JaLCDOI 10.18926/bgeou/56531
タイトル(別表記) Learning Noh and Kyogen Based on Okayama’s Folk Tales
フルテキストURL bgeou_170_061_069.pdf
著者 山本 宏子| 根岸 啓子| 根岸 弘|
抄録  我が国の音楽文化を理解するために,どのような授業が望ましいであろうか。山本は,2004 年から能笛演奏家の根岸啓子(博士・東京藝術大学,岡山大学非常勤講師)と教材開発の共同研究を行ってきた。根岸は,2008 年から2010 年まで,岡山大学短期留学プログラムEPOKの受講生を対象に能の授業をおこなった。山本と根岸は2006 年に国際交流基金の助成を受け,アメリカのウイスコンシン大学やイリノイ大学,在シカゴ日本総領事館広報文化センターなどで,アメリカ人を対象に能のワークショップをおこなった。その後,学習院女子中・高等科元国語科教員及び学習院大学教職課程元兼任講師の根岸弘が,教材研究に加わった。教材の元としたのは,2004 年刊『読みがたり 岡山のむかし話』(岡山県小学校国語教育研究会編/日本標準)である。2016 年から2018 年にわたり根岸啓子が岡山大学教養教育「能楽入門」で実際に使用した,岡山の民話に基づいた能・狂言の創作劇の台本の一部を,本稿の末尾に掲載しておいた。なお,演目名には識別しやすくするために〈 〉,創作能・創作狂言には《 》を付したことを記す。この試みは,学校教育における能楽の新たな授業方法を提言するものと考えている。
キーワード 能楽(能・狂言) 身体表現 コミュニケーション 創作劇台本
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-02-22
170巻
開始ページ 61
終了ページ 69
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006583689
JaLCDOI 10.18926/bgeou/56530
タイトル(別表記) Ottoman-Turkish Military Band Mehter Established in Japan
フルテキストURL bgeou_170_051_059.pdf
著者 齊藤 武| Tuna, Hüseyin| 山本 宏子| 根岸 啓子|
抄録  2018 年7月14 日(土)・15 日(日)の両日,東京と横浜で,日本初の「日本人とトルコ人のコラボレーション」によるオスマン・トルコの軍楽隊メフテルの演奏が行われた。駐日トルコ共和国大使のハサン・ムラット・メルジャン大使とインジ夫人を先頭に,メフテルとトルコの民族衣装を着たダンサーから成る70 名のパレートが1回と,ステージでのメフテルの演奏が2回あった。このメフテル・プロジェクトに日本側として,岡山大学教育学部音楽教育講座の学生有志と教員の合計12 名が参加した。トルコ側は,ユヌス・エムレ・インスティトゥート東京(フセイン・トゥナ Hüseyin TUNA東京所長)であった。本稿は,①日本とトルコの相互理解教育の実践例として,②学校教育における軍楽隊メフテルの学習方法の発展に向けて,③日本とトルコのコラボレーションの更なる拡大の足掛かりとして,その経緯を記し,分析をおこなったものである。なお,執筆を分担したので( )内に担当者名を記した。
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2019-02-22
170巻
開始ページ 51
終了ページ 59
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120006583688
JaLCDOI 10.18926/bgeou/54237
タイトル(別表記) Mutual Interactions of Music and Dance in West Africa.: The Example of Djembe Music in the Republic of Guinea.
フルテキストURL bgeou_161_095_104.pdf
著者 山本 宏子| 武鑓 夏美|
抄録 ジェンベdjembe は,ギニア共和国とその隣国のマリ共和国,コートジボワール共和国,セネガル共和国などの西アフリカ諸国で伝承されている打楽器である。ジェンベ音楽は,ジェンベと他の打楽器によるリズムアンサンブルであり,舞踊と共に演奏される。  ジェンベ音楽と舞踊には深い関わりがあることが指摘されているが,その具体例は明示されていない。本稿ではギニアの農村部であるハマナ地方で伝承されているドゥンドゥンバ様式の楽曲「ドゥヌンベdunungbe」を例に,ジェンベ音楽の中で演奏者と踊り手が互いにどのように働きかけ,音楽と舞踊が一体となったパフォーマンスを作り上げているかを明らかにする。
キーワード ジェンベ 西アフリカ ギニア 舞踊 ドゥンドゥンバ
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2016-02-25
161巻
開始ページ 95
終了ページ 104
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120005752936
JaLCDOI 10.18926/bgeou/51920
タイトル(別表記) The Culture of the Drums on the Silk Road as Sea Route (2) -Vocal Percussion and Performer of the Drums in Kerala, South India.
フルテキストURL bgeou_154_065_072.pdf
著者 山本 宏子|
抄録  本稿は,海のシルクロードにおける太鼓文化の諸相を明らかにする研究の一部を成すもの である。これまでに,拙稿「南インドの太鼓ミラーブの唱歌における伝承文化論」(山本 2012)と「海のシルクロードにおける太鼓文化(1)─南インド,ケーララの『音高可変太 鼓』イダッキャ」(山本2013)で,ミラーブmizhaavuとイダッキャitaykaという,それぞ れが非常に珍しい形態および演奏技法を持つ太鼓について論じてきた。ミラーブとイダッキ ャは,現在ではサンスクリット演劇のクーリヤッタムKoodiyattamの伴奏楽器として,とも に同じ舞台で演奏をしている。しかし,その伝承を担うのは明らかに異なる世襲職業集団で あった。ケーララという時空間を共有しながらも,このような伝承グループの差異は音楽文 化にどのような影響を与えているのだろうか。本稿では4つの太鼓の演奏の場と唱歌を比較 し,そこから見えてくる音楽文化の様相について考察した。
キーワード ミラーブ イダッキャ マダラム チャンダ トリシュール
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2013-11-25
154巻
開始ページ 65
終了ページ 72
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120005350213
JaLCDOI 10.18926/bgeou/49023
タイトル(別表記) Study of Transmission as Culture on Vocal Percussion of Mizhaavu in South India
フルテキストURL bgeou_151_119_128.pdf
著者 山本 宏子|
抄録 アジアでは,太鼓音楽の伝承のために,唱歌(口唱歌,口太鼓とも)を使うことが多い。 太鼓の唱歌は,リズムや音色だけでなく,演奏方法も表すことができる非常にすぐれたシス テムだということは周知のことである。我が国でも,能や歌舞伎で使われる小鼓などは,唱 歌を使って伝承されてきた。本稿では,音楽文化のコンテクストと,唱歌がどのような相互 関係を築いてきたか,太鼓音楽文化が花開いている南インドのケーララ州で,壺型太鼓ミラー ブを事例に考察をおこなった。
キーワード ワイタリ 南インド クーリヤッタム ミラーブ 唱歌(口唱歌)
出版物タイトル 岡山大学大学院教育学研究科研究集録
発行日 2012-11-27
151巻
開始ページ 119
終了ページ 128
ISSN 1883-2423
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 40019534257
JaLCDOI 10.18926/20003
タイトル(別表記) A Case Study of Curricula for Music Teachers Training in Japan and China - Okayama University, Tokyo University of the Arts and Northeast Normal University -
フルテキストURL 010_055_062.pdf
著者 早川 倫子| 山本 宏子|
抄録 近年,わが国の教員養成においても日本人学生の中国への留学,そして中国人学生の日本への留学が,増加傾向にあるのは周知の通りである。そのような中で,日本と中国の音楽教員養成に関するカリキュラムの構造が異なっているために,留学生らにとって,希望する研究内容と実際のカリキュラムが適さないという問題等が生じている実態がある。筆者らは,中国の教員養成に関する音楽カリキュラムおよび教育内容の実態を調査するために,東北師範大学内にある音楽学院を訪問した。それらの調査内容を踏まえ,本研究ではそれぞれ構造やシステムの違う岡山大学教育学部・教育学研究科(音楽教育),東京藝術大学音楽学部・音楽研究科,東北師範大学音楽学院を事例として取り上げ比較することによって,前述した問題について検討を行った。
キーワード 音楽教員養成 (Music Teachers Training) カリキュラム (Music Curricula) 日中 (Japan and China) O-NECUS 留学生 (Students Studying abroad)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2010-03-10
10巻
1号
開始ページ 55
終了ページ 62
ISSN 1346-3705
言語 日本語
著作権者 岡山大学教育学部附属教育実践総合センター
論文のバージョン publisher
NAID 120002310803
JaLCDOI 10.18926/14376
タイトル(別表記) Tha Method of Workshop of Traditional Japanese Instrument No-kan
フルテキストURL 007_061_071.pdf
著者 山本 宏子| 根岸 啓子|
抄録 本論文は、伝統和楽器の演奏家をゲストティーチャ―として学校に招いたときに、実技指導を有効に展開するためには、「何を音楽教師が事前に行うべきか」を明らかにすることを目的としている。能楽演奏家根岸啓子の協力のもと、岡山大学・アメリカウイスコンシン大学・イリノイ大学などで能管のワークショップをおこなった。本研究は、それに基づいて山本宏子と根岸啓子とで共同執筆したものであり、伝統和楽器の教授方法について検討し、学校教育の現場でのカリキュラム構築に対して提言をなすものである。
キーワード 能管 (no-kan) ワークショップ (workshop) 口唱歌 (kuchishoga) 能管教本 (textbook of no-kan) 舞事基本構造 (basic structure of maigoto)
出版物タイトル 岡山大学教育実践総合センター紀要
発行日 2007-03-10
7巻
1号
開始ページ 61
終了ページ 71
ISSN 1346-3705
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002308416
JaLCDOI 10.18926/bgeou/12805
タイトル(別表記) The Teaching System of Chinese Instrument "erhu" to Beginners in Japan
フルテキストURL 137_039_048.pdf
著者 山本 宏子| 劉 飛|
抄録 本論は、中国の民族楽器である二胡(アルフィー、にこ)を、日本という異文化のなかで、効果的に教える教授方法を構築するための基礎研究である。日本と中国では、初心者の状況が異なる。そのために、中国での教育方法では、日本の学習者には適していないので、日本の初心者のための独自の教授方法が必要であるということがわかった。二胡の歴史、二胡の構造的特徴、二胡の演奏方法などの基礎データを収集し、中国の模倣を中心とした教授方法とは異なる、理論的な解説を中心とした日本人向けの教授方法を確立した。
キーワード 中国 二胡 生涯教育 調弦 演奏
出版物タイトル 岡山大学教育学部研究集録
発行日 2008-02-25
137巻
1号
開始ページ 39
終了ページ 48
ISSN 0471-4008
言語 日本語
論文のバージョン publisher
NAID 120002304910