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ID 66952
JaLCDOI
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1
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著者
安藤 美華代 岡山大学大学院社会文化科学研究科 Kaken ID publons researchmap
抄録
 本研究では,低血糖の理解を深めることを目的とし,糖尿病とともに生きる低血糖体験者(84人)の低血糖に関する記述を検討した。その結果,低血糖は,〈食事〉中や〈運転〉中など多様な場面で起こっていた。低血糖は,〈冷汗〉〈震え〉などの[身体感覚],〈恐怖〉〈不安〉などの[感情],〈思考力低下〉など[思考]によって自覚されていた。低血糖直後には,〈ブドウ糖の摂取〉をし〈安静〉にしていた。低血糖体験以降,〈ブドウ糖の携帯〉といった[備え]をし,低血糖の〈予兆〉に注意をはらう[自分への気くばり]をし,〈ストレスコントロール〉による[セルフケア]をしていた。糖尿病とともに生きる人の低血糖をめぐる語りを注意深く聴く大切さが,浮き彫りになった。その上で,その人たち自身の身体感覚,感情,思考へ気をくばる力を育み,低血糖に気づき対処する心理支援の必要性が示唆された。
キーワード
糖尿病
低血糖
低血糖による怖い気もち
自分への気くばり
セルフケア
備考
論文
出版物タイトル
岡山大学臨床心理学論集 : 岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室紀要
発行日
2018-12-25
16巻
出版者
岡山大学大学院社会文化科学研究科・心理相談室
開始ページ
1
終了ページ
8
ISSN
2758-6138
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
Eprints Journal Name
oupc
助成機関名
日本学術振興会
助成番号
15K04126