このエントリーをはてなブックマークに追加
ID 53822
JaLCDOI
タイトル(別表記)
A Study on Degas's Sculpture
フルテキストURL
著者
上田 久利 岡山大学 Kaken ID researchmap
抄録
印象派の作家として知られるドガの彫刻は,多くの愛好者を魅了している。しかし, ドガの彫刻で生前に発表されたものは1点のみで,油彩画やパステル画ほどに知られていない。ドガの制作した絵画,彫刻について考察し,彼の創造世界の中で彫刻制作の占める位置を知 ることは,制作活動の幅を広げてくれることになると考える。ドガは40歳を過ぎたころから特に目が悪くなり,目を近づけて見ることのできる写真を参考に,触覚を頼りに蝋彫刻を制作した。ドガが創作活動をしていた時代は写真機が発明され,絵画や彫刻に大きな影響を与えた。特にドガの彫刻は,写真家マイブリッジの連続写真を参考にしたものがある。それらは,マイナスとも思える視覚障害を,プラスに変換し, ドガの独自な表現技法に昇華している。我々は,写真表現に対してどのように受容するか,近代美術の通過点として, ドガの制作は多くの示唆を与える。
キーワード
視覚障害
マイブリッジの連続写真
運動表現
蝋彫刻
原型ブロンズ
出版物タイトル
岡山大学教育学部研究集録
発行日
2005
128巻
1号
出版者
岡山大学教育学部
出版者(別表記)
Faculty of Education, Okayama University
開始ページ
121
終了ページ
131
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
NAID
Eprints Journal Name
bgeou