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ID 9178
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著者
山中 芳和 岡山大学 Kaken ID researchmap
抄録
本稿が明らかにしたいとおもうことがらは以下のとおりである。すなわち、本居宣長の古道論の特質を教えとの関連において考察し、このことを通して宣長の古道論において、道学的といってもよい性格がみられることを明らかにする。そしてこの道学的性格が、その後、更に積極的に拡充されていくことにより、教化的性格をおびた国学が出現することを、藤井高尚の場合を例にとって検討していくことである。国学における教化論の展開については、従来次のようなことがいわれてきた、「国学神道による教化の障碍は篤胤によってひとつひとつ除去され神道を手段として教化の手は人間の内的心情の奥深くまで滲透する。」ようになったと。だが、本稿のような作業を経ることによって、実は、宣長の学問の歌文の方面での継承者においても、教化への志向がみられることが指摘されねばならないことが明らかになるものと思われる。
キーワード
本居宣長
古道論
藤井高尚
教化論
出版物タイトル
岡山大学教育学部研究集録
発行日
1983
64巻
1号
出版者
岡山大学教育学部
出版者(別表記)
Faculty of Eucation, Okayama University
開始ページ
109
終了ページ
121
ISSN
0471-4008
NCID
AN00032875
資料タイプ
紀要論文
OAI-PMH Set
岡山大学
言語
日本語
論文のバージョン
publisher
NAID
Eprints Journal Name
bgeou