実現できる教育及び保育活動の全体的な計画及び年間指導計画を作成する具体的手順を定式化した。 |
キーワード | 幼保連携型認定こども園(early childhood education and care centers that include kindergartens and nursery schools) カリキュラム・マネジメント (curriculum management) 全体的な計画 (comprehensive plan) 年間指導計画 (annual guidance plan) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 53 |
終了ページ | 67 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65063 |
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タイトル(別表記) | Child Care Based on Hours of Attendance in the “Guidelines for Collaboration of Kindergarten and Day Care Center” |
フルテキストURL | cted_013_037.pdf |
著者 | 蓮井 和也| 中平 絢子| 髙橋 敏之| 片山 美香| |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 37 |
終了ページ | 51 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |
JaLCDOI | 10.18926/CTED/65062 |
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タイトル(別表記) | Intensifying the Desire to Be a Teacher through Practice Teaching Experiences: Survey of Students Who Have Finalized Their Career Paths with Focus on Teacher Efficacy |
フルテキストURL | cted_013_023.pdf |
著者 | 林 玲奈| 青木 多寿子| |
抄録 | 教育実習を通して教職への志を高くする学生と教職を断念する学生がいる。このような違いが生じるのはなぜであろうか。本稿では体験する実習での学びが両者で異なると考え,教師効力感を指標に教育実習での体験との関係を検討した。ここで取り上げた教育実習での体験は,指導体験と被サポート体験とした。調査対象と時期は進路が確定した4回生の夏とした。分析の結果,教職志望の有無に関らず,教育実習は学生の教師効力感を高めることが示唆された。他方で教職志望者の割合が高い群では,指導体験,被サポート体験は「学級管理・運営効力感」,「教授・指導効力感」と関わっていたが,教職志望者の割合が低い群では,高い群よりも被サポート体験が高いにも関わらず「子ども理解・関係形成効力感」にしか関わってないことが示唆された。教育実習を通して,授業への自信だけでなく,学級管理・運営への自信を持てるかどうかが,教職志望への分かれ目かもしれないことが窺えた。 |
キーワード | 教師効力感 (Teacher Efficacy) 教職志望の高低 (High and Low Aspirations for Teaching) 教育実習 (Educational Practicum) 被サポート体験 (Supported Experiences) 進路確定者への調査 (Survey of Career Decision Makers) |
出版物タイトル | 岡山大学教師教育開発センター紀要 |
発行日 | 2023-03-30 |
巻 | 13巻 |
開始ページ | 23 |
終了ページ | 35 |
ISSN | 2186-1323 |
言語 | 日本語 |
著作権者 | Copyright © 2023 岡山大学教師教育開発センター |
論文のバージョン | publisher |