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ID 58556
タイトル(別表記)
A case of acquired haemophilia A with epistaxis
フルテキストURL
著者
秋定 直樹 岡山赤十字病院耳鼻咽喉科
石原 久司 岡山赤十字病院耳鼻咽喉科
竹内 彩子 岡山赤十字病院耳鼻咽喉科
藤澤 郁 岡山赤十字病院耳鼻咽喉科
赤木 成子 岡山赤十字病院耳鼻咽喉科
抄録
後天性血友病 A とは、凝固第Ⅷ因子に対する自己抗体が出現し出血症状を呈する疾患である。われわれは鼻出血を契機に発見された後天性血友病 A の 1 例を経験した。症例は 73 歳、男性。鼻出血を繰り返し、当科を受診した。出血点を認め焼灼するも再出血した。APTT 延長を認めたため当院血液内科に紹介し、後天性血友病と診断され現在治療中であり、治療開始後は再出血なく経過している。後天性血友病の初発症状は、皮下や筋肉内の出血が多く、鼻出血を契機に発見された症例はまれである。比較的まれな疾患ではあるが、診断が遅れれば、頭蓋内出血や腹腔内出血といった致死的な出血を来す可能性がある。早期診断・治療が重要であり、耳鼻咽喉科医も知識を有しておくべき疾患である。
キーワード
鼻出血
後天性血友病
凝固第Ⅷ因子
第Ⅷ因子インヒビター
出血性疾患
発行日
2019
出版物タイトル
耳鼻と臨床
65巻
3号
出版者
耳鼻と臨床会
開始ページ
87
終了ページ
91
ISSN
04477227
NCID
AN00107114
資料タイプ
学術雑誌論文
言語
日本語
OAI-PMH Set
岡山大学
論文のバージョン
publisher
DOI
関連URL
isVersionOf https://doi.org/10.11334/jibi.65.3_87