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ID 12564
JaLCDOI
Sort Key
7
タイトル(別表記)
Staat und Nation (1)
フルテキストURL
著者
太田 仁樹 岡山大学 Kaken ID researchmap
抄録
カール・レンナー(Renner, Karl 1870~1950)は、オ-ストリア社会民主主義運動を代表する人物で、第一次世界大戦の後にオーストリア共和国初代首相を、第二次世界大戦の後には第二共和国の大統領をつとめた。オーストリア社会民主党は1899年9月に民族問題に関する有名なブリュン綱領を採択した。ブリュン大会に先立っておこなわれた民族問題に関する議論をリードした論客の代表がレンナーであった。レンナーは1899年2月9日に民族問題に関する講演をおこない、ブリュン大会の後にシノプティクス(Synopticus)という偽名で小冊子の形で出版した。ここに訳出した『国家と民族』がそれである。この著作のなかでレンナーは地域原理と個人原理を区別するオーストロ・マルクス主義に特徴的な民族理論を展開した。レンナーの民族理論は、その後オーストリアの後輩オットー・バウアーに継承されるとともに、ロシアのボリシェヴィキから厳しい非難を浴びた。レンナーの民族自治の構想はその当時には実現されなかったが、EUの先駆をなすものであったという評価もある。日本でレンナーの民族理論について検討した文献としては、須藤博忠『オーストリアの歴史と社会民主主義』(信山社、1995年(および倉田稔「レンナー」(丸山敬一編『民族問題―現代のアポリア―』ナカニシヤ出版、1997年、第三章)がある。ほかに日本語文献として、法学関係で二種類の翻訳がある。後藤清訳、カルネル(偽名)『法律制度―特に所有権の―社会的機能』(叢文閣、1928年)、加藤正男訳『私法制度の社会的機能』(法律文化社、1968年)。訳出の底本は,Synopticus, Staat und Nation: Zur österreichischen Nationalitätenfrage: Staatsrechtliche Untersuchung über die möglichen Principien einer Lösung und die juristischen Voraussetzungen eines Nationalitätengesetzes, Mit einer Literaturübersicht, Verlag von Josef Dietl Buchhandlung, Wien, 1899である。テキストの入手については相田慎一氏にお世話になった。記して謝意を表します。
備考
翻訳 (Translation)
出版物タイトル
岡山大学経済学会雑誌
発行日
2000-09-10
32巻
2号
出版者
岡山大学経済学会
出版者(別表記)
The Economic Association of Okayama University
開始ページ
173
終了ページ
196
ISSN
0386-3069
NCID
AN00032897
資料タイプ
学術雑誌論文
関連URL
http://www.e.okayama-u.ac.jp/~shiryou/gakkaishi.htm
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
Japanese
論文のバージョン
publisher
NAID
Eprints Journal Name
oer